dosei みづ鍼灸室 by 未津良子(ふろくの話)
ふろく5・人工甘味料アスパルテームの毒性
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人工甘味料アスパルテームの毒性
商品名はパルスイート
飽食の時代のダイエット・フィーバー
アスパルテームは人工甘味料です。カロリーは砂糖と同じでも、感じる甘さは200倍なのだそうです。1965年にアメリカで発見され、1981年に食品添加物として認可されました。日本での認可は1983年で、味の素から「パル・スイート」という商品名で発売されました。
チクロやサッカリンが禁止されたあと、代わりになるものを求めていた食品業界は大歓迎し、消費者団体は必死で反対運動をしていました。
その頃の私は、消費者運動界も男社会であると感じて、いささかうんざりしていました。小寺ときさんに出会い、「これこそが本物のボランティア精神!」と感動して、彼女の「追っかけ」をするようになりました。
小寺さんがつくった「みんなの牛乳勉強会」だけでなく、無農薬で自給自足するグループ農場にも参加しました。消費者運動とはすっかり縁が切れ、手作り道一直線の暮らしをしていたのです。
2009年に「自閉症だった私へ」の著者、ドナ・ウィリアムズからメールが舞い込んできて、アスパルテームとふたたび遭遇しました。
世の中は空前のダイエットブームで、「ノンカロリー」や「糖質ゼロ」がまるで健康の秘訣のように喧伝されていました。でも「健康」になれるどころか、生命の危険さえもたらす恐ろしい化学物質なのです。アスパルテームで痩せるはずが、逆に「太ってしまう」という副作用もあるそうです。
すでにブログで言及した、ドナ・ウィリアムズからのメール(2009/5/14)と、ジャネット・スター・ハルの「スイート・ポイズン」の本(2018/3/30)を、ここでまとめて紹介します。
自閉症ネットワークへの投稿
「自閉症だった私へ」を読んで感動し、"You are alike me."とドナに手紙を書きました。なんと、"You are not alone."と返事をくれ、仲間のリストを送ってくれました。「忙しすぎて返事は書けないけれど、その後のことを知らせてほしい」と言われ、彼女に手紙を書きつづけたのが私の英語の勉強のはじまりでした。
彼女のメーリングリスト(自閉症ネットワーク)にも登録したのですが、英語なので読み切れず、そのうち縁が切れてしまいました。
ドナは「いつもはやらないことだけれど、このメールはみなさんが読む価値がある」と、リストに登録したことのある人全員にメールを転送したそうです。
彼女には自閉症の症状、とくに神経過敏などが、精製された砂糖や食品添加物で悪化するという持論がありました。
*メールの全文はこちら(→ Aspartame Poisoning
痙攣と痛みと衰弱で寝たきりに・・・
メール発信者の姉の話です。体調不良がはじまったのは2001年10月からでした。どんどん具合が悪くなっていき、胃痙攣や歩行困難、激しい痛みでほとんど寝たきり状態になったそうです。
2002年5月、彼女は病院であらゆる検査をしましたが、24種類もの薬の処方箋を受け取っただけで、原因も病名もわからないままでした。
あまりの痛みと衰弱で、彼女は死を覚悟しました。家や銀行口座、生命保険などをすべて長女の名義に変え、弟妹の世話をすることを約束させました。
そして、自分への最後のご褒美として、5月22日から車椅子でフロリダへの旅行を計画したのでした。
旅行直前の19日、発信者は姉に電話をかけました。新しい検査結果のことを訊いたところ、検査では何も分からなかったけど、主治医は彼女が多発性硬化症(MS: multiple sclerosis)と確信しているとのことでした。
ふたたび電話をかけ直し、自分の友人がメールで送ってきた論文を読んであげて、「もしかしてダイエット・ソーダを飲んでいる?」とたずねました。
彼女は「そう」と答えました。今まさにプルトップに指をかけ、缶を開けようとしたところでした。

