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かばって使う筋肉に痛みが出る |
よく患者さんから質問されるのです。
腰が良くなれば今度は首が、首が良くなれば今度は背中が、背中が良くなるとまた首が、という具合に、痛い場所が次々移動することがあります。
不安に思う患者さんもいるのですが、それほど不思議なことではありません。
痛い場所が一ヶ所でもあると、そこをかばって他が無理をし、そのために生じた歪みのせいで、痛みが動くこともあります。
例えば、右足の親指が痛いときは、まず小指側、つづいて足首、ふくらはぎ、膝などに無理が出て、ついには腰痛まで起こしたりします。
右足をかばうために、左足が疲れてきます(反対側治療の効果とタイミング)。
何かにつかまって歩くために、腕が重くなったり、肩がこってしまったりと、多彩な症状が現れることもあります。 |
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大脳はフォーカス(集中)する |
大脳の働きのひとつに、フォーカスの機能があります。
関心のあるものに焦点を絞り、残りは背景としてぼやけさせてしまうのです。
面白い喩えがあります。あなたがパーティ会場にいるとします。
ものすごい美形の異性を見つけたら、その人ばかりが目に入ります。
その人がいなくなると、「あ、この人も素敵」とか「この人もカッコイイ」とか、今まで眼に入らなかった人が見えてきます。
それと同じように、長い間痛みをこらえていた人が治療を受けると、まるで痛みが動くように感じられてしまうのです。 |
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結果を急がず、日々を楽しむことも必要 |
骨標本のような完璧な背骨をした人は一人もいないと思います。
生まれつきなのか、職業柄なのかはわかりませんが、背骨の形が悪くて、重力を上手に分散できず、脊柱を支えている筋肉が過緊張のためパンパンに張っている人もいます。
あるいは、精神的に緊張感が高いために、カチンカチンになってしまう人もいます。そういう人たちは、ちょくちょく治療にやってきます。
「まるで、モグラたたきゲームのようだね。あっちを叩けば、次はこっちで」とジョークにして、笑い飛ばしてしまいましょう。
ついでに、身体の掃除もできるし、内臓の調子も良くなります。身体のチューンナップをしているつもりになりましょう。
どうせ、長くかかるのなら、冗談でも言いながら、笑って乗り越えるのが一番です。
「いつ治るのか?」に悩むのではなく、「自分が何をしたいか?」を考えることが、心と身体の健康につながると思います。 |
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Updated: 2005/10/4 |
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