8/29(水) |
アロマの虫よけスプレーで快適散歩 |
あまりの暑さに、パソコンに向かう時間が激減。しかも、思考力も低下しているようで、更新もおさぼり状態だ。お許しあれ!
犬の散歩で、一番お気に入りのコースは、野川だ。川沿いに、ずっとサイクリング道路がつづいている。最近では川辺に下りることもできるようになった。ちっぽけな川だけど、鯉もいるし、鴨などの水鳥もいて、けっこう楽しい。桜並木が木陰をつくっているので、まあまあ涼しいし。
ところが、である。
とにかく蚊が多い。そのせいか、散歩する人の姿をあまり見かけなくなった。人口密度より、蚊(口)密度が圧倒的に高いのだろう。
野川に出たとたん、いきなりブチブチっと刺される。蚊がぶんぶん飛んでいるのが見える。手や足にとまった蚊はいそいで叩き潰すのだが、追いつかない。
蚊取り線香をぶら下げたりしてもみたが、あまり効果がなかった。トイレ袋にはキンカンが必需品だ。
それで、このところ、ヴェルのお散歩は治療室の周辺でしかできなかった。どうせ暑くて家にはいられないし、買い物のついでもあるのだけど、お休みの日にわざわざ西調布まで来て犬の散歩は、ちょっとかったるかった。
数日前、とつぜん、アロマ虫除けを作ることを思いついた。市販の虫よけスプレーは、身体に悪そうで、怖くて使えない。化学物質を使わない主義だし、肌には何もつけない主義なのだ。
高尾山ツアーに、手作りの虫よけスプレーを持ってきた人がいた。アロマ・テラピーで仕事をしていたことのある女性だ。彼女のは、ユーカリとサイプレスのエッセンシャルオイルを、浄水に入れたものだそうだ。
ラベンダーでもオレンジオイルでも、虫が嫌う匂いをつければOKという話だったよなあ・・・
とりあえず、霧吹きの中に水をいれ、家にあったラベンダーオイルを数滴たらしてみた。水は腐るけど、少量ずつ作って、2・3日で使い切れば問題ないと考えた。
それを体の露出している部分に、シュッシュと吹きかけた。
犬とお散歩に出かけてみた。いつもなら、あっという間に、まわりをぶんぶん飛び回る奴らが、一匹も来ない。下を見ると、ヴェルのまわりに蚊が舞っていたので、あわててヴェルにもシュッシュした。今までは、たぶん、私が彼にとっての蚊取り線香になっていたようだ。
顔には何もつけたくないし、顔のまわりに蚊がブーンと来たらすぐわかるから、追い払えばいいや、と思ったのは甘かった。唇のところ、1か所ポツリと食われてしまった。
とにかく、絶大なる効果。つけそこなった所を、たまに食われるだけで、蚊をシャットアウトすることができた。
あとは時間切れに注意。しばらくすると効果が薄れてくるので、百均のスプレーボトルを買って、バッグの中に入れて持ち歩いている。
ところで、高尾山ツアーのことだけど、今回、参加者は20代から50代までの、女性だけ6人だった。「はじめまして」「お久しぶり」の挨拶のあと、和気あいあいと歩き出した。
覚えている方もいるだろうけど、あの日、7/29(日)は、ちょうど出かける時間に、ものすごい雨と雷だった。「雨天決行」とはいえ、あまりにもひどい天候。駅まで車で送ってもらったのだけど、道路が川になってて、ダイビング状態だった。
「こんな日に山登りなんてきちがい沙汰」と家人に言われた人もいたらしいが、天候を理由にキャンセルした人はひとりもいなかった、というつわものぞろい。
高尾山口駅についたら、あら、びっくりの、ちょっと曇ったちょうどいい天気。雨なんかぜんぜん降らなかったそうだ。楽しくリフトに乗り、山歩きをした。
そのあとのビールがまた美味しい。雷雨のおかげで、ビヤ・マウントがすいてたので、かえってラッキーだったかも?
