不具合があると血の巡りが悪くなる |
身体のどこかに不具合があると、気血の流れが渋滞を起こします。
さらさら流れる小川に小石を一個投げ入れると、その石に、ゴミや葉っぱなどがからみついて、どんどん大きくなり、スムーズに流れなくなります。
2車線道路に、車が1台路駐するだけで、後方に大渋滞がおこることがあります。
そんなふうに、炎症や変形などがある部位の周辺では、血液や体液が滞ってしまいます。 |
|
|
スターティング・ペイン |
寝ている間に痛みが強くなるのは、じっと動かずにいる間に、古い血がとどまってしまうからです。
「朝起きたときに痛い」とか、「長い時間イスに坐っていると、立ち上がるときに痛い=スターティング・ペイン」などは、血液の滞りのせいなのです。
古い血は冷たいので、患部を冷やします。動き出すと、筋ポンプ作用で、新しい血がどんどん運ばれてきて、痛みが和らぐのです。 |
|
|
新鮮な血液が治療する |
「痛み」はどうやら悪いサインを出すようです。
停滞した古い血液の中には「痛み」による悪いサインが溜まり、それが組織を破壊し、ますます多くの「痛み」を呼ぶという悪循環を起こす、という気がします。
鍼灸治療は、気を動かし、気が血を動かし、冷えを取って、悪いサインを一掃することができます。
新鮮な血液は温かいので、古い血液が一掃されると、痛みが嘘のように消えてしまうことがあります。
血液の中には、白血球やリンパ球など、治療するための能力があるので、病は快方に向かいます。 |
|