3/19(日) |
次の合言葉は「左手で、パーム」 |
母は落ち着いているが、手足のむくみが気になる。
実は、この間の入院の1週間ぐらい前から、両足の足首から先がむくむようになっていた。
入院の前日には右手もむくんで、まるで点滴が漏れたみたいに、パンパンに膨れ上がっていた。
何故か入院中はむくんでいなかった。
退院してしばらくしたら、またむくみがはじまった。両足と、そして日替わりで右手か左手。
大丈夫かな・・・
父が食道癌で再入院になったとき、毎週末、新潟に通って、古方按摩をやりつづけた。
亡くなる1週間前のこと。取っても取っても、あとからあとからむくんで来るので、内心途方にくれた。『もうダメなのかな・・・』と超悲しかった。
だから、母の手足の末端がむくむのは、悪い兆候に思える。
むくみを取るためには、按摩の手技をつかう。
末端のほうに向かって気を流すのである。指先まで水を押し出す。
遠心性にやるのがコツである。
マッサージは西洋医学の一部で、心臓に向かって求心性に静脈血を押し戻す手技を使うが、それだと、直後からどんどんむくんでいく。
経絡の流れに沿って、遠心性に気を動かすと、翌日まで効果が持続するのである。
不思議だが、それが臨床医学である。
痰のからみが気になるらしく、リハビリの間、母はずーと唸りつづけている。
ときどきゴホ、ゴホッ、ゴホホ~ンと咳き込んでいる。
自力で排出できているのか確信がもてない。
誤嚥性肺炎のリスクを回避するために、ミキサー食になったんだけど、「噛まない」でいるうちに筋力が落ち、気管に痰をつまらせたのではないだろうか?
そんな疑念がフツフツと沸いてくる。
誤嚥で死ぬか、痰がつまって死ぬか、どちらのリスクを重要視するかは、ホームの考えに任せられている。
今のところ落ち着いているとはいえ、終末は着実に忍び寄っているみたい・・・
ティラのお散歩を毎日。週5で仕事。週4で母のリハビリ。
ほんとうに忙しいが、気晴らしはやっぱりテニスである。
今年に入って取り組んできた、「セサミ」はできるようになったんだよ~!
「セサミ」は、セミ・サーキュレーション&ミートを略した合言葉。
小さくラケットを回しながらボールにインパクトする打ち方で、それが当たり前になってきた。
次の課題は、ボールへの入り方と打点の位置である。
飛んでくるボールの「横」に入って、ボールを「呼び込んで」打つ癖をつけなくちゃならない。
去年「ゲームは自分が教えてあげる」と言ってくれた男性と久しぶりに会って、ミックスダブルスで組んだ。
おばさんのポッコンボールに苦労していた私に、「ボールを前でとらえているからだよ。もっと呼び込んで、打点をうしろにしなさい」とアドバイスしてくれた。
練習中にCさんにもさんざん注意されていることだけど、ゲーム中に指摘されて、「なるほど!」と理解できた。
自分ではやっているつもりだったけど、呼び込みが足りなかった。
理解できたら、次は攻略法を考える。
「三角」をつけるとまどろっこしい。「横ミート」とか、あれこれ合言葉を変えてみたけど、どれもしっくり来ない。
でも、昨日の壁打ちで新しい合言葉を思いついた。「左手で、パーム」である。
インパクトの瞬間に、ねちっこくボールを掴まえる感じは、やっぱり「パーム」が一番である。
手首をコックしてスナップをきかせるとか、ボールにより回転をかけるとか、打つ方向に一瞬だけ面を合わせるとか、すべて「パーム」でイメージできる。
フォアのストロークのときに、「左手」でボールを掴まえようと意識すると、左半身を使える。横向きが作れるし、身体の開きも抑えられる。
フォアボレーも横向きが基本である。
バックハンドのときも、両手は左手で打ち、右手は添えるだけ。右手で引っぱるよりも安定するし、ボールに伸びも出る。
片手バックハンドは、構えのときに「左手でラケットを引っぱる」んだけど、慣れない動作をひとつ加えるのに役に立つ。
「左手で、パーム」はあらゆるショットに共通の、超グッドな合言葉と自画自賛しているんだけど、結果はどうかな~~(笑) |
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3/12(日) |
ティラの名前を「ティラノ」に変えた |
