dosei みづ鍼灸室 by 未津良子(症例集)
症例3・自律神経失調症
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症例3・自律神経失調症
頭と心と身体のバランスを取るのがコツ
身体が自分の思うようにならない!
自律神経失調症の人というのは、操作のままならない車を運転しているようなものでしょう。頭と心と身体の動きがバラバラで、それぞれが勝手な方向へ行こうとしてるような状態。

エアコンもヒーターも調子が悪く、夏なのにヒーターがガンガンで暑くてたまらない。冬なのにクーラーが勝手に作動して凍えそうになる。
ちょっと暑いとものすごく暑く感じ、ちょっと寒いとものすごく寒く感じる。体温調節がうまくいかないのです。

ゆっくり休もうとしているのに心臓がダッシュするときのようにバクバクいう。動こうとしても体がついてこない。食べてないのに胃液が湧き出る。食べる時間になっても食欲が起きない。眠りたくとも目が冴えて、起きてるときに眠くなる。
現実と身体の機能がマッチしないのです。

その他、めまい、頭痛、吐き気、不眠症、目の疲れ、喘息、じんましんなどの多彩な症状が起こります。
自律神経失調症は機能的疾患です。器質的にはどこも悪くないのに、身体が思うように機能してくれない状態です。これが極端になるとパニック障害になります。
自律神経は植物神経
神経系の分類には2種類のやり方があります。
構造で分けると、中枢神経(脳と脊髄)と、そこから出ている末梢神経(顔面神経、三叉神経、坐骨神経など)に分類されます。
機能で分類すると、生命を維持するのが自律神経(=植物神経)で、動いたり感じたりするのは運動神経知覚神経(=動物神経)です。
自律神経は自分の意志で動かすことができません。
しかし、一分一秒休むことなく、生命を維持するために黙々と働きつづけているのです。
交感神経と副交感神経
自律神経は交感神経副交感神経という、正反対の働きをする2つの神経系で成り立っています。
交感神経が緊張すると、心臓がギュッと収縮し、気管や肺胞がパッと広がり、胃腸は休憩します。
副交感神経が緊張すると、反対に、心臓が弛緩し、気管や肺胞は収縮し、胃腸の働きが活発になります。

それぞれの器官に対してどういう働きかけをするかは複雑なのでとても全部は説明はできませんが、とにかく、正反対の機能をする2つの神経系をみごとに操って、ものすごく複雑な働きを自律的にやっているということです。

自律神経失調症の人は、言うなれば、突然元気よく暴れだしたり、突然シュンとしておとなしくなる、手におえない腕白小僧に生命維持装置のコントローラーを握られているようなものなのです。
鍼灸は自律神経の教育係
自律神経失調症の場合は、症状が出ていない時にも、週に1回か2回、定期的に鍼灸をします。
ハリや灸は身体に正しいコントロールの仕方を教えてあげる働きをします。
初めのうちは、2・3日でまた症状が出るのですが、定期的にしているうちに自律神経もだんだんお利口になり、いい状態があたりまえになっていきます。

自律神経失調症の人は、性格的には、何かに夢中になると、時間の感覚も忘れるほどのめり込んでしまう人が多いようです。
器質的にはどこも悪くなかったはず・・・?しかし、それを繰り返していると、身体の組織はいつのまにか器質的に変成していきます。
心の準備もないのにいきなり血圧が上がれば動脈硬化になります。胃に食べ物が入ってないのに胃液が出れば胃潰瘍になります。
放っておいていい病気ではありません。

めまいのページに、自律神経失調症と首コリの関係、についての詳しい記述があります。<04/7/20>
Updated: 2002/12/20