doseiみづ鍼灸室 by 未津良子(リョーコのブログ) 
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4/5(日) 新しい症例「脛の神経麻痺」がやっと完成
コロナせいで患者さんが少ないので、空いた時間を利用して、症例集を書いたり。。。
忙しいときには後回しになる作業にいそしんでいる。

新しく更新したのは、症例56「足先が上げにくい(脛の神経麻痺)」である。

何年もかけて治療している患者さんたちの症例なので、カルテを見ながら整理するだけでも、ものすごく時間がかかった。
しかも、同じ病気の患者さんが4人もいるのである。

脊柱(腰)で神経が圧迫されたせいで、脛の筋肉を支配している神経が麻痺してしまった患者さんたちである。
脛の筋肉は足の爪先を上げる働きをしている。
筋肉が麻痺すると、歩くときに足先が上がらずに転びそうになったり、自転車のペダルから足がずり落ちてしまったりする。
パルスと筋トレで、なんとか改善が見込めるのである。

筋肉のイラストを描いて、神経の表を作った。
筋トレやストレッチも紹介してあるんだけど、360度ストレッチにも加えて、私もやっているんだよ。
本人たちに読んでもらえば、自分の病気のことがよくわかるし、これからのリハビリにも役に立つと思うんだよね。

完成まで1ヶ月以上もかかっちゃったけど、整理できた収穫は大きいと自己満足している。
大作をまとめ上げたおかげで、私の頭の中にもすっきり、くっきりおさまった。
読んでね~~

休みの日もテニスのあとで仕事場に直行し、えんえんとパソコンに向かった。
凝り性なのではまり込んでしまうと時間を忘れてしまう。

テニスに行くと、「あれ、肘が痛い?」とか「手が痛い?」とか、マウスの使いすぎで右腕が疲れているのを発見する。
首も肩もバリバリである。

バリバリになった身体を動かすと、痛みが消える。こりもほぐせるし、ストレス解消にもなる。
ひょっこりクラブに行くと、誰かしらとテニスを楽しめるので、恵まれていると思う。
テニスができる場があるのは、ほんとうにありがたい。

テニスクラブがあってよかった~~
うちの京王は、テニスクラブもスクールも平常どおり営業している。
「楽しみを奪っちゃいけない」という社長の考えなんだって!

近くにある東宝は、クラブもスクールもゴルフもすべて閉鎖中という。
市民コートも連休明けまで使用停止で、ネットで仲間を募集するテニスオフもほとんどが中止になった。

午前中はお年寄りが多いのでガラガラだそうだけど、平日の午後はわりかしいつも通りな感じである。
土日の正会員はえらく少ない。もしかしたら会社から自粛命令が出ているのかもしれないね。
土曜日に会うのは、ほとんどが平日も来ている人である。

ゲームのあとは、ネットに駆け寄って握手をするのが礼儀なのだけど、もう誰も握手はしない。
クラブハウスで飲食する人たちも減った。

もしも感染者を出したら、京王も閉鎖になる。職員さんたちも消毒に追われる。だから、感染者を出したらいけないとみんなで用心しているのである。
「人に迷惑をかけないように」という日本人的発想だね~~

私の生活はコロナの前と変わらない。
もともと、めったに外食もしないし飲みにも行かない。人混みも嫌いだし、買い物も嫌いなんだもの。
一辺が3キロの三角形の中、自宅と仕事場とテニスクラブを行ったり来たりする生活なので、いつも通りの暮らしをしている。

RNA型のコロナウィルスは、毎秒変異をするやっかいな敵である。いつかこういう日が来ることは想定していた。

関が原の戦いで負けた長州と薩摩は、300年間、毎年正月に「今年こそ、徳川打倒」と挨拶を交わし、「いや、まだ時期尚早」とつねに軍事訓練を怠らなかったそうだ。

ペリーが来航し、開国を迫ってきたとき、サラリーマン化した徳川方の武士は欧米列強と戦う力がなくなっていた。
明治維新は、300年間も戦う準備をつづけてきた長州と薩摩が、ついに関が原の恨みを果たした・・・、という意味でもあると本で読んだ。

何百回も風邪を引いてきた私。
何十冊もの本を読み、食べ物に気をつけ、自分の体調を観察して、自分の風邪、患者さんの風邪を治療してきた。
タイプの違うコロナに次から次へと感染し、薬も飲まず、自力で免疫を獲得してきて、そしてこの3年、ぜんぜん風邪を引かなくなったんだよ。

