みづ鍼灸室 by 未津良子(ティラの部屋) |
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ティラの部屋 |
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チワワのティラノ6歳半
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#33 |
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2023・ 2 |
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5月17日 |
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月曜日は動物病院に行った。
ペットショップだと必死で私にしがみつき、ときどき震えたりもするけど、病院のほうが怖くないらしい。
ちょっと緊張はしていたけど、私の腕の中で静かに順番を待っていた。
診察台にのせられて、ティラはちょっとビビった。
体重は3.7キロに増えていた。8カ月でうちに来た頃は2.5キロだったから、1.5倍も大きくなったということだ。最近よく食べるし、手足も太くなったし、筋肉ムキムキなのである。
ズシンと重くなったので、太らせ過ぎと言われるかな・・・と心配だったけど、「ちょうどいい体重ですね」と言ってもらった。
フィラリアの血液検査と狂犬病の注射のときは、看護師さんが抱っこしてくれて、(本人は何も気づかないまま)あっという間に終わった。
ティラの股間を探った獣医さんが「あれ!」と驚いた。去勢手術をしていないので睾丸がある。しかも、片方だけ。
「お腹の中にある(かもしれない)睾丸が、将来癌化するかもしれない」とかあれこれ脅されて、手術をすすめられた。
「手術はしない主義なんですよ。犬には意味が理解できないから、余分な苦痛を与えたくないんです」と答えた。
2年前に指摘された心雑音のことも、「今はまだ問題がない状態だけど、元気なうちに検査したほうがいいですよ」と言われた。
「前の犬も10歳を過ぎて僧帽弁閉鎖不全になったけど、なんとか乗り越えられたから、検査はしません」と答えた。
心雑音のことを心配していたんだけど、一気に悪化することはなさそうなので、一安心である。 |
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診察を終わってティラを床に下ろしたら、あちこち探索をはじめた。 |
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テーブルの下の檻のところはかなり念入りに匂いを嗅いでいた。いろんな犬の匂いが染みついているんだろうね。 |
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だんだんシッポが上がっていき、ティラはのびのびしはじめた。 |
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最後は獣医さんに撫でてもらい、なつきまくっていた。
前の獣医さんたちは、うちが「自然に任せる」主義と知っていたから、何の説明もいらなかった。
場所は同じでも新しい病院に変わっている。
若い人はとかく教条主義になりがちだけど、とりあえず、「ドッグフードのほうが健康にいい」ということは(言いたそうだったけど?)言わないでくれている。
狂犬病の予防接種と、1年分のフィラリアの予防薬。これだけで来年まで持ちこたえてくれますように・・・と願っている。(笑) |
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5月10日 |
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チーズをくれる患者さんを(いつものように)大喜びでお出迎え。
回ってみたり、お坐りをしてみたり、寝転んでみたり、お手をしてみたり・・・、バタバタ騒いで、一生懸命にチーズをおねだりしていた。
治療中は椅子の上で、じっと寝て待つ。 |
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私が通ると、目だけ動かして様子をうかがう。
残りのチーズは治療のあと。もうすぐ7歳なので、さすが大人。ティラは落ち着いて、お坐りして待っていたんだよ。 |
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コーヒーを飲みながらおしゃべりをしていたら、ついに待ちきれなくなった。 |
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立ち上がって、患者さんの膝に手をかけ、おねだりを再開した。 |
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5月3日 |
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お散歩から帰ってくると、なんだかティラは大興奮して、私のスリッパを相手に遊ぶ。
さんざん歩いて疲れているはずなのに、ね~~ |
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やんちゃ坊主だった頃は、スリッパを奪い取っては私のおふとんに運んで行ったものである。
だんだんに『このスリッパは自分のものじゃない』と気づいたらしく、スリッパを奪っても、持ち逃げしなくなっていった。
