2021/2/15(月) |
リョコちゃんウォークと全力疾走で、なんとか試合をやり通せた |
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やっぱり、「やる気」が欠けているときは、腰に不安があるときなんだね。シングルスの試合の朝、ぎっくり腰を起こしてしまったのである。
試合の前日のことである。3時までにFAXを送ると延期してもらえるので、ダメそうならフロントにお願いしようと、時計を見ながらテニスをしたんだよ。
壁打ちとサーブ練習だけのつもりだったけど、ダブルスに誘われた。風の中で2セットやったけど、腰はなんとか持ってくれた。
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いつも10時ごろ起きるのに、試合開始は9時半である。早く帰って早く寝なくちゃならない。
テニスのあと治療室に直行して、前回のブログを更新し、ベッドで簡単に鍼を打った。
両方のサイドライン(■)だけ集中的に鍼を打って、股関節の滑りを良くしたのである。
(前日にフルコースで治療してある) |
翌朝6時に起きたら、腰が痛い! かがめない!
歩くのもままならない!
でん部の中央、仙骨(■)を中心に、筋肉たちが板のように固まっていた。数日前から気にはなっていたんだけど、治しきれなかったのである。
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毎朝の鍼はTゾ-ン( )が中心。うつ伏せで打っているんだけど、だいぶ上達している。
でも、でん部の筋肉は深いし、下方(■)には手が届きにくいので、ほんとうに当てずっぽうだった。
バランスを考えながら治療することが、鍼灸では最も重要、と言っても過言ではない。
■だけを集中的にほぐしたので、たったひとり残された■が悲鳴をあげたのだった。 |
当日のデホだと3300円が払い損になる。いつかそんな日が来るとは思っていたけど、ついにやって来たか・・・と落胆した。
でも、とりあえずカマヤミニでお灸をしてみることにした。鍼はピンポイントで患部を直撃しないと効果はゼロだけど・・・
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カマヤミニは直径1センチ。深い治療はできないけれど、多少ずれてもそこそこ効果がある。鏡を後ろに、立ったままでお灸をした。 |
数ヶ所にお灸をしたら、腰痛がやわらぎ、身動きだけはできるようになった。車だと悪化の恐れがあるので、バイクでクラブに出かけた。
本部でコーチに「朝起きたら腰が痛くて。途中で棄権するかもしれません」と断っておいた。
私は5人ブロックなので4試合やらなくちゃならない。
1戦目、おっかなびっくりのシングルスがはじまった。はじめはボールがアレーに飛んでいく。ダブルスなら「イン」だけど、シングルスだと「アウト」になる。シングルスのコート感覚もなくなっていた。
やっているうちにだんだんマシになっていった。久しぶりでも腰がダメでも、意外になんとかシングルスができている。(だいぶ上達したなあ・・・)
腰にはジッポ-のカイロを装着し、「リョコちゃんウォーク」で歩いた。痛みが出てもがんばって、大股でしっかりゆっくり歩いてストレッチをした。腰まわりの筋肉がちょっとずつゆるんでいった。
硬直したでん部をほぐすためには、動くしかない。全力でテニスをやった。
股関節はOKなので、走るのは問題なし。サーブも思いっきり打てた。ストロークは踏ん張れないのでなんとか返すだけだったけど、相手のミスでゲームが3つ転がりこんできて、3-6で負けた。
2戦目の相手は唯一のかつて勝った相手。
私にとって「テニスは筋トレ」なので、いつも厳しいボールを全力で打ち返してきた。でも無理はできない。相手のいいボールは、『これはしのぐボール』とつぶやきながら、合わせて深く返した。
故障のおかげで、はじめてクレバーなテニスをしたのである。(笑)
そしたら、1-4から追い上げて5-5までいった。相手はシコラーなので、ムーンボールでのラリーを選択してきた。いつもなら喜んで相手をするのだけど、途中でがまんできなくなって、コースを変えてミス。そこから5-7で負けた。
あとで、「中盤」のアドバイスをしてくれた人が、「5-5までしか見れなかったけど、がんばったね~~」とほめてくれた。
相手の厳しいボールはしのいで返すという、クレバーなテニスが「中盤」を乗り越えるコツなのかな?