いたずら坊主の子犬のせいで、睡眠時間を削られたうえ、ゆっくりできる時間がゼロになった。
そこにプラスしての母の入院はかなりこたえたけど、木曜日に退院して、無事にホームに戻った。
母は落ち着いているよ~
ところで、ティラの名前を「ティラノ」に変えた。
動きがジュラシックパークの恐竜、ディロホサウルスにそっくりだけど、名前にしにくい。
そこで「ティラノサウルス」+ハンサムなので三銃士の「アラミス」+見た目の色合い→→「ティラミス」と名づけたんだけど・・・
はじめは超ビビリでおとなしかったティラだが、あまりのやんちゃぶりに、「ティラミス」なんて、とても呼べなくなった。
はじめに戻って、名前は「ティラノ」、愛称を「ティラ」にしたんだよ~。
火曜日、母の入院中に、今年3度目のシングルスのラウンドロビンに出た。出れるときに出ておこうと思ったのである。
今回の目標は、「すべてのショットを思いっきり打つ」ことと、「新しく習ったショットを随時使うこと」だった。
勝敗にこだわらずに、のびのびとショットの練習をしようと決心したはずなのに・・・
4人ブロックの対戦相手3人のうち2人が前に勝った相手だったので、勝敗を意識してしまい、プレーがだんだん縮こまっていった。
1戦目は7月に6-4で勝った相手。
若くて長身で、きれいなフォームですべてのショットをバッコ~ンと打ち込んでくるが、ミスもする。
はじめガンガン調子が良く、3-0になり、そこから「迷い」が入りはじめ、ミスをきっかけに気弱病になった。
調子よく入っていたサーブを2回もダブルフォルトして、追い上げられて4-4になった。
フェンスのむこうにクラブのおじさんがいた。
「シングルス出ているの~?」と声をかけられ、「気弱になっちゃって、もうダメ」と言ったら、「大丈夫、大丈夫」と優しく言ってくれた。
親睦会で組んだこともあるし、Dさんと一緒にときどき練習している人だから、彼が言うんなら大丈夫かな・・・とちょっと元気づいて、1ゲーム取れた。
転がったボールを取りに行くたびに、「ダメ、気弱になっちゃった」と弱音を吐き、「大丈夫、大丈夫」と励ましてもらい、おかげさまで6-4で勝てた。
2戦目の相手は全勝の人。Cさんが女性バージョンに手加減してくれたゲーム練習と、同じくらいのレベルだった。
1-6で負けたけど、自分的にはまあまあだった。
1月2月の試合みたいに、なすすべもなくコロコロ負けたんじゃなく、内容的にはやれることはやれたから、ましだった。
3戦目は、前に勝っているポワ~ンのおばさん。前回も苦戦したけど、今回はひどかった。
どこかのクラブに所属していて、ゲーム慣れしている。狙って打ったボールが甘くなると、前に出てきて、スコンと決められる。
0-4になって、方針を変えた。相手は小さいボールに強いから、こっちはすべて「大きい」ボールを打とうと決めた。
ロブとムーンボールで相手を後方に釘付けにする作戦だ。
なんとか追い上げたけど、結局4-6で負けた。
1勝2敗でちょっとは進歩したけど、精神力の弱さが問題だ。
試合をやりながら、自分はまだまだ初心者だな・・・とつくづく実感した。
「片づけられない女たち」みたいに、バッグの中はぐっちゃぐちゃ。練習で培った多様なショットや、いろんな作戦が山と入っているんだけど、すぐに出てこない。
いつどこでどれを使っていいのかもわからない。
隣のコートでの試合をチラ見したんだけど、3戦目のおばさんにはみんな苦戦していた。(負けたのは私だけだけど・・・)
驚いたことに、2戦目の相手が、1戦目の相手にメチャ苦戦していた。ミスを多発して負けそうだった。
やっぱり、バッコ~ンいいストロークを打てると有利なんだね。
私は男のボールに慣れているから、かえって打ちやすかったんだけど。
1戦目の彼女はのびのびと人懐っこい。
あとで話を聞いたら、シングルスプレーヤーなんだって。ベースラインでステイバックしてのストローク戦だったから、やりやすかったんだね。
(ダブルスでも、相手に前に出られると困惑する私である)
高校時代にテニス部だから、フォームがきれいで本格派。
10年ぶりにテニスを再開したら、ちょうど会社にテニス部ができて、「1年、負けて来い、と言われて、あちこちで修行してるんです」とほがらかである。
これだよな!
