doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(ヴェルの思い出) 
PC
ホーム
スマホ
ホーム
症例集
目次
新着
ブログ
カレンダー
金・銀
ナビ
症例
マップ
FAQ
質問
ティラの部屋
予約
トピック
ふろくの話
母の
カルテ
ヴェルの部屋
料金
ツボの取り方
雑談集
本&参考文献
お料理レシピ
当院の方針
プロフィール
鍼治療とは?
サイトマップ
アクセス
リョコちゃん
ストレッチ
リョコちゃん
ウォーク
Español
English
- 出会いから編  -
ヴェルの思い出
2008 ・ 2
7月8日 またまたトリミング
直射日光であぶられた車は、サウナのような暑さ。シュウシュウ湯気が立ちそうだ。

先週の真夏日に、長い舌をダラ~ンとたらして、ハァハァハァ・・・
暑さに耐えることしか考えられない状態だったヴェル。真昼に通勤するんだものな。

その夜、またトリミングをした。
ほら、ばっちり、涼しげでしょ! 昨日までとは打って変わった、落ち着いた表情を見てちょうだい。

「1回で完璧」は難しい。
暑くなり始めの頃、最初のトリミングをしたのだけど、いまいちの出来上がりだった。

素人が梳きバサミでカットするんだから、そんなもんだろう。
1回目で全体をざっと切り、2回目で短く整えて、3回目に、根元に近いところから、ごっそり梳いてあげた。
耳のまわりのフワフワの飾り毛だけは残した。好みの姿に仕上げられるのが、自分で切るメリットだ。

床に新聞紙を広げて、「おいで!」と言うと、とりあえずバックするけどね。
車の助手席では、いつもこうやって外を眺めているんだよ。
7月19日 チワワのふんばり
黒い車は、熱を吸収する。去年、白い代車に乗ったときに、その違いがはっきりわかった。

うちの車は黒いので熱気ムンムンだ。まず、ドアを開けて熱を逃がし、すぐに窓は全開。窓をあけたまましばらく走る。
エアコンもつけて、冷風は全部ヴェルに向ける。

毛を切っても切っても、やっぱり、車の中は暑いみたいだ。
車内が少し冷えはじめる頃には、もう治療室の駐車場に到着する。

真夏のアスファルトは、犬の肉球が火傷をすると聞いたので、日陰があるところまでは、抱っこで移動する。

そこからは、ヴェルとの引っぱりあいだ。気ままに、匂いを嗅ぎまわりたいヴェル。
治療室に着いたら、お散歩は終わりだもんね。

こんなふうに飼い主に逆らって、自己主張をしている犬って、チワワばっかり。
他の犬はみんな、まじめに飼い主と一緒に歩いているというのに。
私の友人は、とても優しいので、完全にチワワの言いなりになってる。
チワワに引きずられて歩き、どうしようもないときは抱っこで移動。お散歩していて知人に会うと、みんなに笑われるそうだ。

・・・私もときどき笑われてるけど・・・
7月31日 犬ごはん② 野菜のスープ煮
これは、ヴェルの「待ち」の顔。
私が台所に立って、料理をしているときや、そろそろお出かけのタイミング、というとき、はじめは期待のまなざしで、ピョンピョン跳ね回っているんだけど、そのうちにこんな表情になる。

ちょっとがっかりしたような、でも、とにかく「待つぞ」というかんじで、床に寝そべる。
犬のための、簡単手作りメニューを紹介しよう。第1回目は、お肉と野菜のスープ煮である。

野菜はやっぱ、旬のものがいいよね。台所や冷蔵庫にころがっているもの、(ネギ類以外は)なんでも使ってしまおう。
青いもの(小松菜、ピーマン etc)、赤いもの(人参、かぼちゃ etc)、白いもの(ナス、大根、キャベツ etc)を、バランスよく使う。

ヴェルはトリのモモ肉が一番好きみたいだが、ほかの肉でも喜んで食べる。私は、人間用と同じく、皮や脂肪は取りのぞく。
肉と野菜のほか、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、りんごなども使うこともある。

すべてを細かく切る。
というのは、ほとんど噛まずに、丸呑み同然なので、細かいほうが食べるのに時間がかかるからだ。その間、人間もゆっくり食べられるし、犬も満足感があるのではなかろうか?

