goホーム
go診療カレンダー
go新着
go症例集
go症例マップ
goトピックの索引
goつぼの取り方
go金粒・銀粒ナビ
goFAQ *よくある質問
go私のブログ
goティラのブログ
go母のリハビリカルテ
goヴェルの思い出
go雑談集
goレシピ
goふろくの話
go本/参考文献
goリンク
goサイトマップ
リカちゃんと・・・
リョコちゃんストレッチ
リョコちゃんウォーク
mailto Ryoko Miz
goSchedule
goUpdates
goCases
goFAQ
goHello!
goTopics
goSitemap
360° Stretch
Ryochan Walk
goCalendario
go¡Hola!
goCasos
goNuevas
goMapa
リョーコの手作りブログへようこそ!
2020/2/18(火) 怪我する人がやたらに多い?
症例51「かかとの痛み」を改訂した。
以前のバージョンでは、かかとの痛みが「下腿の筋肉の硬直が原因」だった患者さんの治療法を紹介してあった。
最近、踵骨のささくれ(骨棘)が原因で、「かかとをついた拍子に、グサッと刺されるような痛み」が出る人を治療したので、その症例を付け加えたのである。

彼女はほとんど全身、満身創痍という状態でやって来た患者さん。「あっちが治ると次はこっち」と、愁訴の中心があっちこっちに移動していった。
彼女のがんばりもあって、ぐるりぐるりと螺旋階段を上るように、ちょっとずつ若返っていってるので、ついでにそのことにも言及しちゃった。
→症例51「かかとの痛み・改」だよ。(リカちゃんが大活躍しているよ~~)

自分が怪我をしたせいなのか、最近やたらに、いろんな人が転んで怪我をしたという話を聞いた。

2月2日、友人のだんなさんのお葬式に行って、高校時代の親友と長々おしゃべりをしたんだけど・・・

彼女はたった1センチの段差につまづいて転んだのだそうだ。両手が荷物でふさがっていたので、顔面から地面に激突したんだって。
あわてて整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらい、「骨には異常なし」と言われたんだって。次の日、鏡を見たら、ホッペの皮膚がベロリと擦りむけていたので、また整形外科に行ったら、「それは整形の仕事じゃない。外科か皮膚科に行きなさい」と言われたそうだ。

皮膚科では、「すぐに来てくれたのなら、痕を残さず治す方法もあったけど、1日たったので、その治療はできない」と言われたそうだ。
私が「えっ?顔は別にきれいじゃない!」と言ったら、「化粧でごまかしてるのよ!」とのことだった。

彼女は10年前までテニスをしていて、当時の仲間にいまだに誘われているとのこと。私は、
「テニスをやめちゃったから、ちっぽけな段差で大怪我をしちゃうんだよ。不測の事故に備えて、普段から身のこなしをきたえておかなくちゃ。昔のテニス仲間だって、いつまでも元気とは限らないんだから、誘ってくれてるうちが花だよ~」
と、テニスをすすめちゃった。

翌日、テニスクラブに行ったら、年上の女性が、「私も12月の半ばに、家の中で高いところから落っこちて、肋骨を2本も折ったのよ。まだくっついてないって言われたんだけど、テニスに来てみた」とのこと。

次の日、別の男性が「○○さんも自転車で転んで、肋骨を折ったんだって」と話してくれた。

数日後、また別の男性が「△△さんも、転んで休んでいるんだよね」と言う。その後本人に会ったので、事情を聞いてみた。
真っ暗だったので、駐車場の車止めに気づかずに転んだそうだ。ホッペに黒い痣ができていた。
カバンを持っていたけど、とっさに左手をついた。親指とか「突き指したらしく、まだちゃんと動かない」そうだけど、片手バックハンドなので右手しか使わない。とりあえず、テニスはできるようになったんだって。

先週はうちの患者さんからキャンセルの電話。朝のウォーキングのときに、野川の遊歩道で転んだのだそうだ。
近所なので、ティラの散歩の途中に立ち寄ってみたら、左目のあたりが腫れて、真っ黒に内出血をしている。左手首を骨折して、腕をつっていた。左の肋骨も2本折って、その痛みが一番つらいそうだ。

こんなにいろんな人が次々に転ぶなんて、異常気象のせいだろうか?あまりに暖かいので、気がゆるんで颯爽と行動する。でも、やっぱり冬は冬。気持ちは春でも、身体は寒さで縮こまっている・・・そのギャップのせい?