さすがに、帰りには雨に降られたけどね。
来年も、高尾山ツアー、どうぞよろしく! |
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8/11(土) |
地震をきっかけに、柏崎時代の古い友人と話した |
先月、新潟で中越沖地震があった。一番被害が大きかったのは柏崎市だ。
実は、中学1・2年の2年間、柏崎に住んで三中に通っていた。何十年も前のことなのだけれど、被災現場の映像をテレビで見ると、なんとなく昔見た風景を思い出して、胸が痛む。
三中時代の友人で、ときどき連絡を取り合っている女性がひとりいる。忙しいだろうと思って、とりあえず、震災当日にメールを出してみた。3日たっても返事がなかったので、夜の10時を過ぎてしまったのだけど、迷惑かも?と気にしながらも、電話をかけてみた。
「夜遅くて、迷惑かと思ったんだけど」と言ったら、彼女は笑いながら、
「電気が止まっているから、家の中、真っ暗で、テレビも見れない、本も読めない、パソコンも使えない状態だから、夜はヒマなんだ。昼間は、水をもらいに行って、何時間も並んで待たなきゃならないし、片づけとかで忙しいから、なかなか電話に出れなくて、ちょうどよかったよ」と、喜んでくれた。
彼女の家は大丈夫だったけど、飾りダンスや本棚などのガラスが全部割れて、家中に飛び散ったそうだ。電気が止まって、掃除機をかけられないので、なんだか心配、って言ってた。
彼女の飼っている犬、メスのピーグルのモモちゃんも、怯えちゃって大変だったそうだ。そこで、犬の話で盛り上がった。
(モモちゃんには、いつか、ヴェルの部屋にゲスト出演してもらおう)
震災をきっかけに、古い友人と久しぶりに電話し、メールのやり取りをし、近況を話し合った。
三中時代は家が近所で、同じバレー部で、毎日一緒に学校にかよって、毎日ケンカをしてた。夏休みに、合作のマンガを描いたこともあった。すごい美人で字がきれいで絵も上手。挨拶もできて、編み物もでき、洋服も縫える。なにからなにまで真面目できちんとしていて、大人に褒められまくりの彼女は、私とは正反対の性格だった。
私が村上に転校してから、何百通も文通しあい、いまだに腐れ縁でつづいている仲なのだ。
彼女は、パン作りが大好きで、毎日パンを焼き、パン屋で働いたり、講習会に出たりをここ何十年やっていた。
最近は、コミュニティー・センターで、パン作りを教えたりしてるんだって。好きなことをやり続けるってすごい。いつのまにか、その道のプロになっていた!
最近、市販のパンを食べると気持ち悪くなるんだ。ときどき患者さんから手作りパンをもらうのだけど、それはすごい美味しい。市販品はバターのかわりにマーガリンを使っているし、添加物も入っているから、そのせいじゃないかと彼女は言った。
(スペインのパンは美味しかった。食を大事にする国の食べ物は、何を食べても感激だったけど)
テレビのニュースで、能登半島地震のとき、避難所で暮らしていたお年寄りが、生活不活発病になったので、今回はそれを防止する対策が講じられていると報じられた。
生活不活発病とは、それまで自立していた老人が、避難所生活の間に、身体を動かす機会が減って、歩けなくなったり、寝たきりになったり、車椅子になったりすることを言う。
「動かないと老婆になる」(06/9/3)に登場した、新潟市に住む親戚のSさんの病名がわかった。あちこちの病院へ行き、脳も調べてもらい、どこにも異常がありません、と言われたSさん。ついには、うつ病と診断され、薬を飲んでますますひどくなったようすである。
この話、つづきは次回に。
ところで、プランクトンに刺されたところ、もうとっくに良くなったよ。うっすら痕が残っているだけ。
結局、痒みがひどくて、何度も何度もお灸をしたところから先に、痒みがとまり、痕もほとんど残っていない。痒みがそれほどでもなくて、お灸をサボったところの方が、いつまでも痒みがぶり返し、いまだに茶色いシミになっている。ステロイド入りのムヒは、3日で使用を中止した。糸状灸のほうが効いた気がする。 |
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7/31(火) |
海水浴で、プランクトンに刺されちゃった・・・ |
なんだか、今年は、病気の話ばっかりみたいだけど・・・
先週、水・木とお休みを取って、海に行ってきた。とっても楽しかったんだけど、そこらじゅうプランクトンに刺されて、痒くて痒くて。とくに腕がすごい。ゴマ粒くらいの大きさの、真っ赤なプツプツが点々として、ところどころ水泡になっていた。
実は1991年にも、同じ目にあってる。8月に富士山に行き、本栖湖でキャンプしたあと、御殿場から沼津を回って、伊豆半島を一周した。帰り道で、小さな海水浴場を見つけ、富士山を見ながら泳いだのだった。
次の日ぐらいに、赤いプツプツが出始めた。翌日には、水疱に変わり、痒くて痒くて気が狂いそうになった。とびひかと思って皮膚科に行った。お医者さんは、一目見るなり、「海に行きました?」と聞き、「プランクトンでしょう」と言った。ステロイドの軟膏を出された。
普段は、強い薬は使わないのだけど、あまりのショックに、プツプツの上にステロイドを塗り、そして、あっという間に治ってしまったという記憶がある。
今回も、泳いだ場所は伊豆半島。相模湾側なら大丈夫かと思って、南伊豆の下田に行ったのであった。
1日目に泳いだ碁石が浜では、別に問題はなかった。そのまま帰ればよかったのだけど、行く途中に見た白浜が、とてもきれいに見えたので、次の日、帰り道に立ち寄った。
泳いでいるときに、腕に、ピリリと刺すような痛みを感じた。ピリッ!ピリリッ!ピリッ! ずーっとじゃないんだけど、チクリと来るときは、続けざまに来る。
クラゲかな?と思ったけど、クラゲはいない。何もいるようには見えない。まわりの人たちは平気な様子で遊んでいる。
クラゲに刺されるのは慣れている。クラゲなら、ビシビシッときて、真っ赤なみみずばれのような痕ができるはず。肌には何の痕跡もない。おかしいなあ・・・
昔、子どもが、小学校の臨海学校で千葉の海に行ったときに、「チクリムシが出て、大変だったんだよ~」と話していたのを思い出した。太平洋には、チクリ虫なるものがいるのだろうか?
