2021/12/5(日) |
ラウンドロビンで1勝2敗、リーグ3位に |
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京王のシングルスのラウンドロビンは、2月に出場して以来である。腰痛がほぼ明けたのに、当日早朝に仙骨のぎっくり腰を起こした。カマヤミニでとりあえず歩けるようになり、やっとの思いで4試合をこなしたのである。(→2021/2/15)
6月にJOPの試合のあとに膝を痛めて、ずっとシングルスを封印していた。年寄りは故障と故障の合間にしか試合に出られない・・・ので、9ヶ月ぶり(本年2回目)の参戦になった。
膝痛の後遺症で全身あちこちに硬直の輪唱がつづき、やばかったんだけど、今年最後だからとがんばったんだよ。
調布の市民大会で学んだ。ダブルスしかやっていないと、初戦を無駄にする。アレーにボールが行ったりするし、1試合目はシングルスに慣れるためだけで終わってしまう。もったいないので、前日にCさんにお願いして、シングルスをやってもらった。
Cさんは根っからの負けず嫌いである。手加減はしてくれたんだけど、面白がって厳しいボールをバシバシ打ってくる。私はどんなボールでも追いかけずにはいられない性である。
だんだん「シングルスらしく」はなったんだけど、2セットも走りに走って疲れ果ててしまった。
翌朝は疲労困憊して、起き上がれないほどにあちこちがこわばっていた。念入りにストレッチをやったあと、やっと普通に動けるようになって、9時半からの試合になんとか間に合った。
今回のラウンドロビンは6ブロックもあり、25人も出場していた。最近は人気が高く、若くて強い女性たちがぞろぞろ出てくるんだよ。
私はEブロック、4人の中で3番手。コートが一面なので、初戦は2つ目だった。
初戦の相手(ブロック4位)は若くて足は速いけど、ミスが多い。ここは難なく6-1で勝った。(前日にシングルスに慣れておいてよかったね)
途中、先週からはじまった右股関節あたりの痛みが出てきた。これ以上悪化しないように、合間にトイレで股関節の前後(腸腰筋と中殿筋)にテーピングをした。なんとか走れそうである。
今回の私のテーマは、「短いボールを決める練習」だった。JOPのベテランに勝つために、「サーブとストロークで相手を押して、甘くなったボールを打ち込んで決める」というプランをたてたのだった。
ラリーが長くなるととても疲れる。勝ち上がるためには体力の温存が必要だ。
ベテランはラケットに当たったボールがすべてコートに入る。そんな相手と長いラリーをしても結局は負けてしまう。
その域に達するまであと10年はかかるだろう。年寄りなのでもう後がない。短時間で試合を終わらせるために思いついた戦略である。
ストロークは安定しているから、ミスしてくれる相手には勝てる。でも、自分で決めきる力がないから、ノーミスの相手には勝機がない。
いかんせん、私には短いボールを決める能力がない。目標とするプレースタイルをモノにするために、勝敗は気にせず、短いボールを打ち込む練習をすることにしたのである。
2戦目の相手(リーグ1位)との対戦では、短くなったボールを打ち込みに行って、ことごとくミスをした。深く返す必要がないことを知って安心したのか?それとも短いボールが有効と思ったのか、練習ボールがたくさん来た。
結果、2-6で負けた。
2戦目はなんとか持ちこたえてくれたんだけど、2つ待っている間に、右の股関節周辺の痛みがどんどん激しくなっていった。普通に歩くのも難しくなった。