太っている人、運動していない人のほうが大怪我になっているようだ。身のこなしを良くするために、せめてラジオ体操だけでもやってほしいといつも患者さんにお願いしているんだけど・・・
とりあえず、私は「転んで」はいない。(と、ちょっと自慢をしたりして)

みなさんに、6週間で復帰できるなんて、回復が早いね!とほめられたけど・・・だって、毎日、何時間もお灸をしたんだもの!
「よく走っているし、ちゃんとテニスができてるし、ぜんぜんブランクを感じさせないね」とか言われたりするけど・・・テニスはボロである。

自分としては3年ぐらい後戻りをした感じ。ずっと胸をかばって動いていたので、妙なクセがついてしまっているみたい。
ストロークが変なのである。フォアはちょっとずつはマシになったけど、バックハンドは完全におかしい。
サーブもすっかり忘れてしまった。
テニス勘がなくなっているので、ゲームになってもどうしていいかわからなくて、おたおたしている。

テニスに復帰してからの2週間は、週4でクラブに出かけた。2・3時間ぐらいと軽めでリハビリをしている。
胸骨にも肋軟骨にも大胸筋にも問題がない。肩の痛みはあるけれど、病めるようなイヤ~な痛みじゃなくて、明るい痛みなので、テーピングなしでテニスをしている。怪我の前より、肩の調子はいい。

毎回いろんな人とテニスをして、そのたびに調子が狂っていることを思い知らされるけど、みなさんに温かく受け入れてもらっている。
仲間がいるって、いいね!テニスクラブに居座ってほんとうによかった~(笑)
2020/2/8(土) 6週間でテニスを再開
怪我から5週間で胸骨の痛みはなくなったけど、無意識にかばっているのかもしれない・・・、そう思って、もう1週間テニスをお休みした。

月曜日、6週間ぶりにテニスクラブに出かけた。両肩の痛みがかなり強くて、たぶん、患部をかばっての筋肉痛のひどいやつだろう。
壁打ちをしたんだけど、ボールがあっちゃこっちゃに飛んでいった。休憩をしながら1時間ぐらい打ったら、フォアはだいぶマシになり、右肩がほぐれて痛みがなくなった。左肩は痛いまま、固まったままだった。

壁打ちだけのつもりが、走りたくなって、おじさんにラリーをお願いした。打ち方は変だったけど、20分やっても胸骨周辺の痛みは出なかった。

水曜日、壁打ちのあと、ゲームに入れてもらいたいな・・・と思った。
ちょい下の女性が、人探し風にうろうろしていたので、「いつもの仲間はそろっているの?」と聞いてみた。3人だというので、「私も入れて!」とお願いした。

(クラブの中では)若くて、テニスも上手な女性たち。もうちょっとゆるいところでやったほうがいいのかなと、ちょっと迷ったんだけど、私って運がいいのである。
故障明けにはいつも、ちょうどいい人たちとテニスをすることになるので、これは神様の思し召しと、思い切って声をかけたのである。

ほんとにいい人たちで、故障をしている仲間とも楽しく練習しているし、ミスをしても負けても、不快オーラを発したことがない。
そう思ってお願いしたんだけど、おかげでのびのびとゲームを楽しむことができた。

フォアはなんとか、でも怖くて、ロブかムーンボールしか打てなかった。
バックハンドの打ち方を忘れていて、はじめはぜんぜん飛ばなかった。
「バックハンドが打てないよ~」と言っても、誰もバックを狙ったりしないで、普通に打ってくれる。1-6で負けた。

ペアを代えて2セット目。バックハンドの回転がかけられるようになって、大きく飛ばせるようになった。回転量はそこそこだったけど、女性にはけっこう有効なのである。
競った展開になって、どこも痛くなかったんだけど、ドキドキ脈打つ心臓の鼓動を感じて、突然、不安にかられた。
『なんだろう、これって?』、もしかしたら、胸骨内部の赤色骨髄を損傷していて、血液が作りにくくなって貧血状態にあるのかも?日常生活では大丈夫でも、激しい運動に耐えられる血液量じゃないのかも?

