doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(リョーコのブログ) 
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10/4(金) [映]アラビアの女王 愛と宿命の日々
鍼灸学校の同級生にイスラエル人の男がいた。
「イランとイラクとか、一文字しか違わないから、こんがらがっちゃう」と言ったら、「イランはペルシャでイラクはアラブ。ぜんぜん違う。どうして覚えられない?」と驚かれたことがある。

おかげで、イランとイラクの違いは分かったけれど、中東の世界は私にとってはいまだに謎の地帯である。
あまりにも複雑すぎて、聞いても読んでもすぐに忘れてしまうのである。

中東に紛争や内乱が絶えないのは、欧米列強のせいでもある。
植民地を手に入れるために、戦利品として他国の領土を分け合った。
民族や宗教によって自然に住み分けていたアラブ人たちが、白人の引いた国境線によって、ごちゃ混ぜにされたことが火種の元凶なのだ。

「アラビアの女王 愛と宿命の日々」(Queen of the Desert) は、20世紀初頭の実話をもとにした映画である。

監督はヴェルナー・ヘルツォークで、ニコール・キッドマンが主人公、ガートルード・ベルを演じている。
「アザース」から彼女の大ファンになったんだけど、美しくストイックなヒロインを生き生きと演じていた。
背景には、生物すべてを拒絶するような荒涼たる砂漠がえんえんとつづく。それもまた美しい。

ガートルードはイギリスの大富豪の娘である。知的で活発な女性で、オックスフォード大学を卒業したあと、社交界での暮らしにうんざりしていた。

当時は性別役割時代で、登場人物は99%が男。世界は男たちで動いていた。
女たちは着飾ってダンスの相手。バカの振りをして、ボンクラな男たちの話に相槌を打つしかない。

たまりかねたガートルードは、どこかへ行かせて欲しいと父親に頼み込む。
母親は男勝りの娘に眉をひそめるけど、父親は羽ばたこうとする彼女の後押しをしてくれ、ペルシャ公使館の職員の仕事を見つけてくれた。

ペルシャの地でガートルードは生き生きと活気づく。
世話係のヘンリー・カドガン(ジェームズ・フランコ)はありのままの彼女を愛してくれた。
考古学者で好奇心旺盛なガートルードは、彼の知識に多くを学び、ペルシャ語の勉強もはじめた。

父親の病気で帰国したとき、貧乏な三等書記官であるヘンリーとの結婚を反対された。
ヘンリーは断崖絶壁から転落して(?)死んでしまった。

愛する人を失った悲しみに耐えかねたガートルードは、3年後、砂漠に旅に出かける。
現地人の従者と共に、らくだに乗って、イラク、ヨルダン、シリアなどの広大な砂漠を2500キロも旅をしたのである。
有名な「アラビアのロレンス」も登場するんだよ。

ダマスカスの総領事、リチャード・ワイリー(ダミアン・ルイス)は、ガートルードに入れ込んで、様々な援助をしてくれた。
砂漠のあちこちを移動する彼女と、頻繁に手紙のやり取りをした。
お互いに愛し合うようになったのだけど、彼には妻がいた。
離婚できない彼は志願して戦地に赴き、戦死してしまう。

愛する男を2人とも失ったガートルード・・・

どこまで行っても砂、砂、砂が舞い、ときに砂嵐が吹き荒れる。
人を寄せ付けない過酷な砂漠が、彼女の孤独と喪失感を癒してくれたのだ。

部族ごとにかたまって、お互いに争う好戦的なベドウィンの男たち。
「何故、そんなにもアラブを愛するのか?」
彼らにしてみれば、白人の女性がアラブ人の従者と共に砂漠を旅し続けることが不思議でならない。

数々の危険をものともせず、武器も持たずに、ベドウィンのシャイフ(首長)たちに会いに行ったガートルード。
彼女の勇気、そして砂漠とそこに暮らす人々への愛に感銘を受け、ベドウィンたちは次第に彼女を受け入れるようになった。

