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ティラの部屋 チワワのティラノ
9歳
#45
2025・ 4
10月5日 草取りの間に脱走
足に飛び火しないという自信がついたので、ジーパンとスニーカーでお散歩した。
半ズボンにビーチサンダルだと蚊に刺されまくる。痒いところが増えるのがストレスで休んでいたんだけど、久しぶりに草取りを再開することにした。

始めてみると、けっこう楽しい。
途中でティラの居場所を確認した。暑い間は階段下のコンクリートの上で寝そべっていたけど、その辺の草むらで休んでいた。

あちこちが気になって、ここもちょっと、あそこもちょっと、ノリノリになってしまった。
またティラの居場所を確認したら、どこにもいない!

「ティラ~!」と叫びながら、裏へ回り、表に回り、あちこち探しまくり、3階まで駆け上がってもみたけど、どこにもいないのである。

野川の遊歩道に出て、いつもティラが執着する植込みを覗きに行こうと、「ティラ~!」と叫びながら歩いていたら・・・

さっきまでベンチで休んでいた男性が、「犬を探してるんですか?」と声をかけてきた。
「あっちのほうへ歩いていきましたよ」と教えてくれ、反対方向に一緒に歩いてくれた。

「ほら、あそこにいますよ」と教えてくれたけど、眼鏡をかけていなかったので遠くがぼんやりしてる。
しばらく歩いて、やっとティラの姿が目に入った。

「道路に出ると車に轢かれるかもしれないから、急いだほうがいいですよ」と言われ、「ティラ~、おいで~」と呼びながら走った。

ティラは途中で顔を上げたけど、命令を無視して、一心不乱に草を舐めているのである。
犬の「失踪」はほんとうに恐ろしい。周囲の景色が変貌して、異世界にまぎれこんだような恐怖と絶望が襲ってくる。
ティラの居場所を教えてくれた男性は救いの神。ほんとうに感謝、感謝である。

私のそばから離れられなかったのに、ひとりで遊歩道へ冒険に出かけたティラ。うちに来て8年半がたち、外界への不安がなくなってきている。
心はもう小学3年生。いつまでも赤ちゃんじゃないんだもんね。

そういえば猛暑の前には、10本ごとに顔を上げてティラの存在を確認することにしていたなあ・・・と、ふいに思い出した。
リードをつけるのはイヤだから、ちゃんと監視するしかない。

これを書いている私の後ろで、『ガルルル』と小さな声で唸って、『ワン!』と小さく吠える声、ティラの寝言が聞こえてきた。
起きているときには聞けない声だ。怒ったり、争ったりすることのないティラが、夢の中で誰とケンカしているんだろう?
不思議である。
9月28日 撫でてもらうの待ってるの?
リョコちゃんストレッチ、立位の一番目はタンスの引き出しを利用して行う。

いつもならサッと逃げ出すティラが、ぜんぜん動かずにじっとしていた。
撫でてもらおうとアピールしているみたいだね。

しょうがないから、とりあえず期待に応える飼い主である。
9月21日 夕方の散歩はあきらめてる
週末には足のとびひがかなり沈静化して、ビーチサンダルで歩けるようになった。真昼の散歩もちょっとだけ長めになった。
パソコン仕事の途中で振り返ってみたら、丸くなって寝ていた。
私が立ち上がっても顔を上げない。
反対側にまわって、写真を撮ろうと声をかけたけど、ぜんぜんこっちを向いてくれない。

「夕方のお散歩なし」が定着して、期待感ゼロになっちゃった。
9月15日 お散歩は夜中がメイン
ビーチサンダルの紐に当たるところにとびひが出来たので、外を歩くのがつらい。ティラのお散歩は短距離のみになった。

夜中にポプラが30分とか1時間とか、長々とお散歩に連れ出してくれる。雨でもぜんぜん帰って来ない。
晩ご飯を食べ終わってテレビの前でデレッとしてたら、ティラが、ダーッと駆け込んできた。
「びしょ濡れじゃん!」と叫んだら、ポプラがタオルを持って走ってきたけど・・・、ちっとも真面目に乾かしてくれない。