カウンターを狙って、厳しいボールをより厳しく返球しようなどという野望は、そろそろあきらめるべきときなのだろうか?
2戦目のあとは腰が軽くなったんだけど、ひとつ休んでいる間に、どんどん腰が重くなっていった。『やめといたほうがいいかなあ・・・?』と迷った。
3戦目の相手はジョッパーである。ずいぶん前に0-6で負けているけど、彼女はとてもフレンドリーで、よくお喋りをする間柄である。
「どうするの?」「リタイヤするのかな?って気が散っちゃうよ」と言うので、「どうせ、あっという間に負けるから大丈夫だね。全力で戦って、あっという間に負けます」と言って、試合をはじめた。
すべて厳しいボールを打ってくるし、やっと返しても逆をつかれる。こっちが取ったのは5ポイントぐらいで、相手のミスが5ポイントぐらい。予想以上のあっという間で、0-6で負けた。
動いていたらまた腰が軽くなったので、4戦目もやることにした。ジョッパーと競った試合をやっていた女性である。1-6で負けた。
5位トーナメントは2人いたので、そこで棄権させてもらった。
まだ2時である。いつもならこれからテニスをはじめる時間。みんなに「今日はやめといたほうがいいよ」と言われ、帰るつもりだった。でも、「あんたで4人」と声をかけられ、ミックスをひとつすることにした。
相手の男はエースかミスかだけど、すごいスピンを打ってくる。それなのにボールがのろく感じて、やすやすと返せることに驚いた。
シングルスはコートをひとりで守らなくちゃならない。(ダブルスは反面だから、自分のいるところにボールが来る)
そのうえ相手は1本で決めようと、厳しいボールを次々繰り出してくる。走り回っての返球だから、より大変なんだなあ・・・とはじめて気がついた。
そのまま温泉に直行して、45分間がんばった。あちこちの疲労は取れたけど、逆に腰の重さが際立った。
『大丈夫かなあ、やめておけばよかったかなあ』と後悔した。
4時間眠ってトイレに起きたら腰が重い。1歩ごとに、上半身が腰にめり込むようにズシン、ズシンと突き刺さってくる。疲労困憊したんだね。
もう7時間眠ったら、あれ?腰が軽くなっている!
錆付いたドアをこじ開けるように、硬直したでん部を動かしたおかげで、深部までほぐれてくれたらしい。腰の状態は今年初の「スッキリ」感である。
まだあちこち工事中な感じだから、しばらくは治療の手は抜けないけどね。
週に1回の鍼と同じ効果を上げるためには、日に2回のカマヤミニが必要である。これからはでん部へのカマヤミニをプラスすることにした。目覚めてからの仕事がまたひとつ増えちゃった。
シングルスをやって、シングルスに必要な身体を取り戻せた。無謀な試みだったけど、とりあえずラッキーに転じたのである。(笑) |
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2021/2/11(木) |
1本のミスで落ち込まない・・と教わる |
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凝り性なので、またリカちゃんにハマッていた。
前回、#17の「腰をクネクネ」で、腹筋と腸腰筋のストレッチを加えたんだけど、新たなバージョンをプラスしちゃった。
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前後に大きく足を広げて腰をよじる |
膝を曲げて
足を交差させる |
膝を直角にして
左右に広げる |
うつ伏せで床に這いつくばるストレッチ(#18)にも変更を加えた。膝をくっつけ、足先を床につけようとするときには、梨状筋と半腱様筋(太ももの後面内側~膝下の内側)を伸ばせるのである。
発症から1ヶ月、腰がほぼ「完治」と喜んだとたん、右手に痛みが出た。
いきなりゲームに入るのをやめて、壁打ちからはじめたときのこと。フォアを打っていたら、右手にズシンと痛みが走って、ラケットを握れなくなった。
ずいぶん前から、ときどき、打ちはじめに右手が痛んだりしていた。でも、しばらく打って手が温まると大丈夫になっていたんだよね。。。
腰痛と入れ替るように、我慢していた右手が悲鳴を上げたのである。
ほんとうに身体って、一度にひとつの痛みしか拾えない。でも、それは「腰が治った」という証拠だから・・・と、かえって喜んだ私である。
そのまま治療室に直行した。手の平と甲に鍼を打ちまくったら、すぐに治った。あらゆる部位を痛めたおかげで、自己治療もかなりのベテランになった。(笑)
身体はまあまあになったけど、テニスは迷ったままだった。