2人の男との恋は悲嘆に終わり、自分の子どもを持たなかったけれど、誰よりも砂漠の民を知る人となって、「砂漠の女王」と呼ばれた。
第一次大戦終了後に、イラクとヨルダンの国境を引き、「イラク建国の母」とも称された。

ガートルードの人間力と、荒涼たる砂漠の風景、猛々しいアラブの男たちが醸し出す異世界。
目うろこの魅力が満載だよ~~
9/20(金) シングルスの4位5位トーナメントで『優勝』できた
今週火曜日はシングルスのラウンドロビンだった。
今回は参加者が多く、4ブロック(5人X1、4人X3)で17人だった。
いきなりの猛暑のぶり返しで、1日で真っ黒になっちゃったよ。

前日、午後になって雨がやんだので、3時ごろクラブに出かけていった。
軽めに楽しくダブルスをやって、筋肉をほぐそうと思ったんだけど・・・人が少ない。
そしたら、向こうからCさんが歩いてきた。

「明日の試合に備えて、シングルス練習をしなくちゃ」と言われ、新しい打ち方を教わった。
内心、『これは明日には間に合わないな』と思ったけど、将来に備えてがんばった。

新しい打ち方というのは、それまでの打ち方を否定することになる。
自信を失い、混乱状態に陥ってしまった。
試合がはじまって、どうやっていいのかまったくビジョンが浮かんでこない。

初戦の相手(ブロック2位)は細身で、めちゃめちゃきれいなフォームできっちり打ち込んでくる。でも、ときどきミスをしてくれる。
何度もジュースになったけど、2-6で負けた。
あとで聞いたら、ジュニアでやってたことがあるんだって。

2戦目の相手(ブロック1位)は大柄で左利き。バッコン打つけどミスもする。
ほとんどのゲームがジュースになったけど、2-6で負けた。

3戦目、相手(ブロック3位)が他の2人にあっという間に負けていたので、『勝てそう』と思ったけど、ボールがゆるくて逆にやりにくかった。
同じく2-6で負けた。

またまた連敗で4位になった。自分のテニスを思い出せなかったんだからしょうがない。

5人ブロックは4試合なので、ぜんぶ終わるまで1時間以上もえんえんと待つことになった。
みんなでおしゃべりして、なごやかな時間を過ごした。

ラウンドロビンに出ている人たちって、ほとんどがフレンドリーでいい感じなんだよ。
ダブルスだとペア同士でかたまるけど、シングルスは1人で参戦なので、なんとなくみんなで仲良しになる。

4位5位トーナメントの初戦は、打てない動けないの女性だった。
力のないボールを厳しく打とうとすると、力んで空回りする。女子のゆるいボールは「優しく」打つ・・・だいぶコツが分かってきた。

ちょうど打ちごろのボールが飛んでくるし、安心して打てるので、だんだん自分のテニスを思い出していった。
いい練習になって、6-0で勝った。

2回戦はスクール中級の女性。
さっきの試合で小さくまとまってしまったので、ゲームを取られても気にせず、ミスを恐れず、思いっきり打とうと決心した。

相手はすぐに前に出てくる。ダブルスプレーヤーなので、パッシングの抜きどころがたくさんある。
左利きの回転系サーブにちょっと手こずったけど、0-2から追い上げて、6-4で勝った。

3回戦は決勝である。前回のラウンドロビンで2回対戦し、2回とも負けた相手だった。あのときは左太ももを壊していたけど、今回は体調万全である。

4-3になったところで、「あと1ゲームで終わりにしていいですか?」と聞かれた。
もう4時を回っていて、「まさかこんなに遅くなるとは。約束があるんです」と言う。

私はお腹がすいていた。控え室におにぎりを置いて来ちゃったので、6ゲーム持つかな・・・と心配になっていたので、「じゃ、ここで終わります?」と聞いたら、「もう1ゲーム」と言う。

最後のゲームを取られて4-4でリタイアだったら、勝つにしても気持ちが良くない。
がんばって5-3になって、やった~!