3戦目の相手(リーグ2位)は、前にも対戦して2-6で負けたことがある。しょっぱなからバッシンバッシン打ってきた。私の返球が甘くなると、前で待ってて、バシンと打ち込んでくるのである。試合巧者だね~~
あまり走れない上に、右足で踏ん張れないので、得意なはずのストロークのミスを連発し、あっという間に1-6で負けてしまった。
苦手なボールを練習して負けたのは、ある意味気分爽快である。でも、得意なストロークをミスして負けたのは、かなりショックでえらく意気消沈した。
次は3位トーナメントである。さんざん迷ったんだけど、股関節を壊して手術した人たちの映像が頭の中で炸裂し、怖くなってしまった。
かなりの激しい痛みだけど、まだ筋肉痛なので、なんとかなる。関節を「壊して」しまったら、治すためにまた何ヶ月もかかってしまう。。。
トーナメントもクラブでのお遊びもやめにして、そのまま温泉に直行した。
「シングルスあとは温泉」をルーティーンにすることにしたのである。自分で自分の治療をするときは、大脳が感知できるところしか鍼を打てない。どうしても取り残しが出て、すべて治療するのに数日以上かかってしまう。
とりあえずその日の疲れを大雑把にほぐしてから、翌日に残ったところを治療するのがいいことを再発見したのである。
今日は股関節の痛みもほとんど消えていた。鍼の翌日に、「鍼返し」で筋肉がパンパンになったのは、古い硬直が残っている証拠だったらしい。
やっと膝痛の後遺症が取れてきたようである。
今回のシングルスでは、ラディ・サーブが上手く打てず、ファーストがほとんど入らなかった。たぶん力んでしまったのだろうね。
クラブのダブルスでは打てるようになったのに、シングルスで打てないという逆パターンになった。
クラブのダブルスのほうが試合より気楽になった、という変化なのかもしれないね。(笑) |
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2021/11/27(土) |
膝窩筋のストレッチを発見 |
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シングルスの市民大会のあと、右膝はほとんど治ってしまった。そして入れ替るように、身体のあちこちに痛みを感じるようになった。
試合の翌日に右肩甲骨内側がギックリ背中寸前になったのが皮切りだった。数日後には首が固まって動かしにくくなった。さほど重篤じゃないんだけど、膝まわりとか、太ももとか、脛とか、股関節とか、まるで輪唱みたいに、次々にいろんな部位の硬直が現れるのである。
大脳はフォーカスの機能があって、激しい痛みがあると、他の不具合をキャッチできなくなる。<→FAQ13,14「大脳の機能」>
予想はしていて、用心に全身治療をしてはいたんだけど、やっぱり自分では把握できていなかった。
60代を過ぎると、あちこちに痛みが出るのは「健全」の証でもある。「どこも痛くない」のは逆にやばい。神経が鈍感になっている証拠なのだ。
・・・と自分を励ましている。(笑)
水・木・金と3日つづけてハードなテニスをした。木曜日の夜に全身治療をしたというのに、金曜日は身体が硬くて重かった。(「鍼返し」だろうか?)
はじめは思うように動けなかったんだけど、死に物狂いで動いていたら、だんだん動きが良くなっていった。
2セット目の途中、右の中殿筋と股関節が硬直して激しい痛みが出た。『もう限界かな?』と、それで終わりにすることにした。
硬直はしているけど、壊れそうな気配はない。『最後だから』と、思いっきりラディでサーブを打った。すべて成功して、なんと、ラブゲーム・キープになった。私のサーブ4本でゲームを取ったのである!
