みづ鍼灸室 by 未津良子(ティラの部屋) |
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ティラの部屋 |
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チワワのティラノ7歳半
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#37 |
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2024・ 1 |
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3月20日 |
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だんだん暖かい日が増えてきたけど、まだ暖房なしで過ごせるほどじゃない。
いつのもようにホットカーペットの上で、毛布をかけてテレビを見ていた私である。足の上にはいつものようにティラが乗っかっている。
ティラがいきなり舌を出して、ハアハアしはじめた。 |
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ストーブの真ん前だし、下からはホットカーペットの熱気だもの。 |
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毛皮を着ているティラにはそうとう暑かったらしいけど、それでもそこに陣取っていたんだよ~~ |
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3月12日 |
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このところ、ティラのお散歩を後回しにする日がつづいている。
つい、先に洗濯機を仕掛けてしまう。ストレッチをしながら家事をしてしまう。洗濯物を干すころにはお腹がすいてしまう。。。
朝ごはんを食べてからのお散歩になってしまうのだ。
ウロウロ歩き回っていたら、しょんぼりしているティラを見つけた。寝そべったまま、目だけ動かして私を見上げていた。 |
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以前にカーテンにオシッコをされたので、用心にトイレを設置してある。
(1回ぐらいしたかなあ?何故か、トイレが「オシッコ防止」に役立つのである) |
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『どうせ、まだ行かないんでしょ』と言いたげに、ジッと見つめるティラの目が、いじらしくてかわいいでしょう~~ |
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3月5日 |
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お散歩から帰ったあと、バタバタと大興奮した。両手をバタン、バタンと床に打ち付けて、『遊ぼうよ』と言っている。
私も両足ジャンプでお付き合い。ティラはますますノリノリになった。 |
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左足の低温火傷は治ったんだけど、飼い主はまだ穴あきスリッパを履いている。足が冷えるけど、今シーズンはこれでしのいだんだよ。
(穴の中にティラの手が入ると、まだちょっと痛い) |
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必死の食らいつきぶりが、あまりにもかわいい!
至近距離で表情を・・・と、手を伸ばして写真を撮った。 |
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しつこくやっていたら、かじるのを止めて、私をじっと見た。 |
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2月27日 |
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夜間は居間を封印して、ティラが入れないようにしてある。私が寝ている間にオシッコをされると厄介なのだもの。
毛布や座布団にされちゃうのも困るけど、とくにホットカーペットは模様が複雑で、オシッコの痕跡を見つけにくいし、洗濯も大仕事になる。
お散歩のあと、膀胱が空になった状態でふすまを全開する。
ティラはいそいそと居間に入っていった。 |
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意気揚々とあちこちの探索をはじめた。 |
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どうやらお腹がすいていたらしい。
自分のランチョンマットで、前の日に食べ残したパンのかけらを見つけて、パクパク食べはじめたんだよ。 |
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2月18日 |
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ポプラが出勤した日曜日、ティラがいないな・・・と探しに行ったら、ポプラのベッドの上にいた。 |
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「ポプラは仕事に行ったから、今日はいないんだよ」と声をかけたけど、ティラは動こうとしない。 |
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何度も声をかけたんだけど、頑として動かなかったんだよ。
ティラには日曜日が分かるのかな?