サーブもまあまあの100番サーブで、ダブルフォルトは2、3回だった。
サーブに不安がないと、相手のリターンに備えられ、キープ率が上がる。

「勝ちビビリ病」も「サーブ恐怖症」も、どうやら克服できたようである。
試合精神力もだいぶついてきて、最後まで集中できたんだよ。

4位5位トーナメントなので、あまり威張れないけど、3試合も勝ち抜いたんだもの。
括弧つきの『優勝』だけど、自分の成長がちょっと自慢である。(笑)
9/6(金) 女は骨盤から・・男は背骨から・・
去年もおととしも8月にぎっくり腰をやっているので、不安で仕方がなかった。
ストレッチを1時間やってはいたけど、8月に入って、だんだん腰まわりが固まってきているのを感じていた。

バカンスのあとはとくに仕事が忙しい。
帰りがあんまり遅くなるとティラがかわいそうなので、自分への鍼を先延ばしにしていた。
仕事は中腰なので、腰に負担がかかるんだね。。。

先々週の水曜日、テニスが最悪だった。
取れるはずのボールに間に合わないし、なんとか届いてもミスの連発になった。
「打ったら、すぐに構えて」とアドバイスをされたけど、そういう問題じゃない。
原因は身のこなしの悪さだと思った。思うように身体が動かないんだもの。

その日仕事のあと、ベッドに横たわって自分で鍼を打った。すねもふくらはぎもカチンカチンで、鍼がなかなか入っていかない。
手の届く範囲でそこら中、骨盤とそこからつながる筋肉を中心に鍼を打ちまくった。
どこもかしこも硬くて、鍼を打つのが大変だった。

前回の治療から1週間と1日だったけど、真夏は週に2回はやらなくちゃね。
自分への鍼は、片手で、しかも後ろ手だったりするから難しい。どうしても「当てずっぽう」になる。

そこら中が硬くなっているのはエアコンで冷えたせいだ・・・と思った。8月のぎっくり腰はエアコンが元凶だったらしい。
毛皮を着ているティラにあわせて、自宅も仕事場もエアコンをガンガンかけっ放しにしているからね。

鍼の効果は目覚しかった。次の日、木曜日のテニスは前日とは別人だった。
思い通りに身体が動かせて、どんなボールにも届いたし、「反応いいね!」とみなさんに大絶賛された。

テニスクラブでまわりを見渡すと、70代でガンガン走っている男はけっこういる。80代でも数人、超人並みの走りをする男がいる。
でも、70代で走れている女はいない。60代でも、みるみる動けなくなっていく先輩たちをたくさん見てきた。

『男のほうが身体の作りが頑丈なのかな?』と思って、自分の将来を悲観していたんだけど・・・

男子も女子も筋肉の構造は同じである。
女子は骨盤が広い。こっちの端からあっちの端へと、距離があるので筋肉に負担がかかるのかもしれない。
心臓から出た大動脈は、腹大動脈になり、下腹部で二股に分かれて大腿動脈になり、骨盤内や足に血液を運んでいる。
その分岐点に女性特有の臓器があって、動脈を圧迫するので、女性は下半身が冷えやすくなる。

そんなこんなで、女性の骨盤の筋肉は硬くなりやすい。腰痛を我慢しているうちに、骨盤周辺の筋肉が固まっていく。

股関節が固まって足が前に出にくくなる。お尻の筋肉、中殿筋が固まると、足を上げにくくなる。大殿筋が固まると地面を蹴れなくなる。
骨盤の筋肉が固まって可動域が狭まると、走れなくなっていくんだよね。

動きが悪くなると、筋肉の収縮が制限される。筋肉の収縮が悪いと、血流が悪くなる。代謝が悪いと、骨盤周辺に脂肪や間質物質が貯留される。
つまり、腰まわりがどんどん太くなっていく原因にもなるのだ。