この頃は、ただスリッパと遊ぶだけ。足を動かしてあげると、喜んでバタバタする。
でも、もうかじらないし、奪うこともしない。
ひとしきり遊んだあとは、私のおふとんに寝に行って、ご飯や外出を待つんだよ。 |
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4月26日 |
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暑い日がつづいたので、今年こそ早めに・・・とトリミングをした。スキバサミが切れなくなっているので、ジョリ、ジョリ、ジョリと、えらく時間がかかってしまった。
もちろん、ティラはものすごくおとなしかったんだよ。写真を撮られることも覚えているらしく、逃げずにジッとしていた。 |
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トリミングの翌日は必ず寒くなるので、用心して少なめに刈った。毛の山がいつもの半分ぐらいでしょ。 |
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やっぱり次の日はいきなりの寒さだった。でも暑がりのティラにはちょうどいい気温だったらしく、意気揚々とお散歩をした。
言わなきゃ気づかない程度のトリミングだったけど、「若返ったなあ、と思ったのよ」と言ってくれた患者さんもいたんだよ~ |
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4月19日 |
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先週土曜日は朝からザーザーの雨だった。
お散歩は小止みになってからにしようと思って、ティラと治療室に直行。すぐ前の路地を一回りして、とりあえず膀胱を空にしておく作戦に出た。
傘をさしかけて、「オシッコだよ~」と声をかけながら、ぐるりと一周した。これでしばらくは持つ。
何度も外を確認したけど、予報通りの本降りが夜までつづいていた。
帰る直前に雨が止んでいることに気がついた。お散歩に行くと、帰りが遅くなってしまう。そのまま帰って、ポプラにお散歩してもらうほうが得策である。
でも雨が降ったら行ってもらえない可能性もある。用心のため、すぐ前の路地を一周してオシッコを放出させておいた。
家に着いたら、ポプラはまだ帰っていない。
バッグを下ろしたけど、ティラは中に留まっている。押し出そうとしても体重かけて踏ん張って、『絶対に出るまい!』とばかりにがんばるのである。 |
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前にもこんなことがあった。
途中で雨に降られてお散歩を中断し、そのまま家に帰ったときのこと。バッグの中で踏ん張って、どうしても出ようとしない。ご飯も食べずにえんえんとバッグの中に居続けたのだった。
<→2022/11/30>
そのときに、もしかしたら、『まだ帰ったわけじゃない。お散歩に行くまでは、家には入らないぞ』というアピールかもしれない?と思った。
ポプラとそんな話をしたんだけど・・・、その話を聞いていた?
言葉を喋れない犬は、パントマイムで自分の気持ちを飼い主に伝えようとする。「自分の行動」と「人間の言葉」が一致したときに、そのパントマイムが犬の「言葉」になる。
「ティラたん、お散歩に行くまではバッグから出ないつもりなの?」ときいてみた。もちろん、ジーッと私を見つめるだけで、返答はない。 |
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やっとポプラが帰ってきた。
「なんか、お散歩に行くまではバッグから出ないぞ!って言ってるみたいだよ」と言うと、ポプラは「そうなの~?」とニコニコ。
雨がパラつきはじめていたけれど、ティラは大喜びで、いそいそと夜中の散歩に出かけたんだよ~~ |
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4月12日 |
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ぎっくり腰のときにお灸に来てくれた患者さんがいる。おかげで翌朝には普通に顔が洗えるようになって、夜にはサクサク動けるようになったんだよ。
先週金曜日の朝、目覚めたときに腰の痛みがあった。急には無理だろうな・・・と思いつつ、お願いメールを送ってみた。
スマホをそばに置いといたんだけど、どうやらドコモメールは着信音が鳴らないらしい。
ティラのお散歩に出てからメールの確認をして、「10時半に伺います」という返信があったのを見つけたのである。
あと10分しかない。
やっとお散歩に出られて大喜びしているティラだから、すぐに家に帰るとなるとショックが大きいだろうな・・・と思った。
彼女の家まで行ってバトンタッチすることにした。
娘さんがお灸をしてくれている間に、お母さんがティラの散歩に行ってくれるという、超いい人たちなのである。
ママが支度をしに家に入ったら、ティラは自分も入ろうとして、グイグイリードを引っぱっていく。 |
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お邪魔するたびにチーズをもらっていたので、ティラはシッポをパタパタ振り回しながら、チーズを期待しているのである。
ママに話したら、「気がつかなくてごめんなさい!」と、いそいでチーズを取りに戻った。 |
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ママが出てくるまで、ティラはずっとドアをガン見していたんだよ。