目先の勝敗にこだわらず、自分のショットを打ちつづける。ミスしてもミスしても、めげずに打ちつづける。遠くに目標をフィックスして揺るがない。
彼女を見習って、私もがんばろう! |
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3/8(水) |
母が夜中に救急車で入院 |
土曜日の夜中の1時半に、ホームの看護師さんから電話が来た。
痰がゼロゼロしていて、酸素飽和度が90を切ったので、救急車を呼んで入院させたいとのことだった。
ポプラを起こして、三鷹の野村病院に急行した。
ストレッチャーの上で酸素マスクをされている母は、本当にヤバそうだった。
病院の看護師さんが、母の鼻から管を入れ、「あ、ヒットした」と言う。ズルズルズルッと痰が引けた。
(慣れると、この感触が気持ちいいらしい)
当直の外科医が、コンピューターの画像を見せてくれ、「気管に痰が詰まっていました。肺はきれいですよ」と言った。
とりあえず入院して、主治医が決まるのは月曜日。詳しい話はそれからだそうだ。
去年調布病院に入院したときは、看護のレベルを上げてもらおうと思って、いろんな人に一生懸命に話をしたけれど、なんだかもう気力が尽きていた。
すでに病院には何も期待していない・・・
このまま在宅になるのかもしれないな・・・と覚悟した。
月曜日、病院に着いたのは5時半過ぎ。
ナースステーションで、5時を過ぎると主治医に連絡ができないから、面接のアポは翌日にと言われた。
(やっぱりなあ・・・老人の扱いなんてこんなもんなんだ・・・とあらためて身にしみたんだけど・・・)
母はひたすら眠っていて、話しかけても反応がなく、目も開けない。
あんずと2人で母のリハビリをしていたら、看護師さんがやってきた。
酸素飽和度を測るために、母の人差し指をクリップではさんだ。
ポケベルぐらいの小さな画面にデジタル表示されるのだ。
酸素飽和度は赤血球中のヘモグロビンが、酸素と結合している割合なのだそうだ。
90%以下になると、酸素が足りない危険な状態らしい。
「ゼロゼロしてますね」と、鼻から管を入れて痰を引いてくれた。
93だった酸素飽和度がだんだん下がって86になった。
「苦しいのでいったん下がるけど、すぐもとに戻るんですよ」だって。「91で落ち着いている方もいらっしゃいますから、大丈夫ですよ~」といろいろ教えてくれた。
なんだか素朴でほがらかで、とても親切で、まさに「天使」のようだった。
昼食からちゃんと食事が出ていた。昼食はゼロだったそうだ。
運ばれてきたミキサー食は品数が多くて、とてもゴージャスだった。
味見をしたら美味しい。バナナケーキにフルーツもあった。
母は目も開けずに、スプーンに食らいついていた。
ちょうふの里の1.5倍ぐらいの量だったけど、ご飯をちょっと残して完食した。
途中で主治医がやってきた!
「お食事食べられてるかな、と気になって、様子を見に来たんですよ」とにこにこしている。
母が食べているのを見て、とても喜んでくれていた。
お医者さんも、優しくてフレンドリーで温情がある。
この病院は「天国」のようだ。母を「人間」としてみてくれている。
野村病院は訪問診療をやっているので、在宅介護に備えて、連絡しなくちゃ・・・と、ずっと思っていた病院である。
包括支援センターの職員が一押ししただけのことはある。
入院をきっかけに、在宅になったときの道筋ができそう?