そういえば、2年つづいた私の8月のぎっくり腰は、両方とも骨盤内の筋肉が原因だったなあ。

自分の臨床経験でも、女の人はお尻がこるので、でん部への鍼は必須なんだけど、男性のでん部には(打つけれど)、特に打ちたいというポイントが見つからない。
ずっと不思議だったんだけど、身体の構造からきているんだね。

男性ででん部の鍼が必須の患者さんは全員、ヘルニアがらみ、脊柱管狭窄症がらみである。
でん部そのものが原因じゃなく、背骨で神経が圧迫されたために起こる「症状」で、原因は背骨にある。

テニスクラブで、「腰が痛くなっちゃって、医者で脊柱管狭窄症と言われたんだよね」という男の会話があちこちから聞こえてくるんだよ。
70代まで走れた人でも、背骨が原因で走れなくなってしまうようである。

女性は骨盤から老化がはじまり、男性は背骨から老化がはじまる・・・
最近の大発見である。

魔の8月をなんとか乗り切ったけど、まだまだ安心はできないね。
今年こそ、健康体でシングルスの試合に臨みたいものである。
8/25(日) 入り口を小さくしてサーブが入るようになった
今年の春になって、「バイエル100番」サーブを見つけ、シングルスの試合で入るようになった。
次はダブルスで・・・と思ったのもつかの間、Cさんに細部をいくつか修正されて、すっかり打ち方を忘れてしまった。

最高レベルのサーブを要求するCさん。
女子と男子は、骨格も違うし、筋力も違う。そのうえおばさんで小さいんだから、Cさんの目指すサーブは無理・・・と思いつつ、心の奥底に「最高」を求める自分が潜んでいる。
なので、アドバイスをされると、迷いに迷ってしまうのである。

それなのに、前代未聞の現象が起こった。
その日を境に、何故かダブルスのゲームでは、サーブが入るようになったのである。
練習ではバラバラなのに、ダブルスではコートに入るんだよ!

ダブルスでの自分のサーブを観察した。
あまり動かずに、小さくラケットを上げている。そこから腕を伸ばすようにすると、コートに収まるようなのだ。

とりあえず「コートに入る」安心感をはじめて味わった。
緊張で萎縮したときは、より小さくなっちゃうけど、それでもポットン入ってくれる。
腕だけで打つ「入れとけ」サーブよりも安定している。

ダブルスで入るサーブ、これをベースに自分のサーブを構築しようと思った。

7月も8月も雨が多かった。右肩の心配もあったので、サーブはダブルスでの実戦練習だけになった。

はじめの頃は、あっちにボワ~ン、こっちにポットン。かなり不安定だったけど、どういうサーブが来るかわからないと、相手もリターンがしにくい。
一発で打ち込まれることはほとんどなかった。

心配のあまり自分のサーブを見送ってしまうので、キープ率は低かったけど、だんだんマシになっていった。

みなさんに「サーブが入るようになったね」と言われ、女子には「いいサーブよ」とほめられ、男子には「女ダブならそれで充分だよ」と言われ・・・

でも、欲を出さずに「入れ」て、「サーブ恐怖症」からの離脱を目指すことにしたのだ。

入り口が小さいと、腕の振りがバラバラになっても、到達点での振幅ハバが縮小する。
それがサービスコートに収まりやすくなった理由だと思う。

入り口が狭いと・・・
振りがバラついても、↓
結果的にコートに収まりやすい。

入り口が広いと・・・
振りがバラつくと、↓
振幅ハバが大きいので、コートからはみ出しやすい。
自分のサーブを観察しながら考察をつづけた。

スタートを小さくすると、左足軸足を保ったままモーションに入れる。
軸がぶれないことが、サーブの安定の必須条件だったことをヒシヒシと感じた。

他にも、いろいろな課題をクリアできるんだよ。

身体を使わずにトスを上げる
左軸足でトスを上げ、そこに右足を寄せる=軸が維持できる
ジャンプしたりとか、余分な動作をなくせる
スタート時の力みをなくせる。(スタートから力んでしまい、インパクトの頃には力尽てしまっていた私である)

