6月12日 |
ヴェルとリクちゃん |
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ヴェルとリクちゃんは・・・
ちょくちょく一緒にお散歩してたので、すっかり仲良しになった。
チワワ同士のせいか、とても気があってる。 |
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雨が続いて、なかなか会えなかった。
久しぶりにリクちゃんに会って大喜び。じゃれ合いながら走ってきた。 |
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6月22日 |
ちょっと待っててね~ |
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ヴェルとお散歩しながら、農家の野菜を買った。安くて新鮮だからね~。いったん家に野菜を置いてくることにし、ヴェルには下で待っててもらった。
「ちょっと待っててね~~」と、ヴェルをバイクにつなぐ。 |
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いつものことなのだけど、そのシチュエーションがヴェルには理解できないようだ。
なんだか、つっぱっているでしょ。お散歩のつづきはすぐなのになあ・・・ |
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6月28日 |
雨降りはいやだなあ |
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タンスの中で眠っていた服をみつけた。カッパよりはマシかなと思って、小雨のときに着せてみた。 |
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でも、結果は同じ。やっぱり、固まってしまった。
『雨もイヤだけど、カッパはもっとイヤだよ~』、ということらしい。 |
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7月5日 |
猛暑はもっといやだよ~ |
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野川に来る犬たちも、お散歩の時間が早まっている。犬の声が聞こえてくると、ヴェルは落ち着かなくなって、なんとなく、そわそわしだす。
でも、私はまだ zzz...
私が起きて、家の中をウロウロしだすと、ヴェルはバタバタ、私の後をついて回る。お散歩に行きたくて、たまらないのだろう。
犬だもんね~。
でも、外に出てみると・・・
お昼前の11時頃は、太陽がギラギラ。灼熱地獄である。 |
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野川には木陰があるけど、ヴェルは、外に出たとたんに、失速。『暑いよ~』と、ハアハア。 おうちに帰るのもイヤなので、立ちすくんで、考え込んでる。 |
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結局、おしっこだけして、10分ぐらいで、すぐ家に帰る。夕方涼しくなってから、本格的なお散歩に行くしかないね。
空き時間を見つけるのが大変だ~~ |
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7月12日 |
木陰で散歩 |
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真昼のお散歩が苦手でも、おしっこには出なくっちゃ。野川の木陰は救いだ。 |
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ヴェルは舌をダラ~。でも、表情がマシでしょ? |
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7月20日 |
トリミングを喜んだヴェル |
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今年3回目のトリミングをした。床に広げた新聞紙にヴェルをのせると、なんと、背中を向けてちょこんとお座り。
「どうぞ、よろしくお願いします」という風情である。
いつもはハサミを怖がって、ブルブル、ガタガタ震え、スキを見ては逃げ出そうとしていたというのに・・・
「毛を切ると涼しくなる」と、学んだのだろうか?すごいね!
こっちも調子に乗って、ジャキ、ジャキジャキ。お腹やお尻のほうは敏感なので、さすがにビビってる。 最後は抱っこして、すみずみまでトリミングした。 |
