goホーム
go診療カレンダー
go新着
go症例集
go症例マップ
goトピックの索引
goつぼの取り方
go金粒・銀粒ナビ
goFAQ *よくある質問
go私のブログ
goティラのブログ
go母のリハビリカルテ
goヴェルの思い出
go雑談集
goレシピ
goふろくの話
go本/参考文献
goリンク
goサイトマップ
リカちゃんと・・・
リョコちゃんストレッチ
リョコちゃんウォーク
mailto Ryoko Miz
goSchedule
goUpdates
goCases
goFAQ
goHello!
goTopics
goSitemap
360° Stretch
Ryochan Walk
goCalendario
go¡Hola!
goCasos
goNuevas
goMapa
 ふろく1・石けんについて
 <危ない合成洗剤 vs 優秀で安全な石けん>
石けんにこだわって身を守る
みなさんは、「石けん」と「合成洗剤」の違いを知っていますか?
肌荒れや、湿疹などで悩んでいる患者さんに、「洗濯に石けんを使っていますか?」と聞くと、たいていの人は「???」という反応をします。石けんのことを知らない人がほとんどのようです。
テレビで宣伝しているものや、スーパーに並べられているもの、新聞屋さんからもらったりしたものなどを、無意識的に使ってしまっていませんか? これらのほとんどは「石けん」ではなく、「合成洗剤」です。
選び方を知らないと、「安心」という言葉に、うっかりだまされてしまいます。自分の身を守るためには、誰かに「お任せ」にせず、もっと賢くなって、自分で情報を集める必要があります。

→ 関連ページ
ふろく6 薄毛の悩みは石けんで改善 抜け毛、枝毛、フケを防ぐ
ふろく7 石けんで犬はピカピカ、匂いも取れる 簡単で健康にも安心
石けんは、汚れ落ちがいい
合成洗剤は、石油を原料として作られています。石けんは、動物性や植物性の油を原料に作られています。
人間は動物なので、汗や垢などの汚れは動物性です。ですから、動植物性油脂を原料にした石けんの方が、石油を原材料として作られた合成洗剤よりも、衣類の汚れを落とす力が強いのです。
そう、一度も合成洗剤を使わずに、新品から粉石けんで洗ったものは、びっくりするほどきれいです。石けんは汚れ落ちがいいのです。
下着や靴下、ワイシャツの襟汚れなども下洗い不要。洗濯機に放り込むだけで、真っ白に洗いあがります。おまけに、ふんわり柔らかなので、柔軟剤を使わなくてもOK。安心かつ経済的です。
汚れをごまかすための蛍光増白剤
合成洗剤には、汚れ落ちの悪さをカバーするために、蛍光増白剤が混入されています。蛍光増白剤は、光があたると反射します。汚れに目くらましをかけて、汚れ落ちの悪さを、ごまかすことができるのです。
ずっと合成洗剤で洗っていた衣類などを、途中から粉石けんで洗い出すと、蛍光増白剤を洗い落とすことになり、今まで見えなかった汚れが見えるようになります。それで、「石けんは汚れが落ちない」などの誤解が生じ、石けんに濡れ衣が着せられるのです。
蛍光増白剤は毒性が強く、赤ちゃんの衣類やナプキンなどには使用が禁止されているほどです。柔軟剤も肌に悪く、湿疹の原因にもなります。
合成洗剤は廃棄物でできている
石油は、「重油」としてタンカーに入れられて、まとめて輸入されます。重油から、天然ゴム、ガソリン、灯油、ガスなどを取り出したあとは、膨大な量が廃棄物として余ってしまいます。
捨ててしまうのはもったいない、何かに利用できないか、ということで考え出されたのが、合成洗剤やプラスチック製品です。
もともと廃物利用なので、原価はただ同然です。CMでじゃんじゃん宣伝したり、ただで配っても元が取れます。百均(百円均一)の商品は、ほとんどがプラスチック製品です。そのため、消費者は、「ついうっかり使わされてしまう」、ということになるのです。
合成界面活性剤の怖さ
水と油は、自然の状態では、混ぜることができません。石油を水に溶かすためには、合成界面活性剤が必要です。
生命は、細胞膜の外側に油膜をはって、細胞の中に、有害な物質が入り込むのを防いでいます。合成界面活性剤の、油を溶かす力は強力なので、細胞を守っている油膜をも溶かしてしまいます。重金属などが生体内に浸透していくのを容易にします。
残留性も強く、いったん汚染されたら、衣類や食器から、合成界面活性剤を完全に除去するのは不可能だそうです。
重金属はなぜ身体に悪い?