『走れるかな?』『腰は大丈夫かな?』などと、そっちを気にしながらのテニスなので、テーマもなければ、戦術もない。
「やった」「終わった」「無事だった」という感じだったんだもの。
先週から風が強くなったので、「ちゃんとしたフォームで打つ」よりも、風に負けないように「なんとか打つ」ことに集中することになる。
すっかりテニスを忘れてしまった。
昔はスロースターターだった。はじめはボロで、やっているうちにだんだん調子が上がっていき、だんだん勝率が上がっていった。
でも、最近は「攻め」のテニスに挑んでいるので、スタートダッシュである。ポーチに出まくり、コースを狙ったり、意表をついたり、すごい上達した気になる。
そのうちだんだん気弱になっていって、だんだんボロになっていって、どうしていいかわからなくなってしまうのである。
月曜日は男性も混じって、変則ダブルス。1セット目は怒涛の活躍をした。
2セット目に、相手女性の「来ない」ボールに翻弄された。ポッコン短かくて、止まってしまう。強打をしようとすると、力んで空回りしてしまう。
昔は女子のボールが苦手だったのを思い出し、どんどん意気消沈していった。
4セット目に女ダブをやった。フォアの逆クロスの練習をしようと、苦手なバックに入れてもらった。
相手は2人で前に出てくる。普通に打つとつかまって、パシンとボレーで決められる。両手打ちだと、バックサイドの守備範囲が狭くなることに気がついた。
(片手スライスの練習をしなくちゃね~~)
敗色濃厚であとがなくなった。ペアに、「スピンロブを打ちなさいよ。相手は2人してド詰めなんだから」と言われた。
「さっきミスったから、怖くてロブが打てないんだよね」と言ったら、「もう、勝ち負けなんてどうだっていいんだから。ミスしてもいいから、スピンロブを打ちなさい!」と叱咤激励された。
がんばってロブを打ったら、それが功を奏して、追い上げて勝つことができた。
終わったあと、「1本ミスると自信なくして、意気消沈しちゃうんだよね~」と言ったら、ペアに「1本ミスで落ち込んでどうするのよ!」と叱られた。
相手も駆け寄ってきて、「そうよそうよ。1本ぐらいミスったからって、そんなの気にしてどうするのよ~」と笑われた。
そのあと、ナダルの試合を見ながら、あれこれ考えた。
なるほど、「1本ミスると意気消沈」するのが、中盤以降に「落ちる」原因なのかもしれない・・・
「攻め」のテニスに取り組んでいるんだから、ミスしてもミスしても、自分のボールが打てるようになるまで「打ちつづける」のが、中盤を乗り越えるコツなのかもしてない。。。
ダブルスだとペアがいるので、「ミスしても」と居直るのは難しい面もある。でも、シングルスなら自分だけの問題だ。
腰痛の間にどこかへ消えてしまっていた「やる気」が、自分の中で目覚めはじめてきている感じになった。
明日はシングルスのラウンドロビンの予定だけど、腰はまだ完璧じゃない。自己治療では限界があって、どうしてもちょっとずつしか治っていってくれない。
今年に入ってシングルスはぜんぜんやってないし、あんまり乗り気じゃないんだけど、キャンセルするほどの理由もない。。。
無事にやり通せたかどうかは、次回に報告するね~~ |
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2021/1/30(土) |
リョコちゃんストレッチに追加あり |
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先週になって、テニスでの「身のこなし」は100%戻った。
でも、テニスをしたあとは腰痛が起こる。全力でやっているから過負荷がかかるせいなんだけど、『ああ、まだ治っていないんだな・・・』と落胆して、必死の治療をつづけてきたんだよ。
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テニスのあと |
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朝になると |
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テニスのあとは骨盤の横(■)に痛みが出る。骨盤の内側にある腸腰筋の付着部である。
太ももを持ち上げるときに使う。
朝起きたときには、横棒( )の張りが出る。骨盤の裏にある中殿筋の付着部である。
太ももを上げるときに反対側の骨盤を支える筋肉だ。 |
腸腰筋(■)は「疲労しやすく、疲労回復しにくい筋肉」と、患者さんがテレビで見て教えてくれたことがあるんだけど・・・本当だね!