コロナウィルスとは生涯かけて戦ってきた、という思いがある。
新型コロナに対抗するために準備万端、あらゆる備えをしてきて、新たな敵が今、そのへんをウロウロしている。
ここでコロナに負けたら、仕方ない。「わが命運尽きたり」と敵の矢羽に倒れた武将のように、ある意味、自分が死ぬことは想定内である。

唯一の願いは、子どもや孫たちや、若い人たちに先立たれないこと。。。

ほんとうに、早く終息してほしいね。
3/27(金) [映]ベン・イズ・バック
「ベン・イズ・バック」は、クリスマスイブのたった一日に起こった出来事をつづった映画で、薬物依存症の根の深さをあらためて思い知らされることになる。

何も知らずに見た私は、尋常でない展開に驚き、次から次へと疑問がわいて、それが順に解きほぐされていくという、不思議な世界にはまり込んでいった。

監督はピーター・ヘッジスで、彼の息子のルーカス・ヘッジスが息子のベンを演じている。「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが、母親のホリー・バーンズ役である。

ここからはネタバレありなので、先に映画を見たい人はあとで読んでね~

冒頭、ホリー(ジュリア・ロバーツ)と3人の子どもたちは教会にいる。夜のイベントのための予行練習らしく、みんなでワイワイ楽しそうである。
その時間、留守宅にはパーカーをかぶった怪しげな青年がうろうろしていた。

19歳の息子のベン(ルーカス・ヘッジス)が家に帰ったのである。ホリーはいそいで車を下りて、驚喜してベンに抱きつく。
でも、同乗していた娘アイビー(キャスリン・ニュートン)は思いっきり嫌な顔をして、いまにも泣きそうである。

矯正施設から許可がおりたので帰宅したというベン。喜んでいるのは、ホリーと小さな妹と弟だけである。
2人は黒人で、どうやら幼稚園児らしい。ベンは優しくて遊び上手なので、遊んでもらって大はしゃぎをしている。

アイビーにメールをもらって、いそいで帰宅したホリーの夫、ニール(コートニー・B・ヴァンス)は黒人で、怒り心頭である。
「君は現実を知らない。黒人ならすぐに監獄だぞ」と怒鳴る。

ベンが10歳の時にホリーはニールと再婚した。お互いの子どもたちを慈しみ、ほんとうにいい家族で、ベンが依存症になったあとも一緒に戦ってきた。
貧乏人なら保険が利かないアメリカ社会にあって、施設の費用など多額のお金を出してくれたニール。ベンのことは心配だけど、家族を守るために苦渋の決断をするしかない。
毎年クリスマスに問題を起こしたベンに、施設に帰るように言う。

傷ついたベンが車に乗って、ホリーが施設に送ろうとするけれど、思い直したニールは一晩だけの滞在を許してくれる。

薬物検査をすることと、「必ず母親の目の届くところにいる」という、厳しすぎる!と思われる条件を言い渡された。

クリスマスプレゼントを包装しているとき、ベンが自分もプレゼントを用意したいと言う。
「誰かのを自分のとして贈ることは嘘をつくことだ」。依存症者は嘘つきだから、自分は「正直」でありたいと言うのである。

映画「フライト」で、アルコール依存症の機長を演じたデンゼル・ワシントンが、「自分は酒を飲むために、数え切れないほど嘘をついてきた」と語ったシーンを思い出す。
「依存症=嘘つき」なのだ。薬のためなら何でもやる。薬をやりたい衝動に負ければ、嘘をついて薬を手に入れる。「やってない」とまた嘘をつく。

イブに教会に行くための洋服も必要と、ホリーとベンは一緒に買い物に出かけた。そこで、アルツハイマーの老医師に出会う。
奥さんが席をはずしたすきに、ホリーはにこにこと笑顔を浮かべながら、老医師に厳しい言葉を投げかけた。

「あなたはベンを覚えているべきよ。14歳のとき、スノーボードで痛みを訴えたベンに、ペインキラーを処方したでしょ。
『中毒はない』と投与量を増やしていった。
その鎮痛剤のおかげで、ベンは依存症になったのよ!」
意味も分からず、ぼんやりしている老医師に、「苦しんで死ぬがいい!」とまで言い放った。

