2021/5/25(火) |
拘縮予防のROM訓練をイラスト付きで紹介 |
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母のリハビリカルテを作成中である。次はROM訓練に言及しよう・・・と思っていたんだけど、そこから先に進めなくなった。みなさんには何のことかさっぱり分からないだろうから、図解したほうがいいのではないだろうか?
それでまたリカちゃんが大活躍。雨でテニスができなくても、ちっとも悲しくない。仕事場に直行して、すっかりリカちゃんにはまりまくっていた。
おかげでブログの更新も止まってしまった。。。
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患者だけではわかりにくいから、施術者も必要になった。
残念ながら、リカちゃんは1体しかない。
それで髪を束ねて、白衣のような洋服を着せて、2つの画像を組み合わせた
・・・という力作である。
私のイラスト作成の技術、だいぶ向上したでしょ~~ |
FAQ26:「拘縮予防のROM(関節可動域)訓練」に、やり方が解説付きでのせてあるよ~~
ROM(range of motion )は「関節可動域」という意味である。脳障害を起こした母は、自分からは身動きもしなくなった。
微動だにせずにいると、関節が固まって「拘縮」を起こしてしまう。ついにはマネキン人形のようになってしまうのである。
マネキン人形に洋服を着せるときは、手足をはずす。人間はそうはいかないので、着替えさせることすら困難になってしまう。本人もつらいけど、介護する人も大変なのである。
自力で動かせないから、他動的に動かしてあげるしかない。
脳梗塞などで「片麻痺」をおこし、半身不随になる人もいる。自分で動かせなくなるだけじゃなく、「失認」といって、麻痺した半身があることすら忘れてしまう。
ドアを通り抜けるときに、麻痺した部位をぶつけてしまったりするんだよ。
私の「リョコちゃんストレッチ」は、元気な人がより元気になるために、毎回「ちょっとだけ無理をして」、「痛い角度で10秒こらえて」、可動域を広げていくためにがんばるストレッチである。
でも、ROM訓練では「無理はご法度」である。欲を出さずに「今を維持する」ことだけに専念しよう。
とにかく「他動的に動かす」ことが目的だから、素人でもできる。タラタラやってもOK。いい加減でもOK。「動く関節」であるだけで充分なのである。
各関節10回を週に2回やるだけで、拘縮予防ができるそうだ。
日常の介護(食事、排泄、入浴、着替えなど)を施設の人にお任せできたので、私はリハビリに専念できた。
倒れた直後からはじめれば、100%の可動域の維持も可能だけど、拘縮がはじまってしまったら、そこまでのレベルは無理である。
介護する人のためには「50%の維持」で充分なのだそうだ。
みなさんの親も脳障害になるかもしれないし、寝たきりになるかもしれない。
プロのリハビリ師が責任を持ってくれればいいけれど、環境に恵まれないかもしれないし、家庭で介護することになるかもしれない。
自分の親がすでに他界していたとしても、子どもにやってもらう羽目になる日が来るかもしれない。。。
ROM訓練の印刷画面も作成した。枚数を少なくするために、イラストを小さくしたんだよ。
それで今は「リョコちゃんストレッチ」の印刷画面も、イラストを小さくして少ない枚数にすることに取り組んでいる。
あと少しで完成なんだけど、かなりの手間がかかっている。もうちょっと待っててね~ |
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2021/5/12(水) |
足が太くなっていた! |
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今年の春はけっこう肌寒い日がつづいたね~。日差しが強くてもけっこう風が冷たかったりしたので、ずっと膝下までの半ズボンをはいていた。
先週、さすがに暑い日があったので、久しぶりにスコートをはいた。あれあれ、上から見下ろす足が、なんだか太くなってるぞ?と驚いた。
そういえば最近、ジーパンの太ももあたりがきつくなっているのを感じていた。
骨盤に合わせてジーパンを買うので、いつもウェストと太ももはゆるゆるだったのに、上から下までピッチリなのである。
『太ったのかな?』と体重計に乗ってみたけど、とくに増えてはいない。体脂肪率も20%ぐらいだし、内臓脂肪は2のままである。
どうやら筋肉がついたらしい。
「まだまだ、どんどん足が速くなっているよ」と報告してきたけど、ほんとうにますます足が速くなっているのは、筋肉が育っているおかげだったんだね。
シングルスで右方向にバッコ~ンと打たれ、『無理かなあ?』と思いながらとりあえず走っていくと、普通に届いて返せる。
次に左方向にバッコ~ンと打たれ、『今度こそ無理だろうな』と思いながら走っていくと、ちゃんと届いてまた返せる。
次にまた右方向にバッコ~ン。『いくらなんでも、これは無理だろうな・・・』と思いながら走っていくんだけど、それでも届いて返せるのである!
