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 症例29・逆子
 <逆子の灸は昔から有名>
自宅で毎日お灸をする
32歳の女性Yさんが逆子を治して欲しいと来院しました。妊娠9ヶ月(32週)でした。産科の医師が手で回そうとしたのだけれど、引っかかってうまく行かず、逆子体操も効果がなかったそうです。このままだと帝王切開になると言われたそうです。インターネットでいろいろ調べて、逆子がお灸で治るらしいという情報を入手し、最後の頼みの綱と思って来たそうです。
「逆子には至陰の灸」と学校でも習い、人にも聞いていたのですが、治療の依頼は初めてです。等々力で開業している川鍋先生に電話をして、詳しいことをお聞きしたら、とても親切にいろいろ教えてくださいました。「32週を過ぎると難しいらしい」とのことでした。ぎりぎりのタイミングです。川鍋先生は、旦那さんに一緒に来てもらって、お灸のやり方を覚えてもらい、自宅で毎日お灸をするように指導しているそうです。
膀胱を蹴られたら逆子のサイン
彼女の治療中に、自分が妊婦だったときのことをいろいろと思い出しました。
私の場合は、2人目と3人目を妊娠中に逆子になりました。産婦人科の先生がお腹に手を当てて、ぐるっと赤ちゃんを回して治してくれました。無理をするとお腹が固くなって逆子になりやすくなるそうです。Yさんも1人目の時には逆子にならなかったそうです。
私は、一人目の子供のときは大学生で、在籍はしてたけど学校には行っていなかったし、家事もろくろくやらず、夜中まで本を読んでマイペースにしていたので、逆子とは無縁でした。でも、上の子がいると、そうそうい大事はしていられません。お兄ちゃんを抱っこしないわけにはいきませんし、家事の量も増えます。「安静に」と言われても実行するのは難しいです。3番目のときは、電車通勤で仕事をしていたのでなおさらです。どうしても負荷がかかってお腹が固くなってしまいます。
逆子が治ってみて気がついたのは、逆子じゃないと赤ちゃんが上腹部を蹴る、ということです。逆子の場合は、頭が上になって足が下にくるので、赤ちゃんが膀胱を蹴るのです。ツーンとくるものすごく不快な刺激を膀胱に感じたら、逆子になった証拠です。赤ちゃんはパンチなんか繰り出しません。それに気がついてからは、赤ちゃんが膀胱を蹴りはじめたら、すぐに逆子体操をするようにしました。私の場合は、2・3回の体操で効果があり、くるりと赤ちゃんがひっくり返るのも分かるようになりました。
逆子の灸の実際
妊婦さんには横向きになってもらい、三陰交と至陰にお灸します。三陰交には、灸点紙の上から反応が出るまで、多いときは30壮以上お灸を重ねました。お腹に手を当てて、ひっくり返るように念じるのが効果的だそうです。お母さんも一生懸命お腹をさすりながら赤ちゃんに話しかけていました。
初回は、背中から腰にかけて小さなお灸もしました。お灸を重ねるにつれ、どんどんお腹が軟らかくなっていき、赤ちゃんが動き出します。お灸の後はそのまま、ベッドの上で逆子体操もしてもらいました。
3日をワンサイクルとして、逆子が治るまで続けると聞いたので、お灸を3日間続けました。4日目がちょうど検診の日でした。なんと、「逆子が治っていましたー!」と大喜びで報告に来てくれました。メデタシ、メデタシ。
逆子が治るかどうかは別にしても、三陰交のお灸は妊婦さんに良い効果を及ぼすそうです。お腹が軟らかくなって、赤ちゃんがゆったりとでき、冷えも解消されて安産の可能性が高くなります。
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Updated: 2004/12/8