2/22(金) |
真向法の開脚で床にキッス! |
去年のぎっくり腰のあとも、毎日1時間ぐらいストレッチをつづけてきた。
あまり無理をせず、成果を急がず、のんびりゆっくりやっている。
それでも新しいストレッチを思いつくたびに、あちこち壊れそうになる。
痛みが出たら、その筋肉にハリを打ってほぐす。
そんな繰り返しながら、今のところ順調に可動域が広がっている。
最近になって、真向法の開脚(#22)で、『なんだか床が近いな・・・』と感じるようになった。
ためしに顔をグーッと床に近づけてみたら、あれあれ?鼻がつく。
もうちょっと、とがんばってみたら、なんと唇が床についた!
なんたって、私にとっては真向法が一番辛い。
メニューの最後にやっているので、出かける時間が迫ってしまい、気もそぞろになっている。
いそいで終わらせたいのに、真向法には「床」という物差しがある。痛くてつらくてもサボれない。
(他の360度ストレッチは空中でやるので、そのときの気分で適当にやれる)
3年前に真向法を加え(2016/5/6)、そのときは顔が床まで10センチぐらいのところまできていた。
1年後(2017/5/28)、『もしや?』と思って頭を下げてみたら、おでこが床についた。
そこから2年半で、もうすぐ床にあごがつきそうなところまできた。
あと2・3年したら、お腹までぺたんと床につく日が来るかもしれない?ちょっと期待をしてしまう。 |
 |
上図が真向法の開脚(#22)である。リカちゃんにモデルになってもらった。まだ試作品の段階だけど、いかが?
これでポーズを視覚化できる!
(不完全なので想像力で補ってね)
患者さんに360度ストレッチ教えてあげても、みなさん全部は覚えられない。
「覚書」を渡しても、文字で書かれたものは理解しにくい。
いちいち教えるのは面倒だし、なんとか視覚化したいと思っていた。
誰かにイラストを描いてもらえればと思ったけど、適当な人がいない・・・
ふいに、棚に飾られているリカちゃん人形が目に入った。
昔の患者さんのプレゼントなんだけど、彼は「リカちゃん人形の足を造った男」なのだそうだ。
塩化ビニールが有害とわかり、子供のおもちゃへの使用が禁じられたとき、それに代わるプラスチック樹脂の製作を依頼されたのだそうだ。
「きっちりと立てるほどに硬くて、膝や肘が曲がるほどに柔らかく」という課題をクリアするプラスチックを開発した・・・という話を突然思い出したのである。
リカちゃん人形にポーズを取らせれば、ストレッチの絵ができるかも?と思いつき、ベッドの上にスタジオを作成。
携帯で写真を撮って、パソコンにメールで送信。それを加工するという、面倒な作業に取り組んでいる。
リカちゃんがかなり可動域があるとはいえ、できないポーズがたくさんある。
開脚もできないし、背筋もそらせない。
なので合成する必要があるが、それでもおおかたの目安にしかならないみたいだけど・・・
例のごとく、すっかりその作業にハマってしまった。
ものを作るのは結果がすぐに見えるから、とっても楽しいよ~~ |
|
|
|
|
2/10(日) |
ビョーキを脱して、100番の楽譜ができた |
サーブの「ビョーキ」が悪化したのは、今年に入ってからだったんだよ。
去年はまだ「ビョ-キ」と呼ぶほどでもなかった。
「サーブが左横に飛んでいってしまう」とパニックの始まりなのだが、そこまではまあまあだったり、そのあと持ち直したりすることもあった。
私が「ビョーキ」と呼んだのは、腕が「クシャクシャ」になってしまったからだ。
右腕がクシャクシャに捻じ曲がってしまい、思うようにラケットが振れない。ボールがネットを越えない。どこに飛ぶかも分からない。地面に叩きつけてしまうこともしばしばだった。
「クシャクシャ」が右腕にとり憑いて、打ち方を思い出せない。
どうしても修正不能=これは「ビョーキ」、と診断するしかない。
ゲームになると、サーブを打てそうな気配もなくなる・・・
でも不思議なことに、練習になると、当たり前のようにいいサーブが飛んでいく。そんで、日に日に安定度が増していったのである。
ゴルフの上手な患者さんが、「みづさん、それイップスですよ!」と言った。
練習では打てるけど、コースに出ると打てない・・・、そういうゴルファーがたくさんいるらしい。
やっぱりイップス(=心のビョーキ)だったのか・・・と落胆した。
しばらくの間、上からのサーブは封印して、心を休めたほうがいいのか・・・?
