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2024/5/31(金) |
8回目のJOPのシングルス、初戦敗退だけど・・ |
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月曜日はJOPのシングルスの試合だった。65歳代女子は16人がエントリーしていた。雨予報だったけど、小雨決行は体験済み。着替えと食べ物を山と持って、9時過ぎにテニスクラブに出かけた。
クラブに着くなり、いきなり緊張が襲ってきた。今回は顔見知りもいない。心臓がバクバクして、浮足立ってしまった。
とりあえず壁打ちでも・・・と壁に行ったら、夕方よく会う男性がやって来た。「試合なんですよ」と言うので、「私も」と言ったら、「え、試合に出るんですか!」と、えらく驚かれた。
知り合いとお喋りしたら、少し落ち着いた。「応援しますよ」と言ってくれたので、とても心強かった。
(見られると緊張していた時代から、かなり進歩している)
4月にラウンドロビンをやった以外、シングルスをやる機会はゼロだった。まずシングルスコートに慣れなくちゃならない。「ストレートに打ち込む」課題は次回に先延ばしして、1回戦はラリーをするつもりで、得意なことだけやろうと決めていた。
初戦の相手(636ポイント)は100位以内には入っていないので、練習にちょうどいいと思ったのである。
いざ試合が始まったら、チャンスボールを打ち込みに行ってる自分がいた。すべてアレーに飛んでミス。『いけない、いけない、ラリーをしなくちゃ』と、そのたびに自分に言い聞かせた。
(飽きっぽいので同じことをつづけられない。別の展開に持ち込もうとする性格なのである)
相手は「止まるスライス」の持ち主だった。バック側に短いスライスを打ってくる。弾んでから微妙に曲がる。
バックハンドは低温火傷以来ずっと調子が悪かった。左足で踏ん張らなくちゃと気づいたのが2週間前で、まだ修正しきれていなかった。
えんえんと短いボールを打ってくるのは、「追いついて返す」だけの私に安心したのだろうか?
何度もジュースになったけど、1-4で1セット目を取られた。
2セット目には、ロングラリーになると相手がミスしてくれることに気づいて、えんえんとラリーをつづけた。1-1、2-2と、競った展開だったのだけど、5ゲーム目、ジュースで自分のサーブをダブルフォルトで落とした。
2-3になって、途中で「このゲームを取られると負ける」ことに気がついた。いつもの「6ゲームマッチ」なら序盤だけど、「4ゲームマッチ」のショートセットの試合なのである。
6ゲーム目、相手が突然ロブに切り替えてきた。最後にパターンを変えるのが「勝つ」ための戦術なのだろうか?
「止まるロブ」に適応できず、2-4で負けた。
コートを出たあと、真ん前のベンチにさっきの男性がいた。他にも2人、65歳代男子でエントリーしていた。3人で応援してくれたらしい。「がんばって走ってましたね。惜しかったね」と言ってくた。
「いつもひとりでサーブ練習をしていたのは、シングルスのためだったんですね」と言うので、「シングルスをやる相手がいないので、時間のあるときに声をかけてくださいね。サーブ練習はひとりでいつでもできるから」とお願いしたら、みなさんがニッコリ笑ってうなづいてくれた。
今回は進歩があった。ストロークで押して甘くなったボールをほとんど決めることができたのである。ボレーミスは最初の2本だけで、打ち込む前に相手の動きを確認することもできた。
最近治療に来はじめた元ジョッパーの女性が1セット目を見てくれたとのこと。短いボールをしっかり打てないのは「ボールに近づきすぎているからなのよね」と指摘してくれた。
Cさんにさんざん注意された欠点である。中学生でバレーボール、高校生でバスケットボールと、どちらも手でボールを受ける競技なので、真っ直ぐボールに走って行くクセがあるのだ。
最近だいぶマシになったのだけど、試合の緊張感ですっかり忘れていたらしい。
「出ることで経験を積める」と思った。年寄りは故障と故障の合間しか試合に出られないので、「走れるうちは」と無謀にも参戦した。毎回違うプレースタイルの相手と対戦できることも面白い。
多少の進歩もあった。いろんな発見ができた。次への課題もはっきりした。そのうえ新しい知り合いができた。。。
ほんとうに出てよかったね~~ |
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2024/5/24(金) |
小梅を3キロ漬ける |
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真夏のテニスには梅干しが必須である。
大汗をかくと血液が濃くなってしまうので、水をガブガブ飲む。汗と一緒にミネラルが放出され、血液が薄まってしまう。血液が濃すぎても薄すぎても熱中症の原因になるのだ。
大きい梅干しは食べるのに勇気がいるので、真夏のテニスのときは必ず小梅の梅干しを持参することにしている。
小梅が売られる期間は短い。こまめにスーパーをのぞいて、見つけたらすぐに買わなくちゃならない。めっちゃ忙しい週だというのに、小梅を3キロ購入した。待ったなしなのだもの。
数日間テーブルの上に広げて追熟させる。家中にプンプンいい香りが漂ってくるので、漬ける頃合いを見計らってきた。
あまり置き過ぎると腐ってしまうので、そろそろかな・・・
小梅は数が多いのでヘタ取りに時間がかかる。テレビを見ながらじゃなきゃやってられない。
今朝、小梅のヘタ取りをしたら2時間近くもかかってしまい、おかげでテニスに行き損なった。。。