居直って激しく動いたあと、中殿筋の硬直がほぐれはじめたので、3セット目をやることにした。昨日の発見は「狙う」である。
「1、2、3」があまり上手く行っていなかった。「相手が打つとき=1」「走りながらラケットを構え=2」「打つ=3」と数えようとしたんだけど、すぐに忘れてしまう。気弱になると間が空いて、うまくリズムが取れなくなる。
「狙う!」と唱えてボールを見据えると、構える時間が取れるし、なんと、ときどき相手コートが見えるのである。
身体が軽くなったおかげで、3セット目は怒涛の攻撃ができたんだよ。
テニスもshot(=打つ)、鍼もshot(=打つ)である。
膝窩筋を狙っての、毎日のちょこちょこ鍼のおかげか、ついに膝裏の枕( )は出現しなくなった。当てずっぽうの鍼でも効果があったらしい。
ストレッチのやり方も思いついたから、そのおかげもあるかもね。
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膝窩筋 |
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膝裏にある膝窩筋(■)の働きは・・・
① |
膝関節の屈曲 |
② |
屈曲のしはじめに脛骨を内旋する |
つまり、その逆をやるとストレッチになる。
膝を伸ばして、立ったまま足を踏ん張って、膝関節を外旋=外に回旋させるのだ。 |
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立位で |
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リョコちゃんストレッチの「#7 踵でぐりぐり」では、足先の運動とストレッチも紹介してある。脛の筋肉が神経麻痺を起こしている患者さんにすすめているんだけど、どうしてもストレッチを拒絶する人もいる。<→症例56「足先が上げにくい(脛の神経麻痺」)
人に「やれやれ」とくり返してもしょうがない。自分でやって効果を確認しようと、ずっとつづけてきたんだけど、股関節~足の指先まで、いろんな筋肉のストレッチができることを発見した。
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足先を外に広げるとき、膝窩筋(■)のストレッチができる。
仰向けに寝そべって、太ももの付け根から踵まで、ビシーッと足を伸ばす。
膝を伸ばして、足先を思いっきり外に倒すと、膝関節を外方に回旋させる=「外旋」ができる。 |
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仰向けで(#27) |
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仰向けに寝そべって、足先を内側に寄せるときに、長腓骨筋(■)のストレッチができる。
太ももの付け根から踵まで、ビシーッと足を伸ばす。
しっかり膝を伸ばして、足先を思いっきり内側に寄せるんだよ。 |
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仰向けで(#27) |
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長腓骨筋(■)は下腿の外側、腓骨に沿って、外果を下り、足の裏で母指の下にくっついている。
長腓骨筋の働きは・・・
① |
足関節の底屈(爪先を下げる) |
② |
足関節の外反(小指側に曲げる) |
長腓骨筋(■)は、脛骨の外側で、膝窩筋(■)と接近している。
膝をかばった後遺症で、仲良く並んで硬直する。 |
リョコちゃんストレッチのこの部分を手直しした。自分が具合が悪くなるたびに、ストレッチが進化し、鍼灸治療も進化する・・・、という星の元に生まれてきたらしい。。。
おまけに足首の可動域が信じられないほど広がって、また一段と足が速くなっちゃった!
膝にはまだ用心に毎日お灸をしている。
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大腿四頭筋は膝関節の大黒柱である。
他の部位に不具合があっても、大黒柱がしっかりしているとなんとか持ちこたえてくれる。
今までがんばってくれた左膝にも(ちょっとだけど)お灸をしているんだよ。 |
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四隅 |
縦に |
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ときどき膝関節内部の「冷え」を感じるし、ストレッチのときに内転筋の付着部(鵞足)に軽い痛みが出る。
痛い痛くないに関わらず、毎晩膝にカマヤミニをつづけているんだよ。自分で簡単にできるから、膝痛を抱えている人にはオススメだよ~~ |
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2021/11/16(火) |
新しいサーブ、合言葉は「ラ、ディ」 |
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市民大会シングルスの試合のあと、右膝はほとんど治ってしまった。朝起きたときの痛みもない。ふいにしゃがんでも平気で、正座もスイスイできる。
5ヶ月はほんとうに長かったけど、この間ずっとテニスをやれていたし、サーブのフォームの改造も順調にすすんでいた。
8月から取り組んでるフォームの変更は、①左足の「爪先を斜め」で構えることからスタートした。(→2021/9/8)
プロの足を観察したら、左足の軸足がまったく動かず、ずっと固定したままだった。
なので、最後まで足を固定して打っていたら、とても不自由である。身体が横向きで固定されているので、ラケットがスムーズに振れない。
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またまたプロの足を観察したら、打つ瞬間にジャンプしていた。ラケットを振り上げているときは、足が地面から離れているのである。
なるほど、それなら自然にラケットが振れる!
