11月14日 |
お日さま大好き |
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寒くなった今日このごろ。
「あれ、ヴェルは?」と探しにいくと、日向ぼっこをしていた。
ベランダで干したおふとんが、そのまま部屋につんであった。そこでスースーお昼寝だ。
雲にかくれてしまったあとは、お日さまの匂いにくるまっているのかな? |
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写真をとろうとしたら、顔を上げた。 |
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11月19日 |
お風呂、初体験 |
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雨上がりの夜中、おしっこさせに外に出た。ものすごく寒い日だった。家に帰って、抱き上げると、お腹まで泥がはねてる。
中途半端に洗ったら、凍えちゃうかも。そのまま、シャワーすることにした。
いつもはシャワーだけなのだけど、洗い上がり、風呂場で寒さにガタガタ、ブルブル震えてた。
風邪を引くと困るし・・・
そうだ、湯船に入れちまえ! |
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ヴェルは水が嫌い。お風呂のときはいそいでテーブルの下に隠れる。
海に入れたときにも、あわてて岸まで、犬掻きで泳いだ。
抱っこして、一緒に湯船に入ってみると・・・
不思議そうな顔。ときどき、ちょっと震えてたけど、気持ちよさそう? |
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ほら、なんだか幸せそうでしょ?お風呂好きになるかな? |
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11月24日 |
にっこり笑顔 |
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「お風呂が気持ちよかった人~?」 「はーい!」 |
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ヴェルはニッコリ、ほら笑顔でしょ。いそいで手を上げた。
これを教え込むのに何ヶ月もかかったけど、みんなに大受けだよ。 |
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12月1日 |
なでて、なでて、なでて~ |
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トイレに起きたり、水飲みに行ったりして、おふとんに戻ると・・・、ヴェルはいつものポーズで待っている。 |
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「なでて、なでて、お腹なでて!」と言っているのかな?「待ってたの~?」と声をかけながら、お腹をなでてあげる。
それが、日課のひとつである。 |
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12月5日 |
なんだ?この感触は??? |
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最近、ヴェルもトシのせいか、足取りがイマイチのときがある。おしっこをするとき、縁石に片足のせてシャー、とか。省エネだ~。
腰まわりや腿の筋肉が硬いのかな?
指圧をはじめたら、つい、本気になってしまい、グギグギやってしまった。 |
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最初は気持ちよさそうだったヴェルだったが、突然、むっくり起き上がり・・・ん、ん、ん??? |
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12月10日 |
警戒警報 |
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それでも、しつこく指圧をつづけていたら、ガルルル・・・と、かすかに唸りはじめた。 |
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ヴェルはけっこう怒りっぽい。耳をピッと立てて、警戒している様子でしょ。 |
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12月13日 |
ついに、怒る |
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ヴェルの唸り声を真似して、私も「ガルルル~」と、唸ってみた。
ヴェルは、きっと起き直り、唸り声はだんだん大きくなっていく。
私もしつこく唸る。
「ヴェルは、咬んだ!」と強気の声をだし、(用心に曲げた)親指をつきつけ、ヴェルを威嚇した。
ついに、ヴェルは怒った。少し歯をむき出し気味にして、ガルルル・・・ヴェルはかなり本気で怒っている。 |
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鼻先に親指を突きつけて、どすのきいた声で、「ヴェルは咬んだ!」と言うと、とりあえず、ヴェルは唸る。
本気で唸っているのか、それとも、「お手」と同じの「お約束」と思っているのかな?というふしもある。
そこで、「そうなんだ、ヴェルはガルルなんだ。いい子だね~」と頭をなでてあげて、一件落着。
ごめんね~。犬には冗談通じないのに、またからかっちゃった。 |