私がお散歩に連れ出すまで、1時間以上もベッドの上で待っていたのである。 |
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2月11日 |
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ティラは私の休日が分かるらしい。河川敷を歩いたあと、いつもは七中の階段を上がるんだけど、『もっと先へ』と私をいざなった。
あらあら、途中が小さな川になっていた。さんざん迷った挙句、ティラはすごすごと引き返してきた。 |
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・・・と思ったら、再挑戦。意を決して小川を乗り越えていった。 |
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『テニスに行くのが遅くなっちゃうなあ』と思ったけど、仕方ない。ティラのあとを追いかけた。 |
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ティラは毎日違う道を選ぶ。自分のテリトリーを日替わりで巡回してるのかもしれないね。
お天気が良くて、お散歩が気持ちいい。飼い主からはのんびりオーラが出ている。こんなチャンスはめったにないと、いつもは行かないところに冒険の旅に出たのである。 |
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2月3日 |
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水曜日にチーズをくれる患者さんが来た。ティラは、待ってました!とばかりに大喜びして大歓迎。いつもは1個なのだけど、治療のあとで2つ目のチーズをご馳走になった。
夜、パソコンに向かっている私の椅子のすき間にもぐり込んで、グイグイ、グイグイ、身体を押し付けてきた。
???と思って、とりあえず床に下ろしたら、一目散に走って行って、すごい勢いでお水をがぶ飲みした。
「ああ、お水が飲みたかったんだね~」納得した。チーズを2個も食べたので、喉が乾いてしまったのだ。
夜中に帰ろうとして、ティラを床に下ろしたら、一目散に走って行って、玄関のドアの前でお座りした。
必死の面持ちで私を見つめていたので、「そんなにおうちに帰りたかったんだ~」と納得した。
家に着いて、ティラのバッグを床に置いたけど、中から出ようとしない。ポプラがいないときにはときどきそういうことがあった。
『お散歩行くまでは、床には足をつけないぞ。絶対にここから出ないぞ』というアピールと思っていた。
でもポプラがいたのである。お散歩を期待していそいで走って行くはずなのに、なんで???
ティラをバッグごと、ポプラの近くに運んで行った。 |
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しばらくしたら、「うわあ~!」というポプラの叫び声が。「オシッコでびしょ濡れだあ!オレの服まで濡れちゃったよ~」と、大騒ぎで洗面所に飛び込んできた。
ティラのバッグもびしょ濡れだった。
ティラはお漏らしをしたのが恥ずかしくて、それで出て来れなかったのかなあ???
ドアの前でお坐りしたのは、『オシッコしたいよ~』というアピールだったみたい。これからは気をつけなくちゃね。
購入してから7年目にして、はじめてバッグを洗うことになった。洗って気づいた。
あちこちにチャックがついている。ポケットの中にいろんなものが入っていた。分厚いグローブとか、ビニール袋とか、すっかり忘れていたのである。
そして今日、ティラは通勤バッグの中にすっぽりもぐり込み、強風を上手に避けていた。
バッグがいろんな物で膨れていた。中のスペースが小さくなったせいで、バイク走行中に顔に強風を受ける羽目になっていたのだった。
2.5キロだったティラが、3.6キロになった。大きくなったせいでバッグからはみ出すようになった、と思っていたのである。
「買い換えなきゃ」と焦っていたけど、まだ大丈夫そうだね~~ |
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1月24日 |
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血便を垂れ流したときはほんとうに心配したけど、翌々日にはいつもの元気なティラに戻ってくれた。
お留守番のときはエアコンをかけることにした。帰りのバイクではちゃんと蓋をかけて、寒風が当たらないようにしてる。
用心、用心である。
私が夜更かしをしていると、先に寝に行くティラ。のぞきに行ったら、自分でおふとんと毛布にくるまっていた。 |
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私が行くと、のそのそ出てきて、まず伸びをする。犬が伸びをするのは嬉しいときと本に書いてあったんだよ。 |
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左右の足を交互に伸ばして、ひとしきりストレッチしたあと、スマホを構えている私のほうに近づいてきた。 |
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私の顔を見上げながら、小さな頭であれこれ考えているみたい。
『ほんとに、もう寝るのかな?』と疑っているみたいでもあるし、『早くネンコしようよ~』と言ってるみたいでもある。 |
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1月17日 |
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先週土曜日の夜中、暑くて目が覚めた。左足を出しておふとんの上にのっけたら、足の下にピチャッと冷たい感触が!
