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・・・ 出会いから編 ・・・
ヴェルの思い出
2014 ・ 1
1月5日 カウントダウン
映画を見ていた私。ふいに、ヴェルがおふとんの上で待っているのに気がついた。『早く寝ようよ~』と言いたげだ。
「かわいい~!」
シャッターを押した瞬間、携帯を見たら、00:00の表示。

カウントダウンは「ヴェルに注目」だった。今年もヴェルに振り回されそうだね~(笑)
1月11日 もっと寝ようよ~
首のこりがひどくなって、ついに、左肩、腕、肩甲骨の痛みで、眠れなくなった私。夜な夜な、寝床で首にハリを打った。(胸郭出口症候群だったのである → 「ryokoのブログ 2014/01/11」)

ヴェルは、腕に抱かれて、肘にあごをのせて寝るのが大好き。寝返りをうっても、いそいそと回り込んで、おふとんに入れろと騒ぐ。
変な格好で首にハリを打っているので、ヴェルの入るすき間はない。

クンクン、キュンキュン、鼻をおしつけ、手で私をかきむしり、悲しげにうろつきまわるヴェルは、ほんとうに邪魔だった。

朝、鏡の前でお灸をした私。おかしいな、ヴェルが来ない。いつもは、お散歩せがんで様子を見に来るのに・・・
おふとんにのぞきに行くと・・・ちゃっかり、私を待っていた。
『もっと、ねんこしようよ~』、『きのうは寝不足だよ~』と言っているのかな?

また一緒に寝ちゃおうかな~
1月15日 やっと気づいた
今年一番の寒さだって!

母が入所中の「ちょうふの里」で、カンファランスがあった。ちょっと迷ったけど、ストーブを消して出かけた。温かいのはホットカーペットだけ。ヴェルはお留守番。

帰宅してヴェルを探すと・・・
「頭かくして尻かくさず」は、いつものことである。(笑)

タオルケットに、頭だけもぐりこんでいた。相変わらず、番犬としては役に立たない。そばに行っても、眠りこけている。
携帯のカシャッの音でやっと私に気がついた。

ムクムク・・・、モソモソ・・・、一生懸命もがいてる。
やっと出られたよ!
1月25日 涙やけ
年をとるにつれ、犬も頑固でわがままになる?(人間の年寄りと同じ?)

チワワの目は大きくて飛び出している。ゴミや埃が入りやすいので、涙がたくさん出るんだって。
目の下に涙がたまると、毛が変色する。それを「涙やけ」と言うらしい。

ヴェルの目はとくにでっかい。ときどき目の下をティッシュで拭いてあげるのだが、忘れると悲惨なことになる。涙と毛が固まって、目の下にこびりついてしまう。

塊を取るのは痛いらしい・・・
この間、無理やり取ろうとしたら、ガルルと唸られ、指をかまれた。

それ以来、ヴェルの目の下を触ろうとすると、ガルルと怒って、指を噛もうとするようになった。今のところ、血が出るほどではないけれど、怖い。
で、この通り。左目の下をよく見てちょうだい。毛が変色してるでしょ。塊がずいぶん大きくなった。

どうするの?人相(犬相?)悪いよ~
このまま放っといたら、困るのはヴェル、君だよ~
2月2日 先にねんこ
早く寝ようよ~』とアピールして、おふとんの上をウロウロしていたヴェル。
私は、自分に鍼を打ちながら、録画してあるダブルスの研究。
さんざん夜更かししたあとで、ヴェルのところに行ってみると・・・

タオルケットを抱いて眠りこけてたよ。ついに根負けだ~!
2月12日 階段が下りられなくなった
ついに、団地の階段が下りられなくなった。
7年前に、7歳でうちに来たとき、上りはできたけど、下りは無理だった。チワワにとっては、段差がきつかった。

お散歩が苦手だったヴェルを、毎日、日に何回となく、外に連れ出した。筋肉がついて、頑丈になり、何時間も歩けるぐらいになった。
1年半たったある日に、『えいっ』と、自ら、階段を下った。

11歳半のとき、僧房弁閉鎖不全による肺水腫で呼吸困難になった。
心臓に負担がかかるので、それ以来、上りは封印した。

でも、下りはやらせてた。お散歩に出たい一心で、タッタカ、タッタカ、すごい勢いで下って行ったんだよ。

でも、とうとう・・・この数週間、自分から、下ろうとはしなくなった。
階段の上で、立ちすくむヴェル。
あっちを見たり、こっちを見たり、所在なげにおろおろ。

懇願するように私を見る。

今日も抱っこで降りようね~。

年寄りだからしょうがないよね。
2月19日 「噛んだら、ぶつ!」
ヴェルはこの頃、なんだかとても威張っている。
気に入らないと、唸って、噛む。ブラッシングもできなくなったし、毛を切るのも命がけになった。

この間は、「お手」で噛まれた。ポプラがいたので、強気になっていたらしい。「お手」と言ってもやらないので、しつこくやって、また手を噛まれた。

そろそろお風呂に入れなくちゃと思ってはいたが、寒いのと、ヴェルの反応が心配で、先延ばしにしていたのだが・・・

ついに、決行。

ほら、真っ白で、フワフワでしょ。さっき、患者さんにパンをおねだり。
さんざん騒いだので、疲れたみたいだね。
お風呂はほんとうに大変だった。嫌がるヴェルの、肉球の間の毛を切るときは、冷や汗が出た。

