2012/12/29(土) |
テニスの開眼③ フォア・ストローク |
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まだまだ発展途上国なので、「開眼」というほどのことはないんだけど。
毎週のように、しょっちゅうフォームの改造をしているから、どっかで区切りをつけようと思って。。。
テニス・クラブで、最近また、コーチをしてくれる人が現れた。ずっと私に教えてくれているMさんが、「この人のフォア、変なんだよね。見てあげてくれる?」とお願いしてくれたのがはじまりだ。
去年からMさんが教えてくれているのは、フラット系のショット。手首を立てたまま、腹筋を使って、エイッと、ボールを押すように打つ。
(それまでは、ラケットを振り回す、遠心力を利用して打っていた)
フォームを変えただけじゃなく、ラケットも変えた。打たなきゃ飛ばないラケットで、ガットも硬く張ってあったので、天地がひっくり返るようなフォームの改造だった。
Mさんの教えは、腰の回転は使わない。左足を踏み込んで、後ろから前への体重移動で打つ。
「女子だから」という理由ではなく、腰を回すと、インパクトのタイミングで、ボールの方向がまちまちになってしまうからという理由である。
「腰の回転」で、ぎっくり腰になった私には、ちょうど良かった。
その打ち方だと、ボールが安定する。方向も狙える。
腕の筋肉がつくまでは故障の連続だったけど、なんとか耐えてやってきた。
夏に、ガットのテンションを10ポンド落とし、柔らかいのに変えた。
肩や腕への負担が減って、故障もしなくなり、ボールがすっぽりコートにおさまってくれるようになった。
でも、Mさんは筋肉隆々の大男。
非力な私には無理があった。1本目は、エイッと打てる。でも、2本、3本とつづくと、だんだん力尽きてくる。
私のストロークをジーッと見ていたYさんは、「ラケットが振れてないね」と言う。「しかも、グリップが薄いね」と言う。
私はバドミントンと同じ薄いグリップで、すべてのショットを打っていたのであった。
サーブやボレーやスライスは、薄いグリップでOKだけど、スピンを打つのは、厚いグリップじゃないとだめなんだって。
私の悪い癖、ラケットの面が上を向いちゃうのは、グリップが薄いからだとはじめて教わった。
「でも、グリップ・チェンジなんて、私には無理だよ」と、ちょっと抵抗した。
Yさんは、
「できるよ。やらなくちゃ。非力でしょ。パワーのあるショットには、薄いグリップじゃ打ち負けちゃうよ」と、引かない。
たしかに、男の人の強いショットだと、ラケットがはじかれそうになってしまうことがあった。
グリップの握り方も変えた。それまでは、小指側でギュッと握っていたのだけど、親指と人差し指でゆるく握って、小指側はブラブラさせておくんだって。
ラケットを引いた位置から、ゴム紐を引っぱるように、自然にスイングさせる。
見られていると緊張するんだけど、「やって」と言うから、やるしかない。
そしたら、ボールが、ビューンと飛んでいった。
それを皮切りに、時々、教えてもらうようになった。
「テイクバックのあと、グリップエンドから引っぱってくる」というのは、Mさんと同じだけど、そこからが違う。
ボールに当てたあと、ラケットを振る方向を変える、ワイパーショットをやりなさいと言う。
京王のスクールで、6年間もそればかり習って、結局できずに終わった、トップスピンのショットなんだよね。
ボールを押しといて、急に力を抜くなんて、難しすぎる。
全然できそうもないんだけど、Yさんは「できるよ!」と確信にみちている。
左手ならできるから、右手でもできるようになるのかな?
まだ、自分のフォームが自分で見えない。所々が暗闇だ。
光と影の交叉する空間を、ものすごいスピードでバイクで走り抜けているみたい。
目をつぶって、一気に走る感じで打っちゃっていいのかな?