小梅を洗ったあと、あく抜きのために28センチの大鍋で水に浸けてから仕事に来たんだよ。 |
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今日は帰ったら小梅を塩漬けしなくちゃならない。ここも待ったなしである。塩分濃度を20%にすると、梅に傷がついてもびしょ濡れでも平気だし、素手で触っても大丈夫という、ギリギリの「減塩」になるんだよ。
草取りが膝に負担がかかることを知ったのだけど、「腰が痛くなる」と言う人もいる。しゃがみ込んでいると「腰が固まってしまい、すぐに動けなくなる」という人もいるけど、それは要治療のサインなんだよ。
私は右膝裏に枕( )が出現したけど、この間の患者さんは右のハムストリングス(■■)が激しく硬直していた。
しゃがんだままの移動が原因と思う。右利きだとどうしても右へ、右へと移動するので、右足に負荷がかかるのだろう。 |
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私 |
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患者さん |
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去年のブログ「ツボを見つければ治せるを再発見」で紹介したように、あれ以来、鍼を打つ角度を変えた。<ブログ→2023/5/28>
左足は左の壁、右足は右の壁にくっつけるようにしたのだ。
ハムストリングスにはきっちり鍼を打てるようになっていた。
それなのに、どうして膝裏の硬直が取れないんだろう??? |
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試しに右足を左の壁にくっつけてみたら、膝裏につながるふくらはぎの筋肉の硬直(■)が手に触れた。
取り残した硬直をやっと見つけたのである。
後ろ手なので何筋かはわからないけど、鍼を打った。 |
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枕の原因筋
を発見 |
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夜、いきなりガクッと膝が折れて驚いたけど、翌朝には枕( )が消えてくれた。自己治療はツボを探すのが大変なのである。
来週はシングルスの試合なので、ダブルスではファーストを「カエルサーブ」、セカンドはアンダーサーブで凌いでいる。
ノンプレッシャーでサーブが打てるので、フォームが崩れずにすんでいる。現在のサーブのレベル=「当たりも回転もコースも毎回バラバラ」を、なんとか維持しているんだよ。(笑) |
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2024/5/18(土) |
症例63「とびひ(+あせも)改」を改訂 |
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日本人は外国語に馴染みのない人が多いし、英語コンプレックスを持っている人もたくさんいる。「英語が話せる」というだけで一目置かれるので、「通訳」という職業が尊敬されがちだ。
でも外国では2か国語以上話せる人間がごろごろいるので、通訳の社会的地位が低いそうだ。
昔スペイン語を勉強していた頃の仲間に、フランスで通訳をしていた女性がいた。下に見られて、バカにされて、さんざん嫌な思いをしたそうだ。
「通訳」はある人の言葉を別の人に伝えるだけなので、クリエイティブな創造性は必要ない。それどころかかえって邪魔になる。
私も通訳とか翻訳家になりたいと思った時期もあったけど、「自分の意見が言えない」ことを知って、私には向かないと思った。
ついでに言えば、外国語ができるだけではちゃんとした仕事は来ない。もう一つの能力、たとえば経理ができるとか、2つの能力を持った人に仕事が来るのである。
鍼灸+スペイン語で、スペイン語圏で仕事をするという構想を持ったこともあるけれど、今では旅行のときぐらいしか役に立たないね~(笑)
とびひの症例に低温火傷の顛末を加えなくちゃ・・・と思いつつも先延ばしして、やっとやる気が出た。
症例63「とびひ(+あせも)改」を改訂して更新した。自分や子どもがとびひになったら、朝晩自分でお灸をしなくちゃならない。やり方を覚えたい人がいたら、いつでも教えてあげるよ~~
「手首コック」で壁打ちをするようになったら、フラットが打てるようになったうえに、ボレーミスが減った、という話をした。<ブログ→2024/4/9>
サーブとスマッシュにもいい影響があったらしい。 |
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今のサーブの課題は「インパクトの瞬間に腕を止める」である。
合言葉を「フワッ、stop」にしてみた。
「フワッ」でトスを上げながら、右手でラケットを振り出す。(力を抜くためである)
「ストッ」とつぶやきながらラケットを振り上げ、インパクトの瞬間に「プ」で腕を止める。
(打つ瞬間に手首をコックする) |
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ゴールデンウイーク中は平日会員がいない。三連休にしたけど、他にやることもないので結局テニスクラブに出かけた。人が少なくてダブルスに入りにくく、たくさん練習ができた。
男性2人とスマッシュの練習をしたときに、あれあれ、昔を思い出すようなボールを、バシンとコートに打ち込めた!