それとも、打って打って打ちまくって、心を鍛えたほうがいいのか・・・?
いろんな人に意見を聞いたけど、みなさん「う~ん」と首をかしげる。
たまたま、喫煙所で、シングルスがメチャ上手な女性と一緒になった。
彼女は日本中あちこちのベテランの大会で、優勝とか準優勝とかしている強者である。
「あの~、サーブがビョーキなんだけど、どうしたらいいと思います?」といきなり話しかけたので、すごいびっくりされた。
顔見知りではあるけれど、ろくろく話したこともないんだもの。
「試合は『慣れ』なんですよ。はじめのうちは誰だって緊張するけど、がんばって続けていれば、そのうち慣れていきますよ。大丈夫。なおみちゃんだってそうでしょ。いろいろあったけど、乗り越えてきたんだから」と言う。
「なおみちゃんを見習って!」と、思いっきりの笑顔で励ましてくれた。
なので、「ビョーキ」持ちのみっともないサーブを披露しながら、ゲームで上から打ちつづけることにした。
「ビョーキ」を克服しようと、毎日あんちょこを書き直した。
サーブの注意事項は、細部にいたるまで「完璧」に近づいていく。
「打ちたい方(コート)に向かって、ラケットが後から前へ出てしまう」クセを治そうと、こんな絵まで作ったんだよ。 |
ジュース・サイド
 |
アド・サイド
 |
ゲーム中は「絵」を見たほうがイメージングしやすいみたい。
注意事項を文字で読むと、意識が部分にとらわれてしまう。かえってギクシャクして、全体としてのスムーズな流れが損なわれるみたいなのだ。
(ラケットを振る方向が⇒で、ボールの飛ぶ方向が⇒である)
決意をあらたに臨んでも、ゲームでは「ビョーキ」が炸裂。
腕がクシャクシャに曲がって、ボールがとんでもない方向に飛び散ってしまう。
『それでも、たぶん、練習では打てるんだよな・・・』などと、妙な自信が芽生えちゃってる。(笑)
ゲームのあとで練習すると、ほんとうにサーブが安定している。
これこそ「バイエル100番」という楽譜ができあがっていたのである。
自分のフォームを観察した。
練習のときは、体勢を沈め、左下からボールを見上げて打っている。
「これだ!」と気がついた。
・・・頭を左下によければよかったのか!
ゲームになると不安に襲われ、何でもいいから「入れ」ようと棒立ちになる。
そのために、腕を振るスペースがなくなって、腕が「クシャクシャ」になったのだ。
答えは単純だった。やれやれ、である。
今週は、「入る入らない」を気にせず、思いっきり振り抜いてサーブを打った。
確率は悪いけど、しばらくの間、ゲームでは「ファーストサーブ」だけを打つことにしている。
飛んでいってくれてることが嬉しい。
緊張しているから、ゆっくり振ってフォームを確認する「セカンドサーブ」を打つ余裕はない。
それは練習で調整しようと思う。
「ビョーキ」でないとなれば、普通に未来に希望が持てる。
練習でできても本番でできない、それは当たり前である。
緊張感がマックスでも同じフォームで打てるようになるためには、まだまだ反復練習が必要だ。
考えてみれば、毎月のようにフォームを変えてきたんだもの。
できたりできなかったりをくり返すのも当たり前、と納得できる。
2月2日は鍼灸室の開業記念日で、26周年だったんだよ~。
サーブの「バイエル100番」の楽譜は、自分へのプレゼントだね!
