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・・・ 出会いから編 ・・・
ヴェルの思い出
2009 ・ 2
3月22日 ヴェルは天使
天使の羽のついた服をもらった。実は、これは、ヴェルのお兄ちゃんだったダイナの服である。
ヴェルが赤ちゃんのときに、小さい天使をヴェルが着て、ダイナとペアルックでお散歩したのだそうだ。

もうダイナはお星さまのところへ行っちゃったので、ヴェルは衣装もちになったのである。

服だけ見たときは、???という感じだった。
でも、着せてみたら、ほら!想像以上に、メチャかわいいでしょ。

みんなにも、「あれ~、ヴェルはかわいいの着てるじゃ~ん」と、もこもこ頭をなでられる。

大評判だ。
文房具屋のおじさんに、「天使の洋服着てるじゃん!」と声をかけられ、「あら、ヴェルは、中身も天使だよ~!」と答えてしまった。
あいかわらず、ちっとも言うことを聞かないヴェル。

今日も、草むらをクンクン嗅ぎまわり、なかなか前に進んでくれない。
それでも、やっぱり、ヴェルは天使。
ヴェルが歩くと、しっぽがフリフリ、つられて羽もプルプル揺れる。

かわいいから、道草も大目に見てあげちゃおうっと。
4月1日 花見でお疲れ
3/29にお花見をした。みんなで三角(形の)公園に集合し、野川のサイクリング道路を、ぐるぐる歩いた。
でも、残念ながら、桜はまだまだ。大半がこんなのもの。

咲いてる木でも、4分咲きくらいかな。
人間は、桜の下を歩きたい。でも、ヴェルには自分の行きたい場所がある。100メートルは踏んばりつづけ、「ふんばりチワワ」をみなさんに披露した。
おしゃべりに夢中で、桜を見るのを忘れた、という人もいたけど・・・。

そのあと、場所を変えて、パーティがはじまった。
もちろん、ヴェルも仲間入り。美味しそうな食べ物と、たくさんの女の子に大興奮。
ここは、大好きな日向ぼっこコーナーである。

次の朝、ヴェルは、超お疲れモード。こんこんと眠りつづけてた。
写真をとろうとすると、いつも、起き上がってこっちを見るのに、顔も上げない。
朝ごはんも食べなかったよ~。

でも、前の日に、みんなにおねだりしてたから、ちょうどいいよね。
4月8日 若い子が好き!
お花見パーティで話が盛り上がって、21歳の女の子が一人、終電を逃してしまい、うちにお泊りすることになった。

彼女がおふとんに入ると、ヴェルはいそいそと近づいて、「入れてくれ」とばかりに、前足でカリカリ。
鼻でおふとんをめくって、頭からもぐりこみ、中でUターン。ちゃっかり彼女の腕の中におさまった。

「いいのかなあ?犬と寝るのが夢だったんだけど」と、彼女は喜んだ。「実家では、許してもらえなかったんだよね」、だって。
私が、「ヴェル!」と声をかけると、ガルルル・・・と唸った。

そのまま朝まで、彼女の腕の中。

写真は「お疲れヴェル」のアップだよ。
おじさんの患者さんにその話をしたら・・・
「うらやましいですね~。犬はそれが許されるんですね。私がやったら、大変なことになりますが・・・」だって!

彼女が帰ったら、そそくさと私のおふとんにもぐりこんできた。チャンスがあれば若い愛人にすり寄って、本妻はキープ???

子供も犬も、若くてきれいな人が好きなんだよな。
まっ、慣れたけどね~。
4月17日 犬ごはん⑥ ピザ
昨日の晩ご飯はピザにした。犬と人間のハーフ&ハーフである。
(とはいえ、ヴェルには、ハーフでは大きすぎるが・・・)

アルミホイルの上に、ピザ生地をのせ、ピザソースを薄くぬる。
冷蔵庫にある残り物などを、いろいろ思いつきでのせてみると楽しいよ。
人間側には、トマト、たまねぎのみじん切り、ピーマンの輪切り、細かく刻んだえびや、明太子、アンチョビーなどをのせる。

