1/30(土) |
リョコちゃんストレッチに追加あり |
先週になって、テニスでの「身のこなし」は100%戻った。
でも、テニスをしたあとは腰痛が起こる。全力でやっているから過負荷がかかるせいなんだけど、『ああ、まだ治っていないんだな・・・』と落胆して、必死の治療をつづけてきたんだよ。
テニスのあとは骨盤の横(■)に痛みが出る。骨盤の内側にある腸腰筋の付着部である。
太ももを持ち上げるときに使う。 |
 |
朝起きたときには、横棒( )の張りが出る。骨盤の裏にある中殿筋の付着部である。
太ももを上げるときに反対側の骨盤を支える筋肉だ。 |
 |
腸腰筋(■)は「疲労しやすく、疲労回復しにくい筋肉」と、患者さんがテレビで見て教えてくれたことがあるんだけど・・・本当だね!
うちの患者さんでは、ここに不具合が起こった人は全員が女性である。
やっぱり、骨盤の広さが関係しているらしい。 |
 |
全力疾走では、太ももを持ち上げるときに腸腰筋(■)も使う。
ここがが弱っているので、反対側で骨盤を支えている中殿筋に過負荷がかかってしまう。 |
 |
テニスのあとで鍼を打つと[■]が消える、朝のストレッチのあとは[ ]が消える。
とりあえずリセットされるんだけど、テニスをするとまた舞い戻る。
それが1週間ぐらいつづいたけれど、今週はそこまでじゃなくなった。
発症から3週間たって、やっと不安なくテニスができるようになったんだよ。
身のこなしが戻っただけじゃなく、走るスピードがちょっと速くなった気がする。可動域が広がると、歩幅が広がるんだよ。
それに、股関節に油を差したみたいに、とっても気持ちよくスムーズに動かせることが嬉しい。
これを維持するためには、毎朝のストレッチの苦行をこなさなくちゃならない。これが死ぬまでつづくのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。
元気で生きつづけるか、あきらめてヨボヨボで生きつづけるか、毎日「選択」を迫られ、どちらかしか選べない。それが「老人」なのである。
リョコちゃんストレッチ(ムーブメント#10)で腸腰筋(■)のストレッチを紹介したんだけど、楽チン過ぎてそれでは不十分になった。 |
 |
可動域が広がるにつれ、ストレッチも進化していくのである。
#17の「足のキラキラ星」に、腸腰筋のストレッチを加えた。
前後に大きく足を広げて身体をよじると、腹筋と腸腰筋(■)が伸ばせるのである。 |
 |
上体をそらすストレッチ(#24)も新たに加えた。
腸腰筋(■)だけでなく、腹筋~骨盤内部の筋~太ももの付け根が伸ばせる。 |
 |
手で身体を支える |
|
 |
手で足首をつかむ |
|
坐骨結節(■)を痛めると、つながっているハムストリングス(■)が硬くなる。
両足そろえての前屈で引っぱられる部位なので、冷や汗が出そうなほどの苦痛だった。 |
 |
うちの患者さんに真向法の道場に通っていた人がいるんだけど、「片足ずつやると楽」と教えてもらった。
たしかに、苦痛がマイルドになる。
なので、#21に片足ずつのバージョンも付け加えた。 |
 |
 |
このストレッチが一番苦手で、私はこの程度のレベルである。 |
 |
 |
ちなみに#22はここまでできるよ~ |
|
リョコちゃんストレッチの手直しでブログの更新が遅れちゃった。画像の成形はものすごく速くなったんだけど、上達につれて欲が出るからね~(笑)
久しぶりの患者さんに「先生のストレッチは難しすぎて、ぜんぜんできないんですよ」と言われた。
私より10歳下の男性だから、ちょうど私がストレッチをはじめた年齢である。
・・・そうかもしれないね。
私のストレッチ歴はそろそろ10年で、レベルが上がるたびに、新しいストレッチを思いつく。
いつのまにか難易度が上がっているんだね。
「おふとんでごろごろ」と、座位と立位を別々の日に、3つに分けて日替わりでやるのもいいと思う。
はじめから完璧を目指すのは無理である。ちょっとずつの積み重ねで、ちょっとずつ上達していくのだから。
「試合で優勝したい」と望んでも、誰もが優勝できるわけじゃない。
でも、「柔軟な身体になりたい」という望みなら、ストレッチをすれば誰でもかなえられる。
あるインタビューで錦織圭が「子どもの頃の自分に会えるとしたら、どういう筋トレをすすめますか?」と聞かれ、「ストレッチをするようにアドバイスします」と答えたんだよ。
「自分は故障で苦しんだ。ちゃんとストレッチをして柔軟な身体でいたら、あんなに怪我をしなくてすんだのに・・・と後悔してるんですよ」とのことだった。
60歳を過ぎると、どんなにがんばって鍼を打っても、本人がストレッチや運動をしてくれないと完全には治せない。
80歳を過ぎて元気な人はみんな身体が柔らかかった。
そういう経験をイヤというほど積んできたから、必死でがんばっているのである。
みなさんもやってみてね~~ |