たいていはやっと届いて甘くなったボールを、パシッと打たれて決められちゃうんだけど、走ってみて損はない。
『決まった!』と思ったボールが返ってきたことに驚いて、相手がミスしてくれることもある。
『次はもっと厳しいコースに』と、狙いすぎてミスしてくれることもある。
毎日誰かに「よく走るね~」とか、「これも届くんだ!」とか、「足、速いね~」とか言われているんだよ。
何よりも、風を切って走ることが快感で、楽しくてしょうがない。
8月に買ったジーパンである。そういえば、それ以来ほとんど故障をしていない。正月早々ぎっくり腰にはなったけど、テニスを休んだのは1週間だけだった。
「筋肉がつく→故障で休んで落ちる→筋肉がつく→故障で休んで落ちる」をくり返してきたんだけど、この10ヶ月はコンスタントにテニスができた。
おかげで順調に筋肉が育ったのである。
人によって、太りやすい部位と痩せやすい部位が異なる。
私は痩せるときはまず足から痩せ、太るときは顔から太る体質。足がどんどん痩せていって、箒の枝みたいになっちゃったのだ。
スカートの下から棒が2本・・・というカッコ悪いことになる。ミニスカートしかはかないのは太ももを出したほうが「足」に見えるからだった。
テニスをはじめて、箒の枝にちょっとづつ凹凸ができていった。
Sさんに治療してもらっているときも、「みづさん、筋肉がついたわね~!」と毎回驚かれていたんだよ。
テニスクラブで足を出している女は、今では私1人になった。(もう2人ぐらいいたんだけど、来なくなっちゃったのである)
自分の足が「箒の枝」だったときは、足を出すのはぜんぜん平気だったけど、「人間の足」らしくなったので、ちょっと恥ずかしいなあ。。。
でも、暑いのは耐えられないし、身体にまとわりつく衣服も気持ちが悪い。太陽にジリジリ焼かれると、自前のメラニン色素が産生され、紫外線を吸収してくれる。太陽に平気になるし、肌を風に吹かれて気持ちがいいんだよ~~
クラブの女の人はみなさん真夏でも長袖長ズボン。手袋をはめている人も多いし、フェイスマスクで顔を隠している人も多い。
よくもうっとうしくないものだ!