なあ~んて想像をしたら、急に怖くなった。6-5で勝ったけど、故障明けに無理をするのはやめようと思った。
ちょうどいい女性がやってくるのが見えたので、3セット目は彼女に代わってもらった。

テニスをしていて心臓がドキドキなんて、今まで感じたこともなかったんだけど、走ればそれに見合う働きをするのが当然だものね。
心臓も、肺も、血液量にも問題はなさそうである。(笑)

木曜日もテニスに行ったけど、ものすごい強風が吹き荒れた。空中でボールが揺れるし、風上ではボールが止まり、風下ではボールが伸びていく。
テニス勘がなくなっているので、おっかなびっくりショットの連続になった。

2セット目の途中、『そうだ、私って、風に強かったよな?』と思い出した。ボールに思いっきり回転をかけると、コートの中に落ちてくれるのである。
フォアもバックもスピン回転をかける打ち方を思い出して、だんだん調子が上がっていった。

強風の中でのテニスは、変な動きの連続になる。用心に、そこで帰ろうと思ったけど、まだビールを飲むには早すぎる。風のせいで人がほとんどいないので、成り行きでまたゲームをすることになった。
なんと、3連勝で、復帰後通算4勝1敗という好成績だった。

みなさんに、「6週間もブランクがあったように思えない」と言われ、「ちゃんと、走れてるじゃん」と言われた。
「下半身は問題ないんだもん」と答えたんだけど、上半身も大丈夫だった。

怪我の前には右肩の痛みでスライスが打てなかったけど、打てるようになっていた。休養と大胸筋の治療が功を奏したんだね。

あとは、体力と筋力を取り戻さなくちゃいけないね。でも、仕事も家事も普通にこなしていたから、あまり衰えを感じずにすんだ。

2月2日は開業27周年記念日だった。今年は仕事を休んで友人のだんなさんのお葬式に出かけたんだよ。
子どもの頃から「式」というものが大の苦手だった。喪服や真珠のアクセサリーを用意したり、普段はかないスカートやパンプスで、しかもめったに乗らない電車で出かける・・・、想像しただけで、半ばパニック状態になった。

しかも、新型コロナウィルスがうようよしているこの時期に、俗世間に出かけるなんて!と、パニックに拍車がかかった。
電車で通ってくる患者さんに聞いたら、「マスクをしている人はほとんどいない」とのことだった。みなさん普通の生活をしているらしい。

着替えとパンプスをリュックに入れて、黒のワンピースにスニーカーで電車に乗った。行きにはマスクをしたけど、帰りははずしちゃった。
自分は人混みに出ないけれど、毎日電車通勤をしている息子と暮らしている。防御とか用心とは無縁の男だから、自分だけ用心しても無駄だもの。

それに、やっぱり、自分の免疫力を信じて、新型に羅患して抗体を手に入れるのが一番の健康法だな・・・と思った。

「ジュラシックパーク」でマイクル・クライトンが、「生物は必ず生きる道を見つけ出す」言っていた。ウィルスだって生き延びるために必死なのである。
ウィルスや細菌は特異な能力を持っている。仲間の誰かが新しい性質を手に入れると、出会ったもの同士で遺伝子交換をして、全員がその能力を身につける。環境に適応するために、どんどん変異をしていくのだ。

ウィルスは不完全な半生命体で、DNARNAのどちらか片方しか持っていない。取り憑いた宿主の細胞から足りないものを拝借して増殖する。
インフルエンザ・ウィルスもコロナ・ウィルスも、RNA型のウィルスである。DNA型と違って、コピー能力が不完全なので、ミスコピーを連発する。変異のスピードがとてつもなく速いので、根絶は不可能なのだ。

外界だけでなく、人間の体内にもいろいろな菌や生き物が住み着いている。共存共栄する生き物もあれば、宿主を食らおうとする生き物もいる。
病原体との生存競争に打勝つしかないよね。。。

でも、願わくは、政府が検疫をあきらめてから羅患したいな。監禁されたらやだもんね~~(笑)
2020/1/31(金) 怪我のおかげで大胸筋を再発見
事故から5週間が過ぎて、胸骨の痛みはかなり軽減した。壊れていることを忘れていられる時間帯も多くなった。

おふとんを干したら悪化した話はしたよね。できなかった動作は・・・

① 重いものを持ち上げる (=肩関節の前方挙上) 
② 後に手をついて、両手で身体を持ち上げる (=肩関節の内旋) 
③ コーヒー缶の蓋をギュッと閉める (=肩関節の内転)

①両手で重量挙げ
(前方挙上)
②両手で腰を上げる
(内旋)
③缶の蓋を閉める
(内転)

両方の大胸筋を同時に使うと、患部を引っぱって痛みが出た。でも痛みはかすかになってきて、だんだん力を入れられるようになってきた。

④ドアをスライドさせる
片方の大胸筋しか使わない動作でも、大きな負荷がかかると難しい。

④片手で重い扉(車のスライドドアと治療室の鉄のフェンス)を動かそうとするとき、怖くて力が入れられない。
・・・これは、まだ不安が残っている・・・

スライスを打つときの動作と同じなんだよね!