ジャンプしたあとの足の動きを観察したら、②左足でコートの中に着地していた。
ほとんどのクラブの先輩たちが、「打ったあと、右足を前に出して、踏み込んで打つ」と教えてくれたんだけど、それは間違っていたのだ。(・・・というか、後から前への体重移動で打つサーブである) |
「左足1本でジャンプして、コートに飛び込む」のはさすがに無理。筋力がないのでそこまではできないから、ちょこっとだけ上にジャンプするように心がけてる。
(これを先輩に話したら、「トシなんだから、ジャンプなんて無理だよ~」と、笑いながら一蹴された。でもやってるうちに筋力がつくかもしれないものね~)
その頃、全米オープンの女子決勝を見た。18歳のラデュカヌが予選から勝ち上がって優勝した試合である。自分の目指すフォームに似ているので、彼女のサーブを真似することにした。
バイエルは、1(uno)→2(dos)→3(tres)のタイミングだった。「1」でトスを上げながらラケットを上げ、「2」で膝を曲げて沈み込み、「3」でインパクトする。
去年の8月、まあまあのサーブが安定してコートに入るようになって、そこでやっと「バイエル」を終了したのである。(→2020/8/29)
ラデュカヌのタイミングはバイエルより早く、「1、2」で打っていた。「1」でトスを上げて沈み込み、「2」でインパクトする。
結局のところ、サーブの要は「ボールを打つ=インパクト」である。タイミングが早いほうがスムーズにインパクトに持っていける。
コートに立って「uno」と唱えたら、どうしてもバイエルのタイミングになってしまうので、合言葉を変えた。ラデュカヌをイメージして、「ラ」→「ディ」で打ってみた。
「ラ」で沈み込んでボールを狙い、「ディ」で打つのである。言葉には言霊があるので、気持ちがすんなりと新しいサーブにはまってくれた。
でも、スピードがイマイチ乗らない。Cさんに再三注意されたように、肘を張って「ラケットを担ぐ」ようにがんばった。弓矢を引くポーズである。
でも動きに無理があって、右肘を後方に持っていけないのである。
ラデュカヌと私の違いは「ラケットの振り上げ」にあった。いつまでたってもサーブが安定しないので、2年前にラケットを前から振り上げるフォームに変更したのである。フォームを小さくすると、振幅ハバが小さくなって、腕の振りがぶれてもコートにおさまりやすくなる。(→2019/8/25)
何年たっても「サーブが入らない」ことにうんざりしていたので、Cさんに逆らって、ラケットの振り上げを教わる前のに戻したのである。
おかげで「サーブ恐怖症」は克服できたんだけど、もしかしたら、ラケットの振り上げ方と、肘の角度には関連があるのかもしれないと思った。
試しに「ラケットを回して上げる」ことに取り組んでみた。
バイエル |
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→ |
「ラ、ディ」 |
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前から上げると、どうしても肘の角度が小さくなるんだけど・・・
後から上げたら、難なく肘を張ることができた。
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ここに注目! |
肘を大きく張れる分、ボールにスピードが乗せられる。 |
(クラブのおばさんに「どこを変えたの?」と聞かれたので、「肘を張るんだよ」と教えてあげた。ピンと来ないみたいなので、肘をグイッと後に引いてあげたら、「イタタタ!」と叫ばれ、「トシなんだから無理」と言われた。「ラ、ディ」には肩関節の柔軟性が必須なのである)
とりあえずバイエルを卒業するまでは、Cさんには「サーブのことはそっとしておいて」とお願いしてあった。あまりに注意事項が多いと、完成まで長引いてしまう。自分なりの「入る」サーブを早く身につけたかったからなんだけど・・・
爪先斜めもラケットの振り上げも、結局はCさんの教えた通りになった。久しぶりにやってみたら普通にできる。4年以上もやっていたフォームだものね。