これからも仕事とテニス、そして後回しにしていた「人付き合い」に、がんばろうと思う。
よろしくね~~ |
|
|
|
|
1/30(水) |
シングルスを5時間、ぶっ通しで6試合 |
先週の火曜日はシングルスのラウンドロビンだった。
私にとっては真夜中のような時間に早起きして、がんばって9時15分に京王に到着した。
受付でコーチに「私、入ってます?」と聞いたら、「入ってませんよ~」との答え。
去年の11月に延期したとき、まだ今年のスケジュールができていなかったので、「来年に変更」とFAXを送ったのだった。
電話で確認したほうがいいかな?とは思ったんだけど、電話が嫌いで・・・
「イヤな予感がしていたんだよね。このまま帰らなくちゃダメかしら?」と言ったら、
「無理やり入れようと思えば、入れられないこともないですけど・・・」と、コーチが4人ブロックの5番手に入れてくれた。
4人ブロックが2つ、5人ブロックが2つ、18名の参加になった。
サーブのほうは、ますます「ビョーキ」が悪化していた。
前日に、久しぶりにCさんが特訓をしてくれたんだけど、サーブもまた直された。
「バイエル100番」の最後のピースとも言えるナイスなアドバイスで、練習ではすごいサーブが飛んでいった。
フォームの修正は一種の「ダメ出し」である。
自分で積み重ねてきたパズルのピースを取り外し、新しいピースをはめ込まなくてはならない。
「迷い」が入って、自信喪失するからだろうと思う。
新しいアドバイスで練習での安定感が増しても、それと反比例するように、ゲームでの「ビョーキ」は悪化するのである。
練習では良くても、翌日の試合には間に合わないだろう・・・と思われた。
でも、体調は万全だし、天気もいいし、仕事の調整も済んでいる。
「ビョーキ」を背負ったまま出場して、恥をさらすしかない。
シングルスだから、フォルトを気にせず上から打とうとは思ったけど、「ビョーキ」がひどい。何十本もダブルフォルトをした。
あまりにひどいときは、アンダーで逃げたけど、相手はつわもの揃いなので、ほとんど1発で、バシンと打ち込まれてしまう。
1戦目の相手(リーグ3位)はクラブテニスのベテランで、やんわりとしたボールだけど、組み立てが上手。競った内容だったが、2-6で負けた。
2戦目の相手(リーグ2位)は20代とおぼしき若い女性で、きれいなフォームでガッコン打ち込んでくるんだけど、ときどきミスをしてくれる。2-6で負けた。
3戦目の相手(リーグ1位)は、フォームのきれいな若い人で、しかもほとんどノーミス。バシンバシンと打ち込まれ、あっという間に0-6で負けた。
4戦目の相手(リーグ4位)は普通のおばさん。私のサーブもダブルフォルトの連発だったけど、彼女のサーブも安定していない。6-6でタイブレークになって、結局、6-7で負けた。
ラウンドロビンの結果は4連敗。ブロック5位になって、4位5位トーナメントに出ることになった。
ここからはアンダーは封印。ダブルフォルトになっても、すべて上から打つことに決めた。
5戦目は、よそのブロックの4位の人。ときどきいいサーブ、いいストロークを打ってくるけど、安定感がなくミスが多い。
ダブルフォルトを連発したのにもかかわらず、6-5で勝った。
相手がスコアをめくりながら、「あんなに練習してるのに、どうして?」と愚痴ったので、何か言ってあげたい・・・と思ったけど、沈黙。アドバイスするほどの実力差がないんだもの。
難しいショットをものにしようとすれば、できるようになるまで時間がかかるのは当然である。
それに、練習量は(クラブでやってる)私の比じゃあないと思う。
回転をかけないサーブや、そこそこのショットで、目の前の「勝ち」を求めれば、小さくまとまってしまう。
どちらを選ぶか、選んだことを貫き続けられるか、それは本人の問題なのだ。
6戦目(決勝)は、同じブロックでタイブレークになった4戦目の相手。
残念ながら、仕事の時間が迫っていた。
やらずに帰るわけにはいかないので、途中までやって、時間になったら棄権するしかない。
それで、決めボールの練習をすることにした。
バッシンバッシン打っていれば、ミスが増えるので、試合時間を短くできる。
コートに立ってすぐに、両方の太ももに筋肉痛がはじまっていることに気がついた。そろそろ疲れてきているらしい。
こういうときに全力疾走をすると、筋力がアップする。
全力疾走をくり返しているうちに、逆に疲労が抜けていき、どんどん元気になっていった。
サーブはだんだんマシになってきていたんだけど、ここでは「ビョーキ」が出なかった。
(勝敗にこだわらなかったせいかもね)
0-5で私のサーブ。
『ここだけは、自分のサーブをキープするぞ』と気合を入れてがんばって、キープはできたけど1-6で負けた。