犬側には、たまねぎやイカなどはのせないようにする。お肉とかウィンナー、野菜などを細かく刻んでのせる。

ヴェルはトマトが嫌いだ。
トマトが一番のメインなのに、何でも食べるヴェルの、唯一の苦手なものがトマトなのである。

あとは、チーズをかけて、オーブントースターで10分ぐらい焼くだけ。超簡単だよ。ヴェルのは食べやすいように細かく刻んであげる。

宅配や冷凍のピザよりずっと美味しいと、みんなに評判がいいよ。
4月25日 必死で観察
4月に入ってから、早起きの努力をしている。

12時まで寝ていたのを、11時前に起きるよう、がんばっているんだ (^-^)~~
たいていは、朝飯前にまず1時間、ヴェルの散歩をする。
最近、腰が痛いのだが、散歩をすると調子が良くなるのだ。
腰にもいいし、ヴェルも喜ぶ。一石二鳥だ。

生活パターンが変わったので、ヴェルはおおいに戸惑っている。

散歩と仕事は、ヴェルも一緒にお出かけだけど、テニスに行くときは、お留守番。だから、ヴェルは必死である。支度をしている私を、穴のあくほど、ジーッと見る。

犬は何で判断しているのだろう?洋服とか、持ち物とかで見分けることができるのだろうか?
「お留守番だな」と判断すると、どこかで丸くなる。

自分も連れて行ってもらえそうだと判断したときは、いそいで立ち上がり、必死になって後をついてくる。
目が合うと、期待のまなざし。尻尾をおおいに振りまわす。
5月1日 狂犬病の予防注射
狂犬病の予防注射と、フィラリアの検査のために、ヴェルを動物病院に連れて行った。

病院に入る前から、ヴェルは、プルプル震えはじめた。待合室にすわっている間、プルプル、ガタガタ、私の腕の中で、すごい勢いで震えてる。
となりで抱っこされていた、ヨークシャー・テリアも、同じように、ものすごい勢いで、プルプル、ガタガタ。

診察台が体重計もかねている。その上でも、ヴェルはプルプル、ガタガタ。
今年は、体重は3.8キロで、去年より60グラム増えてた。でも、メタボじゃない。筋肉ムキムキになったもんな。

「心臓の音は、雑音がなくてきれいです」と言われた。9才ぐらいになると、たいていの犬は、心雑音が聞こえるんだって。
白内障も少しだけ出始めてるって。
ちょっと怖くなった。

背中の肩甲骨の間(ツボで言えば、身柱のあたり)に、ちくっと注射を打たれ、そのあと、フィラリアの検査のために奥に連れて行かれた。
戻ってきたヴェルは、あれ???
すっかり落ち着いている。
「終わった」ってわかるんだね!

すごい! やっぱり頭いい!

・・・と、親バカ的犬自慢をするところなんだけど・・・
となりのヨークシャー・テリアも、ママの腕の中でしっとり落ち着いている。もう震えていない。
そういえば、薬だけもらいに来たときには、そんなに震えなかったなあ。

犬って、利口だね~。記憶力もいいみたい。
5月10日 バイク大好き?
スクーターで通勤している。ヴェルも、もちろん一緒だ。

ゆくゆくは、うしろのカゴに入れようとは思っているのだけど、視界から消えるのは、なんだか不安だ。
だから、今のところ、バッグに入れて、肩からぶら下げて走ってる。
身体に密着していれば、万一のときに、ヴェルと一緒に、身を守れるような気がして・・・

ヴェルは、バッグが好きだ。中に入れば、連れて行ってもらえると思っているから。地面にバッグを広げると、あわてふためいて走ってくる。
だけど、このバッグは小さいし、吊り上げられるときに、不安定になる。

ヴェルは、バッグの前で足踏みしながら、どうやって入ろうかと、迷いに迷う。
まだ、入り方をマスターしてないんだよね。
バイクに乗る、ヴェルの勇姿をごらんあれ!
自分も運転しているつもり???
まるで、走り屋小僧のようでしょう?風にビュービュー吹かれながら、バッグのすき間から顔を出す。外を見るのが好きみたい。

