骨は筋肉と靭帯で支えられている |
筋肉というのは縮むことで働きます。動きつづけて、疲労を回復しないでいると、縮んだまま硬くなってしまいます。
筋肉が硬くなると、中を走っている血管が圧迫され、血流が悪くなります。
疲労物質がたまったまま、ますます硬くなり、ますます縮んでいき、ますます硬くなって・・・、という悪循環が起こります。
脊柱は一本の骨の柱ではなく、首は7個、背中は12個、腰は5個の、小さな椎骨が関節されたものです。椎骨を支えている筋肉や靭帯によって、背骨の形状が形作られます。
背骨を支えている筋肉が縮めば、身長が縮むのは当然です。
脊柱の間からは、末梢神経がでています。上下の椎骨の間が狭まると、頚椎症、ヘルニア、脊柱間狭窄症など、神経の病気になってしまいます。
(腰痛・2「背骨の矯正」 参照) |
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Q27 「50代からの鍼灸治療」 |
年齢と治療効果についてまとめて紹介しました。<2022/12/8> |
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筋疲労を放置すると縮んでいく |
お年寄りに多い圧迫骨折は、骨が脆くなったという現象に、筋肉の圧がかかっておこる病気で、背骨が曲がってしまいます。
圧迫骨折がなくとも、加齢とともに、背中が丸くなっていきます。
首から縮んでいく人、背中から縮んでいく人、腰から縮んでいく人など、人それぞれですが、どちらにしても、だんだん前かがみになっていきます。
筋肉には、縮みやすい筋肉と、縮みにくい筋肉があります。
腕の前面、上腕二頭筋は、うしろ側の上腕三頭筋よりも縮みやすいので、なにかを抱えているような腕の形になります。
足は、うしろ側の大腿二頭筋のほうが、前面の大腿四頭筋より縮みやすいので、がに股になってしまいます。
お年寄りがみな同じ体形になるのは、筋肉の縮みのせいです。
しなやかな筋肉に緩やかに支えられていれば、年を取っても身長は縮まらず、シャンと背筋を伸ばしていられます。 |
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年を取るにつれ、猫背が治った私 |
私に関して言えば、身長は伸びてもいないけど、縮んでもいない状態です。まわりの人たちが小さくなっていくので、相対的に、背が高くなったように感じる今日この頃です。
若い頃から、首・肩こりがつらくて、ずっと鍼灸治療を受けつづけているおかげと思います。
若い頃はひどい「猫背」で、それが私のトレード・マークでした。悩んでいたのだけれど、どうしようもありませんでした。
それが、年々、猫背が治っていきました。久しぶりに会う人に「若返ったね!」と言われつづけているのは、姿勢がよくなったからと思います。
最近、ついに「猫背」とさよならしました。それはたぶん、5年前からつづけている「360度リョコちゃんストレッチ」のおかげもあると思います。
背筋の伸びている自分って、「カッコイイ!」と、何度も鏡を見てしまいます。
歩き方も変化してきました。いつの間にか、かかとを引きずって歩くクセがなくなって、足が腰から前へ出るようになりました。
50歳を過ぎたら、努力している人しか元気でいられない、というのが、長年治療をしてきた感想です。
みなさんも挑戦してみてください。 |
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