結果は1勝5敗。「0」で負けたのは1試合だけだし・・・
何十本もダブルフォルトした割には、結果も内容も悪くないと思った。
もしもサーブが完成していたら、もう1つか2つ勝てていたかもしれない?と、不思議な気持ちである。
ちょっと自信が芽生えたかな。
半年前までは、チャンスボールをことごとくミスしていたけど、今回はほとんどミスなく決められた。
そのうえ6試合、シングルス精神力が尽きることなく、最後まで集中が切れなかった。
着実に進歩しているね~~
しかも、休憩なしで5時間、ぶっ通しで走れたことは快挙である。
9月にぎっくり腰で苦しんだときは、もうシングルスは無理かも・・・と思ったけれど、体力も筋力も前よりアップしている気がする。
(これはちょっと自慢できる)
次のラウンドロビンには、なんとか「ビョーキ」を治して参戦したいものである(笑) |
|
|
|
|
1/18(金) |
若い男とシングルス・オフ |
火曜日は久しぶりにテニスオフでシングルスを主催した。
半年以上もシングルスをやっていないし、ラリーすらほとんどやっていない。
男性とシングルスをする自信も気力もなかったので、シングルスなら女性とだけ、男性が入るのならダブルスがいいな・・・などと考えた。
夜中にワインを飲みながら、何度も書き直しているうちに、酔っ払って集中力がなくなったらしい。
題名が「女性優先」のまま、中途半端に送信してしまった。
そのせいであれこれ紆余曲折したあげく、33歳の男性と、2人でシングルスをやる羽目になっちゃったのである。
意図したことと真逆の結果にかなりビビッた。
たまたま前日、シングルスの上手な男性とラリーをするチャンスに恵まれた。
ストロークの調子はいい。
そこへ男性が2人来て、ダブルスになった。
バシバシ打って来る男のボールを、走りに走って追いかけたおかげで、なんとなくやれそうな気になった。
火曜日、朝10時に多摩川コートに出かけた。
彼のキャッチフレーズは「ゆるゆるテニス」だったが、若くて長身で左利きでめちゃくちゃ上手だった。
彼は、「勝ち負けに興味がないので、試合はやらないんです。はじめの頃はオフに出ていたんですが、そこで同じ考えの人と知り合って、ずっと練習だけしているんです」と言う。
「オフは試合メインなので、出たのは久しぶりです」とのこと。
2人なので練習を長めにした。
ショートラリーで大体のレベルがはかれるんだけど、ほぼノーミスなので終わるタイミングが難しかった。
ロングラリーも含めて20分ぐらいやって、試合を開始した。
さすが練習好きだけあって、コントロールもいいし、いろんな球種を打ち分けられる。
私がぎりぎり返せるボールを打ってくるのである。
とにかく足が速い。どこに打っても返ってくるから、こっちも追いかけて必死で返しと、長いラリーがつづいた。
上手な女性とやっている感じである。
ノンアドなのに1時間近くかかって4-6、ちょうどいい競った試合ができた。
5分休憩したあと、「1コ終わったから、次は思いっきり打っていいですよ」と言った。
彼は目を丸くして、「それじゃあ、相手の練習にならないでしょ?」と遠慮している。
私が、「女の人って、男にバッコン打ってもらうのが好きなんだよ。挑戦できるでしょ。そのあと、他の人のボールが楽に思えるし」と言ったら、「そういう風に言ってもらえると嬉しいです」とにっこり。
2セット目は、ものすごいスピードボールと対戦することになった。
サーブもすごいし、ストロークもすごい。
1本目はなんとか返せたんだけど、やっと返したボールを、バシンと決めてくる。
ムーンボールで深く返せたとき以外は、ほとんどが3本で終わる。
彼にとってはまさに「打ち込み」の練習で、私にとっては「チャレンジ」である。
30分ぐらいで0-6で負け、残りは時間までタイブレークをした。
彼は、「すごい楽しかったです。最後は思いっきり打たせてもらったし。いつも同じ人とやっているので、球種の違う人とやれて面白かった」と言ってくれた。
練習相手がたまたま用事で、時間が空いたので珍しくオフに申し込んだとのことである。
すごいボールを打ち込むこともでき、上手に手加減することもできる実力の持ち主なのだから、試合でも通用できるだろうに、不思議な男である。
オフレポにも「勝ち負けにこだわらないテニスができて非常に楽しかったです」と投稿してくれた。
「勝ち負け」って何だろう?と考えさせられる。
彼にも言ったけど、私は負けるのなんてぜんぜん平気。ガンガンやられて、0-6でボロ負けなんて、しょっちゅうあって慣れているのである。
こっちはすべて全力疾走、全力ショットで、走りに走って気分爽快。
とにかくメチャ楽しくて面白くて、これまでのオフで最高だった。