男は当然半袖半ズボンになるから、やっぱり心は「男」に近いのかもね。
ウェストががっちりしたのも筋肉のおかげなんだよ。昔は上前腸骨棘(骨盤前方のでっぱり)が突き出していて、骨のでっぱりの上に腕がのせられた。腰を回転させる筋肉、腹筋や腸腰筋などが発達して、でっぱりを覆っている。
40代の頃は今より体重はあったけど、体力も筋力もなかったから、風が吹くとフラフラして飛ばされそうになったんだよ。
今は細身でも強風もなんのそのである。
筋肉は代謝がいいので冷えにくいとのこと。最近「冷え」に強くなったのも筋肉がついたおかげらしい。
10年かけて造り上げてきた筋肉だから、なんとか維持したいものである。
毎年連休前後にどこかを故障して、数週間テニスを休んでいた私である。(去年はコロナ自粛で2ヶ月クラブが閉鎖になって・・・休んだ)
この季節は私の「鬼門」なので、早めのメンテナンスを心がけているんだよ~ |
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2021/5/2(日) |
[映]ベラのワンダフル・ホーム |
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久しぶりにレシピ集を更新した。レシピ3「「明太パスタ」は私の大得意料理。ペパロンチーノが基本で、にんにくや海老などのエキスをバージンオイルに溶かしだしてパスタに絡めるのがコツである。写真ものせてあるよ~~
スペインで味わった料理とマフィア映画からヒントをもらったんだよ。
刑務所に入れられたマフィアのボスたちの待遇は驚くほど恵まれていた。別荘のようなコテージで暮らして、自分たちで料理を作っていた。
ボスのひとりがにんにくをカミソリでものすごく慎重にスライスしていた。向こうが透けて見えるほどの薄さにして、「こうやってオイルに溶かすんだ」と語っていたのがヒントになった。そこまではがんばれないので、私はみじん切りだけど、時間の許す限り細かく切るように心がけている。
にんにくを「焦がさない」のもコツである。
麻薬の密売をやっていた主人公(レイ・リオッタ)が警察に目をつけられた。電話は盗聴され、家のまわりには何台ものパトカーがとまり、上空ではヘリコプターがブンブン旋回している。
証拠を消すためにあちこちから麻薬を取り出して、次から次へとトイレに流す。台所ではトマトソースを作っていて、大慌てで駈けずりまわっているにもかかわらず、「焦がすんじゃないぞ!」「ソースをかき回すのを忘れるんじゃない!」と何度も叫んでいたのである。
たぶん「グッド・フェローズ」だったと思う。マフィアの男たちはイタリア系で、こよなく料理を愛したらしい。
今回紹介する映画「ベラのワンダフルホーム」は犬のベラが主人公である。監督はチャールズ・マーティン・スミスで、W・ブルース・キャメロンの小説を映画化したのだそうだ。
ベラの心の声で物語がすすむ。いかにも犬が思っていそうなことを喋るので、愛犬家としては自分の犬の声を聞いているような気がしてしまう。
廃屋の中でたくさんの野良猫が暮らしていた。ベラもそこで生まれた。
動物管理局が猫の捕獲にやって来て、ベラのお母さんを見つけ「ピットブルだ」と捕まえてしまう。アメリカのコロラド州デンバーでは、ピットブルという犬種を飼育してはいけない条例があったそうだ。兄弟たちも連れ去られてしまった。
ベラは野良猫のママに助けられて、残った子猫たちと一緒に育てられた。
廃屋のまん前に住んでいたルーカス(ジョナ・ハウアー=キング)は退役軍人病院でアルバイトをしている学生で、野良猫たちに毎日餌を運んでいた。
動物愛護団体で活動しているガールフレンドのオリヴィア(アレクサンドラ・シップ)と一緒に餌やりに行ったとき、ベラがルーカスを見つけて走り出してきた。
ルーカスは感激してベラを飼うことにする。彼のお母さんのテリー(アシュレイ・ジャッド)は退役軍人でうつ状態なので、ベラが元気にしてくれるだろうという期待もあった。
子犬のベラはわからんちんで元気一杯。毎日が楽しい「遊び」の連続である。ルーカスにもお母さんにも愛情たっぷりにかわいがられて、幸せいっぱいに暮らす。ひょんなことから退役軍人のセラピーにまぎれこんだベラは、そこでもみんなの人気者になった。
でも動物管理局の役人がベラを殺処分しようとつけ狙っていた。とりあえず数日間ベラを隠そうと、600キロ離れたおばの家に預けた。
迎えに行く前に、ベラは脱走した。ルーカスの元へ、自分の家へ帰りたい一心で、いろんな苦難に遭遇しながら、600キロもの旅をつづけたのである。
ベラを演じたのはシェルビーである。ざんざん探し回って見つけたそうである。シェルビーはテネシー州のチートハム群動物管理センターで、1歳半のときに発見されたとのこと。すごい演技力である!