怪我のおかげで、大胸筋を再発見した。
去年のテニスで苦労した肩の痛みは、大胸筋が元凶だったと判明したのである。しかも、一番古~い、最初の古傷もこれだった!

自分の肩が完全じゃないと気づいたのはおととしの7月、キラキラ星(#6)のストレッチを思いついた時である。(→2018/7/17


おふとんに横たわって、両足を前後に大きくひろげたまま、腕を360度方向に伸ばす。

肘や手首の角度を変えると、ストレッチできる筋肉が変化するので、肩関節につながるあらゆる筋肉がストレッチできる。

半年ぐらいかかったけど、キラキラ星ではまったく問題がなくなった。(今回もすぐに大丈夫になった)
キラキラ星(#6


入れ替わるように、「アラーの神」(#19)で問題が出るようになった。

這いつくばって、両腕を思いっきり伸ばすときに、肩が抜けそうに痛む。

それが今回も残っている。
「アラーの神」(#19


「アラーの神」で伸ばされる筋肉は大胸筋()なのである。ストレッチで症状を類推できるといういい見本で、今後の参考になるね。

大胸筋()は、上腕骨にくっついて、肩関節の内転、前方挙上、内旋を行っている。付着部()が肩関節を引っぱって、肩に痛みが出る。


大胸筋
上腕骨への付着部
メインの患部は胸骨中央
小胸筋


ついでに紹介した小胸筋()は、大胸筋の内側にあって、肩甲骨の烏口突起にくっついている。上腕二頭筋などが付着している部位である。

去年の春から、右肩の古傷を根治させようと、鍼を打ちつづけていた。
肩関節は構造がとても複雑なので、古くなると治療が難しい。古傷を掘り返すと、いろんな痛みが次から次へと現れてくるのである。
肩関節につながる筋肉をすべて痛めて、その都度必死で治療をした。

患者さんの治療なら全体が見渡せる。空から森を見ることができる。
でも自分の治療は、森に中に入り込んで、この木、あの木と、1本ずつしか見れない。森の中を駆けずり回って目印をつけ、地図を作るような作業である。
今回の怪我のおかげで、なんだか森の中から抜け出して、外から全体を見れるようになった感じがする。

実は12月に入ってから、肩の不調から解放され、テーピングなしでテニスができるようになっていたのである。
最後にやったのが、大胸筋(と小胸筋)の治療だった。でも、まだ完全じゃなかったらしい。
もしも、私の大胸筋が健全だったら、柔軟な筋肉で衝撃を吸収できたかもしれない。胸骨を壊すこともなかったかもしれない。。。

でも、大胸筋を再発見できた。この数年、あちらこちら、肩から腕へのあらゆる筋肉を痛めてきたけど、一番の古傷の正体が判明したのは大きな収穫だった。

はじめて肩を痛めたのは、10年以上前・・・
スマッシュ練習をしていて、コーチに「みづさん、そんな打ち方をすると肩を痛めますよ」と予言され、その通りになった。屈筋(大胸筋と上腕ニ頭筋)を使って強打しようとしたからだ。
そのときは五十肩と思って、無理な治療をしなかった。ほころび()を残したまま、痛みを眠らせてしまったのだ。

自己流スライスで・・・
2012年に自己流スライスで傷めたのもここ()。数年後、ニキシマのコーチに、「肩を開いて打つと傷めるんですよ」と言われ、肩を閉じて、両手を交差させるように打つことを教わった。
(去年の夏ぐらいから、肩の痛みでスライスが打てなくなっていた)

サーブのバイエル10番で・・・
スライスサーブのフォームの構築を「バイエル1番」からはじめた。
身体を使わず、腕だけでスライス回転をかけるのが、バイエル10番だった。やっているうちに、肩の古傷()が痛みだしたので、やめた。
(サーブもスマッシュも伸筋を使うのが正道なのだが、難しい。それでもトライするしかなかった。結果、ラッキーに転じている)

