11/16(土) |
新しいスクーター、ディオ110がやって来た |
先週金曜日の夜、さあ帰ろうとしたら、バイクのエンジンがかからない。セルを押しても、バリバリッとすごい音がするだけ。
バリバリ音とともにメーター部分がピカピカッと光る。ときおりガッシャーン!と、まるでエンジンの中でガラスが砕け散るような音が鳴り響く。
バリバリ。。ガシャ。。バリッ。。ガシャン。。。何度も試したけど、始動しない。
あきらめて電車で帰ろうと思ったんだけど、ダメ押しにもう1回やってみたら、ガッシャーンと、なんとかエンジンがかかってくれた。
不安におののきながら家に帰った。
夜中にバイク屋さんにメールをしたら、「バッテリーの寿命だろう」と推測している。引き取りは2日後の夜になるそうだ。
その後はとりあえずエンジンがかかってくれた。暖かいとなんとかなるらしい。
テニスクラブへは車で行ったけど、時間が読めないので30分もロスになった。
クラブに行って、家に帰ってティラをつれて仕事場へ。
タイトなタイムテーブルが可能なのは、バイクの機動力のおかげである。
「さあ、出かけよう」というときにバイクが動かない・・・となれば、この機動力がなくなって、自分の生活を縮小せざるをえなくなる。
遊びのテニスならまだしも、仕事には確実に動くバイクが必要である。
1ヶ月ぐらい前にちょっとした事件があった。
治療室の前に置いたバイクのミラーがグニャリと曲がっていたのだ。ミラーはすぐに戻せたけど、ウィンドシールドに傷がついていた。
誰かが通りすがりに大きな物をぶつけたらしい。
シールド越しに前方を見るので、傷がつかないように大事に大事にしてきたというのに・・・なんだか、急にあちこちのボロが目につくようになって、スペイシーから気持ちが離れてしまっていた。。。
スペイシーを手足のように乗りこなして、あちこち駆けずり回ってきた。故障知らずのいい相棒だったけど、すでに製造中止になっている。
もう10年も乗ったから、そろそろ買い替え時かもしれない。
そろそろ次のバイクを探さなくちゃなあ。。。
ホンダのサイトをのぞいてみた。
リード125は別次元的ないいバイクなんだけど、車体が大きい。車幅が広くて、私の身長だと爪先しか地面に着かない。なので却下。
ディオ110のところを見たら、500台限定の特別カラーバージョンの写真が載っていて、うっ、かわいい!でも、すでに発売終了になってた。
日曜日の夜、バイク屋さんがスペイシーの引き取りに来てくれた。
代車はディオで、「みづさんの次のバイク候補だよ」と、これってすごいシンクロニシティと思った。
「さすが!ネットで見たら、限定カラーのディオがあって、けっこうかわいかったんだよね」と言うと、「うちに1台在庫があるよ」とのこと。
普段はスクーターの在庫を置かないんだけど、たまたまあったんだって。
「かわいい?」と聞いたら、「かわいいよ」と言うので、「じゃ、それにする」とその場で決めた。
昨日の夜やって来た新車のディオ110だよ。
前方にはウィンドシールド。自分にもティラにも、風除けになるし、雨も防げるので必須アイテムなのだ。 |
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リヤには籠をつけてもらった。
スーパーに入るときは、こんなふうにティラを籠にのせておける。
標準アクセサリーはボックスなんだけど、容量が小さい。
テニスのリュックはバカでかいし、大根だのネギだのの主婦の買い物にも不向きなんだもの。
ドリルで穴を開けて装着してくれたんだって。
久しぶりにかわいいバイクを手にして、ちょっとウキウキ。
性能や利便性など、バイクを選ぶ基準はいろいろあるけど、女にとっては「かわいい!」が決め手になるのである。(笑) |
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11/6(水) |
練習は大脳で・・試合は小脳で・・・ |
ベッドで自分に鍼を打っていたとき、久しぶりに放送大学を聞いた。
FM放送を終了したので、パソコン使ってラジコで聞くしかなくなっちゃった。なので、最近はほんとうに縁遠くなってしまった。
パソコン作業の動作はのろくなるし、容量が大きすぎて、番組表を見るのも困難になっちゃったんだもの。
「スポーツ医学」だったか、「運動○○」だったか、番組表で調べられないから、講座名も講師の名前もわからない。
もしかしたら間違いがあるかもしれないしれないけど、情状酌量してもらって、興味深いのをいくつか紹介するね~
激しい運動をすると、筋肉の中にあらたな毛細血管がどんどん作られていって、酸素の供給量が増えていくのだそうだ。
