FAQ
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<Q8 年を取ると効き目が遅く出る > |
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「気」のエネルギー量が違う
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鍼灸は、身体のつぼにハリを刺し、エネルギーの波を呼び起こすのが仕事です。
若い人は、ハリを刺すことで大きなエネルギーのうねりが起こります。身体の老化も進んでいないので治すのは簡単です。
暦の上での年齢と、身体の年齢には(ついでに、精神年齢も)、実は大きな個人差があるのですが、年を取るにつれ、ハリをさして動かせる気のエネルギー量はだんだん少なくなっていきます。
老化が進むと、ちょろちょろ流れる小川ぐらいの気しか動かせなくなります。ささやかな流れで、カチンカチンになった身体の掃除をしようというのですから、かなりの根気と時間がかかります。 |
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FAQ27
「50代からの鍼灸治療」 |
年齢と治療効果についてまとめて紹介しました。
<2022/12/8> |
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年寄りの治療はドーゼを抑える
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何とかして早く治そうと頑張っても、ドーゼ(刺激量)を多くしすぎると、患者さんの方にそれに見合う体力がない場合には、瞑眩反応(メイケンハンノウ=激しい反応ののち、病気が快方に向かうこと)に耐えられず、返って具合が悪くなることもあります。
どっちにしろなかなか良くならないのであれば、無意味な痛みは避けて、「これ以上悪くならないようにしよう」と心を決めて、気長に治療しなくてはなりません。
<追記・1>
私はなんとかして早く治そうとする性癖があって、お年寄りの治療が苦手だったのですが、最近やっとコツをつかめてきました。 |
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筋肉痛が出るのと同じタイミング
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40代、50代以上の人(とくに男性に多い)では、「治療した次の日は変わらないんだけど、その次の日にはなんともなくなっているんだよね」と言う人がたくさんいます。
治療の効果がでるタイミングは、筋肉痛がでるタイミングとほぼ同じです。
若い人は筋肉痛もすぐにやって来ますが、年を取ると、筋肉痛も次の日以降、忘れた頃にやって来る、という現象が起こります。
筋肉痛が翌日にでる人は、翌日に楽になり、翌々日にでる人は、翌々日に楽になります。
筋肉痛が早く来る人はそれだけ身体の組織が若々しい、ということで、治療効果もすぐに現れます。 |
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長い年月の積み重ねで差が出る
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若い頃からずっと鍼灸治療を受けていて、全身の筋肉が軟らかくて気の通りがいい人は、70代でも若者並に良く治ります。
そういう人は、運動やストレッチ、食事、前向きな生活スタイルなど、本人の努力にもすばらしいものがあります。
ただ、70代以降で、「今を維持したい」場合、1週間に1度という治療のサイクルははずせません。
<追記・2>
「どこまで治りたいか?」という患者さんの目標にもよりますが、60代までは「寝た子を起こす」治療をします。瞑眩(メンケン)反応や痛みが出るのを覚悟して、スミからスミまで掘り起こします。
治療歴のない70代には、基本的に「寝た子を起こさない」治療をします。深く掘り下げずに、今ある不具合だけを取りのぞきます。 |
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