さすがに雨の日は、中にもぐっているけどね。
5月21日 犬ごはん⑦ チャーハン
ヴェルはチャーハンが好き。大好きなバター炒めにしてあげる。
お肉は、鶏か豚を細かく刻む。もしくは、ひき肉を使う。野菜も細かく刻む。人参、ピーマン、カブや大根の葉っぱ、キャベツなど、いろいろ。人間用より、ご飯の量を少なめにする。

うち流のチャーハンでは、最初にかき玉子を作る。
中華なべに薄く油を引き、卵を溶いて投げ入れ、箸でぐしゃぐしゃにかき回す。手早くやるのがコツだよ。玉子は、別皿に移しておく。

その中華なべにバターを入れる。
最初にお肉を入れ、肉に火が通ったら、野菜を入れ、油が回ったところでご飯を入れる。じっくりと時間をかけて、熱々になるまでしっかり炒め、最後に玉子を戻す。
冷ご飯のほうが美味しくできる。
多めに作って、残りは冷蔵庫に。
温め直すときは、上にチーズをかけてレンジに入れると、出来立てのノリで喜んでくれる。
5月27日 おもちゃの意味は?
あんずが車を借りに、ひさしぶりにやって来た。

あんずはヴェルにとびつき、何度も何度もジャンプして、大喜びでなつきまくった。
・・・あれ?あんずとヴェルが逆?ま、ふたりとも似たようなもんだから、どっちでもいっか  (^-^; ・・・

抱っこされて、べたべたに撫でまわされてたかと思うと、あちこちピョンピョン跳ねまわり、家中をカチャカチャ(爪の音)走りまわった。
興奮の極致だね~
向こうの部屋で、ヴェルが自分のぬいぐるみをくわえているのが見えた。「おもちゃで遊んでもらおうと思っているのかな?」と思ったけど、そうではなかった。

あんずが帰ったあと、私のお布団の上に、ヴェルのぬいぐるみが集められていた。おまけに、ゴロー(息子の熊のぬいぐるみ)まで。

これって、どういう意味?自分のテリトリーに自分のおもちゃを置いておくのが、ヴェルのパターン。
もしかして、「あんずのことは大好きだけど、でも、ぼくはここの子だよ~。夜はここで寝るんだよ~」という意思表示なのかな?

とうとう、自分の面倒を見ているのが誰か、ヴェルにもわかったのかなあ??
6月7日 お灸初体験
昨日は、晩ご飯を食べなかった。抱き上げると、お腹がグルグル、グルグル鳴っている。
人間と違って、そういうときは空腹ではなく、調子が悪いときなのだ。

テニス肘のために、毎晩自分にお灸をしているので、ついでにヴェルにもしてあげることにした。

「胃の六つ灸」という技がある。膈兪、肝兪、脾兪という3つのツボを使い、左右で合計6ヶ所にお灸をする。
人間の治療にはあまり使わないのだけど、犬には、それが一番かな?

ツボの位置はなんとなくわかるけど、毛がびっしり生えているのでむずかしい。
ヴェルをひざの上にのせ、背中の毛をかきわけて、もぐさを置いて、線香で火をつけた。

ジュッ!
皮膚を焼く寸前に、火を止めるのだけど、ヴェルはびっくりして立ち上がった。
ひざから降りて、床に坐り、もの問いたげに私を見る。

また膝にのせてお灸をし、それを・回くり返した。
お灸のあとは眠りこけモード。

ショック?
それとも超快感?
翌日は、元気いっぱい。朝ごはんもパクパク食べた。
お灸のおかげかな?それとも、単に、一食抜いてお腹を休めたからかな?
○ ○ 追記 ○ ○
追記・7 犬が嫌いな人には・・・
患者さんの中には、犬が嫌いな人もいる。新患の人には最初に、「犬、大丈夫ですか?」と聞く。