地球が誕生し、冷えて固まっていく過程で、重いものから順に、地球の中心部に蓄積されていったそうです。
地中深くから掘り出された石油には、生物が適応する必要のなかった重金属類が含まれています。放射性物質なども、生命誕生の前に存在していたものです。
人間を含めたすべての生命体にとって、重金属類や放射能は、未知の物質です。危険性を感知することができないので、免疫機能が働きません。どう処理してしかいいかわからないので、排泄もうまく行きません。
ひたすら体内に蓄積されることになり、ある一定量(臨界量)を越えると、人体に悪影響をもたらすのです。
賢い消費者になろう!
アトピー性皮膚炎、ジンマシンを含めてどんなタイプの湿疹でも、石けんに変えるだけで症状は大幅に改善されます。それだけで完治してしまう場合もあります。
有害物質が常に肌に接触していると、肌も過敏になり、痒みや湿疹などの反応を起こします。ついには防衛反応として皮膚が分厚く硬くなり、黒っぽい鎧をまとったようになってしまう事にもなります。そうなると、なかなか治りません。
ある意味、皮膚は、人体防衛の最前線である、と言えます。皮膚が敏感な人は、有害物質を認識する機能が高い、とも言えます。「石けん」というものがあるのに、わざわざ人体に悪いものを使うのは、ばかげたことです。
合成洗剤を使っていた頃
私が若くして子育てをしていた頃は、まだ、石けんの存在を知りませんでした。高校の理科で合成洗剤が身体に悪いと教わったのですが、その先生は、絶対手には触れないように、洗濯機の中に棒を突っ込んでいたそうです。
赤ちゃんのオムツかぶれがひどく、私の手も20歳にして手荒れがひどく、買い物に行ってお金を払うのが恥ずかしいぐらいでした。
オムツにばい菌が繁殖しているからではないかと言われ、日光消毒だけでは不安と、毎日何十枚ものオムツにアイロンをかけていました。
うちの2番目は特に皮膚が弱く、お尻の皮も一皮むけたほどです。脇の下にカビが繁殖したこともありました。
石けんとの出会い
2番目の子が6ヶ月のとき、新聞で石けんの存在を知り、「なんだ、こういうものがあったのか!」と、早速使い始めました。
1ヶ月ほどして、ハッと気づいたら、子供のお尻もつるりときれいになっていて、私の手も手荒れから解放され、すべすべになっていました!