ピット・ブル・テリアは闘犬用の犬種で、土佐犬よりも強いらしい。獰猛で危険であるという理由で、見つけ次第殺処分されていた時代があったとのこと。でもデンバーでも条例を変更して、ピットブルを飼えるようになったらしい。
数ヶ月前に「僕のワンダフルライフ」を見た。同じ原作者と監督のコンビで作った映画である。犬の心の声が、ヴェルやティラが思っていそうなことなので、『そうだ』『そうだよ!』『やっぱりなあ・・・』と、えらく感動したのであった。
犬の寿命は短い。輪廻転生を繰り返しながら、「自分の飼い主」と信じた男のもとへ戻って行こうとする犬の映画である。
荒唐無稽なありえない設定のようだけど、実は私も内心では、ティラがヴェルの生まれ変わりかもしれない・・・なんて思いを断ち切れない。(笑)
犬はひとりでは水一杯飲めないし、お散歩にも出られない。私がいなければ生きていけない「赤ちゃん」のようなもので、しかも永遠に「赤ちゃん」なのだ。
ルーカスたちも野良猫は野良のまま餌だけをあげていたけど、犬を見つけたら「飼ってあげなきゃいけない」気持ちになったのである。
誰かを幸せにしてあげたいと思っても、人間同士は難しい。犬を幸せにするのはとっても簡単で、そのおかげで飼い主も簡単に幸せになれるんだよ~~ |
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2021/4/21(水) |
3回目のジョップのシングルス |
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「母のリハビリカルテ・3」を更新した。2010年10月、ゾンビから2ヵ月が過ぎて、まだ脳は混沌として、顔もゆがんで、ほとんどの時間はよだれをたらして眠りこけていたんだけど、外出を楽しめるようになったんだよ。
後半は母がゾンビになる3年前の、認知症がはじまったばかりの頃の話である。デパスのせいで薬物依存症になってしまった母との壮絶なバトルの日々、母に鬼のように厳しくあたった私のちょっと恥ずかしい話である。。。
昨日はジョップのベテランのシングルス(京王オープン)の試合だった。故障と故障の合間にしか試合に出られないので、準備不足にもかかわらず参戦したのである。
初戦は月曜日のはずだった。開始時間が1時半だったので、そこまでの早起きは必要ない。少し練習しようと、11時半ごろ受付にエントリーしに行った。体温とかの問診表に記入して提出したら、「あ、相手の方からさっき電話で、出られないという連絡がありました」と言われた。
前の晩から緊張していたのに、いきなりの肩すかしである。
対戦相手は第2シード(65歳代で40位)で、5年ぐらい前に京王にもいたことのある女性。いつも優勝とか準優勝とかしていた人だけど、テニスが下手な人をさげすむことをしないいい人で、一緒に練習したこともあった。
まわりの人にも「じゃあ、楽しみでしょう」と言われたけど、「でも、相手はイヤでしょうね~」とみんなでボソボソつぶやいていた。
初日なので試合の参加者たちがあふれている。前回のラウンドロビンで唯一私が勝った相手(トータル1勝1敗)がベンチに坐っているのを見つけた。彼女は60歳代でエントリーしていて、ジョップのポイントを82ポイント持っていた。
シングルスの知り合いが増えてくると、だんだん楽しくなるね~
彼女に「1回戦、デホされちゃったの。テニス連盟に登録してないから、ポイントをもらい損なっちゃった」と話しかけた。デホ勝ちでもポイントがもらえるので、ベスト4になって40ポイント入るはずだった。
「もったいな~い!40ポイントなんてそうそうもらえないよ~。相手が途中棄権してくれることだってあるし、登録したほうがいいよ~」と言う。
でも私には仕事がある。あちこちの試合に出かけるのは無理だから、一生「0」でいると決めたんだけど、やっぱりちょっともったいなかったね~
彼女の試合を見たかったけど、Cさんが「明日のために練習しよう」と言う。コーチには逆らえない。