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12月15日 |
お誕生日おめでとう |
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今日はヴェルの11歳のお誕生日だ。プレゼントはたっぷりのお散歩。 |
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ほら、ヴェルは外が大好き。1時間以上も歩き回ったのに、まだ、帰りたくないって、がんばっているよ。
こんなにたくましくなって、すごいでしょ。もっともっと元気で長生きしてね~ |
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12月22日 |
野川の河川敷で |
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2・3ヶ月前、まだ草が青々と茂っていた頃の写真。
真夏の昼間は、河川敷でのお散歩はできない。カンカン日差しで、日陰もない。おまけに、ブチブチ、蚊に食われる。 |
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秋になって久しぶりの河川敷。ヴェルは一心不乱に、匂いを嗅ぎまくっていたよ。 |
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12月28日 |
バッグはあったかだよ~ |
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バイクに乗って、ビュービュー冷たい風を切る。到着したあと、いつもはすぐに這い出るのに・・・
前の日にタイマーをつけるのを忘れてしまい、治療室の中は凍えそうに寒い。 |
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バッグの中には、ダウンジャケットが仕込まれている。体温であったまっているんだろうな。
しばらく、バッグの中から出てこなかったよ。 |
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○ ○ 追記 ○ ○  |
追記・12 |
「はーい」を覚えた |
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犬が新しい芸を覚えられるのは、子どものときだけ。1歳半ぐらいまで、と聞いたことがある気がする。
10歳の夏に、「はーい」を覚えたヴェル。
ある患者さんが、「犬は、仲間の犬の肩に手をのせて、『遊ぼうよ』と合図するんだってね」と、どこかで聞きこんできた。
狼の時代からつづく、コミュニケーションの取り方。「お手」は「仲良くしようね」のサインと似てる。だから、すぐに覚えるのだそうだ。
小さな子どもたちに、たとえば、「動物園に行きたい人~?」と聞くと、「はーい!」と手を上げる。かわいいよね~。
「お手」を利用して、「はーい」を教えてみた。
ひざの上にヴェルを坐らせて、「お手」をさせる。私の手をだんだん高くしていく。ヴェルの手もだんだん高く上がる。
「お手」から、「はーい」に言葉を変えていく。
最後には、私の手を遠くへ離す。ヴェルの手が、空中に浮かぶ。私の手のないところへ、「はーい」で手を上げる。
毎日何度もくり返して、「はーい」だけで手を上げるようになるまで、3ヶ月ぐらいかかった。
ついに、患者さんの前で披露した。
ヴェルをひざの上に坐らせて、「自分で自分が、かわいいと思う人~」と言ってから、「はーい!」と言うと、ヴェルがさっと手を上げた。
みんな大爆笑である。
次に、「○○さんが好きな人~」と言って、「はーい!」と言う。
ヴェルがさっと手を上げると、「え、私のこと好きなの~?」と、言われた人は大喜びする。
でも、10歳の手習いなので、どうも覚え方にバラつきがあった。
途中まで手を上げて、そこで止まって、あいまいに手がぶらぶらすることもある。ヴェルの表情も、なんとなく心もとない。
「あれ~、ヴェルが迷ってる~」と、それでも大うけした。
3人ぐらいいて、次から次へとくり返していると、最後のほうはだんだん手を上げなくなってしまう。
「私のこと、嫌いなの~?」と、それでもみんな大笑い。
しばらくやらないと、忘れちゃって、手を上げなくなることもあった。
でも、「お手」をさせてから、次に「はーい」に移行すると、また「はーい」だけでも手を上げるようになる。
子どもに、「動物園に行きたくない人~?」と聞くと、「シーン・・・」と手を下げる。これもまたかわいいよね。
でも、「シーン・・・」のほうは、どう教えていいか、考えつかなかった。
みなさん、ヴェルが言葉の意味が分かってて、手を上げたり、上げなかったり、考え込んだり、迷ったりしているんだと思い込んでたんだよ!
猿の芸と同じく、条件反射である。でも、それに気づかない人がほとんどだった。(人間は、かわいい者には簡単にだまされる・・・)
ヴェルの曖昧さが、逆に真実味を感じさせたのかもね。
ただ、そこに「いる」だけで、癒しと微笑をもたらしたヴェル。それだけじゃなく、話題と笑いも提供してた。
本物のアイドルだったね~ |
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<10歳になると、ちょっと老け顔になってくる> |
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updated: 2015/3/25 |
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