モールで昔の仲間に見られたことに気づいたベンは、不安に襲われ、ミーティングに行きたいとホリーに言う。

ミーティングでベンは「77日間クリーンです」と報告する。
つらそうな表情をした女の子に話しかけられるのだけど、彼は彼女のディーラーで、彼女を依存症にした責任はベンにあるのである。

洋服を買うのは断念して、一家そろって教会に出かけた。
家に帰ると、窓ガラスが割られ、クリスマスツリーが倒されていた。
侵入者はいない。盗まれたのは、愛犬のポンスだけだった。
昔の仲間が、ポンスを餌に、ベンをまた引きずり込もうとしていたのだ。

薬物依存との闘いは熾烈である。薬をやりたい衝動と、毎分毎秒戦わなくてはならない。
「正直VS嘘」、「立ち直りたい自分VS薬をやりたい自分」と、ベンの中にもまだ葛藤が見られる。
克服するだけでもほとんどミション・インポッシブルなのに、周囲の環境がその努力を破壊しようとする。

ホリーとベンはポンスを探しに出かける。考えられる相手を片っ端から訪ねなくてはならない。

はじめに行った相手は、なんと高校の歴史教師である。
お母さんがホスピスに入っているので、オピオイド鎮痛薬がいくらでも手に入ったのだという。

次にマギーのお父さんの家。ベンのせいでマギーは依存症になって、過剰摂取で死んでしまったのだ。
恨んでも恨みきれない憎しみで、車に発砲され、窓ガラスがビビだらけになってしまった。

一息つこうと入ったお店で、スペンサーに会う。モールのエレベーターで見かけた男だ。
薬のためにベンを売ったのだろう。彼を問い詰め、ポンスを盗んだのはクレストンという麻薬組織のボスだということを知る。

最悪の男と関わることになったと知り、ベンは母を置き去りにして、ポンスを救いに一人で車に乗って行ってしまう。

途方にくれたホリーはマギーのお母さんに会いに行く。
「マギーには役に立たなかったけれど」と、賞味期限が切れた解毒剤を渡してくれ、やり方を教えてくれて、車まで貸してくれた。

ホリーは薬局に行き、「今持っているのは賞味期限が切れているので、同じものを売ってほしい」と言ったけど、「無責任な行動を防ぐために置いていない」とそっけなく断られてしまう。

ホリーは必死でベンを追う。
アイビーがベンの携帯電話の行方を追っていた。ベンが登場したときにあんなに嫌な顔をしたけれど、兄のことを愛しているのだ。
アイビーの案内で電話にたどり着いたけど、ゴミ箱の中だった。

ベンはクレストンに会って、ポンスと引き換えに、「最後の仕事」と麻薬の運び屋をやらされていたのだ。

ホリーはスペンサーにまた会った。
「何年もお母さんに会っていないでしょ。生きてるって連絡してあげて」、「あなたのオムツも換えたのよ」と語りかけるけれど、スペンサーは完全な「ヤク中」で、廃人寸前である。

クレストンの居場所を聞き出したけれど、ホリーにはなす術がなかった。

空が白んでいき、ホリーは疲れ果て、力尽きようとしていた。
愛するものを失ったら、自分も生きていけない・・・と、見ている私も気が気じゃない。

ポンスを返してもらったベンは、薬局に立ち寄った。解毒剤を売ってくれなかった薬局が、鎮痛剤は売っているのである。

どんなにがんばっても、昔の仲間から逃れられない。自分がいては家族も危ない。
罪悪感にさいなまれ、生き延びる意味も希望も見出せない・・・

犬の名前とお母さんの電話番号を書いたメモを窓に貼って、車の中にポンスを閉じ込め、ベンは立ち去った。

通りかかった男性に電話をもらい、ホリーが駆けつけた。
ドアを開けると、ポンスが飛び出して、ワンワン言いながら走っていく。

ポンスの案内で、横たわっているベンを見つけた。
注射器が置かれ、ベンは息をしていなかった。
マギーのお母さんに教わったとおりに、ホリーはベンの鼻の穴に解毒剤を注入し、人工呼吸をしながら、必死で話しかける。

絶望するホリーの腕の中で、ベンがかすかに息をした・・・

そこでこの映画は終わる。
「ベン・イズ・バック」の題名のように、ベンはこの世に生き返ったのだろうか?ベンには帰る居場所はあるのだろうか?