うちの患者さんでは、ここに不具合が起こった人は全員が女性である。やっぱり、骨盤の広さが関係しているらしい。
全力疾走では、太ももを持ち上げるときに腸腰筋(■)も使う。ここがが弱っているので、反対側で骨盤を支えている中殿筋に過負荷がかかってしまう。
テニスのあとで鍼を打つと[■]が消える、朝のストレッチのあとは[ ]が消える。とりあえずリセットされるんだけど、テニスをするとまた舞い戻る。
それが1週間ぐらいつづいたけれど、今週はそこまでじゃなくなった。発症から3週間たって、やっと不安なくテニスができるようになったんだよ。
身のこなしが戻っただけじゃなく、走るスピードがちょっと速くなった気がする。可動域が広がると、歩幅が広がるんだよ。それに、股関節に油を差したみたいに、とっても気持ちよくスムーズに動かせることが嬉しい。
これを維持するためには、毎朝のストレッチの苦行をこなさなくちゃならない。これが死ぬまでつづくのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。
元気で生きつづけるか、あきらめてヨボヨボで生きつづけるか、毎日「選択」を迫られ、どちらかしか選べない。それが「老人」なのである。
リョコちゃんストレッチ(ムーブメント#10)で腸腰筋(■)のストレッチを紹介したんだけど、楽チン過ぎてそれでは不十分になった。可動域が広がるにつれ、ストレッチも進化していくのである。
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#17の「足のキラキラ星」に、腸腰筋のストレッチを加えた。
前後に大きく足を広げて身体をよじると、腹筋と腸腰筋(■)が伸ばせるのである。 |
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上体をそらすストレッチ(#24)も新たに加えた。
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#24では・・・
腸腰筋(■)だけでなく
腹筋~骨盤内部の筋~太ももの付け根
が伸ばせる。 |
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手で身体を支える |
手で足首をつかむ |
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坐骨結節(■)を痛めると、つながっているハムストリングス(■)が硬くなる。
両足そろえての前屈で引っぱられる部位なので、冷や汗が出そうなほどの苦痛だった。
うちの患者さんに真向法の道場に通っていた人がいるんだけど、「片足ずつやると楽」と教えてもらった。
たしかに、苦痛がマイルドになる。
なので、片足ずつのバージョンも付け加えた。 |
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このストレッチ(#21)が一番苦手で、私はこの程度のレベルである。 |
リョコちゃんストレッチの手直しでブログの更新が遅れちゃった。
画像の成形はものすごく速くなったんだけど、上達につれて欲が出るからね~(笑) |
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ちなみに#22はここまでできるよ~ |
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久しぶりの患者さんに「先生のストレッチは難しすぎて、ぜんぜんできないんですよ」と言われた。私より10歳下の男性だから、ちょうど私がストレッチをはじめた年齢である。
・・・そうかもしれないね。
私のストレッチ歴はそろそろ10年で、レベルが上がるたびに、新しいストレッチを思いつく。いつのまにか難易度が上がっているんだね。
「おふとんでごろごろ」と、座位と立位を別々の日に、3つに分けて日替わりでやるのもいいと思う。
はじめから完璧を目指すのは無理である。ちょっとずつの積み重ねで、ちょっとずつ上達していくのだから。
「試合で優勝したい」と望んでも、誰もが優勝できるわけじゃない。でも、「柔軟な身体になりたい」という望みなら、ストレッチをすれば誰でもかなえられる。
あるインタビューで錦織圭が「子どもの頃の自分に会えるとしたら、どういう筋トレをすすめますか?」と聞かれ、「ストレッチをするようにアドバイスします」と答えたんだよ。
「自分は故障で苦しんだ。ちゃんとストレッチをして柔軟な身体でいたら、あんなに怪我をしなくてすんだのに・・・と後悔してるんですよ」とのことだった。
60歳を過ぎると、どんなにがんばって鍼を打っても、本人がストレッチや運動をしてくれないと完全には治せない。