はじめたらラリーも出来ない。緊張感でコチコチになっていて、まともなショットが打てないのである。こんなにガチガチ状態で第2シードと対戦したら、あっという間に負けちゃってただろうね~(笑)
シングルスを2つやったあと、コートが埋まってきたので、上手な男3人に混じってダブルスをやることになった。組んだのは最強の男である。
前回の試合のあと、「勝つために自分のできることだけをやったほうがいいのか、難しいことにチャレンジしたほうがいいのか?」と質問したときに、「試合で使わないと自分のものにならない。試合の中でいろんなことをどんどん試したほうがいい」とアドバイスしてくれた人である。
まだ堅さが残っていて、はじめはボロでミスの連続。あっという間に0-4になった。でも彼は「ミスしても気にしない。遠慮なんかしないで出られそうなボールがあったら、どんどん手を出してください」と優しく励ましてくれた。
ストロークをアウトしても、「ジャストですよ。いいボールですから、そのまま思いっきり振り抜いて打ちなさい!」と言ってくれる。
だんだん調子が上がっていって、伸び伸びとラリーができるようになって、なんと
5-5のジュースまで行った。負けたけど気分は爽快で、翌日の試合のヒントがもらえた。
最初の試合は「出る」ことが目標。次の試合は「1分でも長くコートにいる」ことが目標だった。今回の目標は「攻めのテニスを貫くこと」である。
私の「中盤」はこれである。調子が落ちても、とにかく振り抜いて「攻め」つづける。ミスに落ち込まずに「ナイストライ」と自分を励ますことにしたのである。
昨日は11時半開始予定だったのだけど、11時に行ったら、前の試合がはじまったところだった。えんえんと待つことになった。
開始まで1時間以上もある。心臓がバクバクして落ち着かない。緊張感が2日もつづいたので、神経がそうとう参っていたらしい。
ちょっと壁打ちをしたけど、やりすぎるのも心配だ。坐っていると身体が固まる。立ったまま観戦すると腰に悪い。長すぎる待ち時間を持て余した。
2日目なので人が少ない。火曜日なのでクラブはお休み。おしゃべりをしてガス抜きをしようにも話し相手もいない。
心臓バクバク、緊張感でガチガチの状態で、やっと試合がはじまった。
対戦相手は107位である。男のボールと違って、ゆるくて伸びてこない。来ないボールをちゃんと打つのは難しい。私は女のボールが苦手なのである。
こっちは緊張で浮き足立っていて、打ち込もうとしてことごとくミスをした。ラリーをしようと思っても、ことごとくミスになった。
京王オープンは8ゲームマッチである。
1-4からやっと落ち着きはじめた。ちゃんと構えてボールに入り、すべてのボールを振り抜いて打つことに集中した。
1-7からゲームが取れはじめた。初戦が0-8で、次が2-8だったから、今回は3つ以上取ろう・・・と、自分の持っている一番いいショットを試合でくり出そうとがんばった。そしたら相手がミスしてくれるようになった。
4-7になって、0-40からジュースになったけど、2本ミスして試合終了。4-8で負けてしまった。
(ジュースのときは「自分からミスをしない」という鉄則を忘れてた)
途中から見てくれたCさんに、「一発狙いでミスをしていた。もっとボールをつないで、チャンスを待たないと」とアドバイスをされた。「でも、いいの。ところどころでちゃんと打ててたから」と私。
「それじゃあ単なる『気持ちいい』テニスじゃないか!それじゃあいつまでたっても勝てないぞ」とあきれられた。
スマッシュも1本、グランドスマッシュも2本打てた。返っては来たけど、「打てた」ことが成長と思っている。
試合のあとで相手に「バックハンドがすごかった」と褒められた。バックのコーナーに深いボールを打って、前に出てボレーで決めることもできたんだよ。
負けたにしても、「気持ちいい」テニスができたほうが、この先やる気が出る。ロブ合戦をしてシコラーになるのは自分には向かないことがわかった。
あれこれトライする「攻める」テニスのほうが自分には向いている。今日の勝ちより、未来の勝ちを目指すほうが性に合っているのである。
