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梅が出回ったら → 漬ける |
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① |
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カメ、漬け物石、落し蓋を洗って、熱湯や酒で、さっと消毒しておく。 |
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② |
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梅は洗って、竹串などでヘタをとって、一晩水につけてあくを抜く。 |
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③ |
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梅をざるにあげて水気を切る。少し濡れていたほうが、梅に塩がくっつき、下に落ちにくいので、失敗しにくい。 |
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④ |
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カメの底に、塩をパラパラとふる。その上に、梅を入れ、塩、梅、塩、梅と重ねていく。塩は下に落ちるので、下のほうは少なめにして、上に行くほどたっぷりの塩がまぶさるようにする。 |
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⑤ |
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落し蓋をして重石をのせる。カメに蓋をして、水が上がるのを待つ。この水を白梅酢と呼ぶ。早ければ1日で。毎日カメをのぞいて、元気でいるかどうかを確認する。もし、カビが生えていたら、カビを取り除き、酒をふりかける。 |
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赤紫蘇が出回ったら → 紫蘇を入れる |
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① |
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赤紫蘇は(できれば)束のまま洗って、乾かし、葉っぱだけを取る。 |
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② |
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塩を入れて、ギュウギュウ揉む。けっこう力がいる。黒い汁(アク)が出てくるまでがんばって、アクを搾り出し、捨てる。 |
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③ |
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また塩を入れて揉む。最後に、白梅酢を入れると、鮮やかな赤い色に変わる。それをカメに入れるのだが、カビないように梅酢とよく混ぜてから、梅の上にのせる。 |
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④ |
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このときできるのが赤梅酢。即席漬けに使ってもいいし、生姜を漬けて、紅生姜を作るのもいい。 |
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⑤ |
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毎日カメをのぞいて、もし、カビが生えていたら、カビを取り除き、酒をふりかける。 |
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土用が過ぎたら → 干す |
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① |
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よいお天気が続きそうなときを見計らって、梅を干す。梅をカメから取り出して、ザルの上にのせる。シソもしっかり絞って干す。梅酢も、カメごと太陽に当てる。 |
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② |
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昼間はかんかん陽に当てる。ときどき裏表をひっくり返す。太陽に当てると、身離れがよくなる。 |
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③ |
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夜もそのまま外に。夜露に当てると、皮が柔らかくなる。 |
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④ |
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三日三晩干すのが基本。でも、雨の多い年などは、1日1晩だけでも干すといい。8月の終わりとか、9月に入ってしまっても、それでも、大丈夫。いいかげんでも、ちゃんと美味しい梅干が食べられる。 |
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保存 |
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① |
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カメに入れて常温で保存すると、熟成して甘くなる。基本的には、最初の白梅酢が上がった段階から食べられるが、翌年のお正月過ぎころからが美味しい。 |
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② |
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1年、2年、3年と熟成が進むと、甘みが増し、余分な塩を結晶の形で吐き出して、味わい深くなる。 |
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③ |
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紫蘇は完全に乾いたら、ミキサーにかけて、ゆかりにする。 |