doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(ヴェルの思い出) 
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- 出会いから編  -
ヴェルの思い出
2008 ・ 1
1月26日 小さな野獣
正月早々ヴェルに両手を噛まれ、料理の最中に切った人差し指と合わせて、私の手はバンドエイドだらけになってしまった。
やっと、傷がふさがったところである。

去年の暮れに、右手の親指の爪のところをガブリと噛まれた。いまだに血豆が残っている。

それ以来、親指を突き出して「噛んだ!」と言うと、ガルルルと唸るようになった。面白がって、なんどもなんども試しているうちに、それが「お約束」になってしまったのだろか?

唸るところが、またかわいいんだけど、行き過ぎると困りモノだ。
今日の写真は、ガルルルと唸ったときのヴェルの顔である。
かすかに口の端が持ちあがっているのがわかるかな?

膝の上にのせて、右手の指をつき出して、「ヴェルが噛んだ!」と言いながら、左手でシャッターを押した。

噛まれないように、おっかなびっくりだったので、中途半端な写真になっちゃったけど・・・。
なぜ、噛むのだろう???

犬のしつけの本をいろいろ読んだ。
その中に、「チワワは、自分の小ささを意識していない。自分の何倍も大きな相手にでも、勇猛果敢に立ち向かう」

「小さいからといって甘やかすと、『小さな野獣』になってしまうのである」
そう書かれてある本があった。
チワワ特有の性格もある。
人間とは違う、犬独特の考え方、暮らし方もある。

ヴェルの立場になって、人間の行動や命令が、どう受け止められるのかを探らなければならない。
「小さな野獣」になってしまっては、人間と犬との楽しい暮らしは望めない。

なんとかしようと、あれこれやって、やってみてはまた噛まれ、、、私の手は傷だらけになってしまったのであった。
2月26日 日向ぼっこ
私が(昼に)朝ごはんを作っていると、いつもそのへんをウロウロしているヴェルがいないことに気がついた。
ご飯を待っているはずなのに・・・

あちこち探し回った。

テーブルの下かな・・・?タオルケットの中かな・・・?それともお布団にまたもぐりこんでる???
で、見つけたのがここ。

ちゃっかり、日向ぼっこをしていたのであった。
3月14日 言葉がわかる!
日向ぼっこしてる写真だよ。

鍼灸室がお休みの日は、私が午後に、ヴェルにたっぷり(朝の)お散歩をさせ、夜中に、ポプラが(夕方の)お散歩、というのがうちのパターンになっている。

私はのんびり、、、といっても、けっこう家事で忙しい。
昨日は、夜中の1時を過ぎても、お散歩に出かける気配がない。
もう寝ちゃったのかもな、今日は無理だろうな・・・

そう思って、DVDをみながら、ヴェルの背中を撫でていた。
すると、突然、「これから、ヴェルの散歩行くぞ」と、部屋からポプラの声が聞こえてきた。

「今日はもういいよ。明日も早いんだし」と私が言ったら、
気持ちよさそうにまったりしていたヴェルが、顔をあげて私を見て、小さい声で、ガルルル・・・、と唸った。

『よけいなこと言うな』とでも言っていたに違いない。ちょっと遠慮がちに、しっかり抗議の声を上げたのだ。

「オレのところまで、声が聞こえたぞ!」と、ポプラがいそいで部屋から出てきた。「ヴェルは言葉がわかるんだ~!」「かわいい奴!」と、満面の笑みである。

もちろん、そのあと、ヴェルはたっぷりお散歩を楽しんできた。
ポプラは遅刻??? まさかね~~。
3月28日 桜の花と犬の鼻
とうとう桜が咲いた。ヴェルのおかげで、今年も毎日、お花見をしている。