発信者は彼女に「缶を開けないように」、そして「ダイエット・ソーダを飲むのは止めるように」とアドバイスし、法律家の友人が送ってくれたメールを転送しました。
32時間後、彼女から電話が来て、ダイエット・ソーダを止めたこと、そしたら歩けるようになった!と驚きの報告をしてくれました。
筋肉の痙攣はどこかへ行ってしまい、100%ではないけれど、すごく気分が良くなったのだそうです。
「この論文を持って病院に行くところだから、帰ったら電話をするね」と言われました。
彼女の主治医はびっくり仰天していたとのことでした。多発性硬化症の患者全員に電話をして、何らかの人工甘味料を摂取しているかどうかを確認する作業をはじめたそうです。
要するに、彼女は単なるアスパルテーム中毒でした。ダイエット・ソーダに含まれるアスパルテームのせいで、文字通り「死にかかって」いて、そろりそろりと近づいてくる惨めな「死」を覚悟していたのです。

22日には元気にフロリダ旅行に出かけることができました。持って行ったのはアスパルテームの解毒剤だけで、車椅子はなしでした。彼女は完全なる健康体を取り戻し、歩いて旅行することができたのです!
アスパルテーム中毒に関する論文が彼女の命を救ったのです。
「無糖」とラベルに書かれてあったら、無視しなさい。「(砂糖と)同等の」とか、「スプーン一杯」とかの表示があったら要注意です。。。
嗜癖、行動障害など、脳への悪影響もある
発信者はその後あちこちの会合で講演を行うようになったそうです。メールのつづきをざっと紹介します。
アスパルテームが危険な薬物である最大の理由は、アスパルテームの中にあるメチル・アルコールが、30℃を越えると(つまり、体内に入ると)、ホルマリンに変化し、そのあと蟻酸(蟻の触覚にある毒素)に変化するからです。
メチル・アルコールは、MS(多発性硬化症)や、狼痩の原因になるとも言われていて、自分の姉のように誤診されている人が他にもたくさんいる可能性があります。
他に報告されている症状は、耳鳴り、繊維筋痛症、痙攣、足への放散痛、痺れ、めまい、頭痛、関節痛、説明できないうつ状態、パニック障害、ろれつが回らなくなる、目のかすみ、記憶喪失などです。
しかも、アスパルテームには嗜癖(heavy Diet Coke addicts)という作用もあるので、多くの人が「アスパルテームの依存症」になっている可能性があります。
そのうえ、アスパルテームを含む食品を食べると、どうしても炭水化物をとりたくなるという副作用もあって、逆に体重が増加してしまうのです。
アスパルテームは血液脳関門(BBB)を通過し、脳に入り込み、脳内物質を変化させ、脳神経にダメージを与え、発作、うつ病、躁うつ病、パニック障害、間欠性激怒障害などのさまざまな神経症状も引き起こします。
ADDADHDと診断された少年少女が、食事の中から、こういった化学物質を取除いただけで、行動に変化がはじまったという例が、何千件も報告されています。
リタリンなどの処方薬に頼ることなく治ったこれらの子ども達は、そもそも最初から薬は必要ではなかったのです。。。
「スイート・ポイズン」の著者の話
図書館で見つけた本、「スイート・ポイズン sweet poison」(東洋経済新聞社)を紹介します。副題は「本当は恐ろしい人工甘味料『アスパルテーム』の話」です。
本の冒頭は、著者のジャネット・スター・ハルが、アスパルテームのせいでこうむった様々な体調不良に悩まされた体験からはじまっています。
ジャネットは、3人の男の子を育てながら、週6日エアロビクスを教え、大学で地理学の非常勤講師をするスーパーウーマンでした。
35年間、完璧な健康を謳歌していたジャネットが、ダイエット食品を食べるようになって1年間で、生命も家庭も崩壊寸前になるほどの危機にみまわれたのでした。
頭痛、目の不調、体重増加、etc..etc..
まず、しつこくて激しい頭痛に常時悩まされるようになりました。体重がどんどん増加し、「みっともないおでぶ」になってしまいました。
ついで、目の不調、気分の変動、うつ状態、不眠、抜け毛、月経前困難症、喘息、眼球突出、爪の剥離と、次から次へと異常状態に襲われたそうです。
医師に診てもらっても、身体のどこにも異常が見つかりませんでした。

