 |
|
みづ鍼灸室 by 未津良子(FAQ よくある質問) |
|
Q1 機能的疾患と器質的疾患
|
|
|
|
|
|
|
病の根深さとイコール |
一見同じような症状なのに、1~3回の治療で治るときと、日数を要するときがあるのは何故でしょう?
西洋医学的には、病気は機能的疾患と器質的疾患の2種類に分類されます。
機能的疾患は、組織の変形は伴わないけれど、腫れ、冷え、凝った筋肉などによって、気血の流れが一時的に阻害された状態です。
普通の腰痛やぎっくり腰、首・肩こりや寝違えなどがそうです。すみやかに治療することで完全治癒、あるいは、以前よりもっといい状態に持っていくことが可能です。
器質的疾患とは、筋肉、骨などの組織が変形、変性あるいは破壊された状態のことです。
自然治癒力を活発化させ、痛みを取り除きながら組織の修復を早めることが必要です。
椎間板ヘルニア、五十肩、骨折、癌、変形性膝関節症、などがこれに当たります。 |
|
|
渋滞の原因にたとえると |
道路の渋滞にたとえるとよく分かります。
気の流れが車の流れだとします。2車線道路を走行中、路上駐車している車が1台でもあると、それが渋滞を引き起こしますが、その車を取り除けば車の流れは良くなります。
でも、道路工事の場合は、破損の個所が修復されるまでは渋滞が続きます。
修復不可能で寸断された場合には迂回路を探る必要があります。
もし器質的変性が起こった場合は、治るとしても治癒までかなりの日数が必要です。
治癒が不可能な場合もあります。
変形したまま固まって、痛みが眠ってしまうと、将来爆発する危険があるので、眠っている痛みを起こしながらの治療をお薦めします。
とにかく、機能的疾患のうちに、治したいものです。 |
|