『オシッコかな?』と仕方なく電灯をつけたら、下痢便だった。
おふとんの上には毛布がかけてある。
毛布を片づけている途中、ティラが寒~い、寒~い玄関で、しょんぼりお坐りしているのを見つけた。そこにも下痢便があった。外に出たかったんだね。
ティラをおふとんに入れたんだけど、しばらくしたら机の下の基地に走りこんで、マットの上でゲーゲー吐いた。
たいした量じゃなかったので片付けを後回しにして、「おいで」と呼んだら、とぼとぼと出てきた。
ティラを抱っこすると温かく感じるはずなのに、冷んやりして私より体温が低いのである。おふとんに入れて温めた。
ティラはガタガタ小刻みに震えつづけ、なかなか震えが止まってくれない。
しばらくすると、ハアハアしはじめ、暑がっておふとんの外へ。しばらくハアハアしたあと、また小刻みに震えるのである。
だんだん外が明るくなっていった。
ティラのお腹や背中に手を当てて温めながら、そうだ!と、スマホで調べることにした。
「犬 震え 下痢 嘔吐」で検索したら、関連項目に「寒暖差」が出てきた。
小さな犬や仔犬は、寒暖差が激しいと自律神経が乱れてしまい、内臓の働きや体温調節が上手くいかなくなるという。
なんだ、ありふれた症状なのか・・・とちょっと安心した。
日曜日にはしばらく絶食させようと思ったのだけど、ティラが食べたがったので、朝ご飯を食べさせて仕事場に連れて行った。
ぜんぜん元気がない。自律神経失調症なら鍼が効くかなと思って、椅子の上のティラの背中に小さな鍼を打った。
夕方には乾いていた鼻が濡れたので、ちょっと安心した。
晩ご飯はパスタだった。作りはじめたときから、ティラは台所にまでやって来て大興奮。パスタが大好物なのである。
ササミと大根とピーマンを煮て、バターを落としてパスタとあえる。お皿に山盛りになったんだけど、ティラは大喜びで完食した。食欲があったので安心したんだけど・・・
明け方にティラが基地に駆け込んで、マットの上でゲーゲーやって大量に嘔吐した。なんだか血が混じっているようだった。
毛布の上にまた下痢をしていた。
「震え」はなかったんだけど、おふとんに入れて温めながら、そうだ、全身あん摩をしよう!と思い立った。前夜に何時間も震えていたので、全身バリバリになっているに違いない、と思ったのである。
ティラの毛はトウモロコシの毛のようにパサパサして触り心地が悪かった。『そうとう汚れているのかな?』と思った。
太ももの内側、股間から膝の内側につながる内転筋がとんでもなく硬直していた。鵞足を形成する筋肉である。
ヴェルが10歳のときに変形性膝関節症と言われたことがある。内転筋が硬直すると膝関節を引っぱる。膝が変形するだけじゃなく、股関節にも変形が及ぶ。老犬が立てなくなる原因だ。
ヴェルはあん摩を嫌がったけど、ティラは慣れているのでおとなしくやらせてくれた。
内転筋に触るとビクビク痙攣する。股間の付け根の硬直がとくに激しくて、手を触れただけでビクビクビクビク、激しく痙攣した。
『これは腸に問題がありそう』と思いながら、ゆっくりゆっくりほぐしていって、そのまま眠りこけてしまった。
目が覚めたのは11時近くで、あちこちに下痢便があった。片づけている間にも下痢は止まらない。だんだん赤味が増していき、見るからに血便と分かるようになった。
そして血便の垂れ流し状態になったのである。これは病院に連れていくしかない。。。
もう12時になっていたので、昼休みのない病院にかけてみた。
すぐに診てくれるとのことだったけど、「混合ワクチンはお済みですか?」と聞かれた。
そうだった、以前にホームページを見たときに、ワクチン接種済みが条件と書かれてあって、ここは無理と思ったのだった。
受付の女性は親切で、「院長先生に直接お話になってはいかがですか?」と言ってくれたのだけど、「考えてみます」と電話を切った。
それでいつもの動物病院に電話をしてみた。ヴェルの頃から通っていたところなんだけど、院長先生が亡くなって、まったく別の病院になっていた。
獣医師が電話に出て、「午前の診察は終わったので、午後4時過ぎに来てください」と言われた。
「もしもその前に容体が悪化したら・・・」と言う私に、「そのときは救急病院に行ってください」と、冷たく答えるのだった。
それで西調布犬猫クリニックに電話をした。やはり「午前の診療は終わったので、次の予約は4時半になります」と言われた。
「でも血便を垂れ流している状態なんですよ。心配で心配で、そんな時間まで待てません」と言ったら、「あ、院長先生が、今すぐに来られるのならと言ってます。すぐに来られます?」と言ってくれた。