同じ人間(ホモサピエンス)でありながら、超人的な身体能力を持った人と、ぜんぜん体力のない人と、大差が生じるのは、必要に迫られて身体を改造させていく仕組みがあるかららしい。
筋肉を動かすためにはエネルギーが必要で、脂肪を燃やしてエネルギーを生み出すんだって。
でも、極限を越えると、老廃物として産生された乳酸を燃やしてエネルギー源にするのだそうだ。
『そろそろ限界かも』と思ったときに、『ここからがんばると元気が出るんだよな』と全力疾走をする私である。
疲れが抜けて、いくらでも走れるようになるんだよ。
乳酸が燃やされて消失するという「おかげ」もあるのかなあと思った。
ある動作を覚えようとするときには反復練習をする。
はじめは大脳を使うのだけど、反射運動の記憶は小脳に蓄えられるんだって。
自転車の乗り方を一回覚えると、何十年たってもまた乗れるのは、小脳が覚えているからなんだって。
その講義を聴いたのは、市民大会のシングルスの数日前だった。
次の日のシングルス練習で、なるほど!と新しい発見をしたんだよ。
ゲーム中に、「あそこに打とう」と意識するときって、たいていミスをする。
それは大脳を使ってしまうからなんだ!とひらめいたのである。
試合のときに、緊張感でいつもの力が出せないのは、大脳が邪魔をするから。
不安に駆られたり、人目を気にしたり、雑念が入って試合に集中できなくなるのも、大脳が小脳に自由にプレーをさせないからなのだ。
なので、「小脳で打つ」を合言葉に試合をしたのである。
自分のできることは小脳に蓄えられている。
大脳を介入させずに、反射神経に身を任せれば、実力通りのプレーができる。
格下にきっちり勝てたのも、できることだけをやったおかげである。
「無我の境地」とか「ゾーンに入る」とは、大脳が邪魔をしないで、無心になって、とことん試合に集中できるときに起こる現象なんだと思う。
大脳を使うのは戦略を立てるとき。
相手はフォアが得意とか、こっちは風下とか、太陽が眩しいとか、ムーンボールで攻めようとか、大脳が活躍する。
プレー中は大脳は傍観者になる。
私を観察し、ときどき「すごいね。こんなこともできるんだ!」と感心してくれたりするけど、主役にはしない。
ときどき、意識が入ってしまうと失敗し、『あ、また大脳を使っちゃった』と反省。
合言葉はほんとうに役に立つ。(笑)
テニスクラブでのダブルスのときも、「小脳を使って」を応用しようとしたけど、でも、それってどうなんだろう?と途中で思った。
小脳は蓄積されたことしかできないから、プレーの幅は広がって行かない。
練習しなくちゃ上達できないんだから、大脳と相談して、できないことにもトライしなくちゃいけないんじゃないか?と気がついた。
今の私にとっては、ラウンドロビンは「試合」だから小脳でプレー。なんとか勝率を上げ、「勝ち」に行くノウハウをものにしたい。
クラブ内のゲームは「練習」だから、大脳も使って、できないことにチャレンジしようと決めた。
・・・とはいえ、スコアや勝敗も気にしなくちゃならないから、バランスを取るのが難しいんだけど。
練習とゲームのギャップがだんだん縮まってきた。
自分に何ができるかが分かってくると、何ができないかも明確になってくる。
あらたな技術の反復練習をして、小脳に記憶させなくちゃね~~ |
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10/25(金) |
調布市民大会で1回戦負け、コンソレで2勝 |
先週の日曜日は調布の市民大会だった。
がんばって早く起きて、集合時間(7時50分)の10分前に多摩川コートにたどり着けた。
でもなかなか全員が揃わない。
「8時10分まで待ってみましょう」と世話役が言う。
『え、そんなのってアリなの?』と驚いた。
普通の試合は30秒過ぎたら棄権にされると聞いたのに。。。
今年から、試合は1セットマッチで6-6タイブレーク。セミアド(ジュース1回で、次は1本勝負)とのこと。
都民大会に準じて変更したのだそうだ。
シングルスの男子は100人以上参加なのに、女子には人気がないらしい。
結局、中上級は11人がエントリーしていたけど、3人もデホ(棄権)で、8人しか来なかった。初級は4人だって。
トーナメントなので、負けたら終わりのはずが、「次の枠は10時からですから、余裕があるので、負けた人ももう1回試合をやれるようにしましょう」と、世話役が粋な計らいをしてくれた。
私の1回戦の相手もデホだった。
あとで誰かに「じゃあ『デホ勝ち』だね」と言われたけど、ぜんぜん嬉しくない。
初戦の相手が第2シードになっちゃったんだもの。
第2シードの女性は、あれ?見覚えがある?