でも、主治医に聞いたら、訪問診療をやっている医師が3月で退職するので、再開の目途がたっていないそうだ。
「最後は在宅で看取るつもりなんです」と主治医に言ったら、「そうですね~。この状態ですからね」と、優しいまなざしで母を見つめてる。
「いつでも退院できますよ」とのことなので、ちょうふの里に連絡して、明日退院することになった。ほっと安心。
野村病院は末期がんの人の緩和ケアにも取り組んでいるのだそうだ。
患者を「人」として見てくれ、人それぞれのニーズを理解しようとしてくれ、その人にとって何が一番を考えてくれる、「想像力」を持った医療従事者に出会えて、救われた思いである。 |
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2/25/(土) |
またまたシングルスでリーグ全敗 |
春一番が吹き荒れた日、シングルスのラウンドロビンがあった。
1戦目の相手は、めちゃくちゃ上手な若い人。どんなボールもバシッと打ってくるし、まったくミスをしない。
甘いボールはドライブ回転をかけて、きっちりとオープンコートに打ち込んでくる。
まるでお手本を見せられているようだった。手も足も出なくて、あっという間に0-6で負けた。
2戦目の相手はその人よりも格下だったから、ちょっとはマシかなと期待したけど、やっぱりあっという間に0-6で負けた。
・・・なるほど、こんなふうに負けつづけたら、「シングルスは無理とあきらめた」という人の気持ちもわかるなあ・・・
試合中にそんな思いがチラチラと頭をよぎる。
2戦目が終って、1回休憩。クラブのコートはがら空きである。
あまりの強風でテニスにならず、みなさんクラブハウスに避難していたんだって。
そういう日でも試合は行われる。
風が舞っていたので、どっちが風上とかもない。
ボールがあちこち変なふうに曲がるんだけど、夢中になってやっていたので、「強風」にもほとんど気づかなかった。
(やっぱり、まだまだ素人か・・・)
今回のテーマは「相手のバック側に打ちつづける」だった。
去年の夏は「左右にふる」だったんだけど、より強力な戦術とのこと。
バック側にボールを集めつづける優位さを、Cさんが実演してくれた。
1本目、コーナーにきっちりといいボールが入る。なんとか返すと、次にはもっと厳しいボールが来る。次にはもっともっと厳しいボールが来る。
やっと返したボールを待ち構えられて、バシッと打ち込まれる。
確かにとても有効だなあと、やられて実感できた。
ところがところが、自分がやってみると、ぜんぜん思い通りにいかない。
1本目、コーナーにいいボールが打てたとしても、2本目はショボくなり、3本目にはもっとショボくなる。
だんだん力尽きていくのである。
相手に待ち構えられて、逆にバシッと打ち込まれてしまう。
Cさんは練習ボールを混ぜてくれるけど、試合の相手はそんなに親切じゃない。
ラリーもできないと、自分の調子を上げていく時間もない。
『こうしよう』とかあまりに考え過ぎると、身体の動きが止まり、ショットの威力が落ちるような気がする。
夏の頃のように、気の向くままいろんなショットを試して、とりあえず何とか返していたときのほうが、競った試合ができたよな・・・?
自分はまだまだ「戦術」とか考えるレベルじゃないのかもしれない。
試合のコートで萎縮しないで、のびのびと打てるようになることのほうが先決という、まだまだ「駆け出し」レベルなんじゃないだろうか・・・?
先月の試合のときは、フォームを変えたばかりで、ミスの連続だった。
0行進からはじまる試合。ミスを恐れて縮こまり、ボールを「入れ」に行ったりした。
ちゃんと打てずに負けたあとは、後味が悪い。どょ~んと落ち込む。
どっちにしろ負けるんだったら、思いっきりやって負けたほうが、あとが気持ちがいい。
先につながるし、希望が持てる。
クラブのゲームでも、毎回そう決心しても、できるようになるまで何年もかかった。
勝敗のかかった場面で「のびのび」やるのは、ほんとうに難しい。
そんなことを思い出し、方針を変更した。
「すべてのショットを思いっきり打つ」というふうに、目標レベルを下げたのである。
3戦目の相手は「素人」だったんだけど、それも3-6で負けた。
いろいろやってみたけど、コントロール力不足で、「決め」ボールの精度もイマイチだった。
Cさんがフェンスの向こうで腕組みをして、怖い顔で試合を見ていた。
『言うとおりにやってないな』と苛立っていたみたい。
でも居直っちゃった。
あれこれ試してみたい。習ったショットが何本か打てたので、それでいいや。
練習でできることをゲームでできるようになるまで、3ヶ月はかかる。
シングルスというものに慣れることが、今の私の課題だと思った。
ラウンドロビンで全敗した翌々日、ミックスダブルスに誘われた。
年配のおじさん2人と、ゆるいボールしか打てないおばさんである。
1戦目の相手を思い出し、彼女のように、あらゆるショットを思いっきり打ち込んだ。
甘いボールが返って来たら、前に躍り出てバシンと打ち込む。
なんと6-0で圧勝した。
仲良しのおじさんたちはビックリ仰天。
「ノーミスだったよね」と驚かれ、「見ていると、なんか・・・『野生』・・・だね」と評された。
手も足も出ずにやられて、ギューッとプレスされたあと、圧縮されたエネルギーが一気に解放され、大爆発してしまったのである。
「大負け」の反動で、野生の本能が全開?