混迷のどん底に陥って、サーブの完成をあきらめかけた瞬間に、「無意識」がはじめたことがターニングポイントになった。
「入り口を小さく」は、サーブ安定への大きな入り口になった。

次の課題は、「どうやったらスピードサーブが打てるか?」である。

「小さく」打つと、コートには入るけど、スピードも乗らないし、回転もイマイチである。
縮こまったままで終わりたくない。

スタートは小さくても、そこから腕を大きく使って、下半身を使うことができれば、スピードサーブが打てるはず・・・と考えた。

小さくスタートしたあと・・・
A ラケットダウンのときに、ラケットを回せれば・・・
B 肘を張って構えられれば・・・
C 腕を大きく振れれば・・・
D 膝を曲げて下半身の力を加えられれば・・・
E 背筋や腹筋などの体幹の力を加えられれば・・・

久しぶりにサーブ練習をするチャンスがきた。
右肩はまだ完全じゃなく、フォアはおっかなびっくりだけど、サーブは打てた。

サーブのリズムは「1、2」(スペイン語で unodos )である。uno でトス、dos でインパクト。
時間を短縮すると、インパクトに集中できる。
途中を意識すると、インパクトで手首を入れられない。
「急がば回れ」で、A~Eに関しては、ちょっとずつ取り入れることにした。

10年近くもひとりでサーブ練習をしてきたけど、筋トレも兼ねていた。
ボールの行方はバラバラでも、思いっきりのスピードボールを打ってきた。
なんとかしてこれらを融合させ、回転系のスピードサーブをゲームで使えるようになりたいのである。

1時間近くもサーブ練習をしたら、だんだんまとまってきた感じ。
まだ、コースを狙ったり、回転を変えたりはできないけれど、なんとかなりそうな気配がある。

さすがにやり過ぎたらしく、右肩の違和感が増した。翌日、「ミロのビーナス」ポーズで、自分で鍼を打ったんだよ。

まだダブルスではリハビリ・サーブ。
クラブの仲間に「リハビリ中だから」と言うと、「まだ肩がダメなの?」と聞かれる。
「心の病の。。。」と答えると、何故かみなさん、大笑いする。
サーブが一番難しいと言われているから、心に思い当たるものがあるのかもね。

とりあえず、ダブルスのゲームでの「サーブ恐怖症」を忘れつつある。メデタシ、メデタシ・・・(笑)
8/17(土) 右肩の痛みでフォアがヤバかった
この数ヶ月、右肩の古傷を一掃しようと、ほとんど毎日鍼を打っていた。

でも、あっちに打てばこっちかな?こっちに打てばそっちかな?・・・と、なかなか難物なのである。

肩につながる筋肉はとても複雑である。
テニスにも日常生活にも支障はなかったとはいえ、どうしても「完治」とならない。

瀬波温泉でのこと。
泳いだあとで、温泉に入って指圧をはじめたら、右のわきの下に岩のように硬い塊があることに気がついた。

わきの下の塊をグイグイ押したら、ビリビリッ!と肩の外側に、クラゲに刺されたみたいな痛みが走った。
思わず「キャ~」と叫んだ。
でも、ここは海じゃなく温泉だ。クラゲがいるはずはない。
岩のような塊
電撃が走った部位
まわりの女の子たちがビックリしていたので、「ビリビリッ!ときたから、クラゲ!と思っちゃったんだけど、ここにはいないよね~」と説明をした。
みんなで大爆笑になった。