壁でCさんに会ったとき、「結局、あなたの言ったとおりになっていってる」と言ったら、「徐々に、徐々に、ね」と、自慢げに笑って照れていた。
いつの間にか腕の振りがかなり安定していたらしい。自分で自分に驚いた。
トスを上げたら右足を寄せる。そのとき、爪先を寄せるのか?踵を寄せるのか?今回初めて、しっかり考えてみた。
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プロの足を観察したけど、速すぎて見えない。
Cさんに聞こうと思ったんだけど、時間がなかった。
自分でやっているうちに、爪先を寄せるのがいいと判明。右足を使えないので、左足(■)1本で打つしかない。 |
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しばらくは、左足軸足の動きにだけ集中した。ギリギリまで左足(■)を固定して、そのまま左足でジャンプ・・(もどき)。
ダブルスでダブルフォルトしても、気弱になってフォームがバラバラになっても、「フォームの改造中なんで」と断って、そこだけは固持してがんばったんだよ。
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そのあと、サーブ練習を見ていたCさんに、「担いだあと、ラケットを小さく回すんだよ」とアドバイスをされた。
何度も教わったことだけど、すっかり忘れていた。
ストロークのときも同じ。打つ前に小さく回して「セミ・サーキュレーション」を加えると、ボールに威力が増すのである。
スピードと回転量が格段にアップした! |
今回のサーブで参考にしたのは・・・ |
① |
ルブレフ |
「打つ」ことへの執着心がお手本になった。 |
② |
ラデュカヌ |
女性の小さな身体で速いサーブを打つためのお手本。 |
③ |
ズベレフ |
198センチの長身なのに丁寧でゆっくりで、修正に役立つ。 |
下の図が、「ラディ・サーブ」である。
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→ |
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2(ディ=打つ) |
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サーブの動作は速い。細かい点を意識しすぎると、動きが緩慢になって、肝心のインパクトのときには力尽きてしまう。上手く行かないときの修正点は、「振り抜いてインパクト」以外、3つに絞った。
バイエルと比べると一目瞭然。身体を大きく使えるようになってるでしょ~
1(uno) |
→ |
2(dos) |
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3(tres) |
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練習のときは「ラ、ディ」のおかげで、今までよりもスピードのあるサーブが安定して打てるようになった。
サーブ練習は筋トレも兼ねている。筋力もアップしているし、いつのまにかあらゆるピースがまとまっていたことに自分で驚いた。
大きくジャンプできないのは、膝の曲げ方が足りないからかもしれない。でもまだフォルトが怖くて、そこまで変える度胸がない。
「フラット」「スライス」「スピン」の打ち分けもできないし、コースも狙えないし、毎回ちょっとずつ違うサーブが飛んで行く。
まだまだ課題は山積みだけど、どこにどういうサーブが飛んでいくか自分でも読めないので、相手にも読まれないという利点があるんだよ。(笑)
市民大会シングルスが3週間延びたおかげで、右膝が治っただけでなく、直前にサーブのフォームがまとまってくれた。
2戦目ではほぼ問題なくで打てたので、すごい達成感でるんるんである。フォームの変更が一段落したことを試合で確認できたのだもの。
私のサーブは、シングルスでレベルアップして、ダブルスでレベルダウンする、というパターンをつづけてきた。シングルスのときはペアがいないから、フォルトを気にせず伸び伸び打てる。
ダブルスでも人の思惑を気にせずに打てるかなあ???