ワイパーにするとき、親指側に手首を回す形になる。手首の外転筋を使うとテニス肘になっちゃうから、違う筋肉を使うんだと思う。
手首痛もぶりかえさないように気をつけなくちゃならない。
Yさんの教え方は、分析的で理論的。フォームの最初のテイクバックから、最後のフォロースルーまで、すべてを分解し、説明しながら教えてくれる。
部分しかできなくても、頭の中に残るから、フォームのつながりをイメージすることができる。あとから、復習ができる。
決めのボレーとか、ドロップショットとか、ゲームの展開まで、一気にいろいろ教わって、すごい面白い。
Yさん、それにMさんも、いつもどうもありがとう。
見放されないように、がんばるね~。 |
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2012/12/15(土) |
身長は伸びてなかった。。。 |
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母の入所している老健では、面会の前に手を洗わなければならなくなった。ノロウィルス対策だって。
診察室で手を洗うんだけど、そこには身長計が置いてある。
こっそり乗って、身長を測ってみたら、なんと、156.2cm。高校時代と寸分たがわぬ、まったく同じ身長だった。
「鍼治療のおかげで、・背がなおって、身長が伸びたよ~」と、みなさんに自慢をしていたのだが、間違いとわかって、超ガッカリ。
10年前ぐらいに、157.5cmと計測されたのは、どこかの科学館でのことだった。アーチの下をくぐり抜けるだけで身長が測れるという機械があったのだ。
靴を履いたままだったから、伸びたと思った1.3cmは、ちょうど靴底の厚さの分だったらしい。
まわりの人がどんどん縮んでいってるので、自分の背が高くなったみたいに感じていたんだね。
ガッカリだけど、縮んでいなかったことを喜ぶことにしよう。かなりの猫背が、ちょっと猫背、ぐらいになったのは本当だよ。(笑)
年末駆け込みで、症例集を更新した。
症例:45「(筋肉の)つり」である。困っている人がたくさんいるけど、治療は簡単なんだよ~。
書くのも簡単だった。時間のかかる症例は、どうしても、途中のまま放っぽってしまっているんだけど。
肩だの肘だの手首だの足だのと、常に、どこかしら痛めていた私。
でも、8月の半ば以来、4ヶ月以上、どこも故障していないんだよ。やっと、自分のやりたいテニスに見合うだけの身体ができたんだね。
おかげで、テニスは上り調子である。今は、週に2・3回しかできないけど、やるたびに上達している気がする。
いろんな人とゲームをする機会も増えた。入れてくれる人がいないときは、シングルスの試合をやって、サーブ、リターン、ストロークの練習をしている。
でも、今週は、すごい上手な夫婦を相手にダブルスやって、0-6で、あっという間に負けてしまった。手も足もでないまま、なんにもできずに終わった。
ショックでボーゼン。「もうテニスやめたくなっちゃった・・・」と言いながら、そのあとの練習には気合が入った私。負けん気だね~。
去年の自分を思い出せば、ショットもコートに「入るかな?」状態で、ボールがどこへ飛んでいくかわからなかった。それどころか、ラケットにちゃんと当たらず、当たりそこないの連発だった。
これからだよね~!
自分に何が足りないかが、よくわかったし。気を取り直して、がんばろう!! |
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2012/12/9(日) |
お腹に毎日お灸をしている |
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忘年会のシーズンだね~。どうして年末になると飲み会をしたくなるんだろう?
私も11月から飲み会がつづいている。テニスクラブも自転車で行って、みんなとラウンジで飲むことも多くなった。そのあと、二次会とかも行ったりして。
そこで問題は、胃の不調である。
この1ヶ月、毎朝、お腹にカマヤミニをしている。今までは、調子が悪いときにしか、ハリや灸をしてこなかったんだけど。
胃腸を治すために、良いときも悪いときも、とにかく、毎日お灸をする決心をした。朝起きたら、まずお灸。それから家事や犬の散歩をする習慣をつけた。
そしたら、飲み会がつづいても、なんとか持ちこたえられるようになった。胃が重くなっても、1日か2日でもとにもどる。けっこう快調に近い。
去年の8月にウーロン茶をやめた話をしたよね。その後は、だいぶマシにはなって、とりあえず体重の下降が止まり、常時あった胃の痛みも和らいでいた。
ウーロン茶のかわりに常飲しているのは、ドクダミ茶である。
生協に神農茶というのが売っていて、ドクダミやハトムギが入っている。ドクダミは絶対無農薬だし、ハトムギはお肌にいい。ちょっと草っぽいので、ほうじ茶をブレンドして、香りをつけている。