治療室の近所なので、「片道3キロ、バイクで10分で行けます」と答えた。まさに地獄に仏である。
慌てふためいて病院にたどり着くと、待合室には他の人もいた。気もそぞろで問診票に記入したけど、なかなか呼ばれない。
『そうだ、まだオシッコさせてない!』と気がついて外に出た。
地面におろしたら、ティラはシッポを丸めて縮こまっていた。数分後、植え込みに向かって片足を上げ、えんえんと片足立ちして、膀胱のオシッコをすべて一気に放出してくれたのである。
「君は偉いね。空気読めるね」と褒めちぎって、また待合室に戻った。
診察台の上で体重を量ったら、3.56キロ。ずいぶん重くなってた。
先生は「今、胃腸炎が流行っているんですよ」と言う。栄養と水と制吐剤と腸の薬の皮下点滴をされた。5日分のお薬を出され、「たぶんそのまま治ると思いますよ」とのことだった。
獣医師から見ると、一見してそんなに重篤な症状ではないという判断らしい。
テニスなんてとんでもない。毛布を2枚にマットを2つ。シーツにタオルにと、山のような洗濯を次から次へとこなしながら、ティラの様子を見守った。鼻が乾いてぜんぜん元気がない。
1人でハラハラするのもしんどいので、柏崎の友人に電話をしたら、「先生が言っていたけど、出し切らなきゃ治らないんだって」と言う。
つまり、「下痢」はある意味自然治癒力の賜物なのだ。腸内のウィルスや細菌を下痢で放出する。もしかしたら、足に施したあん摩のおかげで腸が動き、腸内のものをすべて出したのかもしれない。
そのあとは嘔吐も下痢もしなくなった。夕方には鼻も濡れはじめた。毛につやが出て、触り心地もすべすべになった。
この日は本人も食べたがらないので1日絶食した。
昨日の朝、とりあえずお散歩に出たら、ティラは大喜びで、どんどん先を急ぐ。 |
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ものすごい強風が吹き荒れていた。こういう日は河川敷のほうが風がおだやかである。
「ここでUターンしようよ。上は風がすごいよ」と声をかけたら、ティラは『戻るのはイヤだよ』と、立ち止まったまま動かない。 |
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仕方ないなあ・・・とティラに従ったけど、2メートルぐらい前進したあと、自分からUターンしてくれた。
お散歩のあとはご飯のおねだりをして完食。治療室では椅子の上に丸まって寒そうにしていたので、私のジャケットをかけてあげた。晩ご飯も完食し、下痢とも嘔吐とも縁が切れた。
今日は暖かかったので、野川を1時間もお散歩した。治療室でももう寒そうにしていない。いつものティラに戻ってくれた。
まだ心配は残るけど、うちらの幸せが戻ってくれた!
先週水曜日ぐらいから、なんとなく元気がなかったんだよね。
ティラは寒さに強いので、お留守番のときは暖房をしなかった。帰りのバイクでは、ティラにビュービュー寒風が当たっていた。
7歳半だから身体は中年犬。これからは用心しなくちゃね~~ |
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1月7日 |
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年末年始はポプラも私もずっと家にいるので、ティラは甘えん坊ぶりバクハツ。すっかり「甘子」になってしまった。
テレビを見ている私の上に乗っかってきた。撫でてあげているうちに仰向けになり、お腹を撫でられてますます気持ち良さそう。
(可愛すぎて身動きもできない私である) |
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私に甘え、ポプラに甘え、行ったり来たりしていたんだけど・・・
あれ?いないなあ・・・と思ったら、先におふとんで眠っていた。ティラは規則正しいので、夜中を過ぎると寝に行くのである。 |
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頭でおふとんを持ち上げてもぐりこみ、中でゴソゴソとUターン。おふとんから顔を出して、すやすや眠っていた。
まるで人間の赤ちゃんみたいでしょ~~ |
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