この写真は、うちの団地の階段からとった写真。
ヴェルは花には興味がない。
ときどき立ち止まっては、草むらに鼻を突っ込み、クンクンクンクン、なにやら夢中で嗅ぎまわる。その繰りかえしが、とても楽しげだ。
私はひたすら上を見、ヴェルはひたすら下を見る。
それが、犬というものなのだろうけど・・・
4月5日 お散歩コース
調布市にある自宅近くの野川だよ。
歩く人、走る人、自転車の人と、犬の散歩の人気コースである。
最近、河川敷を歩くこともできるようになった。
先週の火曜日の夜は、みごとな桜がライトアップされ、相当な人出だったらしい。私は仕事だったので、行けなかったけど・・・
4月15日 ヴェルも車で通勤中
前日にたっぷり遊びまわったので、ヴェルは、お疲れの様子。

マットのふちにあごをのせて、今にもグーグー眠りこけそう。
最初の頃は、ダンボールに入れて床に置いたりしてた。

冬の夜中は寒さでブルブル震えるので、助手席におく白いマットを買ってあげた。
たいていはこんな感じで、細い足でバランスをとりながら、いろんな物音に耳をすませている。

自分のマットがあるのに、私が買い物なんかで車を離れると、必ず、運転席に座っている。
置いてきぼりにされないためには、運転席が確実だと思っているのか?

それとも、これはアルファー・シンドローム(権威症候群)で、自分がボスに成り代わろうという魂胆なのか・・・?
結局、車の中は、そこら中が毛だらけだ。

写真をとりながら、「ヴェル!」と呼んだら、つぶらな瞳でこっちを向いた。
5月4日 お友達のシシマルだよ
治療室に、となりのシシマル君が遊びに来た。ウェストハイランド・ホワイト・テリアというイギリスの犬種で、14歳の男の子だよ。
ヴェルとシシマルは、今は仲良しだし、一緒にお散歩もするけど、はじめは仲が悪かった。

この写真は治療室の玄関。横にあるのがヴェルのトイレ。ここではめったにしないけど、(当初は)用心に置いてあった。
私が開業してすぐの頃から、シシマルはいつも、隣家の入口の階段にいた。まるでぬいぐるみのような愛らしい姿で、道行く人たちのアイドルだった。
となりの一家が全員仕事に出かけるようになり、シシマルは、昼間はひとりぼっち。
ときどき撫でさせてもらうだけではかわいそうになって、お散歩に連れて行くようになった。

おかげで、夜も眠れるようになった。
それまでは、明るくなるまで眠れなくて困っていた。ツーリングとか行けなくなっちゃうし、、、一種の睡眠障害だね。

昼の太陽を浴びて歩くことで、体内時計のリズムが正常になったらしい。寝ようと思えば、12時とか1時とかに眠れるようになったんだ。

3年ぐらいお散歩をしてあげてた。
でも、シシマルのお姉ちゃんが仕事をやめたし、私の仕事も忙しくなって、空き時間を見つけるのが難しくなった。
シシマルとお散歩に行かなくなってから、何年もたっていた。

はじめてヴェルを治療室につれてきたとき、シシマルが家の前を通る私たちを見つけた。事務所の窓から、ワンワン、ワン!と大声で吠えた。

『なんで、そんな犬連れてるんだよ~!』と、抗議の声である。やきもちを焼いたみたい。

ヴェルはビックリして、道路の反対端に避難した。

それからしばらくの間、シシマルの家の前を通るときは、ヴェルは道路の反対側の塀にへばりつくように歩いた。
シシマルの姿を見かけると(身の安全をたしかめてから)、ワンワン、ワンワン!と吠えて威嚇したんだよ。
ふたり一緒のところを写真に撮ろうとしたけど、どうしても並んでくれない。お菓子で釣ったのが右の写真・・・