ジョップの試合がこんなにも緊張するものだとは。。。ほんとうに試合って、実力の半分しか出せないものなんだね。
今ではラウンドロビンでは緊張しなくなったけど、そうなるまでに数年かかった。ジョップの試合だって、出つづけていればそのうち慣れるだろう。。。
そう信じて、身体が許す限りチャレンジしつづけようと思っているんだよ~(笑) |
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2021/4/9(金) |
シングルスで久しぶりに1勝、3位になった |
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「母のリハビリカルテ・2」を更新した。ゾンビになってから1ヵ月後、9月に起こったことを中心にまとめてある。青木病院に転院してすぐに、母は歩いたり喋ったり笑ったり、そして怒ったりもできるようになったんだよ~~
書くのに夢中だったので、どうしても夜遅くなる→朝起きれない。クラブに行くのは2時とか3時で、そうなるとダブルスをやる相手しか見つけられない。
前日に・・・と思ったら雨だったので、結局また仕事場に行ってしまった。
シングルスをまったくやらないまま、火曜日のラウンドロビンに参戦した。
今回の参加者は16人で、4人ブロックが4つだった。試合の説明のためにコートに集合したら、えらく若い人たちがゾロゾロと入ってくる。こんな中で大丈夫かな・・・と思ったけど、顔見知りの人たちが挨拶をしてくれて、ホッ。
初戦の相手(リーグ2位)は去年の11月に「中盤が大事」と教えてくれた女性である。前回は私が攻めつづけて2-1と先行したけど、そこから2-6で負けた。
今回は逆に最初から攻められつづけた。粘るのがとりえの私だけど、久しぶりのシングルスでぜんぜんボールに追いつけない。『なんとかラリーを』と思ったけど、ラリーもさせてもらえず、あっという間に0-6で負けた。
ゆっくりはじめて調子に乗られたら困ると思ってくれたのかもしれないけど、ダブルスばかりやっていたことをつくづく後悔して、『これからは毎日シングルスをしよう』と心に誓った。
2戦目の相手(リーグ1位)は本格派。力強いスピンを打って、ときどきスライスも混ぜてくるから、学生からやっている人らしい。試合前の練習ではすごいサーブを打っていたけど、はじまったらダブルフォルトを連発。2回もアンダーサーブを打ってきた。私もスピンだし、スピードボールには慣れているので、だんだんシングルスを思い出していった。
相手のバックサイド、コーナーにスピードボールを打ち込んだので、前に出てみた。ポワ~ンと上がったボールをスマッシュしたら、ジャストアウトである。ミスに落ち込むのはやめたので、「ナイス・トライ!」と自分で自分に声をかけた。
まるで魔法の合言葉のように、そこからプレーの調子が上がっていった。競った内容になって、0-5から1ゲーム取れて、1-6で負けた。
3戦目は去年の10月に対戦した女性。タイブレークになったけど、2人でまごまごして6-7で負けた相手である。「シングルスしかやらないんです」と言っていた彼女は、隣のコートで私があっけなく負けた2位と互角の試合をしていた。
試合前に彼女はニコニコ笑いながら、「5-3から負けちゃったんですよ」と話しかけてくる。「さっきの相手、すごくなかったですか?」と聞く。1戦目、”本格派”にあっという間に負けていた。
「あの人のサーブ、すごかったですよね。どんどん逃げていくから、ぜんぜん返せませんでした」と言う。「私のときはほとんど入らなかったよ」と言うと、「え?」と超驚いていた。
彼女は「シングルスだと相手のいないところに打てばいいから簡単だけど、ダブルスだと前衛がいるから、いないところがないんですよね」と言う。
私は自分が打つので精一杯で相手を見る余裕がないので、「いないところ」なんてシングルスでもなかなか見つけられない。