元大統領の妻、ベティ・フォードは薬剤とアルコールの依存症だった。
彼女の本、「依存症から回復した大統領夫人」(2003年、大和書房)には、医師が合法的に処方してくれた錠剤への欲求は、アルコールよりも激しかったと書かれてある。

「ベン・イズ・バック」は2018年の映画である。15年たっても、問題が解決されるどころか、ますます悪化の一途をたどっているのだ。

うちの母も、デパス(ベンゾジアゼピン系、抗不安剤)の依存症になったことが、植物状態まっしぐら街道の入り口だった。
無理やりデパスをやめさせた私たちを恨んで、「薬が飲みたい」一心で私たちを避けて、自ら施設に入った。

パーキンソン病とうつ病の薬を処方され、飲みつづけて2年。
妄想状態がはじまったので、精神科医がそれらの薬を中止して、代わりに処方したのがリスパダールだった。
やはりベンゾジアゼピン系の抗不安剤で、たった1ミリを2回服用したところで植物状態になったのだ。
向精神薬がなかったら、母は今も元気に憎まれ口をきいていたことだろう。。。

薬物依存症は、その人間性とはまったく無関係に起こる。いい家族か、ダメな家族かにも関係がない。薬物から救い出すのは至難の業なのだ。

「クスリ」を売る製薬会社も、処方する医師たちも、誰も責任を取ろうともせず、状況を改善しようともしない。
「治療」という大義名分をかかげて、ひたすら金儲けをしているのだ。

ちなみに、向精神薬や痛み止めなど、脳と神経に作用する薬を飲んでいる人には、鍼灸の効果が相殺されてしまう。

患者さんには、鍼灸か薬か、どちらかを選んでくださるようにお願いしている。
3/15(日) 体温を上げてコロナに対抗する
月曜日、ティラの散歩の帰り道、いきなり咳き込んだ。花粉症だからくしゃみは出るけど、咳が出てビックリ。
喉に触ると、リンパ節がコロコロと腫れている。
あれ?胸が痛い?とくに左肋骨の下部が刺されたみたいにきりきりと痛みはじめた。

もしかしたら、新型コロナに感染して肺炎を起こしたのだろうか・・・?と不安に駆られた。
『今日はテニスを休んで安静にしたほうがいいな』と、とぼとぼと家路についた。

家に帰って、金粒を貼ろうと思ったのだけど、数週間前から紛失していて、どこを探しても見つけられない。
台所に行ったら、使いかけの長ネギが目に入った。簡単に作れるネギ味噌スープが風邪の特効薬だったことを思い出した。
この数年風邪を引いてないので、治療のノウハウがお蔵入りで、すっかり忘れていたのである。

長ネギ(ほぼ1本分)を細かく刻んで、お椀に入れる。味噌と花かつおを加えて、熱湯を注ぎいれる。
インスタント味噌汁の出来上がり。

半生のネギの香りが鼻に心地よく、身体がポカポカと温まった。風邪も胸の痛みもどこかへ行ってしまった。喉のリンパ節は花粉のせいだったらしい。
すっかり安心して、元気にテニスに出かけた。(笑)

英語で catch cold、スペイン語で resfriado (=coger frío) と、どちらの言語も「冷気・寒さ」と「風邪」を同じ単語で言い表している。
(漢方では風邪は、「寒」ではなく「風」の邪気なんだけどね)

母が肺炎で入院したとき、付き添ってきてくれたホームの看護師さんの話を思い出した。
「お年寄りって、風邪を引いても肺炎になっても、熱も出なければ咳も出ない。気づいたときは肺が真っ白になっていて、すでに手遅れということがよくあるんですよ」と言っていた。

発熱は免疫反応である。
ウィルスなどの病原体が体内に入ると、体温を上げて退治しようとする。
病原体は生き物なので、熱に弱いのである。
解熱剤を使って体温を下げると、せっかくの免疫反応を阻害してしまう。

昔ながらの治療法(=温かくして体温を上げる&発汗して病邪を体外に追い出す)が、一番理にかなっているのである。

漢方薬で有名な葛根湯は、体温を上げて発汗を促す作用がある。
鍼灸では、冷えている部位にお灸をして温めたり、溜まった邪気を排出するように促して風邪の治療をする。

私の経験によると、ウィルスは「どろどろの古い血」が大好きらしいのだ。
こった筋肉の中は血流がうっ滞するので、冷たい古い血が溜まっている。ウィルスにとっては格好の住処になる。
新しい血液は温かい。こりをほぐして新しい血液が流れてくると、ウィルスは居場所をなくしてしまう。