昨日のダブルスでは、練習の2球はラディで打てたんだけど、ゲームになったらしょぼい。みなさんに「気にせず打ちなさい」と励まされ、何本かはラディっぽいサーブが打てたけど、やっぱり集中力を欠いてしまうのである。
でも、もともと「ラディ」はセカンドサーブ。そう自分に言い聞かせて、フォームを変えずにセカンドを打った。「ディ」だけを意識すると、まあまあのサーブがとりあえずコートに入ってくれことがわかった。
ファーストは「ラディ」で打って、フォルトしたらセカンドは「ディ」、ダブルスのときは(仕方がない)しばらくこれでやってみることにしたんだよ~ |
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2021/11/10(水) |
市民大会シングルスで初戦敗退、敗者戦で勝利 |
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日曜日は調布市民大会の女子シングルスの試合だった。
はじめの予定は10/17(日)だったけど、日曜日の患者さんたちが全員変更不可能だった。右膝の心配もあったし、出るのをやめて仕事をしたんだよ。
そしたらなんと雨が降って、3週間も延期になったのである。
「1日おき」のテニスがやっとだった。テニスのときは、ガンガン走りまくっても、ガンガン打ちまくっても、痛みはぜんぜん出ない。でも翌日に痛みが出る。仕事をしているうちにだんだん引いていって、翌日には膝が楽になっている。
間に休みを入れなくちゃダメとわかっていたのに、水、木、金と、3日もつづけてテニスをしてしまったのである。
水曜日は仕事の前にクラブに行った。いきなり仲間が見つかって、ダブルスを2セット、ガンガン走りまくった。
パフォーマンスを低下させないために、たとえ治癒が長引いても、リスクを覚悟で全力でテニスをする、というのが私の治療方針なのである。
木曜日は(やっぱり)朝から膝が痛かった。残念だけど、翌日のラウンドロビンは延期することにした。シングルス4試合もやったら、膝が完全に壊れてしまうかもしれない・・・という苦渋の決断である。
でも、せっかくのお休みだからと、またテニスに出かけ、ダブルスを2セットやった。
金曜日はラウンドロビンのために休みにしてあったので、朝から膝が痛かったのに、『もったいないな・・・』とテニスに出かけてしまった。
ゲームは無理と思っていた。聞かれたら断るつもりだったのに、私の姿を見た3人が、「あっちのコートでやろう」と、いきなりゾロゾロ歩き出した。
膝が痛いのに、ハードなダブルスをしてしまった。不安に駆られていたけれど、リョコちゃんウォークをしているうちに、ゲームがすすむうちに、右膝がどんどん軽くなっていった。結局3セット、ガンガン走りまくってしまった。
治療室に直行して全身治療。鍼を打ちまくって、すっかりほぐれたんだけど、翌朝、両足とも激しい痛みに襲われた。両方の太ももがガチンガチンに硬直して、痛くてしゃがむこともできなくなっちゃってた。
反対側に痛みが出るのは、「治る直前」というサインである。でも、右も痛いんだから、???である。
試合の前日の土曜日は2日分の患者さんがいた。痛みをこらえて、ゆっくりしゃがんでストレッチをする。でも立ち上がるのも一苦労。右膝痛はじまって以来の、最悪の危機的状況だった。
『明日シングルスなんてとても無理・・・』と思ったんだけど、仕事をしているうちに、ちょっとずつ痛みが引いていった。
夜には太ももの硬直が取れ、両足ともどんどん軽くなっていった。
試合当日、朝6時に携帯のアラームで目覚めたら、ふいにしゃがんでも平気になっていた。右膝もぜんぜん痛くなかった。
集合時間は早朝7時50分。キ~ンと寒さが身にしみた。1回戦の相手が現れなかったので、初戦は8時30分からになった。
相手(準優勝者)は若くて、サーブのフォームも基本どおりの本格派である。
出られると思っていなかったし、この5ヶ月間、シングルスはまったくやっていない。何気なくはじめたら、フォームを変えたばかりのサーブが入らない。ストロークのコントロールもイマイチで、狙ったところにボールが飛んでいってくれない。ダブルスのアレーに落ちたりもした。
結果は0-6で負けたけれど、汗もかけたし、意外とシングルスができている自分に驚いた。
女子シングルスはあまりにも参加者が少ないので、1回戦負けた人にもコンソレ(敗者戦)をさせてくれる。
コンソレの相手は高校生のような若い女性。足がメチャ速いし、ピョンピョン跳ねて躍動感がある。決めボールなんか私より正確だったけど、けっこうミスをしてくれる。私もやっとシングルスを思い出し、新しいサーブも不安なく飛んでいってくれ、落ち着いてプレーができた。