なんといっても、一番栄養になるのは「種」である。米や小麦も「種」だし、大豆や芋も「種」だ。やがては芽を出し、成長していく。どの民族も、主食は種であることにお気づきだろうか?

野菜は、地の気をたっぷり吸って、天の気をたっぷり浴びて育つ。
野菜を食べるということは、自然の「気」エネルギーを、体内に取り入れることでもある。お肉は「ダシ」程度でOK.。

基本的に、「味」はつけない。「香り」をつける。
ヴェルは、作っているときから匂いに引かれて、挙動不審になったりする。

スープたっぷりにすると水分が取れるので、水を飲む量が減る。出来立ての具をスープごとお皿に入れ、ごはんと混ぜてリゾットにする。
たくさん作って小分けにし、タッパーなどで保存。2・3日分は冷蔵庫に。残りは冷凍する。
2回目からは電子レンジで温めてから、ごはんと混ぜる。きちんと火を通してから、冷ましてあげること。

ヴェルの反応は、出来立てのときのレベルから、かなり落ちる。
そこで、ピザ用のチーズをかけたり、ウズラの卵をまぜたりの工夫をする。人間用のおかずを少し刻んで混ぜてあげてもいい。
毎回、ちょっとづつ変化をつけてあげると、ヴェルはますます大喜びするんだよ。
8月8日 赤ちゃん大好き
ヴェルは赤ちゃんが大好きだ。お散歩の途中、1・2歳の子を見かけると、立ち止まり、近づいていく。

この間、ベビーカーを押したお母さんの二人連れに出会った。1歳ぐらいの男の子が、ベビーカーの上でぐずっている。ヴェルは立ち止まって振り返り、赤ちゃんのほうを心配そうにジーッと見ている。

お母さんが「ほら、ワンワンだよ!」と声をかけたので、ヴェルを抱き上げて、赤ちゃんに触らせてあげた。
でも、歩き出してしばらくすると、やっぱりぐずりだす。そのたびにヴェルは立ち止まり、振り返って心配そうに赤ちゃんを見る。

映画やテレビの中で、赤ちゃんの泣き声がすると、必ず「ワン!」と吠えて、私の顔を見る。「赤ちゃんが泣いてるよ」と、教えてくれるのだ。

ヴェルが5歳のとき、ユーガ君が生まれた。
ユーガ君が泣くたびに、ワン!と吠えて、ママに知らせてくれたのだそうだ。

ユーガ君がハイハイをするようになると、ヴェルを追いかけ回して、背中の毛をごっそり抜いた。
檻に入っているヴェルに、おもちゃや絵本を投げつける。
車を乗りまわせるようになってからは、ヴェルの檻に、何度も何度も激突して大喜びしたらしい。
あんまりエスカレートすると、さすがにヴェルも怒って、ユーガ君の手を噛んだ。でも、私の手を噛むときには本気だけど、ユーガ君には甘ガミだ。

ユーガ君が「お手!」と言っても、ヴェルは知らんふり。自分より小さいと思っているのだろう。
小さいから守ってあげてるし、ぶたれても甘ガミでたしなめるだけだし、余分な命令は無視するのだろうな。
8月17日 ヴェルは雨男
今年の夏は、気候が不安定だ。お天気と思っていても、急に黒雲がやってきて、ゴロゴロと遠雷が聞こえてくる。
朝から晩まで、1日中晴れという日はほとんどなかったのではないだろうか。

ヴェルは、本当に運が悪い犬である。

時間があいて、「さあ、お散歩」と外に出ると、とたんに、ポツポツ雨が降りはじめる。
ちょっとぐらいなら雨に濡れても、と思って歩き出すと、雨がどんどん強くなっていく。

そんなパターンが毎日、毎日続いた。
ヴェルは雨男だったのだ。

日中は暑いので、夕方涼しくなってからじゃないと、長いお散歩には行けない。
まあ、ヴェルもこの猛暑で、相当体力消耗しているみたいだから、ちょうどいいのかもしれないけど。