80歳を過ぎて元気な人はみんな身体が柔らかかった。
そういう経験をイヤというほど積んできたから、必死でがんばっているのである。みなさんもやってみてね~~ |
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2021/1/17(日) |
まだシングルスは無理だけど・・ |
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おととい金曜日はシングルスのラウンドロビンの予定だったけど、来月に変更した。まだシングルスを4試合とかできる状態じゃない。
ここでこじらせたら、不可逆的な老化の道へ進んじゃうかもしれないもの。(笑)
午後2時頃にゆっくりとテニスクラブに出かけた。
入り口の横で、参加者3人がおしゃべりをしていた。私を見てびっくり。「今日はどうしたんですか?」と聞かれた。
「実は年始早々ぎっくり腰になっちゃって。今月はシングルスはお休みするの」と答えたら、「2月によろしくお願いします」と言ってくれた。
みなさん若くて上手な常連さんたちである。発展途上国(?)の私だけど、仲間入りさせてもらっている感じで、超嬉しかった。
クラブのダブルスは1週間で再開できたけど、なんだか調子が出ない。腰でん部が硬くなっているので、とっさの動きがイマイチである。足も遅くなっちゃったし、踏ん張れないせいか回転量も上げられない。
すっかりテニスを忘れてしまった。
それより何より、テニスに対する情熱がイマイチである。
年末まで暴走特急のように、上達路線をまっしぐら。もっともっとと爆走をつづけていたけど、あの「気合」が自分の中のどこを探しても見つからない。。。
テニスクラブには試合目的の人間もいる。シングルスの練習だけに集中して、他の人たちとほとんど交わらない人たちがいるんだよ。
私はシングルスを目指してはいるけれど、80歳まで一緒にテニスを楽しめる仲間作りもしたい。二足のわらじを履いているのだ。
こんなときはテニスクラブの仲間がほんとうにありがたい。いつ行っても、誰かしらが声をかけてくれる。
みなさんそれぞれ故障や事情を抱えているから、故障してても快く仲間に入れてくれる。(パスポートは「テニキチ」である)
自己治療も年季を重ね、この2年でだいぶ上達している。悲鳴を上げている部位を治療すると、別の部位が悲鳴を上げる。こうやったらああなって、ああやったらこうなって・・・をくり返したおかげで、ショートカットの道筋ができはじめている。
11月にストレッチの難易度をいきなり上げて、坐骨結節(■)を痛めた。(→2020/11/10)
テニスにもとくに支障がなかったので、そのうち治るだろうと思って、真面目に治療しなかったのが運の尽きだった。不具合を残したまま走り回ったから、あちこちがダメになってしまったのである。
心を入れ替え、ベッドの上で治療するときに、そこにも鍼を打っている。
はじめは大腿二頭筋(■)だけだったんだけど、今ではでん部と太ももの裏側のあちこちに不具合が広がっている。
(・・・はじめからちゃんとやっておけば、簡単にすんだのにね・・・)
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坐骨結節周辺 |
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ハムストリングス |
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全体に広がった |
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こんな格好で、後ろ手で鍼を打っている |
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範囲( )が狭まるにつれ、リョコちゃんウォ-クで痛みを感じるようになった。手探り治療では、痛みがクリアになるのはいい兆候なのである。
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テニスのあとは、腸腰筋の付着部(■)の痛みが出てくる。
骨盤全体(■)も固まってしまう。
骨盤が固まると、足が前に出にくくなる。
「股関節の可動域」=「走る速さ」なのだ。
完全に治るまでは、治療の手を抜けない。 |
おととい、ダブルスをはじめてすぐに、左右へのとっさの動きができなかった。前へは走れるから、胆経の不具合が残っているらしい。
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昨日の夜の鍼は、でん部の横から膝の外側まで、サイドライン(■)を集中治療をした。
治療を終わったら、あれあれ、でん部の塊が取れたみたい?
