doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(リョーコのブログ) 
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リョーコの手作りブログへようこそ!
12/30(金) 年末は、ぎっくり腰で仕事を休んだ
現在のところ絶好調・・・と報告しようと思った矢先、ぎっくり腰になってしまった。

片足ずつの360度ストレッチに盲点があったことに気づいて、真向法(5/6)を取りいれた。
毎朝20分ぐらいはやって、可動域がちょっとずつ広がってきていた。
(FAQ22:「360度ストレッチ」を改訂したので、読んでね~)

思いっきりジャンプした瞬間に、ふくらはぎがボワ~ン(6/8)となった事件のあと、必死になってふくらはぎを治療したら、「木」の腰から、「人間」の腰になった。
おかげで、腰痛の不安から解放され、大発見と大喜びしていた。

私を治療してくれるSさんは、鍼灸が本業じゃない。
隔週でお願いしているが、来られなくなるときも多く、しかも、この頃は時間で帰ってしまう。

この2ヶ月ほど、はまっていたのが、ベッドの上での経絡治療である。
以前から、Sさんが来ない週には自分でやっていたのだけど、週に2・3回以上のペースでやるようになった。

ベッドの上に坐って、まず足から打ちはじめる。足が終ったら寝そべって、お腹や胸や肩や腕など、気になるところに打つ。
身体を動かすので、浅いハリしか打てないんだけど、その効果にびっくり。

経絡治療は気の流れを促す治療法なので、身体の裏側まで全身に効果がある。
浅いハリだけでも、カチカチになった筋肉をほぐすことができる。
大きな「再」発見をした。

赤外線を浴びて横たわると、そのまま眠りこけてしまう。30分、ときには1時間も寝てしまい、目覚めるとかなり良くなっている。

仕事中に「あれ、腰痛が?」と思っても、経絡治療で治ってしまう。
それでも痛かったら、腰にカマヤミニをしようと思っていたんだけど、「必要ないな・・・」と、それで終わりにしていた。

ただ寝てるだけでいいんだから、温泉に行くよりずっと楽チンである。

先週は、ほとんどの患者さんが「良いお年を!」状態で、メチャ忙しかった。朝からはじめて、帰りは夜中。合間にテニスも行ったりしてた。

夜中に食べると、胃腸に負担がかかる。だんだん弱っていってるのがわかった。
母のことでかなりの心労があったので、「考えすぎると胃を破る」状態もあったと思う。
内臓がお腹の奥で固まってしまい、「お灸をしなくちゃ」と気にしつつも、時間がなくて放っておいたのである。

日曜日の夜、3週間ぶりにSさんが治療に来てくれたんだけど、彼女は首肩治療に夢中になって、腰が中途半端になってしまったみたい。

翌朝、テニスの練習をはじめてすぐに、腰がギクッとなった。
骨盤の上方、腸骨稜のあたり、長さ15センチ直径10センチの横棒が、右と左の横方向から、同時に打ち込まれたような衝撃だった。
(左右で高さは微妙に異なっていた)

ヤバイ!と思ったが、それでも練習はできた。
来るボールがわかっているし、どう打つかも決まっているので、なんとかなったのである。

サーブは無理で、腰の回転が使えなかった。(つまり、いつもは腰の回転を使えてているという証拠になるので、ちょっと嬉しい)

最後だからと、ゲームに入れてもらった。
でも、思いっきりは走れない。身体の切れが悪いし、ジャンプも中途半端。
ゲームは無理と気づいて、1コでやめて帰ることにした。

車を運転したあと、腰がズシンと重くなっていた。
家にはあんずとヨーコが来ていて、ケーブルテレビのお兄ちゃんもいた。
すぐにカマヤミニをやれば悪化は防げたと思うけれど、坐ってお喋りしているうちに、どんどん痛みがひどくなっていった。歩くのもつらくなった。
夜には、寝ていても痛い状態で、寝返りも大変になった。

翌朝、患者さんにキャンセルのメールを出した。まともに歩けないのだからしょうがない。
仕事を休む羽目になった腰痛は、開業以来2回目で、9年ぶりである。

夕方までこんこんと眠りつづけた。身体だけでなく、脳が疲れていて、どうしても起きれなかった。

母の病院通いのあと、よくも寝込まずに持ちこたえているな・・・と不思議だったんだけど、溜め込んでいたんだね。
列車が暴走しているときに、突然橋が壊れたみたいに、いきなり谷底に転落・・・

夜、Sさんが治療に来てくれた。治療の翌日のぎっくり腰だから、かなり責任を感じていたみたい。
歩けないほどの腰痛に、「炎症がひどいときは、腰にハリを打ったらまずいんじゃないかしら」と、すっかりビビッている。
9年前(2007年6月)と同じ会話をしている。(笑)

鍼灸学校でもそう習ったし、巷でも言われている。「ぎっくり腰は実のまた実だから、患部には手をつけず、足だけを治療しろ」とか、「炎症のひどいときには、患部にハリを打ってはいけない」とか。

「それは、治せない人間の言い訳だよ」と、Sさんに言った。

ぎっくり腰は筋肉に「寒」が入って起こる。気候の変動も誘因にはなるけれど、原因は「こりの重積」である。
筋肉がこって硬くなると、内部を通る血管が圧迫されて血の巡りが悪くなる。→冷える→こる→冷えるの悪循環が起こる。
筋肉のこりをきっちり取り除けば、ちゃんと柔軟性を取り戻せるのだ。

「私は、ぎっくり腰の患部にハリを打って、みんな治しているんだから」と彼女を励まし、あれこれアドバイスをしながら、徹底的にハリを打ってもらった。

私なら、仕上げに透熱灸をするとか、奥の手をたくさん持っているけど、そこまではお願いできなかった。
(Sさんは鍼灸をやめたがっている)

おかげさまで、まあまあ歩けるぐらいになって、次の日は仕事もできた。
ぎっくり腰と聞いた人たちは、みなさん遠慮してくれて、ほとんどの患者さんが来年に持ち越しになった。
ちゃんとメンテしている人ばかりで、緊急の人がいなかったのはラッキーだった・・・とはいえ、本当にごめんなさい!

鍼灸治療は身体の掃除が仕事である。
中途半端な掃除をつづけると、あちこちに「取り残し」がたまっていく。

ぎっくり腰は「大掃除」のチャンスでもあるが、それに失敗したら、もう思い通りに身体を使うことは難しくなる。
若者と同じハードなテニスはできなくなってしまう。

ここから先は自分でなんとかしなくちゃならない・・・
来年早々スキーに行く予定なのだけど、滑るのは難しいかもしれないね。

ほんとうに、誰か後継者を育てなくちゃね~。
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