サーブのフォームもかなりまとまったと喜んでいたんだけど、連休明けにダブルスを5セットもやってしまったら、サーブがどんどん崩れていき、入れるのがやっとになった。
そのあとがんばってサーブ練習をしたんだけど、どうしてもフォームが戻せない。
練習のあと、上腕二頭筋や大胸筋など(●)に軽い痛みが出たので、ダブルスでは、屈筋を使って打っていたことが判明した。 |
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運動連鎖で打つサーブは伸筋=上腕三頭筋(●)と背筋(●)を使う。
軸足が左なので、左腰(●)とハムストリングス(●)に負荷がかかり、地面を蹴るためにふくらはぎ(●)の筋肉も使う。
サーブのあとでこれらの筋肉に張りが出たら、ちゃんと打てていたという証拠になるのだ。
全身がピ~ンと伸びきった状態でインパクトできると、非力でも、小さな身体に見合わぬスピードサーブが打てるのである。 |
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ダブルスをやると「入れなくちゃ」のプレッシャーで、どうしてもフォームが崩れてしまい、フォームを取り戻すのに何日もかかってしまう。
「崩れては練習し」をくり返して、精神力を鍛えようかと迷ったんだけど、シングルスの試合が近いので、そうも言っていられない。
この間女ダブに入れてもらったときは、ファーストは「カエル」でがんばって、セカンドはアンダーサーブにした。そのあとのサーブ練習ではフォームの崩れがなく、まあまあ順調に進捗していた。
しばらくはこのパターンで凌ぐしかないね。。。 |
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2024/5/10(金) |
草取りの負荷とストレッチの進化 |
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草取りをはじめて2日目、野川のベンチでお喋りをしている人たちの声が聞こえてきた。ひとりの女性が「私なんか膝が悪くて、しゃがめないから草取りができなくなっちゃったのよね」と言った。
『えっ!』と驚いた。
しゃがめない人がいるなんて、信じられない・・・と思ったけど、よくよく考えてみたら、うちの患者さんにもいそうである。
聞いてみたら、しゃがめない女性が3人いた。ひとりは「立ったままでやる」と言い、ひとりは「小さな椅子があるのよ」と言い、ひとりは「だから、一切やらない」とのこと。全員ひざ痛の既往がある。
そういえば、テニスクラブにも正座やうんこ坐りができないという女性がゴロゴロしている。よくある話なのかもしれないが、自分は絶対に「しゃがめる身体でいつづけるぞ」と固く決心した。
でも草取りは膝に負担がかかるらしい。そのうち自分の右膝の裏が幅ったい感じになった。
かつてのひざ痛のときの膝裏の枕( )を思い出し、治療に手こずったことを思い出した。
<ブログ→2021/9/20>
しゃがんだまま移動するのが悪いのかな?と思ったけど、つい隣へ、隣へと移動してしまう。 |
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今週来院した男性を治療してびっくり。隔週でメンテナンスをしているんだけど、右の半腱様筋(■)が異様に硬直していた。
パルスでほぐしたら、ハムストリングス全体(■)が硬くなっていて、単刺で仕上げをしたのである。
「思い当たる原因は?」と聞いてみたら、数年ぶりに2時間も草取りをした・・・とのこと。 |
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患者さんのおかげで、草取りがハムストリングスに与える影響がよく分かった。しゃがむ姿勢で過負荷がかかり、硬直して縮み、膝関節を引っぱってしまう。膝痛の結果じゃなく、原因にもなるかもしれない。
自分への全身治療は週2回やっている。後ろ手で当てずっぽうなので、用心、用心なのだ。
去年ぐらいから、足を伸ばしてハムストリングスへの鍼が打てるようになっていた。膝裏の筋肉を探るのは難しいけど、毎回1本と決めている。
リョコちゃんストレッチで進化したんだよ~~
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2年前は |
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→ |
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現在は |
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ストレッチに真向法を追加したのは8年前。<ブログ→2016/5/6>
両足そろえての前屈(#21)が難しく、90度を維持するのも大変だった。6年後にお尻に「角」ができ、第一段階をクリア。翌年には筋肉バランスの変化のおかげでぎっくり腰になった。<ブログ→2023/3/29>
それ以来、自分で仙骨下部にも鍼を打つようになって、でん部と腰の状態はすこぶる順調である。