勝てる相手と思ったけど、試合は一進一退だった。5-4で私のサーブ。『ここから勝つまでが大変だぞ』と自分に言い聞かせたんだけど、相手が一発狙いを始めてくれた。「1本目でアウト」がつづいて、あっさり6-4で勝てた。
自分が負けるときと同じだ・・・と気がついた。
相手に押されながらもなんとか3-3とか3-4とか、途中まで平行線がつづく。そこで自分が(確実に)できないこと、一か八かの一発狙いに出て、自分のミスで自滅するパターンである。
コンソレの前には「自分が得意なことだけやりつづけよう」と決めていた。格下相手にはそれが一番で、確実に勝ちを狙えるのだ。
格上相手のときは、『押されている』とわかっているので、心が途中で負けてしまうのかもしれない。
格上を相手に中盤を乗り越えるコツは、だからこそ、「自分が確実にできる得意なことをやりつづける」ことかもしれず、それが精神力を育てるのかもね。
3日つづけてテニスをやって、膝の痛みがどんどん悪化していった。それでも、間に一日休んだら、最悪の状態になった両足の痛みから解放された。
なんか、シングルスに取り組む自信がついたし、無理をしてもなんとか治るらしいという自信もついた。
「1日おき」の秘密は、鍼治療と関係があるのかもしれない。とにかく毎日自分に鍼灸治療をつづけてきた。
50代以上の男性が、よく「治療の翌々日に楽になるんだよね」と言うんだけど、私も同類になっちゃったのかもしれない。
治療の翌日に「激しい筋肉痛」がおこって、次の日にやっとほぐれてくれる?
今まではそうじゃなかったんだよ。
テニスのときに身体の切れが悪くなると、あわてて鍼を打つ。その場ですっかりほぐれて、翌日は生まれ変わったように動ける。「すごいね、みづさん、反応いいね!」とみなさんに驚かれるほどだったのである。
つまり、66歳になって、「トシは嘘つかない」ということになったのかなあ?それとも、筋肉量と関係があるのかもしれないね~
まだ私の膝裏の膝窩筋は治っていない。
しゃがむと「枕」が出現する。それでも動いているうちに「枕」が消えるので、妙な自信がついた。
前回、膝窩筋のテーピングでテニスを試してみたい・・・と書いた。
これでダブルスをやってみたら、膝裏の「枕」がちょっとずつふくれていった。
3セット試してみたんだけど、このテーピングはスポーツには向かないことが分かった。
膝関節を支えている大きな筋肉にテーピングをすると、膝窩筋が楽して動けるので、「枕」ができても、すぐにほぐれていくのである。 |
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膝窩筋のテーピング |
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今のところ、テニスのときには用心にテーピングをしている。
大腿四頭筋の内側と外側に1本ずつ |
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内転筋は薄筋を中心に1本 |
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膝裏は半腱様筋と大腿二頭筋 |
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市民大会のシングルスのあとも、右膝痛は悪化していない。関節の支持力が増して、頑丈になってきているのを感じる。
『一生治らないんじゃないか?』となかばパニック状態だったんだけど、やっと平常心を取り戻した。
テニスもできるし仕事もできる。毎日ちょこちょこ鍼を打って、気長に治るのを待つことにしたんだよ~~ |
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2021/10/31(日) |
「風船」の次は「枕」に手こずる |
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私の右膝はほとんど治っていて、あとちょっと・・・という状態なんだけど、どうしても「完治」に持っていけない。まだまだ苦難がつづいているのである。
風船( )は消えてくれたんだけど、ときどき膝の裏に枕( )が出現するようになった。
膝を曲げて坐ったあとや、しゃがみこんで作業をしたあとに出て、赤ちゃんの枕みたいに薄い。
たまの事だし、痛みもないし、すぐに消えるんだけど、「はばったい」感じなのである。
太もももハムストリングスもふくらはぎも、ほとんどの硬直がほぐれてくれて、フカフカのクッションみたいな弾力がある。
風船( )を引っぱっている「紐」がなくなったのだから、まさに「そこ」にある何者かに違いない。 |
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風船から枕に |