塊は右だけで、左にはない。
をグイグイ押すと、ときおりにビリビリッと電撃が走る。
脇窩には肩や上肢に行く神経が通っている。
神経を圧迫しておこる放散痛だね。

ちょこちょこ鍼を打っていたのに右肩がイマイチ治らないのは、わきの下のこの塊のせいか!と思った。
ここは盲点で、ノーメンテだった。

・・・いつも、こうして「元凶を発見!」と小躍りしたあと、そう簡単にはいかないことを思い知らされてきたんだよね・・・

このラインを治療するときは、患者さんに仰向けで腕を上げてもらう。
「ミロのビーナス」になってもらって、ずらりと鍼を打って置鍼するんだけど、とりあえず指圧で何とかしようと思った。

1時間ぐらい温泉につかって、グイグイと指圧をつづけた。塊からつながる腕の筋肉もグイグイ。

かなりほぐれたから、大丈夫と思ったんだけど・・・

月曜日に1週間ぶりにテニスに出かけた。
さあ壁打ち・・・と思ったら、右肩の痛みでラケットを振れない。
ラケットを落としそうな激痛が走るのである。
温泉で指圧したの内側に、別の塊()を見つけた。

筋肉バランスが変化したあとで、さんざん泳いだせいと思う。
平泳ぎで使った筋肉だもの。
温まったらなんとかなるかもと、バックハンドを打ちながら様子を見た。

腕もあちこち重だるい。
今月に入ってから、久しぶりにCさんのレッスンを受けた。
「ボールをつぶすように打て!」と、フォアの新しい打ち方を教わった。

ボレーもやったし、3時間も特訓されたので、細かい注意事項はぜ~んぶ忘れちゃったんだけど、何故かそのあと、フォアが格段に進歩した。
ハードヒットするようになったので、右腕への負荷が増したらしい。

右肩には3本キネシオでテーピングをしてあったけど、にテープを追加したら、安定感がでた。

肩を広げずに打てば大丈夫かな?
若い男性のフォームを思い出し、肘を中心にコンパクトにスイング。
パワーは足で加えるように打って、フォアのフォームをちょっとだけ変えてみた。

打っているうちに痛みがなくなったので、なんとか大丈夫そうである。

せっかく行ったのに、テニスできずに帰るのはイヤだもの。
家にいても暑すぎて落ち着かないし、一日中エアコンの中にいたら具合が悪くなる。
汗だくになって走り回ったあとのビールは最高だしね!

テニスクラブも猛暑のせいで人が少ない。なんとか仲間をかき集めてゲームをやった。
フォアを打つ回数を減らすために、バックサイドに入れてもらった。

ダブルスのときは90%フォアサイドに入っているんだけど、最近はバックサイドも慣れてきた。
シングルスのときは、バックサイドでもサーブレシーブをする。
『返せればいいや』と思うと、力みがなくなるので、まあまあのボールが打てた。

水・木は二連休。台風のせいで2日とも雨予報だったけど、なんとかテニスができたんだよ。
ときおりザーザーくるんだけど、すぐに止んで、いきなり青空になる。
暑い風がピューピュー吹くので、コートもすぐに乾いてくれる。

水曜日は女ダブを2セット。
右肩をかばってしまうので、高いボールの返球が難しかったけど、右肩を痛めているようには見えなかったらしい。

木曜日は男3人に混じって2セット。
高いボールもちゃんとコートに入ってくれて、まあまあのテニスができた。

ずっとバックサイドに入らせてもらったおかげで、人並みにやれそうな自信がついた。
バックサイドからのフォアは、ほとんどが逆クロスに打つので、に優しかったことにも気がついた。

日に日によくなるのはいい兆候だけど、右肩は「痛い」というより「怖い」感じ。
無意識にかばっていることは意識していた。
まだ治っていない証拠である。

人が少ないので、ラリーやシングルスをやってくれる男があちこちで余っていたけど、ダブルスだけやって帰ってきたんだよ。
ここで無理をするとこじらせちゃうもの。

懲りに懲りたおかげで、私もずいぶん大人になったものである。(笑)
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