ティラには涼しくてちょうどいいのかもしれないね。
9月7日 おせんべいをガン見
患者さんとおしゃべりの途中で、「そうだ、おせんべいがある!」と思い出し、2人で食べはじめたら・・・

ティラがいきなり私をガン見した。
飼い主が食べているものは何でも欲しがるのだ。おせんべいを貰うまでは・・・と、まったく視線をそらさない。

もちろんティラにもお裾分け。小さなかけらをちょっとだけ、ね~~
8月31日 適当に切ったら虎刈りに
ティラが足で耳を掻いたら、そろそろシャワーのタイミング・・・と決めていたんだけど、足のとびひのせいで先延ばしにしていた。

立ち止まっては耳を掻くことがだんだん頻繁になっていった。けっこう毛も伸びてきて、密集していて暑苦しそうである。

猛暑が終わる気配はなく、9月いっぱい続くとのこと。シャワーついでに、ちょっとだけ毛を梳いてあげることにした。
自分の足元がおぼつかないので、いいかげんに刈った。
だから今回は毛の山が小さい。

お風呂場を出て冷蔵庫を開けたら、ティラがすっ飛んできた。
ご褒美のおやつを期待して、舌なめずりをしている。

犬なのに「トラ」になっちゃったけど、涼しそうだからいいよね~
8月24日 お尻をくっつけて眠る
オオカミは巣穴の中でお尻をくっつけて眠るんだって。耳と鼻が四方八方に向くから、異常事態があっても、誰かしらがすぐに気づくことができる。野生の知恵だね~

なのでオオカミを祖先に持つ犬、ティラもお尻や背中を飼い主にくっつけて眠ることが多いんだよ。
夜中に本を読んでいる私の足にお尻をくっつけて眠っている。
手を伸ばしてスマホで寝顔をカシャリ。薄目をあけたね~~

撫でてあげると、すぐに仰向けになってお腹を出す。本を中断して、ちょっとだけ撫でてあげるんだよ。
8月17日 パンのつづきをじっと待つ
2台のベッドがずっと満杯なので、合間にチビチビ、パンをかじりながら患者さんの治療をした。

歩き回る私をティラはじっと見つめてる。『次のパンはいつかな?』と待っているのである。
いつもこうやって、ワンともピーとも言わずに、目だけで訴えてジーッと待つんだよ。
お皿にパンのかけらを入れてあげると、いそいそと食べる。
移動する私にあわせて、ティラもあちこち場所を変える。これがパンがなくなるまでつづくんだよ。

ところで前回のつづき。飼い主が家にいるから喜んで甘えてたんじゃなく、ぎっくり腰の私を心配してぞばにいたことが判明。
治ったあとはいつものパターンに戻ったんだもの。
8月10日 心配?それとも嬉しいのかな?
先週土曜日、仕事の途中で、ピキッと腰の断層がずれた。身動きもままならなくなって治療を中断。すぐに患部に鍼を打ち、立ったままなら動けるようになったけど、日曜日も臨時休業にさせてもらった。

「動いて治す」主義なので、ノロノロと家事をこなした。
いつもはときどきしか甘えに来ないティラだけど、なんだかずっとそばにいた。

やっとの思いでストレッチをしながら、ふと横を見ると、ティラがずっとそこにいるのである。
カマヤミニをしている友人のそばにもべったりで、ときどき撫でてもらってはお腹を出して甘えていた。
私がお腹に多壮灸していたときも、何度も様子を見に来た。

私が病気と気づいて、心配してくれていたんだろうけど・・・

でも、もしかしたら、飼い主がずっと家にいたのが嬉しかったのかもしれないね。一緒にのんびりできて、甘え放題なのだもの。
8月2日 この先には行かないぞ~
今日も日差しがメチャ強い。
お散歩が楽しみのティラだけど、歩く姿には危機感が漂っている。

角を曲がって木陰の下。半分ぐらい進んだところで、ティラはいつものように立ち止まった。
「もうちょっと行こうよ~」と促す私に、「絶対に行くまい!」と踏ん張っている。

しばらく綱引きを楽しんだ(?)あと、あきらめるのはいつも飼い主なんだよ~。
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