最初はイマイチと思っていたけど、慣れてみるとまあまあである。他に、たいして美味しいお茶ってないからね。
夏なんか、テニスの途中に2Lぐらい、そればかり飲んでた。
かなり改善されたとはいえ、外で飲むことがつづくと、どうしても不調になる。欲に駆られて、つい暴飲暴食をしてしまうから。
とうとう私も節制を考えるトシになってしまった。
お店に行っても、「飲みすぎない」「食べ過ぎない」を心がけるようにしたら、なんとか連日の飲み会にも対応できるようになった。
それと、夜中のどか食いもやめることにした。
診療時間が午後から夜遅くまでなので、夜中に帰る日が多い。仕事のあとは、あれこれ作って、ビールとワインで、豪華なディナーを楽しむのが、最高のストレス解消だったのだけど。
1日なら、胃が重くなるだけだけど、2日、3日とつづくと、だんだん食べられなくなっていって、ついには下痢をする。食べ物を受け付けなくなるんだね。
ストレス解消ディナーは、仕事が早く終わった日だけにしよう。もしくは、友人と楽しむことにしよう、と決めた。
胃に負担をかけないように、12時過ぎたら、食事は軽く済ませることにした。
世の中には、2種類の人間がいる。
何を食べても美味しくて、いくらでも食べられる。すぐに太ってしまって困る。ぜんぜん痩せられないと悩んでいる人もいる。
私のように痩せている人は、たいてい胃腸が弱い。太りたくて食べ過ぎると、胃をやられたり、下痢をしたりして、もっと痩せてしまったりする。
強靭な胃腸か、スリムな体型か、どっちかしか手に入れられないんだよね。
胃腸が丈夫になったら、私もどんどん太っていくのかな?
あと4キロぐらいは太りたいけど、それ以上は困るなあ。。。 |
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2012/11/27(火) |
テニス合宿の写真 |
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山中湖でのテニス合宿の写真が送られてきた。
左から2番目。白い帽子に白い上着で、ラケットを抱えているのが私。
初日の紅白戦のあとなので、ちょっと緊張がほぐれたかな?
上手な人に混ざってのゲームなので、「すいません」を言いまくったあとである。 |
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下は2日目の写真。1泊目のメンバーと、2泊目のメンバーが合流したところ。3日間通しの参加者は、私も含めて9人だって。
中央右よりのピンクの上着に白い帽子が私。目深にかぶりすぎて、顔がぜんぜん見えないね。 |
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2012/11/18(日) |
[映]スーパーマンを待ちながら |
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映画、「スーパーマンを待ちながら」は、2010年に封切りされた、アメリカ合衆国の教育問題をテーマにしたドキュメンタリー映画である。監督は、デーヴィス・ゲッケンハイム。
冒頭で、教育者、ジェフリー・カナダは言う。
「子どもの頃は、突然スーパーマンが現れて、いい人を救ってくれると信じていた。小学校3・4年の頃、母に、スーパーマンは実在しないと聞かされたときは、泣いてしまった。誰も救いになんか来ない、ということに気づいたしまったんだ」
原題は Waiting for "Superman" 「スーパーマンでもないと、現状は救えない」というニュアンスが感じられる。
お金に余裕がある親たちは、子どもを私立の学校に入れる。でも、庶民は、近くの公立校に子どもを入学させる以外、選択肢がない。
高校までが義務教育のアメリカ。でも、子どもの国語と数学のレベルは、先進国の中で、ほとんど最低だ。
公立でも、小学校3・4年までは問題がない。ほとんどの子が、ちゃんと必要な学力を身につけている。
ところが、学年が進むにつれ、落ちこぼれの子が多くなっていく。
基礎学力のないまま、中学に進み、そのまま高校に入学する。そこで、中退者が続出する。
小学校3年生程度の学力で、15歳で、卒業証書も持たず、なんのスキルもなく、毎日ブラブラしているだけの子どもたちが数百人もいる。
教育の荒廃について、ビル・ゲイツ氏が国会に呼ばれた。
失業率は10%だが、ハイテク産業では人手不足だ。優秀な人材を求めて、インドやパキスタンなど、世界を一周して探し回らなければならない。
経済発展のためには、教育を受けた人材の雇用が不可欠だ。失敗したら、世界と競争できない。
ビル・ゲイツ氏は、そう証言した。
歴代の大統領が、「教育を改革する」と、力強く宣言しつづた。いろんな人間が、教育をなんとか変えようと試みてきた。だが、すべて失敗に終わった。
その理由は、何なんだろう?