去年の夏、バックハンドの強打で・・・
フォアが打てないときに、バックハンドで強打しているうちに、左肩が痛くなった部位がここ()。大胸筋を酷使したせいだったことが分かる。
力まずに回転をかけるようにしたら、次第に沈静化していった。

去年の暮れ、最後に残った痛みが・・・
ついに右肩の同じ部位()に痛みが起こって、しばらく両肩にテーピングをしていた。

鍼灸治療をしていると、あとから悪くなったところから先に治っていく。最後に残ったところが、最初に傷めたところ。。。まさに、ドンピシャだった。
はじめから大胸筋に着目していれば、何ヶ月も苦労しなくてよかったんだね。でも、しょうがない。人間は成功よりも、失敗からより多くを学べるんだもの。

この間、全豪オープンでたまたまクビトバのスローモーションが映っていた。
「こんな風に、ヘッドを走らせて、ボールに回転を与えているんですよね」と解説者が言っていた。
身体全体を使って、ラケットを勢いよく振りだしていく→腕を止める→手首が固定されて→ラケットヘッドが走る。
大胸筋はブレーキの役割をしていた。

今年になって、フォアのスピン量を増そうとしてきたから、ブレーキ役の大胸筋に負荷がかかって、古傷()に負担がかかったのである。

メインの痛みははじめに傷めた左から、右胸に移っている。反対側に痛みが移るのはいい兆候で、完治目前の証拠と思っていたけど・・・
それだけじゃなく、一番の古傷()に不具合が集中したらしい。

去年1年間、右肩の不調をくり返しながらも、なんとか休まずにテニスができた。けっこう「やり切った」感がある。
去年休むはずだった時間を、今まとめて休暇を取っていると思う。

現在、患部()の痛みはかなり軽減されて、両肩のあちらこちらの痛みのほうが気になている状態。
もうテニスができそうだけど、今週一杯はお休みすることにした。

しっかり大胸筋を治療して、肩の不調から足を洗い、「災い転じて福となす」で終わりたいものである。
2020/1/22(水) 怪我はだいぶマシだけど、まだ胸骨に難あり
先月23日の事故からちょうど1ヶ月で、テニスはずっと休んでいる。そのぐらいは覚悟していたとはいえ、やっぱり長引いてるね~~
仕事と家事だけでもけっこう忙しくて、これが普通の人の1人前の生活かなあ?合間にテニスをやったのは、超人的活躍だったかも。。。

テニスの代わりに、胸の治療が「趣味」状態。毎日かならず治療をしているので、胸はお灸の痕だらけである。あちこちの水ぶくれが痒い!痛みが強いときは痒みを感じないので、安心材料になる。
中身が治れば、お灸の痕はきれいに消える。でも、まだ先の話だね。

更新に時間がかかったのは、リカちゃんでイラストを作っているせいもある。
ついでに、「症例50・肋軟骨の障害」にイラストを加えて、ちょっとだけ手直しをした。見てね~~

間があくと、症状がどんどん変化していくので、書いては直し、書いては直しをくり返してしまった。
このへんでまとめなくては・・・

グキッ!とくる患部 点在する痛み 胸骨 大胸筋

2週間を過ぎても、胸郭全体に痛みがあった。
やっと横向きで寝られるようになった。
起き上がるときに、右腕でしか身体を支えられない。(左腕では無理だった)
車の運転が難しい。とくに、バックギアでグキッ!と痛みがきた。
くしゃみ、げっぷ、咳や大笑いでグキッ!と痛みがきた。

胸郭全体に圧痛が点在していたので、毎日手当たり次第に透熱灸をしまくった。だんだん圧痛部位が減っていき、全体の痛みがやわらいでいった。

3週間たって、圧痛部位が減少。不思議だったのは、両肩の痛みがどんどんひどくなっていったこと。
強い痛みは3ヵ所になった。
大笑いしても、グキッとこなくなった。
車の運転が普通にできる。
左手で身体を支えて起き上がれるようになった。
・・・掃除機をかけて、悪化・・・

肩(=上腕 )は大胸筋()の上腕骨への付着部である。

患部()をかばって無理をつづけてきた大胸筋()が、『ボクだってがんばったんだよ~』とが叫び声をあげ、付着部()に痛みが出た。
左腕をかばって、右腕も無理をつづけてきたので、両肩とも同じ部位である。

