dosei みづ鍼灸室 by 未津良子(レシピ集)
レシピ1・梅干し
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レシピ1・梅干し
梅干作りにチャレンジしよう!
ゴールデンウィークを終わってしばらくすると、梅の季節がはじまる。
その年の気候によって、多少の違いがあるが、5月の後半から6月の半ばごろまで、けっこう期間がある。
気力と体力が充実し、余裕のあるときにチャレンジしよう。
作業の日を自分で選べるのが、梅干し作りのいいところだ。

①梅を塩漬けにする→②赤紫蘇を入れる(入れなくても可能)→③干す

この3つの作業をクリアーするだけで、1年間、美味しい梅干が食べられる。毎日お料理をする手間を考えれば、ものすごく楽だよ~。
用意するもの
カメ、漬け物石、落し蓋 (土でできた昔ながらのカメがいい)
梅5kg 熟したもの。青い梅は黄色くなるまでしばらく置いておく。(いい香りが漂ってきたときが漬け時) 
塩1kg 梅の20% 天然塩(にがりやミネラルの含まれた海水塩)
酒; 焼酎、テキーラ、ラム酒、ウォッカなどアルコール度数の高いもの
(のちに)赤紫蘇
梅が出回ったら → 漬ける
カメ、漬け物石、落し蓋を洗って、熱湯や酒で、さっと消毒しておく。
梅は洗って、竹串などでヘタをとって、一晩水につけてあくを抜く。
梅をざるにあげて水気を切る。少し濡れていたほうが、梅に塩がくっつき、下に落ちにくいので、失敗しにくい。
カメの底に、塩をパラパラとふる。その上に、梅を入れ、塩、梅、塩、梅と重ねていく。塩は下に落ちるので、下のほうは少なめにして、上に行くほどたっぷりの塩がまぶさるようにする。
落し蓋をして重石をのせる。カメに蓋をして、水が上がるのを待つ。この水を白梅酢と呼ぶ。早ければ1日で。毎日カメをのぞいて、元気でいるかどうかを確認する。もし、カビが生えていたら、カビを取り除き、酒をふりかける。
赤紫蘇が出回ったら → 紫蘇を入れる
赤紫蘇は(できれば)束のまま洗って、乾かし、葉っぱだけを取る。
塩を入れて、ギュウギュウ揉む。けっこう力がいる。黒い汁(アク)が出てくるまでがんばって、アクを搾り出し、捨てる。
また塩を入れて揉む。最後に、白梅酢を入れると、鮮やかな赤い色に変わる。それをカメに入れるのだが、カビないように梅酢とよく混ぜてから、梅の上にのせる。
このときできるのが赤梅酢。即席漬けに使ってもいいし、生姜を漬けて、紅生姜を作るのもいい。
毎日カメをのぞいて、もし、カビが生えていたら、カビを取り除き、酒をふりかける。
土用が過ぎたら → 干す
よいお天気が続きそうなときを見計らって、梅を干す。梅をカメから取り出して、ザルの上にのせる。シソもしっかり絞って干す。梅酢も、カメごと太陽に当てる。
昼間はかんかん陽に当てる。ときどき裏表をひっくり返す。太陽に当てると、身離れがよくなる。
夜もそのまま外に。夜露に当てると、皮が柔らかくなる。
三日三晩干すのが基本。でも、雨の多い年などは、1日1晩だけでも干すといい。8月の終わりとか、9月に入ってしまっても、それでも、大丈夫。いいかげんでも、ちゃんと美味しい梅干が食べられる。
保存
カメに入れて常温で保存すると、熟成して甘くなる。基本的には、最初の白梅酢が上がった段階から食べられるが、翌年のお正月過ぎころからが美味しい。
1年、2年、3年と熟成が進むと、甘みが増し、余分な塩を結晶の形で吐き出して、味わい深くなる。
紫蘇は完全に乾いたら、ミキサーにかけて、ゆかりにする。
梅干のコツ
かわいいと思うこと
梅干しは生き物。愛情をかけて、見守ってあげると、どんどん美味しくなる。太陽に当たると、並んで干された梅干したちが、次々に赤く色づいていく。その光景が、すっごくかわいいので、私はそれが見たさに、毎年梅干をつけているようなものである。梅干しはそれほど好きではないのだが、漬けるのが趣味なのである。身体にもいいし。
カメを目立つところに置く
干し終わるまでは、毎日、マメに覗き込むようにする。私の経験では、毎日見てるとカビが生えないが、忘れて放っぽっておくと、いつの間にかカビが生えていたりする。
塩分濃度は20%
塩は、にがりやミネラルを含んだ天然塩を使う。20%にすると、梅に水気があっても、手でつかんでも、大丈夫。いちいち消毒に気を使わなくても、カビが生えにくい。充分減塩だし、私の経験では、とりあえず、3年は食べられる。
小梅
早い時期に出回るので要注意。カリカリ漬けにする人が多いらしいが、私は、普通の梅と同じに漬ける。カリカリだと、冷蔵庫で保存しなくてはならないので、場所ふさぎだ。常温で熟成させたほうが、美味しさが長持ちする。お弁当などにちょっこっと入れられて便利である。
カメを使う
カメは通気性があって、外部の温度変化の影響を受けにくい。梅干は酸が強いので、プラスチックだと石油系の有害物質が溶け出すし、ホーローなども、亀裂が入ると色素などの化学物質が溶ける危険性がある。カメの中だと熟成がうまくいくので、ガラス瓶などと比べると、あきらかな違いがでる。
紫蘇
入れなくてもできるが、紫蘇を入れると、赤い色を楽しめるし、ゆかりも食べられる。「紫蘇を入れるとカビやすくなる」と「紫蘇には殺菌作用があるので、入れるとカビない」と、ふたつの意見があるが、どちらとも言えない。紫蘇の分量も、塩加減も、私は適当である。揉むのにけっこう力がいるので、ほどほどに。
たくさん漬ける
お料理は、なぜか、大量に作るほど、美味しくできるし、失敗もしにくい。毎年2キロとか、ちまちま漬けるより、1年おき2年おきに、一度にたくさん漬けるほうが美味しい梅干しが食べられる。
梅干の効用
梅干は酸っぱい、つまり酸性である。
不思議なことに、体外では酸性でも、体内に入るとアルカリ性に変化する。

腸の中には、さまざまの菌が住みついている。
人間にとって必要なビタミン類などを作り出したり、有害な菌を殺したりして、人間と共生しているのである。
これらの有用な菌は、アルカリ性の環境だと元気が出る。

コレラ菌以外のほとんどの有害な菌やウィルスは、酸性の環境が大好き。
腸内がアルカリ性に傾くと活躍できない。梅干を食べると、細菌性やウィルス性の腹痛が良くなるのは、そのためである。

梅酒や梅ジャム、梅肉エキスなども同様の効果がある。
お灸をプラスすれば、たいていの腹痛には鬼に金棒である。
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Updated: 2009/6/3