普段は試合前には対戦相手と話さないようにしている。雑念が入ると集中力がなくなるからなんだけど、今回の会話は戦略を立てるのに役立った。
試合がはじまったとたん、相手がパンパン、オープンスペースに打ってくる。『なるほど、(2位は)これに苦戦したのか』と思った。
でも回転系のボールには弱いらしい。”本格派”は回転系だし、私もスピンだし、私のスライスサーブを打ち込もうとしてミスしていた。
だったら相手が決めにくいように、しっかりスピンをかけたボールを打つしかないと思った。相手はいそいで決めようとして、ミスを連発してくれた。
5-3になって、いきなり欲が出てきた。連敗を覚悟していたんだけど、『勝ちたい』という気持ちがむくむくと沸いてきた。
プロの試合を見ていると、解説者がよく「勝ちを意識して堅くなっていますね」などと言うんだけど、自分もそうなった。(昔の「勝ちビビリ病」とはちょっと違う)
サーブのフォームが崩れはじめた。ダブルフォルトはなんとか避けられたけど、身体がギクシャクしてスムーズに振れなくなった。
ミスを恐れて入れにいくと打ち込まれるので、堅くなった身体をこじ開けるように、すべてのショットを振り抜こうとがんばった。
そこから1ゲーム取られたけど、なんとか6-4で勝つことができた。
久しぶりの3位である。もうシングルス精神力は尽きていたから、そこで終わりにしたかったけど、やらずにいたらいつまでも精神力は育たない。
3位トーナメントは4ゲーム先取で行われる。さっきの試合ですっかりサーブのフォームが縮こまったので、フォルトを気にせず思い切り打ちつづけて、なんとかフォームを取り戻した。
相手は若くて足も速い。ストロークもサーブもいいんだけど確率が悪い。打ったあとのポジションが悪いので、あちこちにオープンスペースができる。深いボールで押したり、ドロップ気味の短いショットを打ったりと、私もだんだんシングルスらしいプレーを思い出していった。
3-3までは互角だったけど、結局3-4で負けた。
今回のラウンドロビンでの私の成長は・・・
① サーブが安定したこと。ダブルフォルトは1試合に1回ぐらいだった。 |
② 片手バックのスライスが打てたこと。 |
このところダブルスでも練習に近いサーブが打てるようになっていた。なのでペアのいないシングルスでは伸び伸びと打てる。日和って打つと1発で打ち込まれちゃうので、思いっきり打つしかないんだけどね。
もともと「バイエル100番」はセカンドサーブなので、ファーストもセカンドも同じサーブを打った。フラットスライスというか、回転がかかっているので、1発で打ち込もうとするとミスをする。そのあと相手は打ち込むのをあきらめてくれる。
まだエースは取れないけど、今、スピードアップに取り組んでいるんだよ。
片手バックのスライスは、先週Cさんに教わったあと、2日つづけてクラブの人にお願いしてスライスのラリーをしてもらった。
おかげで試合で使えるようになっていた。バックサイドにふられたボールを、片手スライスで何本も返せたんだよ。両手では間に合わないボールでも身体を反転させて片手を出すと届くのである。ポワ~ンとまあるいボールしか打てなかったけど、球種が違うから相手も戸惑ってくれたりする。ラリーがつながって仕切り直しが出来るのである。
リーグ2位と4位はフラット系。1位と私は回転系。相手の球種によって得意不得意ができるのかもしれない。。。
シングルスの玄人だと打ったところに相手がいる。素人だと打ったところに相手がいない。ミスとか確率とかいう以前に、「返ってくるボールに備える」ことが、シングルスで戦うためには必須らしい。。。
ただ出ていた頃と比べると、いろんなことが見えるようになってきている。これからも自分で自分を励ましてがんばろうと、あらためて決意したんだよ。 |
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日記 TOP |
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