あんな上手な人とは、普段はやる機会がない。「やられて覚える」ことがたくさんあったから、シングルスはほんとうに勉強になる。
今年いっぱいぐらいは、全敗でも気にしない。
めげずにラウンドロビンに出つづけようと、あらためて決意した私である。 |
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2/19(日) |
犬の散歩のおかげで、ストレッチが楽になる |
こんな忙しい生活で、よくも昔は犬の散歩なんかしていたなあ・・・と思っていた。
犬のための手作り料理・・・よくもそんな面倒なことをしていたなあ・・・とも思っていた。
余分なことはもうけっこう・・・と、そうも思っていた。
ところがところが、ティラが来て、朝に弱い私が1時間も早く起きている。すすんで犬のお散歩をしている。
ティラとのお散歩は楽しい。喜んでいるティラを見るのが楽しい。
かわいい!と目がずっとティラを追う。
あれこれ工夫して、ティラが喜ぶ料理を作る。ティラは、出来上がる前から大興奮で、毎回完食。
ティラが幸せそうだと、私も幸せになる。
犬とのお散歩は身体にとてもいいことがわかった。
ヴェルが逝ってしまってからの2年半、どんどん「木」の身体になっていくのを感じていた。
ストレッチに時間がかかるようになってしまったのだ。
お散歩がなくなったせいかな?とおぼろげに感じてはいたけど、その間に大台に乗ったので、年のせいだと納得していたのである。
ヴェルがいた頃は、10分ぐらいで360度ストレッチを終われた。
お散歩がなくなったら、30分以上かけて、ゆっくり念入りにやらないほぐれなくなった。
身体を傾けるたびに、パキポキパキ、パキポキパキと、あちらこちらから音が聞こえてくる。
音をたててほぐれていくので、いそいでやると身体が壊れそうなのだ。
とても痛いし、とても苦しい。痛いからストレッチが大嫌いになる。やりたくないから先延ばしにする。雑用を先にしてしまい、ストレッチが後回しになる。
「ストレッチをしないと、朝ごはんを食べられない」と決め、自分に縛りをかけて、がんばってやりつづけて来たのである。
それが、野川でお散歩をするようになって、身体が変わった。
スィ~、スィ~っと、なめらかにほぐれていく。ストレッチがつらくない。あっという間に完了する。
テニスでガンガン走りまくる。ダッシュして、ストップして、ジャンプして、またダッシュ。
ハードな動きを何時間もくり返す。
今では毎日、お散歩で1時間。
ゆっくり、のんびり歩くことで、体中の隅々にある細かい筋肉たちがゆっくりと動く。筋ポンプ作用で血流が巡る。
疲労物質が流されて、新しい血液が隅々にまで行き渡る。
ハードな動き&スローな動きの、絶妙な組み合わせがいいんだね。
ティラは若くて足が速いので、「よ~い、ドン」で一緒に走ったりもできる。
ときどき、サイドステップや、姿勢を低くしての「大股歩き」なんかもしている。
自分の身体が柔軟になっていくのは嬉しいね。
テニスプレーヤーとして、年齢に負けない、大胆不敵な未来を夢見れる。
想定外の犬との暮らしがまたはじまった。
犬の子どもの子育ては、意気消沈するほど大変だったけど、お互いに順調に慣れて来ている。
ティラがやって来た日からのドタバタは、「ティラのブログ:ティラの部屋」に書いてあるから、読んでね~ (^-^)/ |
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