ほとんどの人は「大丈夫です」とか、「大好きです」と言うし、「うちでも飼っています」という人もいるんだけど・・・。

たまに犬が怖い人もいるので、問診表に記入してもらっている間、ヴェルの坐っている椅子を遠くへはなす。

ヴェルにきちんと話をする。
目と目を合わせて、「この人は犬が嫌いなんだって。ヴェルのことが怖いんだって。だから、静かにしていてあげてね」と言う。

ヴェルはちゃんと理解した。そして絶対忘れなかった。
何ヵ月後でも、何年後でも、その人が来ると、顔も上げない。まるでぬいぐるみのように静かにしていた。

Y君(開業以来の患者さんだから、いまだに「君」付けである)は、子どものころに犬に噛まれ、それ以来犬が怖いとのことだった。
数ヶ月すると、「ヴェルに慣れた」と言って、毎回、ヴェルの頭を撫でるようになった。
「ヴェルは人間なんじゃないかなあ。どうしても犬と思えない。魂は人間と同じだね」と、ヴェルの大ファンになってしまった。

ヴェルが逝ってしまった後、「あの頃、精神的にかなり行き詰っていて、ヴェルを撫でると、ほんとうに癒されたんだよね」と、ヴェルを惜しんでくれてる。

Kさんは子どものころのトラウマを語ってくれた。
「犬がいたので、つい走って逃げちゃったんです。そしたら、追いかけてきて。私が転んじゃったら、のしかかってきて、足を噛まれたんですよ」
彼女にはヴェルはいつも、ぬいぐるみ状態。「ヴェルなら大丈夫。気にならなくなりました」と言うようになった。

アトピーがあったので、犬や猫にさわったことがないというSさん。「かわいいとは思うけど、苦手なんです」と言った。
そのうち、ヴェルに慣れてくれた。若くて美人で優しいSさんが来ると、ヴェルは大喜び。パタパタ尻尾を振って、お出迎えに出るようになった。

彼女のバッグには、いつも可愛いぬいぐるみが入っていた。治療が終わって、メイクしている間、ヴェルはいそいそと寝場所から出てきて、バッグの中を鼻でまさぐり、ぬいぐるみを取ってしまうこともしばしば。
油断のならないヴェルであった。

Hさんも、子どものころに犬に噛まれた経験があり、犬が怖くてたまらなかった。実家で猫を飼っていたので、猫は大好き。だんだんにヴェルのことも、可愛いと思ってくれるようになった。

Hさんは、毎回、お菓子や焼き芋を持って治療に来た。餌付けして仲良くなろうという魂胆である。
食べ物をねだって、ヴェルがワンワン吠えると、ビビる。「ヴェルって、小さいわりに、声が大きいから、怖いよ~」と、ヴェルに言う。
はじめは、おっかなびっくり。小さくちぎったお菓子を、ヴェルのイスの上に投げていたけど、だんだんに手であげられるようになった。

「お手」はなかなかしてもらえなかった。内心ビビッているのがヴェルに分かるのだろう。「お手!」と叫んでも、ヴェルは知らんぷり。
やっと「お手」をするようになったのは、ずいぶんたってからで、Hさんはとても喜んでいた。

Hさんは、お散歩にも連れて行ってくれるようになった。
はじめてのお散歩のあと、「ヴェルは全然言うことを聞いてくれない。ほんとうは駅のほうに行って、『可愛い犬ですね』とみんなに言われたいのに、反対方向に引っぱって行かれるんだよ」だって。

治療を終わると、たいていHさんと私はお喋りをする。その間、ヴェルはとても大人しいのだけど、タイミングを見計らって、玄関に走る。
玄関でお坐り。つぶらな瞳で期待のまなざしをするので、行かないわけにはいかなくなっちゃう。

時間がないときは、「おしっこだけ」と外に連れ出す。
おしっこすると、連れ帰られることに気づいたヴェルは、足を上げずにおしっこをする戦術に出た。
『まだしてないよ』という顔をして、次の場所にHさんを引っぱっていく。駆け引き上手だったのである。

みなさんにかわいがってもらって、ヴェルはほんとうに幸せ者だったね~。
<暑い間は、ここがヴェルの寝場所だった>
updated: 2014/12/14
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