これからもシングルスに挑戦しようという「やる気」が出た。
サーブに関しては、実は、ハンデをつけてもらってあった。
<ダブルスでは練習とゲームのギャップが埋まりつつあるのですが、サーブに関してはぜんぜんダメで、ほとんど『入らない』どころか、『ほとんどビョーキ』です。
なので、当日もしも『ビョーキ』が出たら、私のポッコンアンダーサーブをいきなり打ち込まず、1本目は普通に返してくださるようお願いします>
そう事前に書き込んでおいたのである。
Cさんにサーブをチェックしてもらって、また難題がひとつ増えた。
100番がまた遠のいたけど、「ラケットを振れないとはじまらない。入る入らないは考えず、思いっきり打て」と言われていた。
オフでは、はじめのうちは「ビョーキ」がでたけど、思いっきり打っていたらだんだん治っていって、後半はいいサーブが入るようになった。
「勝ち負け」にこだわらず、「自分も相手も楽しめるテニス」を求める、彼の人柄のおかげかもね。
スペイン語で quebradero de cabeza (ケブラデーロ・デ・カベーサ=悩みの種)という言葉がある。
分からんチンの犬が引き起こす珍騒動を描いた本に出てきた言葉である。
"cabeza" は「頭」という意味である。
「ラケットを振る方向」と「ボールの飛ぶ方向」が違う・・・
練習ではできても、ゲームになるとできなくなってしまう。
打ちたい方に向かって、ラケットが後から前に出て、ボールが左に切れていく。
それが「ビョーキ」の兆候で、そうなると修正不可能になる。
「後から前」で左に切れるんだから、「左から右」に振れば正面に飛んでいく・・・はずである・・・突然、それが頭にひらめいた。
自然の法則のはずなんだけど、でも、今日のゲームでもやっぱり「ビョーキ」が出てしまった。
「頭」=心の病気は扱いが難しい。
それが「身体」に現れるとなると、鍼灸治療でもお手上げである。
どうしようかな・・・
練習のときだけ100番を目指して、ゲームはアンダーだけ打って、しばらく休養したほうがいいのかな?
それとも、ゲームで打ちつづけて克服を目指したほうがいいのかなあ?
考え中である。 |
|
|
|
|
1/9(水) |
サーブはまたまた「穴」に落ちたけど・・・ |
今年も元日は一族が大集合。私を含めて7人が集まった。
前日までに、松前漬け、のっぺ、黒豆、なますを作っておいた。
直前に小さな手羽元を大量に唐揚げし、ブラックタイガーは串焼きに。
かまぼこ、伊達巻、シメサバ、梅酢ダコを切って並べ、カニは大皿に盛り付けた。
(ここに書いておくと、来年の参考になるんだ~~)
お重につめるのは面倒なので、それぞれ別の器に盛り付けた。
おせち料理らしくはなかったけど、食卓は満載でゴージャスに仕上がった。
ビールと日本酒で乾杯して、みんなでワイワイ食べて飲んで、深大寺に初詣にも出かけたんだよ。
2日3日4日はテニスクラブへ。
お正月だからさぞかし混んでいるだろうと思ったけど、意外に人が少ない。帰省や旅行、お客の接待で忙しいのだろう。
ジュニアの大会が入っているので、コートも少ない。
到着するなり声をかけられ、いきなりダブルス、というパターンがつづいた。
人が少ないので、あっちでもこっちでも、普段と違う変則メンバーでやっている。
こういうときはお互い様で、融通をつけ合うのがクラブテニスである。
残念ながら強風が吹き荒れて、テニス日和とは言えない。
「あれ、止まった!」「キャー、伸びてくる!」、そのうえ太陽が眩しくて、珍プレーの連続だった。
サーブは年頭からぜんぜんダメで、またぐちゃぐちゃに崩れてしまった。
ゲームで打ちつづけていれば、ゲーム慣れして、精神力がアップするはず・・・とがんばったんだけど、症状は悪化の一途をたどった。
まともなサーブが打てないのである。ネットどころか、地面に叩きつけてしまったり、とんでもないところに飛んでいったり。
やっと練習時間をみつけたんだけど、あれあれ・・・練習でもぐちゃぐちゃである。
一定のフォームで打てていたはずなのに、すっかり狂ってしまった。
完全に混迷のどん底に落ちてしまった。
7日月曜日、ゲームのあと、コートで1人でサーブ練習をはじめた。5時ちょっと前で、あたりはもう薄暗い。
どうしても自分のフォームを思い出せない。
細部に渡ってピースを貼り付け、「これこそ100番!」のフォームができたはずなのに、打つたび、打つたび、バラバラである。
おじさんがコートに入ってきた。
彼、Hさんは壁仲間なんだけど、ゲームをしない主義で、壁打ちと練習以外は、絶対にやらない「変わり者」である。
薄暗いので私以外、誰もいない。
空きコートがいくらでもあるのに、何故か、私のコートのまわりでランニングをしている?