ある日、明け方の4時にあまりの苦しさに目が覚めたそうです。大量の冷や汗と悪寒、心臓がバクバクしていて、心拍数が180もあったそうです。
あわてて救急病院に駆け込み、そのまま入院になりました。心拍数が高いこと、眼球突出、高血圧、高脂血症の症状から、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と診断されました。
医師に「そのままでは長くは生きられない」と言われました。手術で甲状腺を摘出するか、もしくは放射性ヨウ素を飲んで、甲状腺を永久に破壊する治療をするようにと強くすすめられました。

ジャネットはその診断に納得ができませんでした。甲状腺機能が昂進すると激ヤセするはずなのに、逆に15キロも太ってしまったからです。
自分の大切な臓器を切り取られるのも嫌ですが、薬で甲状腺を破壊するのも絶対に嫌でした。そのうえ、生涯ホルモン剤を飲みつづけなければいけないのです。(自分の甲状腺を破壊して、甲状腺ホルモン剤を飲みつづける・・・というのは、なんとも薄気味悪い話である)

「検討します」と言って退院したジャネットは、自分の病気の原因は化学物質にあるのではないかと疑念を抱きました。
家においてあるダイエット食品や飲料を調べて、アスパルテームに気がついたのです。体調不良のすべてが、アスパルテームを含んだ食品を摂取するようになってから起こったことなのでした。