靴下やズボンをはくときに、足をスイッと上げられるようになった。 |
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患者さんの治療なら、外から森全体を見れる。自分のことは森の中に入り込み、木を1本ずつ治療するしかないという限界がある。
森の中を駆けずり回って、1本1本の木に名札をつけて、小道に名前をつけて、あちこちに立て札を立てているようなもの。
どうしても時間がかかるんだけど、詳細な「地図」ができあがれば、時間の短縮が可能になる。患者さんの治療にも役に立つ。
あちこちの痛みは着実に薄らいでいるけど、まだ「完治」とは言えない。
だからシングルスは当分おあずけである。2月にまたJOPの京王オープンがあるんだけど、申し込まないことにした。
80歳まで、まだまだいくらでもチャンスがあるものね~~(笑) |
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2021/1/7(木) |
コロナかも?と安静にしたら、腰痛バクハツ |
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年末年始を無事に越えるのは、私の積年の課題である。今年こそ「無事に越せそう」と報告したあとで、やっぱり調子を崩してしまった。
年末は仕事が忙しいのに、29日まで飛ばしまくりで活動してしまう。休みに入ったとたんに、たまった疲れが一気に爆走する・・・
(去年は休みの前に自転車事故で胸骨を壊したけど)、これが毎年のパターンなんだから、今度こそちゃんと学ばなくちゃね~~(笑)
30日の朝(というか昼だけど)、ポプラがティラの散歩に行ってくれた。ドロドロになったタイミングで、ティラにシャワーをした。お風呂場は寒いし、ティラは毛が多いので乾かすのにものすごく時間がかかる。
自分も簡単にシャワーを浴びたあと、車で買い物に出かけた。
生乾きのティラをジャンバーでくるんで抱っこしたら、ティラがブルブル震えてた。そのうちティラの震えが止まり、私のお腹もポッカポカに温まった。至福の心地よさだったけど、ティラを抱っこしてお店に入れない。
(・・・すっかり冷え切ってしまったんだね)
やる気が出ないので、のんびりすることにした。模様替えでかなりの大掃除がすんでいるし、お料理ものっぺとナマス以外はもう作ってある。
ビールを飲みながら映画を見ると眠くなってしまう。おふとんで眠りこけて、目が覚めたら次の映画・・・と、ぐたぐた過ごした。
夜中にワインを飲みながら映画を見ていたら、全身に冷えを感じた。細胞と細胞の連結がゆるんで、すき間を寒風が吹いている感じ。
そういえば、手に注がれる水道水が、やたらに冷く感じたから、皮膚が過敏になっている・・・
『もしや、これは風邪の引きはじめ?』と恐れおののいた。
新型コロナに感染しちゃったのだろうか?と思って、熱を測ってみたら36度6分もあった。ジョップの試合のために測ったときに36度3分だったので、平熱より3分も高い!(・・・と驚愕した)
何度も熱を測ってみたけど、36度5分~8分の間を往来していた。
風邪治療マニュアルにあるように、大椎と喉のあちこちに金粒を貼り、指の井穴から邪気を抜いて、湯たんぽを入れたおふとんにくるまって、ガンガン汗をかいた。(・・・でも、ネトネトの汗ではなく、サラリと乾く汗だった)
31日は安静にすることにして、夕方に料理を作った以外は、一日中眠りこけていた。ビールを飲むと眠くなるので、おふとんに直行。目が覚めたらまたビールで、またおふとんに。。。いくらでも眠れるのである。
元日は一族7人が大集合だったけど、初詣はパスして眠りこけた。
2日もテニスはやめにして、一日ごろごろすることにした。ビールを飲んでも、ぜんぜん眠くならない。さすがに眠り尽くしたらしい。
座椅子に寝そべったまま、映画を2本、テニスの試合にアガサ・クリスティーとか、えんえんと見つづけた。夜中、さあ寝ようと立ち上がったら、『う、腰が痛い!』と、久しぶりの部位に腰痛を感じた。
(・・・座椅子の姿勢をつづけたのが腰に悪かったらしい)
3日に目覚めたら、超元気である。家事をする気になれないので、テニスに出かけた。『軽めのテニスを』と思ったんだけど、上手な人たちに誘われたので、ガンガン動きまくった。
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ダブルスを1セット終わったら、腰に横棒( )が出現した!骨盤の上部、端から端までつながる筋肉の硬直で、さんざん悩まされた手ごわい敵である。(→2018/9/26)
そこで帰ればよかったんだけど、私が抜けると3人になってしまう。
2セット目のあとは、横棒( )の痛みが激しくなって、かがむことも難しくなった。