コロナウィルス=風邪のウィルスで、何百種類もあるそうだ。
冬だけじゃなく夏風邪もある。鼻にくる風邪、お腹にくる風邪、咳が出る風邪、熱の出る風邪とか、その時々でいろいろな風邪が流行るのは、コロナウィルスの種類によって症状が異なるからだ。

ウィルスが存在しないと「風邪」にはならない。
海で遭難して、板切れに乗って海洋を漂っているとき、どんなに冷えても風邪は引かないそうだ。
(犬が風邪を引かないのは、「犬コロナ」が存在しないからかもね)

今回の新型コロナウィルスは、若い人が軽くすんで、お年寄りや持病のある人が重症化しやすいそうだ。
子どもと老人の違いは、なるほど「体温」にあるかもしれない!
子どもは体温が高いし、しょっちゅう動き回って発熱する。老人は体温が低いうえに、あまり動かない。

風邪を引きそうなときにテニスをすると、そのまま治ってしまう・・・ということを何度も経験している。
動き回れば体温が上がる。
コロナを恐れて、引きこもってじっと動かずにいると体温が上がらない。

出かけて歩いて動き回る。テニスやスポーツジムで汗を流す。宴会やって大騒ぎをする。カラオケで歌いまくる。
活動すれば体温が上がる。
体温が上がれば、ウィルスが生きにくい体内環境を作れる。

パンデミックで有名なのは、1918年のインフルエンザ、「スペイン風邪」である。
4千万人が亡くなったそうだけど、そのほとんどが若い人だった。

高校生が友だちとお喋りしながら歩いていたら、横を歩いていた女の子が突然倒れ、起こそうとしたら死んでいたとか。。。
ピート・デイヴィス著「四千万人を殺したインフルエンザ」(文藝春秋)には、そういう事例がたくさん紹介されている。

若い人ほど免疫力が優れている。
病原体を撃退しようと免疫反応が起こる。炎症物質として肺胞から水が放出されるんだけど、その激しさで、肺に一気に水が溜まって溺れ死んでしまうのだそうだ。

ちょうど第一次世界大戦の真っ最中だった。
若い兵士たちが塹壕で、船の中で、次々に感染して死んでいった。
ウィルスは取り憑いた宿主の細胞成分を利用して生活している。宿主が死ねば、ウィルスも死ぬ。
殺傷力の強いウィルスは、結果、絶滅する。
当時のインフルエンザウィルスは、影も形も残さずに消滅してしまった。

若い人から死んでいき、年寄りだけが残されたら困る。

ウィルスだって生き物だから、より環境に適応しようと、毎秒ごとに変異をくり返して、なんとかして生き延びようと道を探す。
今回の新型コロナは自然淘汰の理にかなっているので、生存能力が高いんだろうね。
感染力の強さにはほんとうに敬服する。

自粛によってつぶれるお店、失職する人々が続出しそうである。生活苦で自殺する人も出るかもしれない。
社会は働き手を失ってしまう。税金や介護保険料を納める人が少なくなれば、お年寄りの介護施設も崩壊してしまう。

1歳でも若いうちに、感染して免疫を手にしたほうが得策と思う。
早く「撲滅」をあきらめてくれないかなあ・・・と願うのは、私だけじゃないよね。
生活苦で苦しんで死ぬよりも、元気に生きてパタリとコロナで死ぬほうがいいなあ。(笑)

若い頃の私はほんとうに身体が弱くて、何百回も風邪を引いてきた。なので、風邪についてはものすごく研究した。
ずいぶん昔に更新したものだけど、「風邪」のページには、その苦闘のあとがせつせつと綴られている。
書き加えたいこともあるんだけど、新しい症例やイラスト作りで忙しくて・・・

坐骨神経痛・改」、「ねんざ(足首)3・短腓骨筋」、「ねんざ(足首)4・第三腓骨筋」には、ちょっと手直しして、イラストを加えたんだよ。

かかとの痛み・改」で、パンツ一丁だったモデルのリカちゃんに洋服を着せてみたりして、けっこう楽しんでいる。

テニスのほうは、基本のストロークやサーブはだいぶ思い出したんだけど、ゲーム勘のほうはイマイチである。
去年の終わり頃のテーマ、「前衛力を身につける」はすっかり忘れてしまって、イチからやり直す羽目になっちゃった。

