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 症例69・顎関節症
 <首肩こりが元凶、難聴とも関連あり?>
顎関節と周辺に置鍼
2025年、8年ぶりにIさん(当時83歳、女性)が寝違えで来院しました。
初診は2008年、66歳のときに「咳が抜けない」が主訴で来院し、2年間メンテナンスをしていました。その後7年ぶり(2017年)の来院も寝違えで、それ以来8年もたっていたのです。
「予約して安心したせいか、ほとんどいいのよ」とのことですが、寝違えが治ったといっても、首の可動域が狭くて、もともとあまり動かせない状態でした。

1カ月後、「めまいがして歩けなかった日があった」と来院しました。耳鳴りも難聴もなく、「めまいというより、足がふらついた」感じだったそうです。
暑さのせいで自律神経失調症を起こしているのかもしれません。年齢から、もしかしたら脳下垂体の老化のせいだろうか?と危惧しながら、めまいの治療を追加することにしました。
耳まわりの置鍼でめまいの再発がない患者さんがいるのです。

Iさんの右耳下の筋肉は硬くなって盛り上がっていました。鍼(1番鍼)がなかなか入らないほどの硬直です。
驚く私にIさんは、「昔から顎関節症なのよ」「でも毎日お風呂で口を開けて、指3本入れられるのよ」とのことでした。
めまいと顎関節症の治療を兼ねて、の範囲に数本の鍼を置鍼しました。
翌週には硬直がほぐれていて、鍼がスイスイ入るようになっていました。

背骨の形はかなり歪んでいて年相応ですが、3つのコーラスに参加し、家事と庭仕事をこなし、あちらこちら出かけまくっているそうです。「まだ走れるし、何の問題もない」と、計4回で治療を終了しました。
口の開きだけでなく、難聴とも関連が?
私も昔ときどき顎関節症を起こしましたが、首肩こりが治ってからは何十年も発症していません。でも最近、大きなパンや太巻きをなどをかじろうとするときに、「口があけにくいな」と感じるようになっていたのです。

Iさんの真似をして、大口訓練をすることにしました。
大口を開けて指を入れようとがんばったら、右が顎関節症になってしまいました。痛くて口が開けにくいのです。

顎関節()めがけて数本の鍼を置鍼したら、翌日には治っていました。
それ以来、また口を大きく開けられるようになったのです!
いつのまにか顎関節が硬直していたことが判明しました。可動域を維持するために、今もしょっちゅう大口訓練をしています。

症例33「ひざ痛 new1 (2021)」の末尾、「お皿の裏のギザギザ(骨棘)は?」で紹介した2人目の患者さん、Hさんは難聴でも悩んでいました。
顎関節症を起こしたときに、治療のあとで「耳の聞こえが良くなっていた」と報告してくれました。このあたりの硬直と関連があるかもしれません。
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Updated: 2025/8/20