相手が私の名前を知っていたので、「前に会ったことありますよね?」と聞いてみた。
うなづいたので、「オフでしたっけ?」と聞いたら、「京王です」という答え。
でも、どこで会ったのか、どうしても思い出せない。
若めで大柄で左利きで、バッコンバッコン強打をしてくる。
荒くてミスも多いから、なんとかなりそうと思ったけど、ジュースにもならずに0-6で負けた。
コンソレ(敗者戦)の相手はそこそこの若い女性。2-2までは競ったけれど、負ける相手じゃない。6-2で順当勝ちをした。
本部に戻ると、「もう1試合できますか?」と聞かれた。
体調不良で帰った人がいたので、試合をやりそこなったのが1人いたのである。
「時間がないので、4ゲーム先取で」と言われた。
相手はおばさんで、みるからに走れなそう。でも、ベテランなのでとりあえず返してくる。
1-1になって、ヤバイと思った。ここは得意のムーンボールを打ちつづけようと決めた。
回転はそこそこだったけど、相手を押せて4-1で勝った。
調布のシングルスは人数が少ないわりに、レベルの差が大きい。
決勝で、第2シードは第1シードにあっという間に1-6で負けていた。
第2シードには強打を打てる強みがあるけど、すべてを強打しようとしてミスを多発。
彼女の強打を第1シードがことごとく凌いで返し、それでも打ち込もうとあたふたしているところをコントロールショットで抜いていた。
1回戦負けはしたけれど、コンソレで2回勝ったから、ま、いっか。。。
格下にきっちり勝てるようになったんだから、進歩はしている。(笑)
そのままテニスクラブに直行した。
ラケットとシューズを置きに行くついでもあったし、気分転換に遊んでいこうと計画していたのである。
お昼を食べて、あっちをブラブラ、こっちをブラブラ。ダブルスに入れてもらって1セットやったけど、そうとうに疲れているらしかった。
ラウンドロビンと違って、公式戦のトーナメントって、精神的にも肉体的にも極限まで酷使するんだね。
興奮状態で自分の疲れに気づいていなかった。
ここは早めに帰ったほうがいいと、家でお風呂に入ることにした。
ビールを飲みながら、突然、第2シードとどこで会ったかを思い出した。
たったの1ヶ月前、前回のラウンドロビンの2戦目の相手だったのである。
(私は人の顔が覚えられない・・・)
前回も負けたけど2-6で、毎回ジュースになった。覚えていれば戦略もたてられたかもしれない?
でも右肩が壊れていたんだからしょうがないね。
このところ右肩を温存するために、ゆるい男としかシングルス練習をしてこなかった。でも、強打を凌ぐ練習をするためには、強い人に相手をしてもらわなくちゃならないなあ。。。
自分も強打を身につけないと、この先、上には行けないなあ。。。
試合の反省をしながら、いつものルーティーンで右肩に鍼を打った。
壊れている部位がだいぶ限局されてきたところである。
烏口突起を中心にずらりと3本、しばらく置鍼した。
抜いたあと腕を伸ばしたら、肘でパキッ、手首でポキッ、軽やかな音がした。
肩から手首までの障害連鎖の、最後の鎖がほどけた音である。
治った~~!