合成洗剤で洗った衣類は、すでに汚染されています。家にあった洗剤はすべてゴミに出し、家庭用洗剤の、ありとあらゆるものを石けんに変えました。
3番目の娘は、だから、オムツかぶれとは無縁でした。保育園で、持って行ったパンツがなくなって、お友達のを借りて帰ってきたとき、パンツの形に真っ赤なブツブツが広がっていたこともあります。
ついでに言えば、紙おむつもだめでした。使うと痒がって、皮膚がブツブツになりました。通気性の問題だけではなく、染み込ませてある殺菌剤のせいだったようです。
石けんはねずみも食べる
その頃住んでいた家は、裏が畑の一軒家でした。ネズミがはびこって、ありとあらゆるものを食べてしまうのです。毎日が、ネズミとの戦いでした。
ジャガイモも玉ねぎも、冷蔵庫に入れられないものはみんな壁に吊るしておきました。食べ物が見つからないと、ネズミは石けんを食べました。石けんは食べ物だったのです。
ゴキブリは合成洗剤をかけると死にます。魚は、合成洗剤の水溶液の中では死んでしまいますが、石けんの水溶液の中では元気です。
石けんとはいえ、大量に流されれば、川は汚れますが、重油とは根本的に異なります。石けんは低温では水に溶けないので、川底に沈殿し、海までは流れていかないそうです。石けんの成分は有機物なので、魚やプランクトンの餌になります。石けんは、生命と共存できるのです。
石けんを使うと、楽で快適
面倒くさがりで、汚れ物をポンと洗濯機に放り込んでいるだけの私です。でも、「あんたんちの洗濯物は、真っ白くてきれいねえ!」と、昔は、よく友人に驚かれました。患者さんにも、開業当時から使っている白衣やタオルなどを見せて、あまりの白さに驚かれたものです。最近では、布地がボロになって買い換えたため、そこまで感心させることができなくなって、ちょっと残念です。
私は、掃除が嫌いなのですが、うちにはゴキブリがいません。殺虫剤なども使わないので、蜘蛛がたくさんいます。蜘蛛は、ゴキブリの卵などを食べてくれるそうです。自然環境が正常に機能していると、いろいろな生き物が共存できて、ゴキブリなどの異常繁殖を防ぐ効果があるのではないかと想像してます。
 <石けんの使い方>
石けんの選び方
品質表示のところに書かれてある「品名」を見ましょう。そこに、「石けん」と書かれてあるのもを選びましょう。「複合石けん」は、合成洗剤が混ざっているので、避けましょう。
石けんの場合、注意事項が少なくてシンプルです。「○秒以上、流水ですすいでください」とか、注意書きがたくさん書かれてあるものは要注意です。
「植物性油脂が原料」と書かれてあっても、作り方によっては、合成洗剤だそうです。詳しくは、専門家の書いたものを読んでください。
良い物を使いつづけていると、体の感覚が研ぎ澄まされ、悪いものがわかってきます。自分の目と、使った感じで判断できるようになります。
自分の体の反応でわかる
私は非常に肌が敏感なので、品質表示より、自分の触覚を信じています。合成洗剤に触れると、皮膚がシャカシャカしたり、ピリピリしたりするので、すぐに「おかしい!」と感じます。
合成洗剤を使うと、皮膚がヌルヌルします。どんなにがんばって手を洗っても、そのヌルヌルは決して取れません。不快な思いを感じている人が、他にもいると思います。
石けんは、水に溶かすと白く濁ります。合成洗剤の場合は、水は透明に近く、泡だけがやたらに出て、いつまでたっても泡が切れません。それで、こいつはヤバイと見抜けます。
傷があると石けんはしみます。目にしみたり、傷にしみたりするのは、悪いことと思えません。生体が認知、反応しているということだからです。
衣類の洗濯
最近では、液体の石けんも出回っていますが、私は粉石けんがお気に入りです。このほうが汚れ落ちもよく、汗や体臭などの匂いも取れるし、カビも生えにくいそうです。
私はボーソー油脂の米ぬか石けんを使っています。生協などでは「水ばしょう」という商品名がつけられているものもあります。
粉石けんで洗濯をするときは、まず石けんを水に溶かすことから始めます。洗濯機の中に、洗濯液を作ってから、洗濯物を入れるのです。