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1時間15分もかけて、セーター2枚分ぐらいの毛を刈り取った。 |
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シャワーをし、扇風機で毛を乾かしたあと、ヴェルはいきなり元気いっぱい。家中をバタバタ走り回った。 |
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7歳のときは真っ白だったのに、背中にだんだん黒い毛が混じってきてる。皮膚もシミだらけ。
でも、かわいいんだよね。犬は年寄りになって、ますますかわいくなる。なんでだろ? |
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7月26日 |
リクちゃんの写真 |
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リクちゃんのアップだよ。かわいいでしょ! |
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リクちゃんは、暑いのが苦手なので、朝早くにお散歩に行っているんだって。
ヴェルは、蚊の少ない西調布でのお散歩がメインなので、会うのは久しぶり。このところ、涼しかったからね。
リクちゃんは、ブラシもシャワーも大嫌いなのだそうだ。いつも戦いで、「咬まれると、痛いんだもん」だって。
だから、「毛を刈るなんて、とんでもない!」と、ヴェルを羨ましがっていた。
それで、リクちゃんは1年中、同じ毛型で、モッサモッサしてる。モコモコして、かわいいけどね。 |
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8月3日 |
肺水腫① 異変の兆候? |
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キーボードのあるテーブルの下は、ヴェルのお気に入りの場所。
「いない?」と思うと、たいてい、ここにいる。
暑さと湿気で、へたばっていたヴェルは、このところ、涼しい場所を探して寝ているので、見つけるのに苦労するようになった。
暑い夜は、離れて眠るので、異変に気づくのが遅れたのだろうか? |
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7/28の朝、背中の毛の一部が、一気に黒くなっていた。お尻の近くの黒い毛の固まりは、前日まではなかったものだ。
ちょっと前に背中の写真を載せたので、比べてみてね。
「何故?」
激しいショックを受けた人が、「一晩で髪が真っ白になった」という話を聞いたことがある。妙な気がした。
7/31の夜、ヴェルの呼吸が、ハッ、ハッ、ハッ、と速くて荒いことに気がついた。 |
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8月6日 |
肺水腫② 僧房弁閉鎖不全 |
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7/31の日、たまたま、トリマーの資格を持ち、動物病院で働いたことのある患者さんが来た。「心雑音?」「あ、僧房弁閉鎖不全でしょう?」とのこと。
いいタイミングで、病名が耳に入っていた。
そのときは2人とも、異変に気づかなかった。普通に見えたんだよね。
晩ご飯を食べているとき、ヴェルの呼吸が荒いことに気がついた。ハッ、ハッ、ハッと、ものすごく速くて、呼吸音も大きい。
とりあえず、背中に鍼を打ったのだけれど、最近、ヴェルは利口になって、自分で鍼をはずす技を覚えた。背中をごろごろ、おふとんにこすり付けるのである。
マッサージなどしたら、少し落ち着いた気がした。
次の朝、とりあえず、お散歩に行った。具合が悪そうなときは、そうするのである。いつも通り、1時間ほど、歩き回った。
「大丈夫かな?」と、気になりながらも、そのままテニス。老健へ行って、母のリハビリ。すべてをはしょって早めに終わらせ、買い物をして家に帰った。
ヴェルは、走ってきて、ピョン、ピョンはねて、お出迎え。でも、やっぱり呼吸は速くて、ますます荒い。
「暑いのかな?」と思って、あわてて、エアコンをつけた。
でも、暑いわけじゃないらしい。暑いときは、口を開けて、舌をダラ~ンとたらして、ハァハァするけど、口は閉じたままだもの。ちらりとのぞいているベロが、なんだか紫がかっているように見えた。
「もしや、チアノーゼ?」
いそいで、犬の病気百科を読んだ。心臓の病気のところに、ちょうど教わったばかりの病名を見つけた。かなり、ラッキーだった。
僧房弁閉鎖不全だと、肺水腫になりやすいらしい。肺に水がたまって、呼吸がうまく行かなくなり、チアノーゼを起こしてしまうこともある、とのこと。
まさに、ヴェルの症状にぴったりだ。あわてて動物病院に電話をして、ヴェルを連れて行った。 |