障害部位をかばうのは、そこを守るためなので、無理をしてはいけない。
こじらせてしまうとやっかいなのである。
治った後も、脳に恐怖がインプットされている。
そのままかばいつづけていると、固まってしまい、今度はそれがクセになってしまう。
「使って治す」時期が来た。
翌日、まず壁打ちに。
腕が縮こまってサイドスピンがかけられなくなっていたんだけど、肩をこじ開けるようにしてがんばった。回転のかけ方を思い出した!
数週間も痛みでスライスが打てなかったんだけど、スライスも打てた!
たまたま隣で打ってたCさんに、「凌ぐ練習をしたいから、今度シングルスをやってね」と頼んだら、「自分に頼まなくても、そんな相手、そこらにいくらでもいるでしょ」と断られた。
そしたらたまたま強い男がやって来た。壁が混んでいるのを見て、私に「シングルスやろうよ」と声をかけてきた。
右肩が治っているかどうかも確かめたい。まさに渡りに船である。
最近お喋りをするようになった男で、テニスをするのははじめてである。
ラリーの後、コートが空いたので、シングルスをやることになった。
やってビックリ。ものすごいスピードサーブで、当てて返すのがやっと。それをバシッと、ものすごいスピードでコーナーに打ち込んでくる。
私のポッコンサーブは一発で打ち込まれるし、手も足も出ない。。。と心配したけど、だんだん慣れていった。
サーブは思いっきり打たないとどうしようもないので、どんどん良くなっていった。
ほとんどのポイントは相手の ウィナーかエラーで動いた。
私がちゃんと取ったポイントは5本ぐらいで、残りは当たりそこない。
結果は2-6で、順当に私の負けだけど、勝った彼は「危なかった~」となんとなく意気消沈していた。
ものすご~~く面白かった。
彼の剛球に、私の右肩はちゃんと耐えてくれた。 |
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壊れた右肩(烏口突起周辺):肩を開いて打つときに衝撃がきた。 |
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フォアが打てない間、バックハンドで強打をしていたら、左の上腕がパンパンに張ってしまった。
烏口突起が治ったあと、強打をつづけたら、右の上腕もパンパンに張った。
強打をするときに使う筋肉なのかな? |
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右肩の古傷が治ったとはいえ、肩の構造は複雑である。
あちこちがまだギシギシしてるから、これからも治療はつづけなくちゃね~ |
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10/19(土) |
[映]運命を分けたザイル |
先週の台風19号はすごかったね。
被害にあわれた人々もいて、ほんとうにお気の毒である。生活の建て直しが大変だね・・・
台風の日、仕事は全員キャンセル。お店も休みだからどこにも出かけられない。
昼間っからビールを飲んで、映画を見たり、テニスの試合を見たりと、一日ゴロゴロしていたら、首と肩がバリバリにこっちゃった。
目の前の野川は午前中から増水していた。雨はこれからなのに大丈夫かな?と、3階のベランダから、何度も野川をのぞき込んだ。
そこからはあまり水かさは増えずに、最後までハシゴ上から4・5段のところで止まってくれた。ホッ。
うちの場合は、野川も多摩川もセーフだった。
台風の翌日は患者さんたちもみなバリバリにこっていた。
気圧の変動せいか、台風の後はぎっくり腰が多発する。
動かないでゴロゴロするのも身体に悪いみたいだし、緊張感もすごかったものね。
1週間テニスを休んで、水曜日は壁打ちからはじめた。テニスを忘れちゃってたけど、右肩はなんとか大丈夫そう。
でも、バリバリの首肩の治療のために、今週は3回もベッドで鍼を打ったんだよ。
明日のシングルスの試合は、朝7時50分集合である。
起きれるかどうかが、一番の心配だあ~~(笑)
映画「運命を分けたザイル」は1985年に起こったアンデスの雪山での遭難事件をもとに作られている。
ベストセラーのノンフィクション文学「死のクレパス アンデス氷壁の遭難」を映画化したもので、監督はケヴィン・マクドナルドである。