水温が10度以上なら、水で溶けます。洗濯槽の中に少しだけ水を入れて、ガーッと勢いよく回します。風呂の残り湯なら、冷めないうちに洗うと、ものすごくよく落ちます。あらかじめ少量の熱いお湯をバケツなどに入れ、石けんを溶かしてから、洗濯槽に入れるのもいいです。
白いもの&汚れの少ないものと、黒いもの&汚れの激しいものと、分けて洗いましょう。全自動で黒い衣類を洗うと、乾いたあと、衣類に石けんの粉が付着する場合があるので、すすぎを「流しすすぎ」にするなりして工夫をしています。
石けんを完全に溶かしきってから洗濯物を入れるのが、コツです。
シャンプー
シャンプーは、パックス(太陽油脂)のナチュロンシャンプーを使っていました。匂いもいいし、洗いやすいです。リンスも、ナチュロンリンス。「リンス」は「中和する」という意味です。石けんがアルカリ性なので、そのままでは髪がぎしぎしします。お酢とオリーブオイルなどを数滴たらしたお湯でリンスすることもできます。
(最近は、マルセル石けんで髪を洗い、リンスだけ使っています)
合成洗剤は中性なので、基本的にリンスは必要ないと言えます。
最近、若い人でも、薄毛やハゲに悩まされいる人が多いようです。子どもの頃から、合成洗剤を頭に浴びて育っているのだから、無理ないと思います。「髪の毛が薄くなって、分け目が広がった」「抜け毛が多い」などで悩んでいた女性に、石けんシャンプーをすすめたら、毛根が増えました。
石けんに変えただけで、髪の量が多くなった人がたくさんいます。
<→ふろく6「薄毛の悩みは石けんで改善」>
マルセル石けん
マルセルとは、純度が98%以上の、最高級の石けんにつけられる品名で、商品名ではありません。弱アルカリ性なので、ウールや絹も洗えます。真っ白で、無香料で、濃厚なミルクのようないい匂いがします。ネズミが好んだのもこれです。
私は、パックスのマルセル石けんを、いくつかに切って、家中においています。香料入りの石けんを使うと、体がピリピリ痒くなるので、これで手や体を洗います。さっぱりするし、しっとりします。
犬の毛もこれで洗います。体にもいいし、白い犬の毛が、輝くような白さになります。リンスをしないほうが、輝きが長持ちしました。
うちのチワワを見ると、みなさんが「手入れがいいですね~!」と感心します。でも、シャワーは月に1回だけ。自然な油分が残るので、汚れをはじき返すのです。健康にもいいし、見た目も美しい。まさに一石二鳥です。
<→ふろく7「石けんで犬はピカピカ、匂いも取れる」>
食器洗い
食器も石けんで洗うと、ピカピカ光ります。油モノとそうでないもののお皿をあらかじめ選り分けておく必要があります。
ふだんは、石けんを、ネットなどにこすり付けて泡立ててから、食器を洗います。
植物性の油のときは、たわしを使って、水やお湯で油分を流してから、石けんで洗います。動物性の油ギトギトの料理が好きな人は、ちょっと大変そうですね。あらかじめ油をふき取る、などの作業が必要です。
大量の食器を洗うときは、洗い桶にお湯を入れ、粉石けんを溶かして、少し濃い目の石けん水を作ります。
石けんですべてOK
車やバイクも、石けんでピカピカになります。バケツにお湯を入れ、粉石けんをちょっと濃い目に溶きます。ワックスよりも効果的でした。
年に数回しか洗わなくとも、バイクもピカピカになるので、女の子に「どうやったらこんなにきれいになるの?」と聞かれたこともあります。昔、塗装のはげかかったボロいジムニーに乗っていましたが、石けんで洗うと、輝きがでました。
台所の換気扇など、しつこい油汚れは、重曹水をスプレーします。
ハミガキも石けんハミガキを使っています。石けんは、ゆすぎがいいかげんでも人体に無害なので、安心です。
基本的には、粉石けんとマルセル石けんがあれば、すべて用が足りるのですが、トイレ洗い洗剤、家具磨きとか、用途別にいろいろアレンジされて売られているので、そういうのを駆使するのもいいですよね。
ふろく TOP
------
Updated: 2007/11/9