ところで、ヴェルの背中、模様が変化しているのにお気づきだろうか?今年の夏に、毛を短く刈ったら、背中に黒いまだら模様がでていた。
犬は、年とともに、毛の色が変化していくらしいね。
8月29日 犬ごはん③ お好み焼き
友人とお好み焼き屋に行ったら、定休日だった!
次の日、どうしても食べたくなって、「ひとりもんじゃ」をやった。

それで、ヴェルの晩ご飯はお好みホットケーキに決まり。ヴェルは小麦粉系が大好きなんだ。
ボウルに水と卵と小麦粉を入れて、ちょっとかためにどろどろを作る。そこに、細かく刻んだ鶏肉とキャベツとピーマンを入れた。人参、じゃがいも、山芋などのすりおろしたものを入れてもいい。

1食分ずつ、バターで焼いて、細かくちぎってあげる。チーズをトッピングして焼いてもいい。
ヴェルは、バターやチーズの香りが大好きなんだ。
多めに作って、冷蔵したり冷凍したりしておくと、時間のないときに便利だよ。
9月3日 お疲れ犬
テニススクールの練習試合のあとは、夜もバーベキュー・パーティで遅くなるので、ヴェルはあんずの家にお泊りしてきた。

あんずとヴェルは、性格が似ている。(ヴェルもタイプ2??)

どちらもかなりの甘えん坊。べったりベタベタ、人にまとわりつく。あんずはヴェルを抱っこしまくり、ヴェルはあんずを追いかけまわす。

触られ、撫でられ、抱っこされ、、、たぶん、ずぅ~~っと、いじられまくりだったに違いない。

日曜日の夜中に、家に帰ってきたときには、ぐったり疲れていた。
いつもなら、ご飯の支度をしているときに、台所にやってきて、「ボクのごはんも、よろしく!」とアピールするのに、その夜は、来ない。

そういう時は、ご飯を上げても食べようとしない。食べすぎで胃腸が不調だと、何も食べないんだよね。
(そこは人間と違って、犬のえらいところだ。私なら、欲に負けて、飲んだり食ったりしちゃうのに・・・)

自分の分だけ用意して、食べ始めると、ヴェルが突然、足元にやってきて、「ワン!」と吠えた。

「ごはんをくれ」と言っているのだ。
食べ終わったら、また寝そべって、死んだように眠りこけている。

私も、ヴェルのいない夜は、なかなか眠れず、睡眠不足だったので、ふたりでそろって、次の日の午後まで、えんえんと眠ってしまった。
9月12日 甘え上手
眠っているのかな?と思っていたら、目をパッチリあけたまま、期待のまなざしだった。

私が通るの、待ってたんだよね~~
「おなか撫でて、おなか撫でて!」と言っているのかな?

写真をとろうとしたら、コロリンと、こっちを向いた。
こんな表情で見つめられたら、撫でてあげないわけにはいかない。
私が通ると、あおむけになって、そしたら、おなかを撫でてもらう・・・それがうちらの「お約束」。
声をかけると、耳がピンと立つ。一生懸命、耳をすましているのだ。

言葉がどこまで通じるのかわからないけど、言葉と心のつながりを、ヴェルなりに理解しようと、がんばっているみたい。
9月19日 トイレ・トラブル
もとの飼い主一家が遊びに来た。月に1回、ママにヴェルの爪を切ってもらっているのである。

大人たちがおしゃべりをしていると、お兄ちゃんが、「ウンチが落ちてるよ!」と、あわてて教えに来た。
「誰のだろう?」と行ってみると、部屋のまん中に、ヴェルのうんこが落ちていた。おまけに、踏まれたあとがある。

大きさからして、ヴェルの足跡ではない。妹のジュナちゃんが、ヴェルのうんこを踏み、家中を歩き回ったあとだったのである!