ヴェルの顔、物欲しげだね。
5月16日 おねだり+犬ごはん①
人間が食べていると、いそいで立ち上がって、椅子に前足をかけて、おねだりをするヴェル。

犬の胃袋は巨大で、決してお腹いっぱいになることがないという。
言うままにあげていると、下痢をしたり、肥満になったり、病気になったりする。

おねだりするときの顔は、とびきりかわいいので、それを拒否するのは、大いなる自制心が必要だ。
去年、図書館から、犬のための手作りごはんの本をいろいろ借りてきた。

朝はドライフードをあげていたけど、うちに来てからは、夜はほとんど手作りにしていた。
たまに、缶詰をあげると、お皿の前で立ち止まり、私の顔を何度も振り返りながら、「マジかよ~」という顔で、仕方なく食べるのだ。
やっぱり、手作りが美味しいのでは???という疑問が起こる。

基本的に自然食主義の私にとって、ドッグフードを食べさせるのは抵抗があったけど、その方が犬のためにいいという風潮に逆らう自信がなかった。

でも、獣医師の須崎恭彦さんの本、「愛犬のための手作り健康食」(洋泉社)を読んで、すべてのドッグフードをやめる決心がついた。

結局、手作りにまさる食べ物はないと思う。狂牛病で問題になっている、レンダリングによる飼料を、ドッグフードに使われていないという保証はない。
その他、食品添加物や防腐剤などの化学物質も気になる。

人間が自分のために選んだ食材を利用して作る食べ物が、犬のためにもいいのはあたりまえだよね。
須崎博士の「7歳からの老犬ごはん」の後半にあるレシピなんて、人間が食べたくなるような手の込んだお料理が並んでいる。

そんなすごい料理を毎食作るのは無理だけど・・・
6月13日 移動式湯たんぽ
月曜日、野川からカニ山へと、2時間半も、あちこち歩き回った。
帰る頃、空がどんどん黒雲におおわれだした。
家に入るなり、ピカピカ、ゴロゴロ、すさまじい雷の饗宴が始まった。疲れきっていたというのに、ヴェルは慌てて立ち上がった。

ガシャーン!と音がするたび、あちこち走り回り、外に向かってワンワン吠える。抱き上げても、腕の中でワンワン吠える。

ヴェルは、30分以上も吠えつづけてた。
尻尾をピンと立てていたので、怖かったというより、たぶん、家族を守ろうと、雷を威嚇していたんだと思う。

ものすごく暑くなったり、また寒くなったりで、風邪をひく人が多いらしい。でも、私は大丈夫。

冬の終わりから初夏までのこの時期は、ヴェルの存在は大きい。一晩中作動する、サーモスタット付き動く湯たんぽのようなものだ。

肌寒い夜は、しっかりと布団にくるまり、私の腕の中。
暑くなると、ぴょこんと起きて、畳の上へ。寒くなると、ぴょこんと起きてまた腕の中。
暑さ寒さの感覚が、私と同じだから、快適である。
浅い眠りで、小さな物音や、ちょっとした変化で、すぐに目覚める。熟睡することはほとんどない。
犬が1日16時間も眠るというのは、眠りが浅いせいだろう。

野生では、熟睡すると危険だものなあ・・・
7月1日 お散歩つれづれ
雨の日が多いこの頃。犬のお散歩は、晴れ間を狙って、いそいで連れ出さなければならない。
考えることはみな同じらしく、そんなときには、大勢の犬連れに会う。
この間、チワワを連れた人に会った。マリちゃんという元気な2歳半の女の子のチワワである。ヴェルが8歳半であることを知ると、少し顔をくもらせて、「だったら、これからもっともっと大切にしてあげないとね・・・」と言う。

「なんか病気を持っているんですか?」と聞かれ、「それが、病院に行ったことがないんで、わからないんですよ」と答えた。

小さいときにソファから落ちて骨折したことはあるけど、それ以外はいつも元気なので、医者にみてもらう機会がないのである。

その人が、前に飼っていたチワワのことを話してくれた。

その子が7歳半のとき、「これからの老犬の時期を、どんなふうに過ごしたらいいか、健康状態をきちんと調べた方がいいですよ。心臓病の権威の先生がいらっしゃいますから、まず心臓から」と、獣医さんに言われたのだそうだ。
そして、検査をしたその日に、死んじゃったのだそうだ。

