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 症例67・歯痛&歯周病
 <鍼は「合谷」、歯茎の腫れは天日塩でも>
歯に問題がなくても、歯痛が起こることがある
虫歯などで歯が痛いときは、歯医者さんで治療してもらいます。
でも歯には問題がなくても、歯茎の炎症や顔面の硬直や首肩こりが原因で「歯痛」が起こることがあります。
開業前には、あん摩や指圧で肩~腕~指先までほぐしてあげて、「おかげでご飯が食べられる」と喜ばれたのですが・・・

鍼灸学校では、上の歯は足の三里()、下の歯は手の合谷()で治療すると教わりました。
先生が「歯痛を治したあとで他の治療をすると、また歯が痛くなったりして、困ることがあるんですよ」と言っていました。

開業したあと、全身治療をしながら「歯痛」を治すのは微妙で、けっこう難しいことを自分でも経験しました。
「合谷」とほっぺに鍼を打つ
試行錯誤の結果、上の歯も下の歯も「合谷」で効果があることが分かりました。
鍼灸では首肩こり腰痛背骨の矯正は基本の治療です。仰向けでの経絡治療のときに、ほっぺと「合谷」にプラスの置鍼をします。

患者さんの口の中をのぞいたことはありませんが、ほっぺの腫れているところ、痛い部位あたりを狙います。
「合谷」は患側ですが、まれに反対側のこともあります。
細い鍼(寸3の1番鍼)を刺入します。しばらく置鍼すると、腫れと痛みが消えてくれます。

「合谷」は深いところに気のプールがあるツボです。刺入するとかなり痛いのですが、歯茎の炎症を引っぱってくれます。お灸をするときは深部に熱を伝える透熱灸が必要です。

「合谷」は大腸経の経絡上にあります。肘の曲がり角には「曲池」があり、深いところに気のプールがあります。
「曲池」と「合谷」の真ん中あたりにある「温溜」は”郄穴”で、急性の病に効くとされています。
ツボが浅いので簡単な鍼で即効性があると言った友人がいました。(参考のため)
歯周病は虫歯より恐ろしい
20代は消費者運動をやっていました。図書館は希少価値のある本の宝庫で、手当たり次第にいろんな本を読みました。
「白砂糖が虫歯の原因」と書かれた本もありました。黒砂糖や赤砂糖にはたくさんのミネラルが含まれていて、虫歯になりにくいのだそうです。確かに白砂糖を摂取したあとは歯の表面がざらざらになります。
77歳まで自分の歯を維持していた母は、2010年の夏に向精神薬で脳障害を起こしました。植物人間寸前になった母のところに必死でリハビリに通っていたときのことです。<→母のリハビリカルテ 6年半の記録
歯磨きをしないと歯周病になる、その恐ろしさをまざまざと体験しました。自分で歯磨きができなくなって、次から次へと歯が抜け落ちていきました。
部分入れ歯を作っても、支えている歯が欠けたり抜けたりして、何度も入れ歯の調整に通う羽目になりました。総入れ歯の人のほうが簡単で、食事の前にカパッとはめ込んだあと、職員さんが洗ってくれます。
自分で磨けなくなる日が来るなら、いっそ総入れ歯のほうが楽だなあ・・・と思いながらも、やはり自分の歯は大事です。
天日塩で歯茎の腫れが引く
図書館の本の中に、「歯茎に効果があるのは『塩化ナトリウム』ではなく、天日塩に含まれた『にがり』である」と書かれてあるものがありました。試してみたら驚きの効果がありました。数日で腫れが引くのです。
<→ふろく9「歯周病には天日塩、『にがり』が効く?」>

かつては歯茎が腫れるのは数年に1回ぐらいでしたが、年齢とともに歯茎が腫れる回数が増えていきました。腫れが引くのに1週間以上かかるようになったので、60代半ばから毎晩天日塩でブラッシングしています。

去年は年末に左下の歯茎が腫れ、治ったととたんに左上が腫れ、どちらも1・2週間ぐらいかかりました。
ついこの間、右下の歯茎が腫れました。なかなか治ってくれないなあ・・・と、指で歯茎を触ってみたら痛みもあるのです。
右の「合谷」に鍼を打ってみたら、シュルシュル~と腫れと痛みが引き、その劇的な効果にあらためて驚きました。
歯石も消え、汚れも消えた
夜はブラッシングと歯間ブラシ、朝だけ石けん歯磨きで、どちらも数分というレベルなのですが・・・
毎晩天日塩でブラッシングするようになってから、しばらくして下の前歯にくっついていた歯石がなくなったことに気づきました。
料理に使っているのは「イタリアの塩」や「地中海の塩」ですが、粒が荒いので歯磨きには向きません。たまたまフランスの「ゲランドの塩セル・マリン(細粒塩)」を歯磨き用に選んだのですが、細かい塩粒が歯垢と歯石の除去に役立ったのです。
しかもタバコのヤニや茶渋などの汚れも付かなくなりました。昔はお茶碗の茶渋を塩で磨いてきれいにしていたのです。
歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらう必要がなくなりました。

塩田禁止法に反対し、天日塩の良さを力説していた筆者の本に出会えたことはほんとうにラッキーでした。
(ちなみに、1997年に塩専売制度が廃止され、2002年に完全自由化になりました。現在では日本のあちこちで塩田が再開されています)

<このページは、ふろく9「歯周病には天日塩、『にがり』が効く?」と同時に更新しました。重複事項がありますが、合わせて読んでください>
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Updated: 2025/6/14