ヴェルには、時々、トイレのシートを裏返して、それをガチガチかじって遊ぶという癖があった。
一人でお留守番のときとか、私が寝ている間とかだった。

この前、その瞬間を目撃したので。「メーよ!トイレをかじっちゃ、ダメでしょ!」と、ヴェルを叱った。
ヴェルは、ものすごくしょぼくれて、それ以来、トイレでおしっこをしなくなってしまったのである。

排泄はほとんど外でするので、家の中のトイレはあまり使わないのであるが、雨の日や、外に出すのが遅くなったときなど、トイレでしてくれると、すごく便利。

でも、犬に、「おしっこやウンチはここでしていいけど、かじって遊ぶのはダメよ」という複雑な説得は不可能だ。

これがヴェルのトイレである。
縁石や電柱に、背中を向けてうんこをする癖があったので、ブロックにシートをのせてみた。
これだと、うまい具合に、ブロックの上にうんこがのっかる。

前方にあるダンボールは、トイレガイド。ヴェルは、端っこで足を上げるので、おしっこが床に飛ぶ。こうすると、ちょうどまん中へんにおしっこがかかるという仕組み。
私が考案した優れものだった。

先週から、トイレを使わなくなったので、???と思っていたんだよね。
おしっこしに行くような顔で、元あんずの部屋へスタスタ行ったり、済ませた雰囲気の顔でスタスタ戻ってくるのを見て、「怪しいな?」とは思っていたんだ。

犬並みに、鼻をくんくん言わせて、部屋中を大探索。カーテンをトイレに使用していたことが判明した。
一回失敗したトイレ・トレーニングを、またやり直すのは大変なことらしい。

下の写真は、特別出演の、ユウガ君(4歳になったばかり)と、ジュナちゃん(1歳10ヶ月)だ。
木の穴で、虫が蜜を集めているのを夢中で見つめ、ふたりで猫じゃらしで突っついているところ。

ヴェルのお散歩に、3人と1匹で行ったんだけど、わからんちんの1歳児と、犬の散歩は、超大変だった。

2時間も外にいて、移動したのはほんの一回り。
その間、ヴェルは、ずっと立ちん坊。こ~んな顔で、ボーっとしてた。

文句も言わずに、耐えていたんだよ。偉い!
9月26日 遠回りの術
ヴェルは、「遠回りの術」を会得した。

ヴェルの頭の中には、うち(または治療室)を中心に、半径200メートルぐらいの円が描かれているようなのだ。円の外へ、外へと行こうとする。
うちに帰る方向には、行かないようにがんばる。
角を曲がると、いきなり立ち止まる。リードがピンとなる。

最近は、こんなふうに、いきなり腹ばいになって、抵抗をすることも覚えた。
頭の中で、一生懸命、なにかを計算しているようだ。まずは、私との間で、精神的な綱引きが行われる。

私の目を見て、問うようなまなざしをしたあと、くるりと方向転換。
反対方向に、いそいで歩き出す。
遠くへ行くときのヴェルの足の、速いこと、速いこと!

時間のあるときは、ヴェルの言いなり。
ないときは、ぐいぐいリードを引いて、ヴェルがあきらめるまで、ずるずる引きずるように歩く。

あれこれかけ引きがいるんだよね。
○ ○ 追記 ○ ○
追記・4 お散歩は特訓ではじまった
ヴェルの「お散歩たっぷり」生活がはじまったが、それはまさに特訓であった。

7年間、ほとんど外に出たことがないので、外気温の変化に弱い。
うちに来たのは、寒い寒い年末である。
おまけに、直前にパパがトリミングをした。「こ~んなに(山のような)毛を刈ったんだよ」と言われた。毛が短く、すっきりさっぱり。
かわいくはなってたけど、いかにも寒そうだった。

大喜びで出かけても、いざ地面に立ったたんに、寒さでブルブル震え、フリーズしてしまうこともしばしば。
洋服を着せたりもしたが、ヴェルは洋服がきらいだった。
Tシャツのような小さい服は、ほとんど無意味だった。全身をおおうような暖かい服を着せると、身動きもできずに固まってしまう。

