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 ふろく6・ 薄毛の悩みは石けんで改善
 <合成シャンプーは抜け毛、枝毛、フケを促進>
石けんシャンプーに変えると毛根が増える
保育士時代の同僚で開業前からの患者さんがいる。50代になりたての頃だったと思う。娘さんが頭痛で治療に来た。頭に鍼を打ったとき、毛根がビッシリなことに驚いた。こんなに毛量の多い人は初めて!というぐらい、豊かな黒髪だったのである。
お母さんが「私も昔は娘と同じように毛髪が豊かだったのよ」と言ったので、またまた驚いて、石けんのことを話した。
首・肩こり腰痛ひざ痛などが主訴で、ほとんど毎週来院していた患者さんである。便秘と痔にも悩んでいたので、毎回、頭のてっぺんにある「百会」のお灸を追加していた。毛根がスカスカで簡単にお灸ができたんだけど・・・
石けんでシャンプーをするようになったら、だんだん毛根が増えていった。毛量がアップして、髪の毛を掻き分けるのが大変になったし、元気な毛髪がもぐさをはねのけてしまう。百会のお灸がやりにくくなったのである。
薄毛が主訴で来院した女性もいた
その数年後、なんと「薄毛」が主訴という女性がやって来た。保育士さんの話をして、石けんでのシャンプーをすすめた。だんだんに抜毛が減っていったとのことで、「希望が出てきた」と喜んで来院を終了した。
消費者運動をやっていた頃、合成洗剤追放運動にも関りがあった。それなのに、「シャンプーだけは合成シャンプーを使う」と言った仲間(6歳上)がいた。
石けんだと髪がパサパサするとのこと。合成シャンプーには髪を美しく見せるための化学物質が混入されているらしい。
サラサラのワンレンが自慢だった彼女は、40歳を過ぎて薄毛に悩みはじめた。病院に行って相談したら、「トシですね」と言われたそうだ。結局彼女も石けんシャンプーを使うようになった。多少パサついても、頭がハゲていくよりはマシと思ったらしい。
フケとも枝毛とも縁が切れた
私が石けんシャンプーを使いはじめたのは22歳のときである。ちょうど生まれて初めてパーマをかけた直後だった。美容師さんにすすめられて、言うなりにお願いしたらバリバリのアフロヘアにされてしまった。6人分のパーマ液を使ったそうで、頭皮が「浮いて」るみたいに荒れてしまった。
石けんで洗髪するようになって、半年間、ものすごい量のフケが出まくった。痛んだ皮膚が剥がれ落ちたのだろう。その後はフケとは無縁になった。
パーマの前から私の髪は不健康だった。1本の髪の毛が2本、3本と枝分かれするほどで、赤茶けてパサパサだった。髪の毛が生え変わったあと、それっきり枝毛とも無縁になったのである。
年齢とともに毛量は減っていくけど・・・
石けんで洗髪しても、年齢とともに毛量が減っていくのは避けられない。毛髪が細くなることが原因らしい。高校生のときに左右に2束に分けて結んでいた毛量が、40代になったら合わせて1束分ぐらいになってしまった。
その頃、ある患者さんに、「先生、毛が多くて羨ましい」と言われた。彼女の頭を見たら、分け目がスカスカで、地肌が見えていた。
若い頃から毛量は多くなかったんだけど、周囲の人がどんどん毛量が減っていくので、相対的に「毛が多い」と思われるようになったのである。
それ以後も年々毛量が減っていってるけど、毛根の数はまあまあ維持できている。分け目で地肌がすけて見えることは(まだ)ない。
合成シャンプーは何故悪い?
合成シャンプーが薄毛を促進する理由のひとつは、原料の石油に含まれる有害物質である。重油からガソリンや灯油などを取り出したあと、廃棄物になっていた成分から合成洗剤やプラスチックなどが作られた。石油由来の重金属類などが頭皮や毛髪にもダメージを与えるのだ。
「水と油」という言葉があるように、石油は水に溶けない。水に溶かすために使うのが合成界面活性剤である。これがとんでもなく有害で、細胞を守っている細胞膜の油分も溶かしてしまうのだ。
植物由来の合成シャンプーも存在するそうなので用心が必要だ。
安全かどうかを見分けるコツは「泡」である。石けんは濃度が下がると「泡」が消え、洗面器のお湯が白く濁る。透明な液体にブクブクと泡が湧き、いつまでたっても「泡」が消えなかったら合成シャンプーなのである。
私は超敏感なので、手に触れただけで区別ができる。手が「ヌラヌラ」して、「シャカシャカ」したら要注意だ。そのシャンプーは捨てたほうがいい。
男性の「ハゲ」は男性ホルモンの働き
男女ともに「薄毛」は合成シャンプーを石けんに変えるだけで改善されていくけど、男性の「ハゲ」は男性ホルモンの働きによるのである。
後縦靭帯骨化症の治療をしていたSさんが「毛が増えてきた」と言ったことがある。鍼の効果でハゲを防げると期待したらしい。奥さんに頭皮の写真を撮ってもらい、本人はとても楽しみにしていた。でも小さな「にこ毛」が増えるだけで、黒々とした毛髪には成長してくれなかった。
父が「ハゲ」だったので、私はハゲが嫌いじゃない。毛がフサフサしているという理由で誰かを好きになることもない。当然である。