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位置的にやっぱり膝窩筋(■)である。「膝関節屈曲」と「屈曲のしはじめに脛骨を内旋する」働きをする、と書いてある。
膝を曲げている間中、圧迫されて硬直するらしい。パソコン仕事はNGなのに、やめられない。
リョコちゃんウォークで歩くときには膝を伸ばすけど、テニスのときはボールを追って、瞬間的にメチャクチャな動きをする。方向転換をするときや地面を蹴って走るときに酷使される可能性もある。
スピンのストロークは膝を曲げて構えてから打つ。下半身のパワーをボールに伝達するためには、膝を曲げざるを得ないのである。
こんな筋肉じゃストレッチも思いつかない。。。
自分では見ることもできないし、触って確かめることもできない。
大きな筋肉たちの下にあるので、立位や座位では触診ができない。
膝が曲がると膝窩に埋もれてしまう。
骨にべったりと付着している薄い筋肉らしいから、鍼を打っても「点」でしか効果がない。
透熱灸は不可能である。
当てずっぽうの鍼を打ちまくるしかない・・・という悲しい現実なのである。 |
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膝窩筋 |
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膝窩筋 |
大腿骨の外側顆、膝関節の斜膝靭帯 |
↓ |
脛骨の後面にある三角の面 |
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膝窩筋(■)はいつ治るか分からないので、手の届くところの筋肉を治療しつづけることにしたんだよ。
「踵を上げる(=足関節底屈)」ための筋肉はふくらはぎ以外にも存在する。下腿の外側をまっすぐに走る長腓骨筋(■)に注目した。
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「うつ伏せのカエル」でつりそうになる筋肉が長腓骨筋(■)だった。
どこかに不具合があると、ストレッチでつりそうになって、存在を教えてくれる。
たいていは、悪いところをかばって酷使された筋肉の硬直である。 |
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「足関節底屈」と「外反」の働きをして、外側下方から膝関節を支えているんだよ。 |
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長腓骨筋 |
脛骨の外側顆、腓骨頭&腓骨の外側面の上部2/3、隣接する筋膜、筋間中隔 |
↓ |
(外果から足底にもぐり) |
↓ |
母指の裏の付け根 |
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昨日バイクで信号待ちをしていたら、携帯が鳴った。患者さんが日にちを間違えて、治療室の前から電話をかけてきたのである。
テニスに行く予定だったけど、かわいそうだから止めにして、そのまま治療室に直行した。テーピングをはがして、テニスウェアを脱いで白衣に着替えた。
『もう必要なさそう・・・』と思いながら、用心に貼ったテーピングなんだけど、なんだか逆効果な感じがしていた。剥がしたあとに枕( )が出た。
膝窩筋(■)だけにテーピングをしてみたら、すご~くいい感じなのである。「はばったい」感じがなくなって、枕( )のことを忘れられた。
膝窩筋(■)と長腓骨筋(■)は脛骨の外側(↑)で交差している。長腓骨筋(■)がほぐれたおかげで、膝窩筋(■)が単独で悲鳴を上げたのだろうか?
このテーピングだけでテニスを試してみたいんだけど、仕事と雨でまだチャンスがないんだよ。
どっちにしろ、不具合のある筋肉がひとつでもあると、共同運動をしている他の筋肉たちに過負荷がかかる。もしかしたら、次々に他のテーピングを追加していく羽目になるかもしれない。最悪は、またどこかが壊れて、「完治」が遠のいちゃうかもしれない。。。
ふう~~(ため息)
新しいサーブにはずっと取り組んできていて、そろそろ一段落しそうである。サーブは左足が軸足なので、練習はやり放題なんだよ~
試合に備えてシングルスの練習もはじめている。テニスには支障がないから、「まだまだ」なんだけど、「まあまあ」なのである。(苦笑) |
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日記 TOP |
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前の日付へさかのぼる |
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