7/28(日) |
今度は、左ぎっくり背中 |
今週のはじめは、ふくらはぎに悩まされた。特に左は、棒が1本入っているみたいに、カチンカチンに硬くなって。
足が速いのだけがとりえなのに、瞬発力が低下するのは困る。
放っておいたらふくらはぎがつるかもしれないし、へたをしたら肉離れを起こすかもしれない。鍼師がそんなことになったら、超みっともないよね。
テレビを見ながら、ふくらはぎにハリを打ったり、お灸をしたり。足の裏側は、ハリを下から打ち込まなければいけないので、とても面倒である。
なかなか治らないので、ついに治療室のベッドの上で、両足の太ももから下腿まで、あちこちハリを打ち、経絡治療もやった。
3日ぐらいかかったかな? とりあえず、足の動きはよくなった。
木曜日のテニスは絶好調。ラケットを出せば、ボールに当たり、相手コートに入ってしまう。「ノーミスだね」とほめられた。
ところが次の日、ゲームで絶不調。
ボールに追いつく足はあったのに、ラケットに当たったボールが、うまく飛んでいかない。ボロ負けしちゃった。(前日が別人だった?)
数日前から、右肩甲骨の内側、膏肓(コウコウ)と、左脇の大包(ダイホウ)あたりに違和感があった。肩甲骨、肋骨、背中から肩が、固まってしまったみたいに、ズシンと重かった。
テニスのあと、時間がたつごとに重みが増していった。
そして、ついに、左ぎっくり背中。いつもは右なので、左は初めてである。
ラケットワークに難があったのは、上半身の動きが悪かったせいかもね~。
ぎっくり背中も、けっこうつらいんだよ~。
肩甲骨の内側の筋肉は、首を動かすときも、身体を回すときも、腕を動かすときにも連動する。呼吸筋にも関係している。深く息を吸うと、患部にズシッと痛みがくる。患部はたいてい、かなり深い。
最近、サーブのフォームを変えた。右腕に力を入れるときにも、左背中に痛みが走ったから、サーブ練習が原因のひとつと思う。
今まで使っていなかった筋肉を使うことになって、筋疲労がたまってしまった。丈夫な「右」はなんとか持ちこたえたが、かよわい「左」に歪みが集約されたのだ。
自分では、肩甲骨の治療はできない。どうがんばっても、手が届かない。
できることをすべてやったあと、治療室で、患者さんに、肩甲間部にカマヤミニをしてもらった。おかげさまで、痛みがかなりマイルドになった。
(自宅でカマヤミニをしている人がいるので、緊急時にはとても助かっている)
治療には、バランスが大切だ。
腰ばかりにお灸をしつづけて、ふくらはぎがすねた。足全体をほぐしたら、取り残された上半身が、「私も!」と自己主張した。
身体の各部は、子どものようなもの。あるいは、教室の生徒たち、会社の部下のようなものだ。誰か1人に手をかけすぎると、他の子が問題を起こす。早めに気づいて、ケアしてあげる必要があるよね。
全身治療をしてもらえないのは、やっぱりきつかった。来週は、治療に来てもらえることになったので、一安心である。 |
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7/20(土) |
初夏の恒例、保存食料理 |
梅雨入り前からはじまる、初夏の恒例作業が一段落した。あとは、塩漬けにした梅を干して、梅干しにするだけである。
まず、おととし作った梅酒から取り出してあった、梅の実の処理からはじまった。
竹串でブスブス穴をあけ、お砂糖をくわえてグツグツと煮た。
テニスクラブの飲み会で、「美味しい!」と、とても評判がよかったよ。
ただし、水を入れすぎた。飲み会に持っていった残りを、水分がなくなるまで煮詰めたら、香りがとんじゃって、なんとも締まらない味になってしまった。
(でも、転んでもただでは起きない・・・後述)
次は、梅干しである。
昔は何も考えず、買ってすぐに漬けていたのだが、だんだん熟練してくると、あれこれいろいろと考えるようになる。
青いうちに漬けるより、部屋において、熟すのを待ってからの方が美味しいことに気づいたのは、いつ頃だっただろう?
でも、今回は、置き過ぎちゃった。暑さのせいかもしれないが、たぶん、忙しさのせいだろうね。
家中に、梅のいい香りがプンプン漂っていたのだが、漬けたのは、もう香らなくなってからだった。傷んでいるものがかなりあった。
南高梅は、5キロ買ったのだけど、いい梅だけを選んで梅干し用にしたら、3キロに目減りしちゃった。。。
でも、めげない。
傷んでいる部分を取り除き、残りで梅ジャムを作った。ところが、砂糖が足りないことに気づき、買いに行くまで、完成はおあずけ。
(出来立ては、爽やかな香りと、目の覚めるような酸味、ほどよい甘さで絶品である。クラブに持っていって、クラッカーの上にのせて、みなさんに味見をしてもらったら、ものすごく評判がよかった!)