公立学校が機能しない原因は、「教師の質」であると、カナダ氏は言う。
優れた教師に当たれば、子どもはぐんぐん伸びる。でも、ダメ教師に当たってしまうと、もうどうしようもない。子どもの教育は運まかせである。
アメリカには、テニュアという制度がある。2年働いたら、教師を首にできない。
テニュアは、最初は、政治的判断で国が教師を解雇することから教師を守り、教育の自由を守るために発足したという。
それが今では、単なるダメ教師だけでなく、まったく教えようとしない教師、問題をおこした教師までをも守ることになってしまった。
医者が医師免許を剥奪される割合は、57人に1人。弁護士免許を剥奪される割合は、97人に1人。でも、解雇された教師の割合は2500人に1人である。
教師の解雇を阻止しているのは、教員組合である。
アメリカには、教員組合が2つあって、強大な力を持つ。民主党にも共和党にも多額の献金をしている。どちらの政党にとっても、最大の支持母体である。
仕事をしない教師の解雇もできない。成果に応じた報酬を出すこともできない。組合が嫌がりそうな話は、持ち出すことすらできないのだ。
学校と校長が、ダメ教師に困らされているだけでなく、教師自身が、隣のクラスの教師に悩まされるという事態を招いている。
でも、もちろん、一番の被害者は、必要な教育の機会を奪われている子どもたちである。
ドロップアウトした子どもたちが、犯罪者になる確率は高い。自分に自信も持てず、夢も希望もないのだから。
ピッツバーグ在住の教育改革者、ビル・ストリックランド氏は、「ピッツバーグ州立刑務所には、自分の同級生がたくさんいる」と言う。
刑務所にかかる費用は莫大である。そこでは、1人の受刑者に、年間、33000ドルの費用がかかる。彼らの平均収容期間は4年なので、合計、132000ドルかかる計算になる。
私立学校の費用は、年間、8300ドル。13年間で、107900ドルだ。1人の子どもを、幼稚園から高校まで私立に入れられるうえ、大学入学資金、24100ドルが残る。
ストリックランド氏は、そう試算する。
カナダ氏は黒人で、ゲットーに生まれ育った。運よく、いい学校と教師に恵まれ、大学に進学した。
大学院を出たあと、3年間、公立学校での教育改革に取り組んだが、失敗。
1990年代初頭に、セントラル・ハーレムという、もっとも貧しい地域で、実験的な、新しい学校づくりをはじめた。授業料は無料。経営は独立で、組合のルールに縛られない。
アメリカでは、富裕層の子どもと、貧困層の子どもには、大きく学力の格差があって、何十年もその差は変わらなかった。
ハーレムには、貧困、ドラッグ、犯罪、家庭崩壊という、教育以前の問題がたくさんある。
多くの研究者が、「学校以前に、家庭環境と地域の問題が大きい」と指摘してきたが、カナダ氏は、そうでないことを証明した。
カナダ氏は、ヒューストンとブロンクスに、キップ・アカデミーを作った。低所得者層の住む地域の真中に。
赤ちゃんのときからはじまって、小、中、高と、一貫して教育がつづく。ひとりの落ちこぼれも出さない。学習時間を延長し、土曜日も夏休みも勉強させる。そして、ほとんど全員が大学に進学する。
それを支えているのは、優秀で、熱意あふれる教師たちである。
キップはすぐに成果を上げはじめ、地域のどんな学校よりも成績がよい。上位のチャーター校では、9割の子どもが大学進学する。
16年後には、全国で82校に増えた。
チャーター・スクールは、庶民にとっては希望の星。子どもの教育を憂う親たちにとっての、唯一の頼みの綱だ。
でも、そこに入るには、すごい倍率で、入学はクジで決まる。
ここでも、子どもの将来は、運で決められるのだ。
(入学試験があると、小さい頃から受験勉強をしなければならないという弊害があるから、クジの方がマシなのかもしれない・・・?)
日本の教育問題と共通する点がたくさんある。
映画の内容をざっと書こうと思ったけど、意外に手間取ってしまった。アメリカの教育事情を知らないので、細かい点で、理解できなかった部分もある。間違いがあると思うので、みなさん自身で映画を見て欲しい。
アメリカの教育の荒廃を救うのは、スーパーマンでもいなければ無理と嘆きながらも、アイデアと熱意にあふれ、決してあきらめない教育者たちがいる。
国全体を変えられないとしても、身近なところから、できることをはじめている彼らの情熱には感動させられた。
そういう学校が、日本にもたくさんできるといいね~! |
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日記 TOP |
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