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最悪のときの写真ではない。そんな余裕はなかったもの。
これはちょっと前に写したもの。いつも、こんなふうに私を見つめる。
何とかしてくれると、信じているんだね。 |
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8月10日 |
肺水腫③ 酸素ボックス |
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動物病院で順番を待っている間、ハラハラ、ドキドキ。抱っこをすると、こっちが安心なんだけど、ヴェルはかえって苦しいらしく、すぐに下におりてしまう。
診察台のうえで、聴診器を当てられたあと、レントゲンを2枚撮った。
空気のあるところは黒く写るそうだが、ヴェルの肺は、全体に白いもやがかかっているように見えた。肺胞がどっぷり水につかっていて、呼吸のできる部分が少なくなっているんだって。
心臓、肝臓、脾臓が肥大して、肺を圧迫していた。気管も細くなっていた。
少ない面積で、なんとか呼吸をつづけようと、ヴェルはがんばっていた。
胸郭が水でふくれあがっていたので、胸式呼吸ができない。横隔膜を必死で動かして、ハッ、ハッ、ハッと、短く激しい腹式呼吸だけでがんばっていたのだ。
背中に、ステロイドと利尿剤と抗生物質の注射をされた。肺の水が抜けていけば、呼吸がらくになるはず。
でも、診察のストレスで、ヴェルの舌が、みるみる紫ががっていった。「あ、チアノーゼが」と、獣医さんもあわてる。
犬は全身毛で覆われているので、顔面蒼白とか、唇が紫、とかわからない。
「唇の裏で色を見るんですよ。お口、見せてくれるかな?」
獣医さんが口を開けようとしたら、ヴェルが怒って、歯をむいた。一瞬、ちらりと見えた唇の裏の色は、まあまあピンク色だった。
「そうだ、こういうときはチンコで見ればいいんです。ほら、どうですか?チンコの色は、いつもと同じですか?」
いつもと違って、白い。
「おかしいと思ったら、チンコをむいて、色をみてください」だって。
暴れたおかげで、ヴェルの舌が、どんどん紫になって行った。
「いそいで、酸素ボックスに入れないと。これは入院だな・・・」と獣医さん。
酸素ボックスに入れられたヴェルは、おとなしくお座りをして、私のほうをジーッと見ている。
「酸素ボックスに入って、入院。でも、ストレスが・・・。家だと、安心できる」
「入院して、ストレス。家に帰ると落ち着ける・・・」
「うーん、どっちがいいのかな・・・」
獣医さんは何度も繰り返しながら、考え込んでいる。
「酸素のおかげで、今は、落ち着いてますよね。あと、20分、入ってもらって、その後の様子で決めましょう」だって。
酸素ボックスから出たヴェルは、ハッ、ハッ、しながらも、あちこち匂いをかいで、歩き回った。
「シッポが上がって、小走りができるようになれば大丈夫です。酸素ボックスに入る前よりも、元気になっていますよね。おうちに帰ったほうがいいですね」
ということになった。
帰りがけに、「このまま死んじゃうなんてこと、ありませんよね?」と聞いたら、獣医さんも看護士さんも、アハハハ・・・、と笑った。 |
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家に帰って、1時間ぐらいしたら、ヴェルが落ち着き始めた。あごをつけて寝そべっている。
息が苦しいときは、ずっと、頭を起こしていた。気道が圧迫されて、苦しかったんだろうね。
でも、ご飯は、匂いを嗅ぐだけで、食べようとしなかった。 |
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○ ○ 追記 ○ ○  |
追記・15 |
心臓病で肺水腫に |
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10歳の春、狂犬病の予防接種のときに、はじめてヴェルの心雑音を指摘された。老犬にありがちな心臓病の兆候とのことだった。
高尾山に登る体力はなさそうだな・・・とは思ったが、まあまあ元気に暮らせていた。
11歳の春、心雑音は大きくなっていた。「お薬を飲むように」「体重を減らすように」「心臓病にいいドッグフードを食べさせるように」とすすめられた。
でも、お薬にもドッグフードにも抵抗があった。自然にやってもなんとかなる、と軽く考えていた。
その頃、食べ物もいい加減になってきていた。ヴェルには塩分のない食事を作っていたけれど、人間の食べ物を分け与える割合が多くなった。
面倒なときは、ひじきご飯を一緒に食べたりと、かなり油断をしていた。
心雑音が示す「僧房弁閉鎖不全」は、心臓の弁が、老化によって変性をおこす病気である。