お砂糖を買うまで、毎日火を通していたのだが、そのうち、どのぐらいお砂糖を足せばいいのかを忘れてしまった。
しかも、灰汁抜きを忘れてしまったので、ちょっとえぐみがある。
そこで、ジャム状になった梅酒の実を思い出した。
『ブレンドしてみたらどうだろう?』
結果は大成功。キーンと爽やかな切れ味のある、マイルドな梅ジャムができた。
砂糖の分量が適当なので、冷蔵保存して早めに食べることにした。
『もう、小梅は終わっただろうな・・・』と思っていたが、スーパーに立ち寄ると、なんと、小梅が並んでいた。
ラッキー!ってなわけで、小梅も5キロ漬けた。
去年の梅干しは、ちょっと失敗。紫蘇を入れすぎてしまった。
車で走っているとき、紫蘇畑を見つけた。「何束?」と言われて、「10キロ分」と答えたら、ものすごい大量の紫蘇を分けてもらう羽目になった。
何時間もかかって、葉っぱをもぎ、塩でもんで、死ぬほど大変な思いをした。
手作りらしい暗紅色で、見た目はいいのだが、皮が硬くて、種離れが悪い。
おととし、梅を漬けるのが遅れた。気づいたときには、紫蘇が終わっていた。
まるで病人のような色の梅干しに、意気消沈して、1年半、味見をする気にもならず、カメに入れたまま放置していた。
前の梅干しが終わり、仕方なしに食べてみたら、トロリと甘く柔らかく、絶品だったのである。
紫蘇を入れないものは、「江戸漬け」と呼ぶらしい。
梅干しは、カメで熟成させてからの方が美味しい。なので、前年の梅干しを食べる前に、翌年の梅干しを作ることも多い。
リベンジの気分で、紫蘇を入れすぎちゃったんだね。。。
梅から出る酸が、皮や実を柔らかくするのだということに、初めて気がついた。紫蘇をたくさん入れると、ゆかりも作れるという利点はあるが、酸が薄まってしまう。入れすぎは禁物だった。
人間は、失敗からしか学べない。
つまり、やっぱり、料理は「いいかげん」が一番。あまり、一生懸命やりすぎると、かえって不味くできあがるってことみたい。
子育てと同じだね。適当に手を抜いた方が、かえってすくすくと育つ、ってこともある。(負け惜しみじゃないよ~)
今年は、さんざん迷った末、ちょっとだけ紫蘇を入れた。
あんずジャムも作ったよ。
あんずは、見つけたときにすぐ買わないと、買い損なってしまう。3・4日、冷蔵庫に入れておいたら、やっぱりちょっと傷んでしまったけど。
去年の小梅は、瓶に入れて、テニスに持っていっている。
炎天下のテニスである。熱中症予防に、水分ばかり飲んでも、大量の汗がでるので、ミネラル不足になる危険性がある。
ゲームの合間に、ちょっと一粒と、口に入れると、シャキ~ンと元気になる。
「ご自由にどうぞ~」とベンチの上に置いて、みなさんにも喜ばれている。
ちょっと失敗作なんだけどね~(笑) |
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7/14(日) |
いぼ取り流行り |
鹿児島出身の80歳の患者さんがいる。朗らかで前向きな、とてもかわいらしい女性である。
治療中に、「昔は、いぼができるとお灸で焼いて、そのあとお風呂でゴシゴシこすると、いぼがきれいに取れたのよね」と、彼女が言い、「そうなの。いぼはお灸で取れるのよね~」と話がはずんだ。
すると、隣のベッドの患者さんが、「え~、いぼって、お灸で取れるの~?」と話に入ってきた。
彼女は、手にたくさんいぼができて、毎週病院に通い、液体窒素で焼いてもらっているんだって。焼いたあとは、水ぶくれになってしまい、しばらくすると、またそこに、いぼが出てくるんだって。
いぼはウィルスが原因である。皮膚に住み着き、根っこでつながって、あちらこちらに広がっていく。いぼは、ウィルスが作るコロニーなのである。
取れるいぼは、カリフラワー型ときくらげ型である。
彼女のはカリフラワーっぽかったが、とりあえず、水ぶくれ以外のいぼにお灸をしてあげ、もぐさを分けてあげた。
昨日治療に来たとき、いぼはすっかり取れていた。
ご主人は、きくらげ型のいぼが、おでこの真ん中にどか~んと居座っていたそうだ。なんとか説得してお灸をしたら、3回ぐらいできれいに取れたとのこと。
会社の人のいぼも取ってあげ、中の1人は、だんなさんのいぼを取るために、もぐさを買って帰ったそうだ。
液体窒素では、冷凍されて眠るだけなので、しばらくするとまた復活する。お灸で焼くと、熱でウィルスが死に、コロニーが崩壊するのだろう。
もぐさは、ヨモギの葉っぱの裏に生えている、ニコ毛を集めたものである。ニコ毛だけを集めたものを「良質もぐさ」と呼び、点灸など、直接肌にのせて燃やす。
カマヤミニなどに入っているもぐさは、葉っぱや茎が混じっていて、「粗悪もぐさ」と呼ばれ、間接灸に使う。
良質もぐさは、燃焼温度が低く、最高80度ぐらいと言われている。くれぐれも、カマヤミニの中のもぐさを引っぱりだして、直接灸に使わないように。(注!)大やけどをする可能性がある。