シャワーをかけて、マルセル石鹸を塗りたくり、泡だらけにしてゴシゴシこすった。
今までは、お風呂の中ではおとなしかったのに、ガルルと唸る。そのうち、私の指に歯を当てはじめた。そのまま捨ててしまいたいぐらいにムカついたが、風邪をひかれても困る。

本には、「決してぶってはいけません」と書かれてあったが、このままじゃ、「小さな野獣」になってしまう・・・
やはり、所詮は「犬畜生」なのかも? もう、実力行使しかない。

ヴェルが、噛もうとした瞬間に、バキッと頭をぶった。唸りはじめたら、バキッ。「噛んだら、ぶつ!」と脅しながら、瞬時にバキッ。

何回かくり返したら、おとなしくなった。
ヴェルは最近、よくしゃべる。声をかけると、返事をする。お風呂ときの話をしたら、神妙である。
「わかった?噛んだらぶつからね~」と、あらためて言い渡した。

老犬の介護はするけれど、野獣は困る。私のこと、女中と思っているのかもしれないが・・
これからは尊敬してもらうぞ~~
2月28日 素肌でおさんぽ
この冬はじめて、洋服を着せずに散歩に出た。今日は暖かかったね~。家族が増えたので、最近、ヴェルは興奮状態。

「強気」になって、私に反抗したり・・・。食べ物の「おねだり」が多くなったり・・・。そのせいで、呼吸が荒くなることが多くなった。
今朝も、呼吸の間隔が短くて、鼻も乾いていた。うるうるした目で、私を見つめているので、「ハリ、打ってほしいの?」と聞いた。

返事はしないが、拒否もしない。
これは、ハリをおねだりしているな・・・、と勝手に決めた。

ディスポのハリを1本打った。ツボはいつもの身柱(シンチュウ)である。小児鍼につかうツボで、1本で全身に効くと思われている?肩甲骨の真ん中にあるから、子どもも犬も、手が届かないという利点がある。
ほら、黄緑色のハリが見えるでしょ。毛の中なので倒れているが、背中の真ん中に刺さっているんだよ。
洋服を着せなかった理由は、気温でなく、背中のハリだったのである。

ハリは即効性がある。10分~30分ぐらいで呼吸が落ち着く。
自然に取れるまで(あるいは、ヴェルが自分で取るまで)、そのままにしておくんだ~。
3月7日 服はキライじゃ~~
洋服を着せる途中で、写真をとってみた。

頭が通ったところで、手を止めて、カシャッ。ヴェルにとっては、えらい迷惑。お散歩の期待から、いきなりの落胆モード。
『えっ、お散歩じゃないの~?』『イヤなことは、早く済ませてよ~』

内心、そう思っているんだろうな・・・
3月16日 えっ、もう起きるの?
冬の間は、眠くて眠くて、毎日9時間以上も寝ていた。ホカホカのぬいぐるみみたいになったヴェルと、おふとんでゴロゴロ。

でも、春の日差しは活動をうながす。
すべてが早い時間にシフトされていく。カーテンを開けられ、おふとんをめくられ、ヴェルはとまどっている。
『今日は、これからどうなるんだろう?』と、いぶかしげである。

飼い主は、毎日、行動パターンが違う。
『もう起きちゃうのかな・・・』

『お散歩に連れて行ってくれるのかな・・・』

『どうせ、また後回しなんだろうな・・・』

『・・・』

『・・・』
ヴェルは、あれこれ、「考える犬」である。
○ ○ 追記 ○ ○
追記・30 老犬の頑固に振り回される
人間も年を取ると頑固になる。世話を焼いてくれる人への思いやりに欠ける。自己中になって、まわりの人を振り回し、ときには心を傷つける。
脳の老化=認知症がはじまるのである。
仕方がない。形あるものは必ず壊れる。脳だって例外ではない。

14歳になってからのヴェルは、日に日に手に負えない犬になっていった。

ブラッシングもさせてくれない。目やにも取らせてくれない。シャワーの前のハサミで怒り、お風呂場でも怒っている。
一生懸命に面倒を見てるのに、いきなりガブリ!と噛まれてしまう。

しかも、噛まれるのは私だけ。一番面倒をみている私にだけ、思いっきり反抗するのだ。

(そういえば、人間の認知症のお年寄りも、一番面倒をみてくれてる人の悪口を言う。「嫁が・・・」と言ったら嫁さんが、「娘が・・・」と言ったら娘さんが、一番がんばっているんだなと分かるのである)

『この先ずっと認知症の犬の介護をするなんて、うんざりだ』と思ったこともあった。
噛まれたあとはムカついて、半日ぐらい、ヴェルを見るのもイヤになる。
それでも見た目は赤ちゃんで、愛らしい。飼い主を頼ってくるので、また気を取り直してかわいがる。そのくり返しだった。

足腰が弱って、あまり歩けなくなって、お散歩も抱っこの時間が増える。私の顔をじっと見て、抱っこされるのを待っている。その姿がかわいい。
筋力が弱って、抱えている腕に体重をあずけてくる。ずしりと重い、その重さが、またかわいい・・・

いろんな人に介護の愚痴を聞かされるが、おばあさんの介護は「口」で悩む。「ああ言った」「こう言われた」と、相手がぼけていると分かっていても、ほんとうに心底腹が立つ。
(ちなみに、おじいさんは「失禁」で悩む人が多い)

でも、犬は口が利けないもんね。
文句も言わず、愚痴も言わず、残された力を精一杯使って、最後まで一生懸命に生きる。その姿に感動してしまうのである。
ね、この強気な視線。
面倒をみられる立場だってわかってないんだろうね。
updated: 2017/2/4
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