次の朝、痒みで目が覚めた。そこら中に、赤い点々がでている。チクリ虫?それともやはりプランクトン?とにかく痒い。水疱になりかかっているのもある。
いそいで、ネットで調べてみた。
海水浴皮膚炎(これには日焼けも含まれている)、または、プランクトン皮膚炎というらしい。目に見えない大きさのプランクトン(カニなどの幼虫らしい)の、触手のせいらしい。(触手にさわって? あるいは触手が刺さって?)
どうやら、アレルギー体質と関係しているらしく、同じ海で泳いでいても、刺される人と刺されない人がいる。あるいは、刺されても平気な人と、アレルギー反応が出る人がいる、ということらしい。ある家族などは、5人のうち、末の息子だけが毎年プランクトン皮膚炎になるんだって。
別名「ちんくいむし」で、これは、肌が露出しているところより、水着やウェットスーツの中など、肌がおおわれているところがやられるケースが多いからだという。私の場合は、腕など、露出しているところだったけど。
いろんな情報を総合してみると、原因など、あまり詳しいことはわかっていないらしい。海がきれいかどうかは関係ないらしい。カリブ海など、外国の海でやられた人もいるそうだ。波打ち際でも沖でも刺されるらしい。
遠浅の海で発生しやすいらしい。波の穏やかな遠浅の海岸には、プランクトンが多いのだろうか?
海水浴客の多さは関係ないのだろうか?人間の垢やふけが栄養源になって、大発生するとか?
私は、新潟や山形などの、日本海で泳いでいたから、プランクトンに免疫がないのだろうか?
どっちにしろ、昔から肌は弱かった。
小さい頃は、夏には毎年、小児ストロフルスになった。夏の終わりはいつも、全身包帯ぐるぐる巻き、という記憶がある。冬には、しもやけが崩れてグズグズになり、中学に入るまでは、毎冬、手に包帯ぐるぐる巻きだった。
小児ストロフルスは、蚊に対する過敏症で、どうやらプランクトン皮膚炎そっくりの症状だ。子どもの場合は、掻きむしってしまうことが多いので、とびひになりやすく、全身に広がって苦労するのだという。
痒くても我慢。掻くと悪化するし、とびひになったら大変だ。病院にも薬局にも、行く時間がなかった。
痒みに耐えるのはつらい。アトピー性皮膚炎の人たちの苦痛を想像して、本当に気の毒になった。
「そうだ、お灸をしてみよう!」と思い立ち、もぐさを細く細くひねって、糸状灸をつくり、プツプツの上にのせた。ジュワッと熱いのが気持ちがいい。寸止めにした。「いたぎも(痛いけど気持ちがいい)」でなく、「あつぎも!」「かゆぎも!」ってかんじ。
そうすると、数時間は痒みが治まるのだ。水疱のところは、痒さもしつこいので、何度も何度もお灸をした。
仕事の合間に、テレビを見ながら、夜寝る前に、痒くて目が覚めたら、・・・というぐあいに、暇さえあれば糸状灸をしまくった。いつもはキンカン党なのだけど、不安のあまり、ステロイド入りのムヒも買い、ところどころ使ってしまった。
<結論>
連れ(仲良くプランクトンに刺された)は、普通に放っといて、進行具合は私と変わらず。私の場合も、糸状灸をしたところも、液体ムヒSを塗ったところも、特に違いはなかった。
プランクトン皮膚炎に関しては、お灸もステロイドも、かゆみを一時的に抑えるだけで、治りを早くするわけではないらしい。
今年の8月は日本海で泳ぐとして、来年からはどうしようかなあ~~~ |
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7/27(金) |
ぎっくり腰と湯治② 槍ヶ岳を見た |
とりあえず、新穂高ロープウェイに乗ることにした。
車に横たわっていたときは楽だけど、降りて歩き出そうとすると、やっぱり痛い。雨傘を、杖代わりについて歩くことにした。
1年半前にも乗ったことがある。11月のはじめで、空一面の雨雲(なのに、乗った)、しかも、ものすごい寒さで、山頂では小雪が舞っていた。
視界ゼロだったけど、大好きな雪が見れて、素敵な気分になれた。