チーズをくれる人をちゃんと覚えているティラ。みなさん「忘れちゃならん」とがんばってくれるのである。 |
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4月5日 |
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ぎっくり腰でやっと動いていたときも、ポプラがいないと自分でティラのお散歩に行かなくちゃならない。
時間をかけてストレッチをして、腰に鍼を打って、カマヤミニでお灸をすると、痛みが激減してなんとか歩けるようになる。
歩きはじめは腰がロックされて足が前に出しにくい。でも、痛いからといって動かさずにいると、そのまま固まってしまう。
リョコちゃんウォークでゆっくりと、硬直部位をこじ開けるように歩いていると、だんだんロックが解除されていく。
腰のロックがなくなると、患部がむき出しになる。長時間歩くと、患部をかばって腰全体が硬直して、あちこちに痛みが出はじめる。
ずっと雨が降りつづいたので、晴れた日ぐらいたっぷりお散歩をしてあげようと思って、がんばって1時間も歩いたんだよ。
・・・それなのに、家に着いた瞬間にリードが引っぱられた。 |
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振り返ると、ティラが『まだ帰りたくないよ!』と、リードに逆らって踏ん張っていた。 |
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「ティラたん、リョータンはぎっくり腰で『ビョーキ』だから、これ以上は無理だよ」と話しかけたんだけど、ぜんぜん聞く耳を持たない。
ティラが「ビョーキ」という言葉を覚えたのを自慢したことがあったんだよね~。<→2019/5/3「ビョーキ」が分かった>
それを期待して言葉をかけたんだけど、もう4年もたったのですっかり忘れちゃったみたい。
家の中ではほんとにおとなしいティラだけど、お散歩のときだけは「弁慶」になって自己主張をする。
仕方ない。痛みをこらえてもう一回り歩いたんだよ。 |
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3月29日 |
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先週は毎日が雨だったね。私はひどいぎっくり腰になってしまい、治療してからでないと動けなかった。
でも雨のおかげでポプラがお休み。ティラのお散歩に行ってもらえて、超ラッキーだった。
お散歩から帰ったティラがとことこ歩いてきた。私のお腹に乗っかって、甘えまくる・・・というのがいつものルーティンなのだ。
一目見てびっくり仰天して、「ティラ!びしょ濡れじゃん!」と叫んでしまった。 |
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ポプラに「もっと、ちゃんと拭いてあげてよ!」と文句を言ったりしてたら・・・
私の声にティラも驚いたらしい。 |
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そそくさと自分のマットに移動して行ったんだよ。 |
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3月23日 |
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スピッツがやって来た。連れてる人が違うし、時間帯も違うので、用心に名前をきいたら、弥七君だった。 |
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会うのは2年ぶりだけど、やっちゃんもティラもお互いをちゃんと覚えていた。 |
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やっちゃんも5歳になって、別人のように落ち着いている。
大きさは倍ぐらいだけど、ティラはぜんぜん気にしない。シッポをパタパタ振り回して大喜びしていた。 |
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「お母さんは元気なの?」ときいたら、「あんまり良くないんです」との返答が・・・
真昼に会えなくなった理由がわかって、超残念である。。。 |
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3月15日 |
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朝イチでお散歩に出かけるようにした私。
初日、起きてすぐに洗面所で歯磨きをはじめたら、ティラがいそいそと走って来た。『もう出かけるのかな?』と問いかけるように、ジーッと私を見つめていた。
それ以来、夜中のオシッコをしなくなった。
・・・お散歩まで膀胱を満タンにしておいたほうが、「あっちにチビッ」「こっちにチビッ」と、外でオシッコかけをたっぷり楽しめる・・・
なあ~んて考えたのだろうか?
あきらかにティラの行動パターンが変わった。
お散歩まで寝て待つのをやめて、支度をしている私を観察するようになったんだよ。 |
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椅子の足のプールからは解放されたけど、トイレシートのことを忘れられちゃったら、雨の日に困るなあ。。。 |
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