そのうえ、筋力がない。体重は4.3キロもあり、ぷっくり膨れていた。手足はか細く、まるでシシャモのようだった。
風船に割り箸を突き刺したような体形だったのである。

犬だから外出は大好き。「お散歩だよ」と言うと、あわてて跳んでくる。
抱っこで階段を下りて、遊歩道にヴェルを置く。でも、人間のそばから離れようとしない。立ち止まったまま、じっと私を見上げる。

お散歩に出たことがないので、不安でたまらなかったんだろう。
私が歩き出すと、ヴェルもちょこちょこ歩き出す。はじめはリードがいらないほどだった。

歩きはじめても、冷たい風が吹きつけると、プルプル震えだし、その場に固まって、『抱っこ』をせがむ。
ちょっと歩くと、立ち止まり、『疲れた、抱っこ』と、私を見上げる。

家から遠いほうには行きたがらないが、帰り道は必死で歩くヴェル。
そこで、「抱っこで遠くへ」作戦がはじまった。

立ち止まったらヴェルを抱き上げ、ダウンジャケットの中にくるむ。抱っこして歩いたあと、ヴェルを下ろすと、帰りは一生懸命歩く。
毎日それをくり返して、ちょっとずつ距離を伸ばしていった。

ヴェルははじめは、野川の河川敷が大嫌いだった。
土の上を歩くのが怖かったのだろう。地面はデコボコだ。草も生えているし、小石もあるし、葉っぱや枝も落ちている。
アスファルトに慣れた足では、歩きにくかったのだろう。いろんな匂いがあって不安になったのかもしれない。

河川敷でヴェルを下ろすと、一目散に階段をめざして走って行き、駆け上がって逃げていく。その逃げ足の速いこと、速いこと。
私もあわてて走って追いかけ、ヴェルを連れ戻す。

ここでも、「抱っこで遠くへ」作戦だ。
途中に小さな川がある。土管から、雨水がゴーゴー流れてきて、水しぶきがあがっている。すごい音である。
どうしても橋を渡れず、1年ぐらいは抱っこで渡った。

特訓の甲斐あって、半年後には、2時間でも3時間でも、えんえんと歩けるようになっていた。
体重は3.7キロに。筋力がついて、手足も太く逞しくなり、もうシシャモには見えなくなった。

ちょうどその頃、私がぎっくり腰になった。仕事も家事も休まなかったけど、ヴェルを抱っこしての階段はつらい。とくに、仕事の帰りに買い物をしたときは、いつもの荷物のほかに、重い荷物がプラスされる。

小さなチワワには、うちの団地の階段は段差がきつい。でも、試しに階段に立たせてみたら、勢いをつけて、グイグイと自力で登っていった。それだけの筋力がついたのである。
おかげで半年ぐらいは、帰りは楽チンになった。

下れるようになったのはさらに1年半後。
帰りたくないときは、階段をくだって逃げ出してしまうので、結局、抱っこでのぼることになってしまったけど。。。

訓練と冒険を重ねて、ヴェルは「お散歩大好き犬」に変身した。
筋力と体力がつくにつれ、自信ができる。好奇心につられてもっと冒険をするようになる。意気揚々と歩く姿にはほんとうに惚れ惚れだった。

そうなると、もう帰りたがらない。なんとかして遠回りして、外にいる時間を長引かそうと、あれこれ知恵をしぼるようになった。

ヴェルとの綱引きは楽しかったなあ・・・

トイレの問題はそれほど長引かずに解決した。
言葉で話しても、叱ってみても、犬に対しては無駄である。家の中のどこでおしっこをしても決して叱らず、黙って始末をした。

1週間ぐらいたったとき、ヴェルが自分のトイレでおしっこをしているのを見つけた。今だ!と、すかさずほめた。

「ヴェルたん、えらいね~。トイレでおしっこして、えらいね~」と、思いっきりほめまくった。ヴェルはニッコリ(したと思う)。

それ以来、ちゃんと自分のトイレでするようになったんだよ~~
こんなふうに、しょっちゅう振り返っては、私がいることを確認していた
updated: 2014/11/11
次のページへ
ヴェル TOP
ティラ の部屋