今回は、ぴっかぴかのいい天気。やっぱ、お天気だと、景色がすばらしいなあ。
第2ロープウェイって、見晴らしがいいだけじゃなく、けっこう迫力があるんだよね。鉄塔の傍ではグランと揺れるし。
傘を杖にして、よろよろと歩く私に、職員の人たちがすごく親切にしてくれた。
エレベーターに案内してくれ、階段のない道に案内してくれ、「足の悪い方を先にご案内させていただきます」と、ずらりと待っている人をさしおいて、一番先に乗せてくれた。
恥ずかしかったけど、歩くのも困難、立っているのも困難、座っているのだって痛いという状態だったので・・・、みなさん、本当にありがとう。m(_ _)m
西穂高岳(というのだろうか?)の、標高2701mのところに、西穂高口駅があり、第2ロープウェイはそこが終点。そのあたりを少し歩き、ベンチに座って日向ぼっこをした。「はるかな尾瀬~」の歌で有名な水芭蕉の花を、恥ずかしながらこの年になって、はじめて見た。植物に詳しい人だと、あの木は○○、あの花は○○と、想像の世界が広がるんだろうなあ。
展望台では、四方八方をぐるりと取り囲んでいる北アルプスの山々を見た。
山登りの好きな友達に聞いたことがある。「あの山も登った、この山も登った・・・、思い出がよみがえってきて、達成感をまた味わえるんだよね」だって。
私にとっては、単なる景色にすぎないし、案内板で名前を知ったところで、3歩歩けば忘れてしまう。ちょっとさみしい。
はじめて槍ヶ岳を見た。なだらかな山々のなかに、くっきりと、カッターの刃を立てたような形。真っ黒な山肌に、まだらに白く残っているのは雪渓だろうか。
2泊目の旅館は、昨日の旅館のすぐ近く、奥飛騨温泉郷の新穂高温泉にある槍見館だ。お天気のいい日は、槍ヶ岳が見えることから、その名前をつけたらしい。建物は趣があって、広々としてきれい。古さを演出した重厚な造りだ。ロビーには囲炉裏をかこんで、熊の毛皮が敷いてあった。ちょっとビビッた。
部屋は広くて冷蔵庫つきだった。
宿にチェックインしたあと、ひたすらお灸をしまくった。腹部全体に、透熱灸を、何十壮も何十壮もした。すると、あら不思議、立った瞬間に背中が伸びた。腰は痛いけど、身体が起こせる。立ったままで背筋を伸ばせるようになったのだ。やっぱり、お腹(腹筋?)の不調とぎっくり腰には、関連性があったみたい。
腰全体にもカマヤミニをした。2時間以上もお灸をし、あちこちに銀粒を貼って、お風呂に行った。今度こそ、無理しない、無理しない・・・
露天風呂は、「槍見の湯」と「まんてんの湯が」が混浴で、「岩見の湯」が女性専用。その他に、貸しきり露天が5つある。部屋つき露天もあるらしい。
無理しないように気をつけながら、すべての露天を、一応全部見てまわった。宿泊客が少ないせいか、誰もいなくて、超のんびりできた。
内風呂もすてきだった。ヒノキの香りがして、きれいで広々としていた。
露天風呂は、こじんまりとしていて小さいのだが、蒲田川という川のそばにあって、眺めがいい。遠くに見える山を眺めながら、「どれが槍ヶ岳かなあ?あれかな?これかな?」なんて、あとから考えると、間抜けな会話をしたものだ。
というのは、一瞬の雲の切れ間に、白いまだら模様のある黒い山が見えたから、それが槍ヶ岳だったみたい。他の山は、青々とした緑におおわれていたのだもの。
夕食はすばらしかった。絶対自分では作れないような凝った料理で、大感激。山菜料理も、バラエティーに富んでいた。山菜のてんぷらも、パリッとしていて感激。肉が食べられない私のために用意してくれた品も、なかなか良かった。
槍見館の料理は、今まで行った旅館の料理では、花巻南温泉峡の大沢温泉の山水閣と並んで、ワン・ツーで表彰台だ。
槍見館のチェックインのときに、「日本秘湯を守る会」の説明を受け、スタンプ帳をもらった。全国に185くらいある秘湯を回って、3年間でスタンプを10個集めると、好きな旅館に一泊サービスしてくれるんだって!