怪我したおかげで肩の不具合から解放され、1本のテーピングもなしでテニスができている。
私のテニス人生で初の快挙なんだよ~~
3/8(日) [ドラマ]ワンコ探偵マックス - Sabuesos -
自分治療のお供「ポワロ」を見終わり、「ミス・マープル」を見終わり、次のお供を探していたとき、ケーブルテレビの「AXNミステリー」で掘り出し物の探偵ドラマを見つけた。

スペインの探偵ドラマ「ワンコ探偵マックス」である。
スペイン語を聞きたいな・・・という思いもあって、10話連続で録画をし、そんで10日間ぶっ通しで見てしまった。

字幕なので自分の治療はできなくなっちゃったけど。。。
とりあえず胸骨が治ったので、のびのびドラマに集中できた。(笑)

主人公のアルベルト(サルバ・レイナ)は警備員で、そこで追われる犬、マックスに出会う。
マックスはアルベルトに助けを求める。ひと目で「いい奴」と見抜いたんだろうね。
まんまと逃げ出すことに成功した。
ジャック・ラッセル・テリアのマックスは、秘密組織によって遺伝子を改造され、言葉を話せるように作り上げられた特別な犬。

でも、ただ喋れるだけじゃない。
かわいい顔に似合わず、毒舌は吐くし、発想はおっさんだし、知能が高くてなんでも知っている。
・・・ありえない話だけど、ぜんぜん違和感がない・・・

アルベルトは私立探偵を目指していた。でも極度の緊張症のために、試験会場でパニックになってしまい、いつまでたっても探偵試験に受からなかった。

マックスのアドバイスで私立探偵の試験に合格し、ふたりで探偵事務所を設立する。
事務所の名称が、原題の「Sabuesos」である。

sabueso」の意味は、「ブラッドハウンド」という犬種のこと。
ブラッド・ハウンドは、「魔法の嗅覚」という肩書きを持つ犬で、あらゆる犬の中でもっとも嗅覚が優れているそうだ。
警察犬として有能(なはず)なんだけど、マイ・ペースで、訓練するのが難しいんだって。

手持ちのスペイン語の辞書によれば、口語で「刑事、有能な調査員」のことを意味すると書いてある。

事件を解決したあと、ふたりで「Sabuesos!」と言いながらハイタッチをするときに、字幕で「ブラッド・ハウンド!」と出るのが妙に違和感で、あれこれ調べてしまった。
日本人は、「シェパード」と聞けばすぐに警察犬を連想できるけど、「ブラッドハウンド」と聞いても、何のイメージもわかないもんね。

嗅覚の優れた犬と、有能な探偵のコンビだから、Sabuesos と複数形になる。
もうちょっとマシな訳語がないかとあれこれ考えてしまう・・・けど、ぜんぜん浮かばない。(笑)

組織から隠れるために、とりあえずアルベルトの兄の家に居候させてもらう。
兄は遠くで仕事をしているはずが、実はとんでもなくいいかげんな男だった。

実態を知らない娘のソニア(イサベル・マドレル)と、小学生の男の子のラウル(ガブリアエル・デルガド)は、パパが恋しくてしょうがない。

兄嫁のマルタ(マリア・エステベ)は感情的で口やかましいおばさんである。
アルベルトはマルタが好きらしく、私としてはなんかイライラしてしまう。

警察官のパウラ(タイズ・ブルーム)はアルベルトの捜査の協力をしてくれてる。超かわいくて、なぜかアルベルトに惚れているらしい。
「マルタなんかやめて、パウラにしろよ」と言いたいところを、マックスが後押しをしてくれるんだよ。

犬はメチャかわいいし、登場人物も愛すべきキャラだし、殺人もないし死体も出てこない。
ミステリ-というより、楽しいコメディなのである。

テレビでマックスが「ワン、ワン!」と吠えても、ティラは無関心なんだよ~~
3/1(日) 「鉄平流」特訓で私にもガングリオンが
年末に、足が痛くて歩けないという患者さんが来た。
4ヶ月前に足の裏に出来たガングリオンが元凶だったので、あちこちに広がった痛みもあわせて簡単に治療ができた。