「死因は?」と聞くと、「それが、、、心臓だろうと言うんですよ。その日の朝だって、こんなふうに元気に走り回っていたのに、なんだか納得できませんよね。だから、、、元気だったら、そのまま何もしないで、自然にしていた方がいいと思いますよ・・・」と言われた。

ギョエ~ン!検査のために薬とか使ったのだろうか?それとも、心電図とられて、ビックリして、ショック死したのだろうか?
5月に、狂犬病の予防接種のために、初めて自力でヴェルを獣医さんに連れて行った。

病院に入ったとたんに、ブルブル、ガタガタ、震えだした。
抱っこしている私の腕の中で、耳の毛までプルプル震え、「お大事に」と言われるまで、震えつづけた。
その様子のあまりのかわいさに、お薬をもらいに行くときにヴェルも連れて行ってた。

「かわいい」というのは人間の都合。何をされるのか理解できない犬にとっては、ものすごいストレスなのに違いない。
これから薬はひとりで貰いに行こうと決めた。
○ ○ 追記 ○ ○
追記・3 噛むようになったきっかけ
あんなに頭がよくて、聞き分けがよくて、おとなしい性格のヴェルが、なぜ、噛むようになったのだろうか?
みなさんも不思議に思うでしょ。

ヴェルが噛むのは私だけ。
晩年になって脳が老化し、ちょっと認知症がはじまってからは別として、シチュエーションはいつも同じだった。
それは、誰かに抱っこされて眠りたいときである。

ヴェルは、とてもとても甘えん坊で、人間大好き。いつも人間のあとを追いかけていた。誰かにくっついていたい犬だった。

「追記・1」でも紹介したように、うちに来るまで育てられた家では、ゲージ暮らし。夜は、家族が寝室に引き上げたあと、ひとりでハウスで寝ていた。

最初は、しばらく預かるだけの予定だった。戻ったあとのことを考えて、「夜はハウスで寝かそうね」と、家族で約束をした。

ところが、あんずは、いつもヴェルといちゃいちゃ遊んでる。自分のおふとんに連れ込んで、ヴェルと遊びながら、そのまま眠ってしまう。
あんずの腕に抱かれて、ぬくぬくと温まって幸せいっぱいのヴェル。

おふとんからヴェルを連れ出すのは、私の役目になる。
「ヴェルはハウスだよ」と声をかけると、ヴェルは怒って、ガルルと唸る。うっかりすると、抱きあげようとする私の手を、ガブリと噛む。
はじめは甘噛みだったが、そのうち本気で噛むようになった。

図書館で犬の飼い方の本をたくさん借りてきて、みんなで読んだ。
アルファー・シンドローム(権威症候群)は、犬が自分を群れのボスと思い込むことである。そうなると、人間の手に負えなくなってしまう。

特にチワワは怖いもの知らずの犬。自分が小さいことを意識せず、どんな相手にも勇猛果敢に立ち向かっていくという性質があるという。
小さいからといって甘やかすと、「小さな野獣」になってしまうと本に書いてあった。
(チワワに負けて、言いなりになっている飼い主はたくさんいる)

私は躍起になる。どっちがボスか分からせなくちゃ。命令したら、し通さなければならない。
毎晩、かなりのバトルが展開された。

ルールを守らせるために、力づくで布団から連れ出そうとする。噛まれたら、軍手でヴェルをつかんで、ベランダに出す。
ヴェルは必死で抵抗する。

犬の先祖って、小さな洞穴で寄り添って、折重なるように寝ていたんだってね。くっついて寝ていれば、冬の寒さにも凍えずにすむ。
だから、おふとんの中で、人間にくっついて一緒に眠るというのは、犬の本能なのだ。