そのまま治療室に直行して治療をした。 |
治療のメインは、去年の暮れからのつづきで、腰でん部と腹部全体(■)である。そこを中心に、そこら中に鍼を打った。横棒( )をのぞけば、今回のぎっくり腰は去年の8月と同じタイプ(→2020/8/1)なので、最初からすべてを網羅したのである。
4日も治療室に来て、仕事をしながら鍼を打った。横棒( )もやわらぎ、かなり良くなったので、ホッと安心。
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5日は仕事始めである。最初の患者さんに仰向けの鍼を打って置鍼したあと、足を温めようと、スリッパをふわふわのブーツに履き替えた。
その直後、いきなり腰の横棒( )の痛みがバクハツした。腰が固まってしまい、身動きもままならない。
(・・・1ヶ月ぐらい前から、靴下をはくときのこの姿勢が取りづらくなっていたんだよね。その時点でちゃんと治療をしておけばよかったね~) |
患者さんに「ごめんなさい、今、ぎっくり腰になっちゃって」と、彼にベッドを中央に移動してもらった。前傾姿勢になれないので、両サイドから、イスに坐って鍼を打ったのである。その日はマンツーマン治療でしのいだ。
ポプラにティラを迎えに来てもらい、夜中の12時までえんえんと鍼を打った。久しぶりにカマヤミニでお灸もしまくった。
いったん壊れると、そう簡単には治らない。
治療のあとは痛みがやわらぐんだけど、しばらくたつと舞い戻ってしまう。手探りの自己治療にはどうしても限界がある。
経絡も筋肉もいろんなルートを通っている。あちこちで連結しているので、交差するポイントを見つければ、少ない鍼で治療ができるんだけど・・・
例えば、新宿や渋谷や有楽町、多くの路線が乗り入れている駅をめがけて鍼を打てば、同時にいろんな路線を治療できる。でも、原宿とか代々木とか、一駅ずつ打つのは大変な手間になる。そのうえ、駅からずれると効果がない。1ミリでもずれたら、そのへんの街角である。
夜中にバイクで帰宅したんだけど、走りながら絶望感に駆られた。横棒( )には手が届かない。痛みはおさまるどころか、かえって強調された感じである。
『今までと同じように、自分を信じるしかない・・・』と、あらためて自分に言い聞かせた。
夜は寝返りもやっとの思いだったんだけど、朝にはだいぶ楽になっていた。
横棒( )が小さくなっている。筋肉のギブスが取れて、奥のほう、手が触れられそうなところに、ちんまりと居座っていた。
ちょっとは前傾もできるようになったけど、用心にマンツーマンで治療をした。
自己治療もずいぶん経験を積んだから、目的地へのショートカットの道筋がだいぶ分かってきたみたいである。
昨日も夜中まで、えんえんと鍼を打った。まだ横棒( )は残っているけど、ほとんどの身動きに支障がなくなった。
テニスはしばらくお休みだけど、仕事は普通にできそうである。
ストレッチがつらくなった時点で、今と同じ治療をしていたら、ぎっくり腰にならずにすんだのにね~~
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足が上げにくい |
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前屈(#21)が異様につらくなる |
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足をお腹にくっつけるとき(#11)
●が痛む |
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あんずに「36度6分なんて微熱じゃないよ。平熱じゃん!」とあきれられたんだけど、ホントにそう。あれからちょくちょく熱を測ってみたんだけど、ご飯を食べたり、お酒を飲んだりすると体温が上がるんだよね。
結局は、咳も出なかったし、鼻も異常なしだし、「風邪」の症状はぜんぜんなかったんだもの。コロナ恐怖に踊らされたね~~
それとも、すぐに治療したから「風邪」にならずにすんだのだろうか?
しばらくの間、予防のために患者さんの大椎に金粒を貼ってあげようと思う。もしも私が忘れたら、自分でリクエストしてね~~
コロナ恐怖のせいで、安静にしすぎてぎっくり腰になったけど、ゆっくり休んだことと、徹底的に治療をしたおかげで、ものすごくリフレッシュできたよ~(笑) |
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日記 TOP |
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前の日付へさかのぼる |
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