心臓は血液を送り出すポンプである。4つの部屋に分かれていて、使い古された静脈血を集め、肺に送って酸素を含ませ、きれいな動脈血を全身に送り出す。
(あんな小さなポンプひとつで、末端の毛細血管や細胞まで血液を送り出せるのは、まことに摩訶不思議。それは細胞が生きているからで、動かしているのは生命の躍動=まさに「気」の力である)
肺からの血液が入るのが左心房。大動脈につながるのが左心室。間にあるのが僧房弁で、血液の逆流を防いでいる。
弁が硬くなって、きっちり閉じなくなってしまうと、新鮮な血液を充分に送れなくなる。大量の血液を必要とする激しい運動ができなくなる。
血液がうっ滞するので、心臓がうっ血する。周辺の細胞や臓器が、水浸しになる。とくに肺に水がたまりやすく、肺の中の空気が少なくなって呼吸をしにくくなる。それが「肺水腫」である。
7/31の夜、おしゃべりした患者さんは、動物病院でトリマーとして働いていた経験のある女性。まさにその夜、「僧房弁閉鎖不全」という病名を、彼女に教えてもらった。
ふたりの間で、まったり話を聞いていたヴェルは、いつもどおり。まったく普通だった。
その夜、2回もつづけて階段をのぼらせたのが、呼吸困難を引き起こした原因だったと思う。
家に入ってすぐに、ゴミを出そうと思い立った。また、ヴェルをつれて出た。
3階まで階段をのぼったあと、階段をくだり、またすぐに階段をのぼったヴェルは、最後から2段目ぐらいのところで、ヘタって、床にはいつくばった。
「えっ?」と驚いた。そんなことは初めてだった。
そのあと食事中に、ヴェルの呼吸が、ハッ、ハッ、ハッと、短く速いことに気がついた。激しい運動で、心臓に負担がかかり、肺に水がたまり、空気のスペースが小さくなってしまったんだね。
一度に大量の空気を吸えないから、ピッチを上げて呼吸していたのだ。
朝になっても、ヴェルの呼吸は、短く速いままだった。
いつものように、お散歩を喜んだ。お留守番のあとは、ピョンピョン跳ねてお出迎えもしてくれた。
犬はお喋りもしないし、弱音もはかない。今できることに全力で適応する。表情も態度もいつも通り。
本人の訴えがないから、飼い主が犬の様子を観察するしかない。
昔のように、外の犬小屋で飼っていた時代なら、「気がついたら死んでいた」ということになったんだろうな。
でも、ヴェルとは、家でも仕事場でもいつも一緒。ご飯も一緒に食べ、同じ寝床で一緒に眠る。
お留守番はテニスと母の病院に行くときだけ。置いていくのが心配で、美容院に行くのもやめてしまって、自分で髪の毛を切るようになった。
だから、ちょっとした異変にもすぐに気づくのである。
暑いのなら、舌を出して放熱する。口を閉じているから、暑さのせいじゃない。いつもチラリと出ている舌が、紫色ががっているように見えた。
・・・もしや、チアノーゼ?・・・
前夜に聞いたばかりの病名を、犬の病気百科で探し、「肺水腫」のことを知った。まさに、ヴェルの症状にピッタリ当てはまった。いそいで病院に行った。
ベロのおかげで、発見が早い。体調管理に大いに役立った。
診察台にのせられ、レントゲンを撮られ、注射を打たれて、診察され・・・
ヴェルは怖がって興奮の極致。心臓がバクバクしたのだろう。みるみる舌が真っ白になった。
「これは大変!」と、ヴェルは酸素ボックスに入れられた。
獣医さんは、「入院かな?」と言っていたけど、私は心の中で、『うちにつれて帰れますように・・・』と願っていた。心配で気が狂いそうで、ヴェルと離れて一晩過ごすなんて考えられなかった。
心の声が聞こえたのか、「家で様子をみましょう」と言ってくれた。
もちろん、病院に行ったのは正解だった。ステロイドと利尿剤と抗生物質の注射で、一気に症状が改善されていった。
急性期における西洋医学の即効性はすごい。
薬には頼らない主義なのだが、私は頑迷ではない。「絶対に必要」と思うときには、必要な処置を受け入れて来た。
獣医さんは、注射や酸素ボックスのおかげで歩けるようになったと思ったみたいだけど、診察前のほうが、あきらかに元気だった。
ヴェルが死を迎えようとしているのに気づいたとき、このときのことが頭にあった。
病院に連れて行けば、いろいろな処置をされて、ヴェルは心臓バクバクになってしまう。あっという間に肺に水がたまり、呼吸困難になり、そのまま酸素ボックスに入れられるだろう。
そのまま入院になって、病院でひとりで死ぬことになるだろう。
それは、あまりにもかわいそう過ぎる・・・
自宅で看取ることに決め、そうして良かったと思う。 |
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<はじめて、逃げ出さずに、すすんでトリミングされたヴェル> |
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updated: 2015/7/10 |
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