禁じられていた至福の暮らしに、ヴェルは全力でしがみついたのである。
<寝顔も天使>
数週間で方針を転換した。
うちにはうちの暮らし方がある。郷に入れば郷に従えだ。あとからどうなろうとかまうもんか・・・、と居直った。

ゲージを片付け、代わりにダンボールでお家を作った。
ダンボールが壊れたあとは、座布団にヴェルのバスタオルをしいて、そこにヴェルのぬいぐるみを置いた。
一応、自分だけの居場所はつくってあげたけど、実質的に、ヴェルのハウスは消滅した。

・・・というか、ヴェルを閉じ込める「ハウス」はなくなった。
家の中を自由に移動し、どこでも好きな場所で眠ることができるようになった。

でも、最初のときのイメージが、すでにヴェルの頭にインプットされたらしい。
もう、どこで誰と寝ようが、ヴェルの自由になったのだけど、警戒心はそのまま残った。

あんずのおふとんにいるときは、私がそばを通るだけで唸る。そのうち、ワンワン吠えはじめる。

目を覚ましたあんずは、「ヴェル、ババアが嫌いなの~?」と喜ぶ。
ヴェルが唸っても、吠えても、私の手を噛んでも、「噛んだらダメだよ~」と言いながら、手は嬉しそうに、ヴェルの身体を撫でている。
(あんずは、とても独占欲の強い人間なのである)

家事をやっているのは私だし、ヴェルの世話をしているのも私。なので、きっと、ヴェルは、私はみんなの召使と思っているに違いない。

「あんたたちも、私を女中と思っているんでしょ。だから、ヴェルも右へならいしているんだよ。もっと私を尊重しろ」などと、子どもたちに文句を言った。
対策を考えて、みんなであれこれ討論もした。

でも、あとから考えると、どうやら、私のことはボスと認めていたらしい。

小さな優河君がヴェルに手出しをして、しょっちゅう噛まれていたけど、いつも甘噛みだった。相手が子どもだから、甘噛みでたしなめる。
でも、小さな手を出して、「お手!」と言っても、ヴェルはいつも知らん顔。子どもの命令は聞かない。

私の言うことは聞く。怖いから命令に従うけど、怖いからこそ、思いっきり噛む。ヴェルなりの考えがあってのことみたいだ。

誰かのおふとんに入っているヴェルに、声をかけると唸る。
誰かに撫でられてうとうと眠っているときに、うっかり手を出すと噛まれる。

なんとかして、噛むのをやめさせようとしたが、年に数回は、どうしても噛まれてしまうのだ。それも、私だけ・・・
<誰かが寝るのをじっと待つ>
飼い犬に手を噛まれるなんて・・・

はじめは、相当なショックだった。物語によくそういうセリフが出てくる。
身の回りの面倒をみたり、あれこれ教えて、大切に育てた部下に反逆される。安心しきっているところを、ガブリとやられる。

ジョー君というトイプードルを可愛がっていた女性が言っていた。
「私も噛まれたんですよ~。友達とお食事会をしているときに。みんなに笑われました。ジョーはきっと、私のことを女中と思っているんです。すごいショックでしたけど、ジョーは口がきけないから、唯一の自己主張の手段だからしかたないなと、自分で自分に言い聞かせました」

たぶん、可愛がりすぎなのかもしれない。
「命令する者、従う者」という、動物社会の上下関係でなく、親子のような関係になってしまう。
100%面倒を見ているのは親なのに、反抗期の子どものように、堂々と飼い主に反逆する。

痛い間は、さすがに、あんまりかわいいと思えなくなる。
それでも、ごはんをあげたり、散歩に連れ出したり、ヴェルの面倒は見つづけなくちゃならない。
傷が癒えると、噛まれたことは忘れてしまう。また、せっせと可愛がる。
それが、現代風の犬との暮らしなのかもしれない。
updated: 2014/10/18
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