3周ぐらい走ったあとで、通りすがりに「どう?」と声をかけてきた。
「ぜんぜんダメなの。ゲームで入らなくても、練習では打てていたのに、練習でもぐちゃぐちゃになっちゃった」と答えた。
Hさんは「サーブはトスとか、言われてるけどね・・・」とつぶやきながら近づいてきて、「じゃあ、トスを上げてみて」と私に言った。
トスを上げたら、「うん、トスはいいね。まっすぐ上がっている。問題ないね」と、きっぱり言うので、ちょっと安心した。
「じゃ、打ってみて」と言われ、何本か打ったら、「いいじゃん。それでいいよ」と思いっきりほめてくれた。
「でも、ぜんぜん入らないんだよ」と言うと、「それでもいいんだよ」と言われ、またちょっと安心した。
「でもね」とHさん。「トスを投げるように上げてるでしょ。ちょっと高いし。速く上げると、速く落ちてくるんだよね」と言うのである。
「ゆっくり上げれば、ゆっくり落ちてくるから、こうやって・・・」と実演してくれた。
「それに、トスを上げるときに膝を使ってるでしょ。トスで膝を使うと、打つときにまた膝を使うことになって、余分な動作が入るから」と私の真似をしたあと・・・
「膝を使わずに、ゆっくりトスを上げれば・・・そのまま膝を使って打つ動作に・・・移れるでしょ」と、実演しながら教えてくれた。
なるほど!と、崩れた原因を理解した。
言われたとおりにやってみせたら、「そうそう、それでいいよ」と、Hさんが大きくうなづいた。
バイエル100番サーブの片鱗が見えたので、練習はその一球で終わりにした。
もう真っ暗になっちゃったんだもの。
実は年末に、新しい取り組みを思いついたのである。
「入れなくちゃ」のプレッシャーで、フォームが縮こまるのが原因だろう。
「縮こまり」を防止するために、最初の「バンザイ」を大きくしようと決めていた。
「大きくバンザイ」からスタートすれば、トスも高く上がるだろう・・・って。
「大きくバンザイ」をしてトスを高く上げようとした結果、逆に、ラケットの振りが間に合わなくなったのは、トスの落下速度が速まったからだった。
<間に合わないから縮こまる→もっと高くとがんばる→膝を使って思いっきり上げる→ますます間に合わなくなる→縮こまる→もっと高くと全身を使う>
そういう悪循環にはまりこんでしまったのだ。
それに気づくなんて、Hさんはすごい。
練習オタクは伊達じゃなかったね~~
Hさんは、Wさん(時折、グッドタイミングでサーブのアドバイスをしてくれるおじさん)と、昼休みの時間帯にいつも一緒に練習をしている人である。
私のサーブを遠目にみてて、心配してくれていたんだね。
シャイなので、まっすぐ来ないで、まわりをランニングしていたみたいである。
今日はサーブ練習では、まあまあ100番に近いサーブが打てた。
そのあとのゲームでは、サーブを先に打たせてもらった。
1セット目は居直れたので、けっこうファーストが入ったんだよ。
でも、2セット目は最初から崩れて、取り戻すことなく終わっちゃった。
でも、気にしない、気にしない。そのうちできるようになるだろう。
・・・だって、まわりの人に恵まれているんだもの。
私は果報者である(笑) |
|