私の友人は、夫婦そろって、首のまわりにたくさんできた、きくらげ型のいぼに悩まされていた。医者で、「老人性」と言われて、あきらめていた。
あまりにたくさんあるので、1度に全部は焼けない。「親いぼを取れば、子いぼもみな取れる」と学校で習ったが、どれが親いぼなのかわからない。来院のたびに、ちょこちょこお灸をした。
お灸で消えることを知って、彼女はなんと自分で線香で焼いて、すっかりきれいにしてしまった。火傷の痕が残ったところもあったけど、「ほくろと思えば気にならないよ」と大胆である。
だんなさんのほうは、妻の荒療治をいやがったので、私が全部取ってあげた。
ずいぶん前に、症例集の「5・いぼ」を書いた。それ以来、たくさんのいぼを取ってきた。そんなに熱くもないし、簡単だよ~。
みなさんもお試しあれ。 |
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7/7(日) |
「犬夜叉」と「奥さまは魔女」 |
ケーブルテレビで放映しているのを、予約録画で見ている私。最近のお気に入りを紹介しよう。
「犬夜叉」は、題名を見たときから興味を持っていた。私は高橋留美子が大好きで、しかも、大の犬好きである。
原作を読んだわけではなく、アニメになって初めて見たので、最初の2話は、2回ずつ見た。事の起こりをちゃんと把握できないと、「なんで?」「どうして?」と、頭がこんがらがっちゃって、楽しめないからね。
なんたってトシなので、複雑なストーリーを覚えるのは大変なんだ。
20分で1話。日本語なので、ディナーのお供にちょうどいい
現代の女子中学生、かごめが、封印された井戸に落ちたら、戦国時代につながっていた。そこで、半妖の犬夜叉と出会う。四魂のかけらを集めるため、妖怪と戦うことになる。
「妖怪」とか、「封印」とか、戦国時代ならありえそうだもんね。ハラハラあり、ほのぼのあり、友情あり、ぽっちり恋愛もありで、楽しいよ~。
戦いながら旅をして、仲間も次々に増えていく。
昔、大好きだった、ドラクエ5と6を思い出す。ポプラと2人で何十回もやって、ついには、はぐれメタルまで仲間に入れたんだよ。その瞬間にバグってしまったけど。
「奥さまは魔女」もディナーのお供である。
小学生の頃、キスシーンにどきまぎしながら、(当時の感覚での)真夜中に1人で見ていた。懐かしいなあ。
だんなさまがやり手の広告マン。恋に落ちた相手は、なんと魔女だった。
夫が男としてのプライドを持ち、妻は専業主婦で夫に従うという、古き良き時代のほのぼのコメディである。
あと、「めぞん一刻」も録画して見ている。
これも高橋留美子の作品で、原作の漫画を全巻持っている。この作品には、うち中ではまって、何度も読んで、セリフを丸暗記してしまったほどである。
お灸をしながらとか、洗濯物を干しながらとか、忙しくしているときに便利で、聞き流しで見ている。
原作に忠実で、アニメとしてもかなりのできばえと思う。
私の体調は、最高にいいよ~。
お灸のおかげで、胃腸の調子もいい。身体のどこも故障がなく、テーピング1本もなしでテニスができる。
この炎天下、真昼の太陽に焼かれて、またまた真っ黒になっちゃった。
私を治療してくれている人が、本業が忙しいとのことで、7月いっぱい治療に来てもらえないことになった。
ぎっくり腰になると困るので、予防のために、毎日、腰のお灸もはじめた。
鏡をうしろに立てて、裸になって、カマヤミニを腰にくっつけ、長い線香で火をつけるのである。
脊柱矯正用の磁石はかなり効果があるみたい。あれ以来、ずっと貼りつづけている。円柱ストレッチも欠かさず、毎日念入りにやっている。
ハードにテニスをしているので、かなり腰に負担がかかっている。仕事も中腰が多いし、いったんぎっくり腰になってしまったら、面倒なことになるからね。
用心、用心。AA |
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6/30(日) |
360度(円柱)ストレッチ |
2年前の4月ぐらいから、ストレッチをつづけている。私が考案した、名づけて「360度ストレッチ」を紹介しよう。(現在はリカちゃんをモデルにビジュアル化してあるよ)
反射神経って、年をとっても変わらないみたい。瞬間的に身体が動く。
ボールに反射的に飛びつく速さは、若い頃と同じである。年をとって衰えるのは、そのあとの身のこなしだ。
つまり、飛びつくときではなく、着地のときに怪我をしてしまうのである。
ハードなテニスを可能にするには、体力、筋力だけでなく、柔軟な身のこなしも絶対条件である。
関節の可動域を広げて、どんな姿勢で着地しても、怪我をしない身体をつくりたいというのが、ストレッチをはじめた動機である。
スポーツをしない人だって、ぶつかる、つまづく、転ぶなど、思わぬアクシデントに見舞われることがある。大怪我を回避するために、やってみてはいかが?
