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 症例47・ねんざ(足首) 3 短腓骨筋
 <短腓骨筋の損傷を併発していた人>
ねんざで来院したけれど
ねんざ(足首)・1で触れたように、外果をおおう靭帯ではなく、そばを通る筋肉を損傷していたという症例がありました。
2010年4月に来院したMさん(当時16歳、女性)は、高校ではダンス部に所属し、モダンバレエのスタジオにも通っていました。
2週間ぐらい前、右足首(外果)の捻挫をし、そのまま痛みと腫れがつづいていたそうです。4日前から「青あざ」ができたそうです。
もうすぐ発表会なので、休むわけにはいかず、ダンスをつづけたために、かなりやっかいなことになっていました。
とりあえず、腫れと痛みを取る
捻挫をかばっていたために、両足全体にパンパンになっていたので、太もも、すね、ハムストリングス、ふくらはぎにパルスをかけました。
右外果には、浅いハリをたくさん置鍼したあと、糸状灸をして、ざっと腫れを引かせる治療をしました。
最後に右を上にして横向きになってもらい、外果の周囲に深いハリを刺し、透熱灸をしました。キネシオでテーピングをし、子午流注の反対側療法として、右手肺経の列缺(れっけつ)に銀粒を貼りました。
<テーピングの例は「ねんざ・1」で紹介しています>
2日目:患部が動く
次の日も来院してもらいました。
「歩くのは大丈夫になったけど、階段を下りるときに、外果のあたりでポキポキ音がして、痛みが出る」とのことでした。また少し腫れていました。
痛みの部位が、外果の下で移動していったそうです。痛みを我慢していた間に、あちこちに不具合が生じていたのです。
患部を中心の治療のほか、ふくらはぎにもパルスをかけました。
下腿の横、胆経の筋肉(腓骨筋など)の張りもひどかったので、深いハリを置鍼したあと、透熱灸をしました。
痛みが動いたので、今回は、反対側療法として心包経の内関に銀粒を貼りました。キネシオでテーピングもしました。
3回目、4日後:患部が広がる
次の日、ダンスの練習に参加しました。ジャンプ以外、2時間ぐらい踊ってみたそうです。外果の痛みは出なかったそうですが、また腫れてきました。
足全体の疲れを取ったあと、右上横向きに寝てもらい、胃経、胆経、膀胱経と、下腿全体にパルスをかけました。外果まわりの腫れをとり、いつもの治療をして、テーピングをしました。
3経にまたがっていたので、子午流注はやりませんでした。
4回目、6日後:まだまだ患部が動く
次の日バレエをやり、ジャンプも含めてすべて踊ったそうです。足の爪先を伸ばすと痛いとのことで、外果の上方に腫れがでていました。
激しい運動をしたので、アキレス腱や内果のあたりにも違和感があり、そちらの治療もしました。
5回目、8日後:メインの患部は?
次の日の練習で痛みが出ました。朝の練習でも痛かったそうです。アトピーも出てきたので、経絡治療もふくめて、全身治療をしました。
底屈(爪先を伸ばす)と、外反(小指側に曲げる)ができないとのことで、ここで本を開き、短腓骨筋の障害であることがわかりました。

短腓骨筋は、下腿の外側、腓骨の下部 2/3 と隣接する筋間中隔を起始として、外果のうしろを通り、第5中足骨底の外側に停止している筋肉です。

初診は発症から18日後でした。はじめから捻挫ではなかったのかもしれませんし、両方を同時に損傷したのかもしれません。
来院4日前からの青あざは、内出血のあとです。捻挫をかばって無理をしているうちに、途中で短腓骨筋を損傷(肉離れ)した可能性もあります。

短腓骨筋を中心に治療をして、痛みはかなり軽減されました。

<外果の上前方を通る第三腓骨筋は、短腓骨筋とは逆に、足関節の背屈(爪先を持ち上げる)を行います。詳細は4ページ目「(ねんざ(足首)4 第三腓骨筋」を参照してください>
脊柱が歪む
1週間後のダンスの発表会では、無事に最後まで踊りきったそうです。右足外果とアキレス腱に痛みと腫れがあり、そこの治療をしました。
そのまま治ったのかと思っていたら、約2ヵ月後、Mさんがまた来ました。まだ完治していなかったのだけど、「騙しだまし、なんとか踊れていた」とのことでした。また、「ズコンときた」そうです。
患部の短腓骨筋以外にも、全身がバリバリでした。そのうえ腰も歪んでいました。鏡の前に立ってもらい、骨盤の高さが違う姿を見てもらいました。
あらゆる塊を取りのぞき、背骨の矯正もしました。
どうなったのかな・・・?と心配していましたが、どうやらそのまま元気にバレエをつづけられたようです。
4ページ目へつづく
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Updated: 2014/11/21