圧痛部位に透熱灸をくり返したけど、肩の痛みはやわらがない。
週末に、背面(肩の裏側と背中)にカマヤミニをしてもらい、そのあとベッドに横たわって、念入りに自分で鍼治療をやった。
それでやっと、両肩()の痛みが取れた。

まだ来院して間もない患者さんに、「痛いのは腰なのに、どうして全身に鍼を打つんですか?」と聞かれたんだけど、人間の身体ってほんとうに不思議なのである。
患部の治療だけやっても限界があるのだ。身体のどこかに硬直があると、とんでもない遠方からでも、患部を引っぱるらしい。

そこら中を大掃除して、しかも全身のバランスを取らないと、患部の痛みもなくならない。
それをまざまざと再体験した。

4週間たって、痛みは患部()周辺に集約された。
ほとんどの動作が可能になった。
どんな格好でも寝られる。
掃除機をかけられるようになった。
硬いものを切っても大丈夫。
ナベを磨けるようになった。
・・・おふとんを干したら、悪化・・・

先週末になってやっと、痛みが胸骨の中央()に集約された。はじめからの痛みの中心である。
患者さんの身体だと、治療をつづけて「最後に残ったところが最初の患部」と分かるんだけど、自分の身体だとはじめから感じれるのが唯一の利点。(笑)

治っていく過程で、事故の顛末が見えてくる。
激突の瞬間、両手でハンドルを押さえこんで、大胸筋()で衝撃をこらえた。そのため、胸骨中央()に大きな負荷がかかって壊れたんだね。

ちょっとずつ、ちょとずつ、良くなっているものの、胸骨はまだ壊れている。今は患部の痛みだけになったので、あとちょっと・・・の辛抱である。
「治りかけにこじらせた」という失敗を何度もくり返してきたから、さすがに骨身にしみている。こじらせたらもっと長引くのがわかっているので、頭から「テニス」を末梢、考えないようにしている。
日常生活が完璧にできて、それからテニス。おふとんも干せないようではどうしようもない。

酔っ払っての自転車事故だったけど、9年前の肋軟骨のほころびが、今回は無事だったので、「完治」しているのかな?とちょっと嬉しい。

ティラのおかげで、あんまりフラストレーションをためずにいられる。飼い主がいつもそばにいるので、ティラはとっても幸せそうである。
私のアンラッキーはティラのラッキー、ということか・・・(笑)
2020/1/9(木) 胸骨の怪我で、まだ半病人だけど・・
新年早々から、アメリカとイランの戦争がはじまりそうで、先行き不安だね。
他国の将軍をいきなり殺害するような大統領を擁するアメリカが、圧倒的な軍事力を持っている・・・というのは怖いね。

年末年始は、先月23日に傷めた胸の治療でいそがしかったけど、ちゃんと大量のお料理をつくって、元日はいつもどおり一族が大集合をした。
のっぺ汁、松前漬け、なます、黒豆と、買ってきたかまぼこ、伊達巻、タコにシメサバを切って並べた。

今年のメインはチキンカツで、ピョン吉君のリクエストである。料理を並べるのはあんずとジュナにやってもらったとはいえ、全員集合のその場で、カツを揚げるのは超めんどう・・・だけど、「食べたい」と言われたらやるしかない。

2枚の手羽肉を薄く薄~く切って、肉たたきで叩いてまた伸ばす。天ぷら用のドロドロをまとわせたあと、パン粉をまぶす。
ほとんどが小麦粉というチキンカツなんだけど、ものすごく評判がいい。2枚の大皿に山盛りにできあがり、みんなワイワイがっついていた。

ひとしきり食べて飲んだあとは、だらだらモード。男連中は寝に入っているし、中学生はスマホに見入っている。。。
「お腹をすかせないとカニが食べられないよ~」と、みんなを鼓舞して初詣に出かけた。

パーティは1時過ぎにはじまったので、もう夕暮れが近い。
ティラは犬のくせにとってもシャイで、人が来ると隠れてしまう。お散歩もかねて河川敷を歩いたら、ティラは元気一杯である。

屋台に気を惹かれるけど、お腹がいっぱいなので、誰も何も食べられない。今年の深大寺はわりとすいていたので、おみくじの行列に並んだ。
深大寺のおみくじは凶が多い。何度も凶や大凶を引いたので、縁起が悪いと、もう何年もおみくじから遠ざかっていた。
でも、今年は吉!中学生ふたりをのぞいて全員が吉だったので、結果はまあまあかな。。。