南アメリカ大陸のアンデス山脈は、ものすごく高くて険しい山々がえんえんと連なり、7カ国にまたがって「世界山頂の山脈」と呼ばれているそうだ。
冬のアンデスの雪山は、ヨーロッパの山々とは比較にならないほど厳しくて、勇敢な登山家たちが敬遠するほどの難所なんだって。
1985年、難関にあえて挑んだのはイギリス人のジョー・シンプソン(ブレンダン・マッキー)とサイモン・イェーツ(ニコラス・アーロン)である。
ヨーロッパの山を制覇したあと、冒険心に駆られた2人はペルーのシウラ・グランデ(標高6600メートル)に登ることにした。
重い装備を背負って、雪山を歩く。吹雪や落石に耐えながら、垂直な氷の壁に釘を打ち込み、手と足を使って登って行く。夜は雪の穴の中で眠る。
・・・とうてい真似できない。寒そうだし、命が惜しい。あんなつらいこと、絶対にやりたくない。危険に挑む男の心情はわからないなあ・・・
頂上にたどり着き「やったー!」と大感激。でも、下山は吹雪に見舞われた。
途中でジョーが骨折してしまう。
2人の身体をザイルで結び、なんとか一緒に生還をと思ったけれど、ジョーはバランスを崩し、宙吊りになってしまう。
ジョーの状況がわからないまま必死で支えていたサイモンだけど、ついに限界が来て、ナイフでザイルを切ってしまった。
苦渋の決断だった。
ザイルを切られたジョーは雪山を滑って落ちていき、真っ暗なクレパスに転落した。
全身に傷を負い、骨折した足を引きずりながら、必死で脱出をはかる。
サイモンと連れの男は、『助かるはずがない』とあきらめの気持ちで、それでも数日間キャンプでジョーを待っていた。
引き上げる支度をはじめた頃に、ジョーが現れ、3人で無事に帰ることができた。
最後に本人たちが登場する。
凍傷にかかって何ヶ月も入院を余儀なくされたあとも、それでも2人とも冒険をやめなかったんだって。すごいね!
ザイルを切って仲間を見捨てたことで、サイモンは世界中から責められたそうだ。
(言うは易し、行うは難し・・・と思う)
そのあとちょうど「生きてこそ」が放映された。
「運命を分けたザイル」を見た直後だったので、臨場感がありありだった。
これも実話で、1972年にウルグアイのラグビーチームがチリに遠征するために、家族と一緒にチリに向かう途中、アンデスの雪山に飛行機が墜落した事件。
イーサン・ホークが主演した。
ラジオで捜索が打ち切られたことを知って、絶望のどん底に陥った。
それでもあきらめずに、死んだ仲間の死体を食べて生き延びることにしたのである。
食べることを拒否して死んでしまった女性もいた。
見渡す限り氷の世界で、吹雪に耐えてがんばったけど、61日目、救助を求めて下山することを決意。
青い大地にたどり着いたときには、見ている私も喝采した。
前回の「砂漠の女王」は砂だらけ、今回は雪だらけ。地球上には過酷な環境がたくさんあって、それでもなんとか人類は生き延びてきた。
昔学校で「日本は資源がない」と習ったけど、こんなに自然に恵まれた国は他にない。
それを感謝している日本人があまりにも少ない気がする。 |
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10/11(金) |
「3球目」の極意に気づく |
ひとりでポツンと入ったおかげで、テニスクラブでは誰よりも顔が広い私。
ガンガン打ってくる男たちとも、ポッコンのおばさんたちとも、毎回違う人たちに混じってゲームをしている。
私以外の3人はだいたいレベルが一緒なので、勝率はあまり変わらない。
私が唯一得意なのがストローク。
後方でいいストロークを打っていれば、負けにくい。とりあえず競った試合ができる。
ペアが上手なら、チャンスボールを決めてくれる。
ペアが決めれない人だと、自分で決めに行かなくちゃならない。。。だけど、自分に前衛力がない。
数年前に元ジャパンの男に、
「上手な人と組めば勝てるよね。でも、下手な人と組んだら勝てないでしょ。下手な人と組んで、どうやったら勝てるのか、それができたらすごいけどね」
と言われたことがある。
勝率を上げるためには、前衛力が必要である。
サーブが入るようになったので、次の課題は前衛力。勇気をもって前に出ようと決心した。
最近やっと「ポーチ」のコツが分かってきた。
ペアのサーブのとき、ネットの前で沈み込んで、網の間から相手コートを見る。
