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私の右膝はほとんど治っていて、あとちょっと・・・という状態なんだけど、どうしても「完治」に持っていけない。まだまだ苦難がつづいているのである。
風船( )は消えてくれたんだけど、ときどき膝の裏に枕( )が出現するようになった。
膝を曲げて坐ったあとや、しゃがみこんで作業をしたあとに出て、赤ちゃんの枕みたいに薄い。 |
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風船から枕に |
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たまの事だし、痛みもないし、すぐに消えるんだけど、「はばったい」感じなのである。
太もももハムストリングスもふくらはぎも、ほとんどの硬直がほぐれてくれて、フカフカのクッションみたいな弾力がある。
風船( )を引っぱっている「紐」がなくなったのだから、まさに「そこ」にある何者かに違いない。
位置的にやっぱり膝窩筋(■)である。「膝関節屈曲」と「屈曲のしはじめに脛骨を内旋する」働きをする、と書いてある。
膝を曲げている間中、圧迫されて硬直するらしい。パソコン仕事はNGなのに、やめられない。
リョコちゃんウォークで歩くときには膝を伸ばすけど、テニスのときはボールを追って、瞬間的にメチャクチャな動きをする。方向転換をするときや地面を蹴って走るときに酷使される可能性もある。
スピンのストロークは膝を曲げて構えてから打つ。下半身のパワーをボールに伝達するためには、膝を曲げざるを得ないのである。
こんな筋肉じゃストレッチも思いつかない。。。 |
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膝窩筋 |
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膝窩筋 |
大腿骨の外側顆、膝関節の斜膝靭帯 |
↓ |
脛骨の後面にある三角の面 |
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自分では見ることもできないし、触って確かめることもできない。
大きな筋肉たちの下にあるので、立位や座位では触診ができない。膝が曲がると膝窩に埋もれてしまう。
骨にべったりと付着している薄い筋肉らしいから、鍼を打っても「点」でしか効果がない。
透熱灸は不可能である。
当てずっぽうの鍼を打ちまくるしかない・・・という悲しい現実なのである。 膝窩筋(■)はいつ治るか分からないので、手の届くところの筋肉を治療しつづけることにしたんだよ。
「踵を上げる(=足関節底屈)」ための筋肉はふくらはぎ以外にも存在する。下腿の外側をまっすぐに走る長腓骨筋(■)に注目した。 |
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「うつ伏せのカエル」でつりそうになる筋肉が長腓骨筋(■)だった。どこかに不具合があると、ストレッチでつりそうになって、存在を教えてくれる。
たいていは、悪いところをかばって酷使された筋肉の硬直である。「足関節底屈」と「外反」の働きをして、外側下方から膝関節を支えているんだよ。 |
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長腓骨筋 |
脛骨の外側顆、腓骨頭&腓骨の外側面の上部2/3、隣接する筋膜、筋間中隔 |
↓ |
(外果から足底にもぐり) |
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母指の裏の付け根 |
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昨日バイクで信号待ちをしていたら、携帯が鳴った。患者さんが日にちを間違えて、治療室の前から電話をかけてきたのである。
テニスに行く予定だったけど、かわいそうだから止めにして、そのまま治療室に直行した。テーピングをはがして、テニスウェアを脱いで白衣に着替えた。
『もう必要なさそう・・・』と思いながら、用心に貼ったテーピングなんだけど、なんだか逆効果な感じがしていた。剥がしたあとに枕( )が出た。
膝窩筋(■)だけにテーピングをしてみたら、すご~くいい感じなのである。「はばったい」感じがなくなって、枕( )のことを忘れられた。 |
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膝窩筋にテーピング |
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膝窩筋と長腓骨筋の関係 |
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膝窩筋(■)と長腓骨筋(■)は脛骨の外側(↑)で交差している。長腓骨筋(■)がほぐれたおかげで、膝窩筋(■)が単独で悲鳴を上げたのだろうか?
このテーピングだけでテニスを試してみたいんだけど、仕事と雨でまだチャンスがないんだよ。
どっちにしろ、不具合のある筋肉がひとつでもあると、共同運動をしている他の筋肉たちに過負荷がかかる。もしかしたら、次々に他のテーピングを追加していく羽目になるかもしれない。最悪は、またどこかが壊れて、「完治」が遠のいちゃうかもしれない。。。
ふう~~(ため息)
新しいサーブにはずっと取り組んできていて、そろそろ一段落しそうである。サーブは左足が軸足なので、練習はやり放題なんだよ~
試合に備えてシングルスの練習もはじめている。テニスには支障がないから、「まだまだ」なんだけど、「まあまあ」なのである。(苦笑) |
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