まだまだ「前屈でおでこが足にピタリ」という訳にはいかないけど、あきらめずにやりつづければ「いつかは!」と、がんばっているんだよ。 |
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2024/5/3(金) |
草取りは「地の気」をもらえる? |
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去年の暮れに1階のおばあさんが97歳で亡くなった。都営住宅を「決してスラム化させない」を合言葉に環境の美化に取り組んでいた、古き良き時代の住人たちの、最後ともいえる生き残りだった。
毎日何時間もザッザッザッと草取りをし、ザッザッザッと落ち葉を掃き、あらゆる場所をきれいにしてくれていたのである。
どうしよう・・・、と悩んだ。除草剤をまかれたり、ビニールシートを張られるのは不本意なので、自分がやるしかない。
庭仕事が大好きだった昔の患者さんが「草取りは毎日100本と決めているんですよ」と言ったことを思い出した。
「えっ、100本も!」と驚く私に、「10本抜いて山を作り、山が10個出来たら終わり。無理はしないんです」と教えてくれた。
それなら私にもできそう・・・どっちにしろ毎日犬の散歩に出かける。そのついでに「100本」ならやれそうだ。いちいち階段を上らずにすむように、鎌と籠を1階に置いておくことにした。
雑草はまだ生え立てである。密林のようになる前に、小さいうちからはじめれば、なんとかなるかも・・・
でも庭仕事も草取りも初心者である。どれが雑草で、どれが花なのか、皆目見当がつかないのである。呆然としたけど、とりあえず、雑草とはっきり分かる草からはじめることにした。 |
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おばあさんが庭を作っていたので、そこを受け継いで、いろんな草花を植えてみようと思いついた。
自分の庭にするんなら、勝手にすべてを引っこ抜いても構わないんだよな・・・と思ったら、かなり気が楽になった。
1週間後、桜の花びらを掃いたら、だいぶスッキリしたでしょう~ |
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この頃には草取りが好きになっていった。左手で草をつかみ、右手の鎌でザクザク。草を引き抜く感触と、手に触れる土の感触が気持ち良くて、楽しくてたまらなくなった。
東洋医学では、「気」には「先天の気」と「後天の気」がある。「先天の気」は親からもらって腎に宿り、それが寿命になるという。
「後天の気」には「天の気」と「地の気」がある。呼吸することで「天の気」を吸い込み、「地の気」を吸って育った植物を食べる。それが人を動かすパワーになるという。
草取りをはじめたら、朝目覚めてすぐに身体が動くようになった。驚きの効能である。「地の気」のおかげでパワーアップしたみたい。
1階のおばあさんが97歳まで元気だったのは、草取りのおかげだったのかもしれないね~~ |
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2週間後、残しておいた草から、花らしいものが現れた。 |
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こんなかわいいスズランが咲いたんだよ。
植物にまったく興味がなかったので、どこにどんな花が咲いていたのか、まったく記憶にない。あれこれ想像しながら草取りをしたり、刈れた枝を切ったりしている。なんだか供養をしているみたいだね。
ときどきお礼をするだけで、私の分まで働いてくれていた。耳が遠いのでほとんど会話もしなかったことを後悔している。もっといろいろ聞いておけばよかった。
亡くなる前日のお昼前、お散歩に出たら、ザッザッザと落ち葉を掃いていた。「いつもありがとうございます」と、挨拶をしに行った。
3時ごろ仕事に出かけようとしたときもザクザク草取りをしていた。バイクにまたがった私のほうに歩いてきて、「これからお仕事ですか~ 気をつけて行ってくださいね~」と、いつものように声をかけてくれた。
その姿があまりにも弱々しかった。細胞と細胞のジョイントがゆるんで、向こうが透けて見えるような感じだった。
『この人、もう死ぬな・・・』と思いながら、そのまま仕事に出かけた。
その翌日、お布団の中で眠ったまま亡くなっていたそうだ。
娘さんの話では、1週間ぐらい前から「具合が悪い」と言っていて、あちこちの病院に連れていき、翌週に2か所の病院で検査をする予定だったとのこと。それでも草取りと落ち葉掃きをつづけていたのである。
彼女の生き様を見て、私も覚悟を決めた。「年だ」とか「疲れた」とか後ろ向きになるのは止めよう。30歳も年上だったのだもの。
「動く人ほど元気」というお手本なのだ。バッタリ倒れるその日まで、この生活をつづけるしかないね~~ |
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日記 TOP |
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