帰りは真っ暗になっちゃったけど、いつものことである。適当にお腹もすいた。
チキンカツの残りでカツ丼を作り、カニで盛り上がって、楽しい元旦を過ごせた。

私は胸の怪我で半病人暮らし。テニスはすっかりあきらめて、新年早々、毎日毎日自分の治療をしまくった。
ちょっとずつマシになっているとはいえ、肋軟骨の修復は手間と時間がかかるのである。覚悟の上とはいえ、『骨折かも?』とときどき不安がよぎる。

でも、もしも手術とかになって、胸を開いてのこぎりで・・・とか、想像するだけで怖いので、自分で治療をするしかない。

久しぶりにリカちゃんを裸にして写真を撮った。こんなのを作ったから、ブログの更新が遅くなっちゃったんだよ。(笑)

解剖学によると・・・
胸の中央が胸骨()で、上部に鎖骨()がくっつき、肩甲骨に関節している。そして胸骨()は、肋軟骨()を介して肋骨()につながっている。

鎖骨
胸骨
肋軟骨
肋骨

<治療の部位>
グキッとくる患部
お灸の範囲

灸点紙をしいて透熱灸をしたんだけど、胸骨、肋骨、肋軟骨ののすべてを網羅するので、ほんとうに広範囲()でしょう!
上腕のお灸も必要である。肩や肩甲骨だけじゃなく、上腕からもいろいろな筋肉が出て、肋骨や肋軟骨にくっついているんだもの。

壊れた部位があると、周囲の筋肉が過緊張する=ギブスになって患部を守ろうとする。でも、硬くなって縮んだ筋肉は患部を引っぱるので、ますます悪化する。
その悪循環を断ち切るために、あらゆる筋肉にお灸をしなくちゃならない。

鏡にうつしながらだし、何十ヶ所もやるので、何時間もかかってしまう。

お灸のお供は「名探偵ポワロ」である。何度も見てるし吹き替えだから、テレビ画面をチラチラ見るだけで内容が(ほぼ)理解できる。
エジプトやメソポタミア、ヨーロッパの各地で事件が起こるので、ちょっとしたバーチャル・トリップにもなる。100年ぐらい前の世界にタイム・トリップもできる。

一番の問題は胸骨()で、真ん中あたり()に損傷があるらしい。そこにくっついている肋軟骨()にも痛みが集中している。

普段は無意識に用心しているんだけど、日に1回ぐらいは、咳やげっぷ、くしゃみ、大笑いなど、不意をつかれて痛みが走る。。。
『まだ治っていないんだ・・・』という落胆と、『この衝撃で悪化したかも?』という不安に襲われてしまう。

朝が一番痛い。寝ている間は身体が固定されるので、血流が滞る。古い血は冷たく澱んでいる。
ストレッチをしてほぐすうちに、だんだん痛みがやわらいでいく。はじめのころは、ストレッチに2時間半もかかったんだよ。痛いので慎重にやった結果である。

寝る体勢は仰向けのみだった。動けないのでますます固まる。目覚めるとズシンと痛みがあって落胆した。
横向きになると、歪んだ鳥かごの上に重力がのしかかって、患部()にグイッと圧がかかってしまうらしい。
(・・・ぐっすり眠れるのは幸いだが・・・)

動作と痛みの関連を観察し、圧痛点を探し、お灸をしての治り具合で状況判断をする。最後に残ったところが一番手ごわい患部なのである。

今週のはじめ、2週間たってやっと横向きになれるようになった。
昨日あたりから、肋骨全体()の痛みが薄れたみたい。夜には患部()だけお灸をしたんだけど、今日はだいぶ痛みが楽になっている。

胸骨()の構造って、どうなっているんだろう?体表から触れない裏側の構造は?裏側には何があるんだろう?

鍼灸学校時代の解剖学の本によれば・・・
「胸骨体表面の緻密度は薄く、内部の海綿質には生涯造血を営む赤色骨髄が含まれるので、太い針を胸の皮膚の上から刺して(胸骨穿刺)、骨髄組織を採取し骨髄の検査を行う」

なるほど。骨といっても骨密度が低くて、かなり柔らかいらしい。だから治りにくいのかもしれないね。

先の見えないトンネルだったけど、そろそろ出口が見えそうな気配もある。次回に朗報をお伝えできればいいんだけどね~~
日記 TOP
前の日付へさかのぼる