doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(ヴェルの思い出) 
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- 出会いから編  -
ヴェルの思い出
2010 ・ 3
11月14日 お日さま大好き
寒くなった今日このごろ。
「あれ、ヴェルは?」と探しにいくと、日向ぼっこをしていた。

ベランダで干したおふとんが、そのまま部屋につんであった。そこでスースーお昼寝だ。

雲にかくれてしまったあとは、お日さまの匂いにくるまっているのかな?
写真をとろうとしたら、顔を上げた。
11月19日 お風呂、初体験
雨上がりの夜中、おしっこさせに外に出た。ものすごく寒い日だった。家に帰って、抱き上げると、お腹まで泥がはねてる。
中途半端に洗ったら、凍えちゃうかも。そのまま、シャワーすることにした。

いつもはシャワーだけなのだけど、洗い上がり、風呂場で寒さにガタガタ、ブルブル震えてた。

風邪を引くと困るし・・・

そうだ、湯船に入れちまえ!
ヴェルは水が嫌い。お風呂のときはいそいでテーブルの下に隠れる。
海に入れたときにも、あわてて岸まで、犬掻きで泳いだ。

抱っこして、一緒に湯船に入ってみると・・・
不思議そうな顔。ときどき、ちょっと震えてたけど、気持ちよさそう?
ほら、なんだか幸せそうでしょ?お風呂好きになるかな?
11月24日 にっこり笑顔
「お風呂が気持ちよかった人~?」 「はーい!」
ヴェルはニッコリ、ほら笑顔でしょ。いそいで手を上げた。

これを教え込むのに何ヶ月もかかったけど、みんなに大受けだよ。
12月1日 なでて、なでて、なでて~
トイレに起きたり、水飲みに行ったりして、おふとんに戻ると・・・、ヴェルはいつものポーズで待っている。
「なでて、なでて、お腹なでて!」と言っているのかな?「待ってたの~?」と声をかけながら、お腹をなでてあげる。
それが、日課のひとつである。
12月5日 なんだ?この感触は???
最近、ヴェルもトシのせいか、足取りがイマイチのときがある。おしっこをするとき、縁石に片足のせてシャー、とか。省エネだ~。

腰まわりや腿の筋肉が硬いのかな?
指圧をはじめたら、つい、本気になってしまい、グギグギやってしまった。
最初は気持ちよさそうだったヴェルだったが、突然、むっくり起き上がり・・・ん、ん、ん???
12月10日 警戒警報
それでも、しつこく指圧をつづけていたら、ガルルル・・・と、かすかに唸りはじめた。
ヴェルはけっこう怒りっぽい。耳をピッと立てて、警戒している様子でしょ。
12月13日 ついに、怒る
ヴェルの唸り声を真似して、私も「ガルルル~」と、唸ってみた。

ヴェルは、きっと起き直り、唸り声はだんだん大きくなっていく。

私もしつこく唸る。
「ヴェルは、咬んだ!」と強気の声をだし、(用心に曲げた)親指をつきつけ、ヴェルを威嚇した。

ついに、ヴェルは怒った。少し歯をむき出し気味にして、ガルルル・・・ヴェルはかなり本気で怒っている。
鼻先に親指を突きつけて、どすのきいた声で、「ヴェルは咬んだ!」と言うと、とりあえず、ヴェルは唸る。

本気で唸っているのか、それとも、「お手」と同じの「お約束」と思っているのかな?というふしもある。

そこで、「そうなんだ、ヴェルはガルルなんだ。いい子だね~」と頭をなでてあげて、一件落着。

ごめんね~。犬には冗談通じないのに、またからかっちゃった。
12月15日 お誕生日おめでとう
今日はヴェルの11歳のお誕生日だ。プレゼントはたっぷりのお散歩。
ほら、ヴェルは外が大好き。1時間以上も歩き回ったのに、まだ、帰りたくないって、がんばっているよ。