ペアのサーブが弾んだ瞬間にスプリットステップを踏むと、自動的に身体がボールの方向に動くのである。
成功率は半々かな・・・。
当たりそこなったり、逆にカウンターをくらったりもする。
「ごめんなさい!今、前衛力をつけようと思って練習中なの」とあやまると、みなさん「どうぞどうぞ。どんどん練習して!」とあたたかく励ましてくれる。
この間気づいたのは、たとえ失敗でも、そのあと相手のリターンが悪くなるってこと。
やってみて損はないらしい。
「アプローチ」を勘違いしていたことも分かった。
「ゆるくて深いボールを打って、前に出る時間を稼ぎ、ファーストボレーをする」と思い込んでいたんだけど、それだとサービスラインぐらいで足元に打ち込まれたボールをミスしてしまうのである。
どうやら、ストロ-クのあとの「2球目」が問題らしい・・・と思った。
『これって、ローボレーをするボールなのかな?』と思って、Cさんに聞いてみた。
そしたら、「ローボレーなんてのは、相手にチャンスボールを上げるようなもの。ローボレーはどうしようもないときに仕方なく打つものなんだから、しっかりストロークを打たなくちゃ」と言われた。
そして、「突き球が大事なんだ」と言う。
「突き球って何?」と聞いた。
プロの試合を観戦してるとき、解説者が「その前の『突き球』がすごかったですね」と言うのを聞いて、ず~っと不思議に思っていたのである。
Cさんは「そんなことも知らなかったのか!」とあきれて、「突き球はアプローチのことだよ」と教えてくれた。
そのタイミングで、もうひとつ新しい発見をした。
ゲーム中に自分のサーブを見送ってしまい、リターンへの対応が遅れてしまうことがしばしばある。
「また自分のサーブを見ちゃった~!」と叫んだら、ペアが「3球目が大事なんだってね」と教えてくれた。
自分が「1」、相手が「2」、次のボールを「3」と数えるんだそうだ。
「3球目」の意味がはじめてわかった。
プロの解説者が「ナダルは3球目が素晴らしいですね!」とか、何度も「3球目」を連発するので、『何だろう?』と、ず~っと不思議に思っていたのである。
この間気がついた「2球目」は、「3球目」のことだった。
チャンスボールが来るのを待つんじゃなく、自分でチャンスボールを作る・・・それが秘訣、それを「3球目の極意」と名づけた。(笑)
深いストロークを打つのは、相手に自分のテニスをさせないため。
深くて厳しいボールを打てば、短いボールを引き出せる。
前に出て「3球目」をより厳しく打てば、もっと短いボールが引き出せる。
ファーストボレーで決めれなくても、厳しく厳しく攻めていって、決めれるボールを引き出してから、バシッと決める・・・
それがコツだったのである。
サーブを打つときに『入るかな?』とサーブに気を取られていたけど、『3球目をどう打とうか』と考えるようにしたら、かえってサーブが良くなった。
そんなこんなで、このところ前にも増して「テニスは筋トレ」状態。
すべてのボールを全力ショットで、「厳しく、厳しく」と打っているので、右肩は一進一退。
フォアのストロークに不安を抱えている。
女性のボールだと軽いし、スピードもない。
ゆるいボールは「優しく」打たなくちゃならないので、ちょうどいい。
シングルスでもダブルスでも、女性が相手だとあまり問題がなかった。
でも、男性のボールは重くて速いので、右肩への衝撃を考えて躊躇してしまう。
振り遅れると肩が開くので、ますます心配。
回転量も深さも不足するけど、そこそこのフォアでしのいでいる。
「怖い」と思うのは、無意識が右肩のほころびを知っているということだから、用心しといて正解だよね~~
来週はシングルスの市民大会である。
シングルスでも「3球目」の極意は同じ。厳しいボールを打ちつづけ、自分でチャンスを作って決める・・・できるかなあ・・・
男性並みの重いスピードボールを打ってくる人に当たると困るけど、女性のボールは右肩に優しいから、まあまあのフォアでもなんとかなるかもしれないね~~
台風のせいでしばらくテニスはお休み。おかげでゆっくり休養できるから、毎日必死で鍼を打っているんだよ。
去年もおととしもぎっくり腰に見舞われた。おととしは「立ってるだけ」で、去年は棄権。
今年こそ体調万全で臨みたいものである。 |
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