惜しかったなあ、5月に行った、奥鬼怒の「八丁の湯」も会員だったから、スタンプを押してもらっておけばよかった・・・。
次の日、前日泊まった水明館(そこも会員)にも、スタンプをもらいに行った。
結局、ぎっくり腰は、悪化もしなかったけど、良くもならなかった。元気なうちに遊びに出かけ、早めにリフレッシュするのがいいよなあ・・・ |
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7/16(月) |
ぎっくり腰と湯治① 奥飛騨温泉郷にて |
ぎっくり腰で患者さんを断ったのに、遊びに行くのは、なんとなく罪悪感を感じる。それを、「湯治」だからと自分に納得させて、温泉に出かけていった。
具合の悪い人で、温泉に行って良くなった人はひとりもいない。ほとんどの人が、かえって悪くなって帰ってくる。
「湯あたり」という言葉もある。とにかく、「入り過ぎない」を心がけようと決意した。
何ヶ月も、湯治でのんびりできるのならともかく、2泊3日では、悪化しなければそれで御の字、と思った方がいい。温泉というのは、具合が悪くない普通の状態のときに、日ごろの疲れを癒しに行くところだと思う。
いつもは私が運転なのだけど、今回は、助手席のシートから後部座席までフラットにし、寝たままの状態で行った。まるで、担架で運ばれていくようだった。見えるのは空だけ。逆に、どんな運転してるか見えない分、気が楽だったかも?
調布インターから中央道に乗って、松本インターで降りるのだが、そこまではあっという間。そこから先がけっこう面倒だ。吾郷トンネルを抜けて、高山市に出るまでの道のりが、たったの60キロなのだが、道が狭く、曲がりくねっていて、古くて狭いトンネルが数多くあり、運転手にはものすごく遠く感じる。
横になっていても痛みがやわらぐ姿勢がないという、悲惨なぎっくり腰だったのだけど、車のシートは、けっこうよかった。ガタガタと車が揺れる、その振動が腰にはよかったかもしれない?
つまり、腰に重力のかからない状態で、適度に動かされることで、血行が良くなるのかも。前の晩は、痛みでほとんど眠れなかったので、奥飛騨に着いて、運転手が道に迷うまで、こんこんと眠りつづけた。
行き先は、岐阜県高山市にある奥飛騨温泉郷だ。その中の新穂高温泉が、今回の目的地だ。一泊目は、水明館(佳留萱山荘)。
出かける決心がついたのがお昼過ぎだったし、道に迷ったので、宿に着いた頃には真っ暗だった。そのまま、夕食の会場に直行。
250人入れる露天風呂があるというので、前々から行きたいと思っていた宿だけど、部屋がイマイチだった。建物が古く、部屋も狭い。トイレも共同。まわりの人の足音や話し声が普通に聞こえてくる。
でも、さすがに大露天風呂はすごかった。川沿いにあって、広々としていた。昼間の景色は見れなかったけど、夜、薄暗い灯りの中でも、充分、素敵な露天風呂だった。
温泉に入って温まると、腰の痛みが薄らぐ。水中は浮力もあるので、お湯の中で動き回っていると、ちっとも不自由を感じない。じっとしているより、動いた方が治るような気がして、お湯の中を動き回った。
全部のお風呂を網羅しようと、欲張りすぎたかもしれない。
そして、やっぱりやり過ぎてしまった?
ぐっすり眠った翌朝、腰の痛みで目がさめた。新鮮な空気を入れようと思って、窓を少し開けていたのだけど、そこはかとなくトイレの芳香剤の匂いが漂ってくる。でも、窓を閉めに立ち上がる気力がない。
連れが目覚めるまで、寝床の中で、ボーっとしながら待ちつづけた。
ガンガン、カマヤミニでお灸をしてもらう。それで何とか、朝食におりることができた。朝ご飯は
Very good、夕食はまあまあ good。でも、次回は他に泊まって、日帰り入浴で利用しようと思った。
朝10時がチェックアウト。次の旅館まで4時間、どうやって時間をつぶそうか?とりあえず車に乗った。
シートの上で横になっていると、痛みが薄らいで、楽だなあ・・・ |
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