こんなにたくましくなって、すごいでしょ。もっともっと元気で長生きしてね~
12月22日 野川の河川敷で
2・3ヶ月前、まだ草が青々と茂っていた頃の写真。
真夏の昼間は、河川敷でのお散歩はできない。カンカン日差しで、日陰もない。おまけに、ブチブチ、蚊に食われる。
秋になって久しぶりの河川敷。ヴェルは一心不乱に、匂いを嗅ぎまくっていたよ。
12月28日 バッグはあったかだよ~
バイクに乗って、ビュービュー冷たい風を切る。到着したあと、いつもはすぐに這い出るのに・・・

前の日にタイマーをつけるのを忘れてしまい、治療室の中は凍えそうに寒い。
バッグの中には、ダウンジャケットが仕込まれている。体温であったまっているんだろうな。
しばらく、バッグの中から出てこなかったよ。
○ ○ 追記 ○ ○
追記・12 「はーい」を覚えた
犬が新しい芸を覚えられるのは、子どものときだけ。1歳半ぐらいまで、と聞いたことがある気がする。

10歳の夏に、「はーい」を覚えたヴェル。

ある患者さんが、「犬は、仲間の犬の肩に手をのせて、『遊ぼうよ』と合図するんだってね」と、どこかで聞きこんできた。
狼の時代からつづく、コミュニケーションの取り方。「お手」は「仲良くしようね」のサインと似てる。だから、すぐに覚えるのだそうだ。

小さな子どもたちに、たとえば、「動物園に行きたい人~?」と聞くと、「はーい!」と手を上げる。かわいいよね~。

「お手」を利用して、「はーい」を教えてみた。

ひざの上にヴェルを坐らせて、「お手」をさせる。私の手をだんだん高くしていく。ヴェルの手もだんだん高く上がる。

「お手」から、「はーい」に言葉を変えていく。
最後には、私の手を遠くへ離す。ヴェルの手が、空中に浮かぶ。私の手のないところへ、「はーい」で手を上げる。

毎日何度もくり返して、「はーい」だけで手を上げるようになるまで、3ヶ月ぐらいかかった。

ついに、患者さんの前で披露した。

ヴェルをひざの上に坐らせて、「自分で自分が、かわいいと思う人~」と言ってから、「はーい!」と言うと、ヴェルがさっと手を上げた。

みんな大爆笑である。

次に、「○○さんが好きな人~」と言って、「はーい!」と言う。

ヴェルがさっと手を上げると、「え、私のこと好きなの~?」と、言われた人は大喜びする。

でも、10歳の手習いなので、どうも覚え方にバラつきがあった。

途中まで手を上げて、そこで止まって、あいまいに手がぶらぶらすることもある。ヴェルの表情も、なんとなく心もとない。
「あれ~、ヴェルが迷ってる~」と、それでも大うけした。

3人ぐらいいて、次から次へとくり返していると、最後のほうはだんだん手を上げなくなってしまう。
「私のこと、嫌いなの~?」と、それでもみんな大笑い。

しばらくやらないと、忘れちゃって、手を上げなくなることもあった。
でも、「お手」をさせてから、次に「はーい」に移行すると、また「はーい」だけでも手を上げるようになる。

子どもに、「動物園に行きたくない人~?」と聞くと、「シーン・・・」と手を下げる。これもまたかわいいよね。
でも、「シーン・・・」のほうは、どう教えていいか、考えつかなかった。

みなさん、ヴェルが言葉の意味が分かってて、手を上げたり、上げなかったり、考え込んだり、迷ったりしているんだと思い込んでたんだよ!

猿の芸と同じく、条件反射である。でも、それに気づかない人がほとんどだった。(人間は、かわいい者には簡単にだまされる・・・)

ヴェルの曖昧さが、逆に真実味を感じさせたのかもね。

ただ、そこに「いる」だけで、癒しと微笑をもたらしたヴェル。それだけじゃなく、話題と笑いも提供してた。

本物のアイドルだったね~
<10歳になると、ちょっと老け顔になってくる>
updated: 2015/3/25
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