ガングリオンがあった患者さんは他にもたくさんいて、自分でカマヤミニで治すこともできる。
新しい更新は、症例55「ガングリオン」だよ~~

最近イラストにこっているので、時間をかけて書いていたら、完成直前に、自分にも(また!)ガングリオンができちゃった。

6週間もテニスを休んだので、はじめはリハビリと軽めにやっていた。
でも壁打ちで久しぶりに「鉄平流」特訓をやったあと、足の裏にまたできちゃったのである。

「おれは鉄平」はちばてつやの剣道漫画である。
主人公の鉄平は、ちっちゃくて運動神経バツグンで、勝ちにこだわる策略家で、何をしでかすかわからない破天荒な少年である。
彼が人知れずやった特訓は、木の枝からたくさん竹刀をぶら下げ、その中に入り込んで、次から次へと竹刀を打つもの。
ブランブラン揺れるので、避けそこなうと絡まってしまう。
鉄平はそうやって反射神経を鍛えたのである。

私の「鉄平流」特訓とは、壁とやるボレー&ボレー。
至近距離で壁に向かってバッシンバッシンボールを強打し、壁から返ってくるボールを打つ。

壁の手前、まずサービスラインのちょっと内側からはじめて、だんだんに壁に近づいていく。
バシバシ返ってくるボールをバシバシ打って、反射神経を鍛える。

ラケット面を合わせるだけだと、鋭いショットを打てない。テニスは「フォーム」で打つのである。
「まず足を出す」という練習も兼ねて、打ったらすぐにスプリットと、足はずっとステップを踏みつづける。
かなりハードな特訓である。

筋力の落ちているところで、「鉄平」をやったので、足裏に過負荷がかかってガングリオンができてしまったらしい。

治療をしてすぐに消えたと思っていたら、数日後、10年前と同じところに、新たなガングリオンができていた。

=ガングリオン・マークだよ。これにもかなり苦労した。(笑)>
<今回>
中足肢節関節
中足骨寄り
>床を踏むと感じる
スプリットステップのせい?
<10年前>
中足肢節関節
指寄り
爪先立ちで感じる
走ると出来る?
詳細は「ガングリオン」のページに書いたので、ここでは省略するけど・・・

左足に鍼やお灸をしようとしたら、あちこちがつりそうになった。
右足はまだマシで、指を広げて地面を掴むことができるけど、左足はグーで地面につく感じである。足が固まっていたのである。

胸骨と大胸筋を痛めたせいで、この2ヶ月は上半身の治療に専念していた。腰の心配もしていたので、足は盲点だったのである。

脛の筋肉の神経麻痺を治療している患者さんが3人いる。彼らにすすめている筋トレを自分でもやらなくちゃ・・・と慌てふためいた。

予防のためにはストレッチが有効だけど、「踵でぐりぐり、足裏マッサージ」だけでは足りなかった。
それで、リカちゃんストレッチのムーブメント#7に、新しいバージョン=足指のストレッチを加えたのである。
(リカちゃんの足の指はくっついているので、イラストを作るのにえらく苦労をした)

足の指を動かすための大きな筋肉は、脛からつながっている。
それぞれ使われる筋肉が違う。
足背を上げる
親指を上げる
四指を上げる

交互に
上げ⇔下げ
次に、足指を広げたり、縮めたり、伸ばしたり、曲げたり・・・

交互に
曲げる⇔伸ばす
足首を曲げて脛を、伸ばしてふくらはぎを、同時にストレッチ
ついでに・・・
寄せる⇔広げる
太ももの付け根~踵まで、ピシーッと伸ばして、いろんな筋肉をストレッチ
長腓骨筋(脛外側)、etc.
交互に
膝窩筋(膝裏)、etc.
筋力も大切だけど、足と足指の筋肉に柔軟性があったら、ガングリオンはできなかったかもしれない。
足の指の器用さは、脳年齢にも関係しているとも言われている。

小さくなったとはいえ、私の足の裏にはまだ、プニュッとが2つあるのを感じる。
痛くもなんともないから、ついメンテナンスを忘れてしまうけど・・・やらなくちゃね~~

足の指を動かそうとして、指やら足底やらの筋肉がつりそうになったら、そこをカマヤミニで治療する。
自分でできるので、みなさんもやってみてね。
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