アスパルテームをやめた直後に頭痛がなくなり、体調がどんどん良くなっていきました。医師の処方した薬を一切飲まなかったのに、1か月後には甲状腺の数値も平常にもどったのでした。
その話を医師にしたところ、彼はまったく聞く耳をもたず、激怒し、ものすごいトラブルになったそうです。(上述の医師とはえらい違いですね)
それからジャネットは、アスパルテームに関する情報を鬼のように調べはじめ、シンポジウムを開くようになったのです。
アスパルテームで肥満になる理由
アスパルテームは肥満の原因になります。
砂糖の180倍の甘さがありますが、栄養はないのでカロリーはゼロです。それなのにどうして太っていくのでしょう?
アスパルテームが口に入ると、舌の味雷で「甘さ」を感じます。その情報がすい臓に伝えられ、すい臓が大量のインシュリンを産生します。
ところがいくら待っても「糖分」はやって来ません。インシュリンの作用で血糖値ががくんと下がり、低血糖になります。お腹がすいてたまらなくなり、食欲が増進してよけいに食べてしまうのです。
アスパルテームの作用で空腹感を感じ、食べ過ぎて肥満になってしまうという、真逆の結果になるのです。
そのうえ、急激な低血糖は意識混濁を引き起こすこともあります。糖尿病の人が飴を持ち歩いているのは、突然の低血糖に備えるためです。
てんかん発作や意識混濁をひきおこす
H・J・ロバーツ医学博士が、パイロットやドライバーの過失とアスパルテームを結びつける報告の数が増えていると指摘しています。
あるパイロットが夜のフライトの前に、人工甘味料入りのココアを2杯飲んだそうです。操縦中に突然目がかすみはじめ、計器が読めなくなりました。混乱状態におちいって、あわや墜落の危機に遭遇したそうです。
大量のアスパルテームを摂取すると、脳内の化学物質のバランスが崩れ、多くの人がてんかん性発作をおこしやすくなるそうなのです。
パイロットは、アルコールやドラッグ、市販薬や処方薬などの厳しい統制化におかれていますが、アスパルテームは食品なのでなんの規制もありません。
フライトの前にダイエット飲料を飲んで、操縦中に意識喪失をおこせば、乗客乗員の命が失われる恐れがあります。車の運転も同じです。
アルコールが原因でニアミスを起こしたパイロットは、アルコール依存症の治療がすめば、またフライトに復帰することができます。でもアスパルテームが原因の場合、2度と飛行機を操縦させてもらえなくなり、個人のキャリアにとって痛恨の事態になるのです。
単独行動のアミノ酸は自由に脳に入り込める
アスパルテーム(=パルスイート)は、フェニルアラニン、アスパラギン酸、メチルアルコールの、主に3つの化学物質で作られています。
体内に入るとすぐにアスパルテームは分解され、それぞれの化学物質が自由になって、単独で行動するようになります。
タンパク質はアミノ酸で構成されています。自然界ではさまざまなアミノ酸が、数百、数千個が結合した状態で存在しているので、人体に害を及ぼすことはありません。
アスパルテームから分解されたアミノ酸は「フリーラジカル」と呼ばれ、単独で行動します。「自由に」行動する「過激分子」という意味で、体内のどこでも自由に動き回り、あちこちで破壊行動をするのです。
脳の入口には血液脳関門(BBB)が存在します。有害物質を選別し、脳に進入できないように守っているのです。でも(自然界にはない)単独で行動するアミノ酸を識別する能力を持っていないので、その関所をやすやすと通過して、脳に入り込んでしまうのです。
50%を占めるフェニルアラニンは必須アミノ酸のひとつです。妊娠中の女性が摂取すると、単独で行動するフェニルアラニンが胎児の脳に入り込み、脳機能の低下を引き起こします。生まれた子どもが精神遅滞をおこす可能性があるそうです。
40%を占めるアスパラギン酸も必須アミノ酸のひとつですが、過剰になるとホルモン異常をおこすことがあります。神経毒性があるという報告もあるそうです。
メチルアルコール→ホルマリン→蟻酸
10%を占めるのはメタノール(メチルアルコール)です。視神経の損傷や網膜はく離などを引き起こします。戦後すぐの物のない時代に、酒好きが、お酒欲しさにメチルアルコールを飲んで、そのために「目がつぶれた」人が続出したというのは有名な話ですね。
メチルアルコールはホルムアルデヒドの前駆体で、体内に入るとホルマリンに変化するそうです。そう、死体を保存する防腐剤のホルマリンです。赤ちゃんの衣類にはホルマリン検査が義務付けられていますが、それが食品に添加されているのです。
ホルマリンは体内で次に蟻酸(蟻の触覚にある毒素)に変化します。生命にとって、とてつもなく危険な薬物なのです。
自分で身を守るしかないという現状
ジャネットによれば、アスパルテームが引き起こす障害は、なんと92種類もあるそうで、死者も出ているそうです。
それらはすべてFDA(アメリカ食品医薬品局)に報告されているのですが、いまだに何の対処もされていなません。チクロがたった一人の死者が出ただけで即禁止になったことを考えると、昔のFDAとは質的に異なる組織に変貌しているということなのでしょう。
最近のWHOとか、IOC(国際オリンピック委員会)とか、長期につづく組織がいつのまにか利権を求める集団に変貌していた・・・という時代になっていると感じます。日本でも似たような事件、利権をめぐる汚職やわいろが横行していますね。

缶コーヒーなどの飲料に「アセルスファムK」という人工甘味料が入っていることがあります。砂糖の200倍の甘さがあるそうですが、アスパルテーム同様に避けなければならない人工甘味料と言われています。
いろいろな食品にいつの間にか添加されている化学物質に気をつけましょう。市販の食べ物を買うときは、添加物のチェックをお忘れなく!
ふろくTOP
Updated: 2022/10/13