私の「円柱ストレッチ」は、道具を使うわけではない。
腰と、右太もも、左太ももを3本の「円柱」にみたてて、それぞれ、360度、あらゆる方向にストレッチをする、というものである。
犬のお散歩中に、野川の河川敷のハシゴ段を使っているのだが、お散歩のできない雨の日は、机を利用している。 |
第1ポジション |
両足が、90度以上(100度ぐらい?)の角度に開く高さのハシゴ(または机)に右足を伸ばして踵をのせる。
左足は軸足。
両腕を伸ばして、右足に向かって上体を倒す。小刻みに角度を変えていく。腰と軸足を円柱と考え、360度、あらゆる方向に身体を傾ける。
腕をのばして、肩や肩甲骨のストレッチもする。腰だけでなく、腹筋、肋間筋、臀部の筋も意識して、体幹のストレッチも兼ねるようにする。
最後に、腰を回旋させる。腕を引っぱって、上体全体をひねる。
1周したら足を変える。 |
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第2ポジション |
ハシゴ(または机)に、横向きで、右足(土踏まずの内側))をのせる。
太ももの内側(内転筋)を伸ばす。徐々に体幹を回転させ、角度を変えていく。
後向きになったときは、足背をハシゴにかけ、太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋など)や、鼡径靭帯を通る筋肉をゆっくり伸ばす。
太ももの付け根を意識して、付着する筋肉、腱、靭帯をゆっくりストレッチする。
すねの筋(前脛骨筋など)や、足首から指先までの足背の筋肉のストレッチもする。
1周したら足を変える。 |
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第3ポジション |
正面を向き、少し低いハシゴ(または椅子)に、膝を曲げて右足(足底)を乗せる。
手でひざをおさえ、まず右方向ゆっくりと開いていき、内側の筋肉を伸ばす。次に、左方向へ広げ、外側を伸ばす。
次に、かける足を交代する。 |
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第4ポジション |
ハシゴに手をかけて、片足を曲げ、他方の足を後ろに引いて、深く沈みこむ。
まず、ふくらはぎとアキレス腱のストレッチをする。
次に、もっと深く沈みこみ、腰、股関節、太ももの付け根の筋肉をストレッチする。 |
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ストレッチは痛いので、つい呼吸を止めてしまいがちだが、ゆっくり息を吐きながらするといいらしい。
「これ以上は無理かな?」と思っても、そのままの姿勢でじっとしていると、もう少し曲げられる。無理をしない程度に、「ちょっとだけ無理をする」のがコツである。
1日1回、10分程度でおわる。時間のあるときはもっと念入りにやれるけど。
①で意識するのは、軸足の安定である。
片足1本で身体を支える訓練にもなり、ストロークやサーブのときの軸足の安定にもつながる。
身体をそらすときは背筋も鍛えられるし、軸足の筋肉、体幹の筋肉など、筋トレも兼ねているという、一石二鳥のストレッチなのである。
ここでの筋トレは、「ふんばる」力である。
ついでに言えば、うちの小さいチワワのお散歩にあわせて、とてものろのろと歩くことになるので、そのときに遅筋を鍛えている。
腰を低く落として、ゆっくりと大股で歩行。横向きで腰を落として、サイドステップでゆっくり移動。これらも、ふんばる筋肉のトレーニングになる。
鍼灸治療をしてもらっていると、身体の切れはいい。
でも、思わぬ無理な体勢を強いられたときは、やはり、各関節の可動域が大きいほうが有利である。
円柱ストレッチが充実するにつれ、下半身の故障がなくなってきた。
安心してボールに飛びつくことができるよ~~ |
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