最近は男性のハゲが減っているように思える。プラスチックはポリマーと呼ばれる集合体なのだが、単体で分離するとモノマーになる。水に混入して人体に入ると「女性ホルモン」の働きをするそうだ。男性が女性化し、精子の数が減っているのだ。プラスチックの害はほんとうに侮れない。
毛髪は遺伝するらしい
毛質は生まれつきらしい。うちの母はくせ毛で白髪になるのが早かった。私も母に似てしまい、30代から白髪が増えはじめた。そのうえ、もともと毛質が悪いのだ。黒くて太い毛と、細くて茶色い毛が混在している。
うちの娘は毛量が多くて、1本1本の毛髪が同じ太さで、しかも艶やかで弾力がある。平安時代は髪の美しさが「美人」の基準だったという。保育士さんの娘さんやうちの娘なんか、当時のお姫様に生まれていたら、さぞかし「美人」の誉が高かっただろう。
50代になっても白髪が1本もなかった患者さんがいた。「母もいまだに白髪がないのよ」と言う。「羨ましい~」と言ったら、「あら、同じよ。みんなに『染めているんでしょ~』と思われるんだもの」と彼女は笑っていたけど、毛染めの手間がいらないのはやっぱり羨ましい。
白髪が増えていく
うちの母はお洒落で几帳面だったので、「白髪がある」と誰にも気づかれないほどマメに毛染めをしていた。その姿を見て、内心『自分は白髪のままで通す』と決めていたのだけれど、そうもいかなくなった。
40歳を過ぎて白髪が増えはじめた。白髪染めはDNAに作用するという話を聞いていたので、ヘアマニュキアを選んだ。黄色のマニュキアで白髪が目立たなくなるし、髪がシャキンとなる。でも数年後、頭皮に「痒み」が起こった。
周囲の友人たちはみなさん自然派なので「ヘナ」を愛用していた。植物の粉をお湯で溶かして泥状にする。黒髪はそのままで、白髪だけが化学反応を起こして染まるらしい。皮膚も染まらないので楽である。
結局自分もヘナをするようになった。
髪の毛に「クセ」が出はじめる
決して美しいとは言えなかったが、若い頃はストレートヘアだったのである。40歳を過ぎて、美容師さんに「クセがあるね」と指摘されて驚いた。クセを生かしてカットしてくれ、クルクルとかわいいカールが出来上がった。
年とともに髪に「クセ」が出はじめる人は多いのだそうだ。髪のパワーがなくなって、先端まで真っ直ぐを保つ力がなくなってしまうのだろう。
久しぶりの友人に会って、「パーマをかけたの?」ときかれ、「天パーなの」と答えると、みなさんがびっくり仰天する。「ほら、年を取ると人間もクセが強くなるでしょ。髪の毛のクセも強くなるんだよ」と冗談を言うと、みなさん笑って、妙に納得してくれる。
くせ毛にも利点がある。自分でも簡単に髪が切れるのだ。ところどころのクセを生かしながら、梳きバサミでカットする。適当に切ってもクルクル丸まってくれ、まあまあの髪型になるのである。
細くなった毛髪がヘナでシャキーンとこしが出る
年齢とともにくせ毛が増え、毛髪が細くなっていった。髪の毛のこしがなくなって、トウモロコシの毛のようにヘニャヘニャになっていったのである。
『パーマをかけないとダメかな』と悩みはじめたとき、白髪染めのヘナに別の効果があることを発見した。収れん作用があって組織を引き締めるのだそうだ。ヘナのあとは髪の毛がシャキーンと元気になるのである。
根元に白髪が出てくるのと、トウモロコシの毛になるタイミングが同じだから、まさに一石二鳥、と言える。
仕事とテニスとヴェルの世話で美容院に行く時間がなくなって、自分で髪を切るようになった。洗髪したあと、泥状にしたヘナを頭に塗りたくって、ラップで覆う。ぐいぐい押しつければ、いいかげんにやっても根元まで染まってくれる。
30分ぐらいで染まるのだけど、時間が長いほど髪のこしが強くなる。料理を作って、食事をして、映画を1本観るというパターンにしている。
最近はヘナで染めてくれる美容院もあるそうだ。
メッシュから赤毛へ、今は茶系の黒髪に
はじめはナチュラル・ヘナ(ヘナ100%)を使っていた。白髪が茶髪になって目立たなくなる。白髪が増えるにつれてメッシュを入れた感じになる。
ついにほとんど白髪になったら赤茶色の髪になった。愛子さんはアメリカで「素敵な赤毛」と羨ましがられたそうだが、日本人には不評だった。
ヘナにインディゴなどの染料を混入させたものが出回っている。ナチュラル・ヘナとブラック・ヘナを混ぜ合わせると、混ぜる割合によって、茶髪~黒髪と、毎回微妙に色が変わるのが面白い。
白髪を染めながら、かつての自分の髪が懐かしく思い出された。もう二度と、本来の自分の髪の「色」になれる日は来ないのである。
うちの子どもたちもティーンエージャーの頃から、金髪にしたり茶髪にしたりを楽しんでいたんだけど、「自分の毛色を楽しめるのは今だけなんだよ」と言ったら、みんな毛染めをやめてしまった。
白髪になれば、どうしても髪を染めなければならない時がやって来る。自分の髪でいられるのは若い時代だけなのだ。

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Updated: 2024/3/20